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二章
332話
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ボディクリームを強奪されて一週間。
お祖母様は百目入りのおかげか帰還時より若々しくなってお義母さまと姉妹のようだ。
二人してうる艶でジュリアスさまたちのような孫や息子がいるとは思えない若々しさになってて。
そこにボディクリーム(バスト&ヒップケア)で念入りにエステをしていたらしく、ただでさえナイスなボディがさらにダイナマイトだよ。
ちなみにマギー先生も二十は若く見えるんようになったんじゃなかろうか?
「若さの秘訣かい?」
って言いつつ高笑いしてそうだなぁ。
幸い社交界やお茶会に出掛けるタイプじゃないのでまだ話題沸騰ではないものの、化粧水の方はお義母さまさまの友人方から注文が入ってるそうだ。
お義父さまとお祖父様が奥さんが綺麗で若くてご機嫌でって言うのが嬉しいらしくてマジで甘ーーーい!だよ。
ニーナもお胸の位置が高くなってる気がするのでハリが出たんでは?
・・・私のお胸は変化なし。肌触りはちょっと良くなったかな?
うーん?アップケアはイマイチでハリツヤ効果のみか・・・。
再び成分の見直しだよ。え?諦めないのかって?私はまだ十代だからイケるはず!!
お兄様と伯父様は久しぶりに戻っていたカンガリー教授とジョシュー先生とでお祖母様の魔導書からヒントを得たらしく、錬金術と薬術の融合で新しい薬が作れないかと話し合ってた。
お兄様たちはそろそろカイダールに戻らなくちゃらしいので教授たちはカイダールの植生にも興味があるとついていくことになった。
お祖父様がワイバーンで送ろうかって言い出して断固拒否されてて、馬車でってことに。二度と乗りたくないらしい。
グレーデンの薬草とお弁当をいっぱい渡して見送った。
やっぱり少し寂しいけど、近いうちにカイダールに行けるので良いんだ。
ホーンも落ち着いてきたのでセリウスさまとクラウスさまが普段グレーデンに居られるようになったので食事を一緒に取れるようになった。
家族が揃うのは嬉しい。
お祖父様たちは近いうちに池に近い場所で離れを建てて住むそうで、スピネルさんとマルゴさんもそこに住むんだとか。
ただルルゥのご飯が食べたいから夕食だけは本邸に来るんだって。
しばらくは池のダンジョンに挑戦だからのんびりやるわ~だそう。
美味しい食事とオヤツを済ませてお部屋でジュリアスさまと寛いでいたら、サーキスさまが改まって私にお願いがあると言って来た。
ジュリアスさまは何か聞いてたみたいで普通にお部屋に迎え入れた。
「リーシャさま、ニーナ嬢との婚姻の許しを頂きたいのですが」
ふぁ!?
私のそばで片膝を付き頭を下げられた。
ふえええええええええ!?
何?なんで?いつから?
私は後ろに控えているニーナの顔を見る。
え?どんな感情なの?無なんだけど!?!?
「えええ・・・と、ニーナがお受けしたんです?」
「はい、リーシャさまのお許しが頂けたらと」
んんんん??
「えーとニーナとニーナのご家族が良いなら私が反対することはないです?」
いやマジでどう答えるのが正解なの?
「私は婚姻後もリーシャさまの侍女として務めること、出来ればリーシャさまのお子様の乳母になりたいと言うことを了承して頂いたのでお申し出は嬉しく思っています」
なんだろう?とんでもないイケメンに婚姻を申し込まれているのに薔薇色でも桃色でもなく淡々としてる!!?
「サーキスさまはニーナを愛していらっしゃるんですか?」
なんか契約婚みたいな感じじゃん?
「リーシャさまには取り繕っても素がバレているのではっきり言いますが都合がいいのが一番の理由です。王都からリーシャさまがやって来られてグレーデンまでの道中のニーナ嬢の様子、グレーデンでのリーシャさまへの献身的な姿を好ましく思っております」
んんん?好ましいなら良いのかな?
「ニーナはサーキスさまを好き?」
「・・・ハッキリ物を言える人でリーシャさまをちゃんと叱れる人なので信頼はできます」
二人が納得しているなら良いのかな?胸キュンとか顔が好きとかなんか甘酸っぱいのはないの?
「リーシャ、ルークは見た目はこうだが真面目で優しい男だ。ニーナを泣かせることはないと思うから許してやってくれないか」
ぬー。許可はいいんだよ。私の許可はいらないでしょ。
「ニーナが受け入れてるなら私は反対しません。浮気したり暴力を振るうようなことがあれば私は全力でモギます」
「「モグ?」」
「モギます」
何をって顔をしてるけど確実に不能にしてらるからね!私が手で果実をギュッと握ってモグ動作をして見せると「うわぁ」って顔したよね。腐り落ちる薬とか盛る方が確実かもしれない。
「・・・そのような心配はないので大丈夫です」
ニーナに浮いた噂が全くなかったのにいきなりサーキスさまか。びっくりだよ。
私はサーキスさまといると冷や汗しか出ないけどニーナは大丈夫なんだね。
「んーとマーベルハント領のご家族とサーキスさまのご家族にご挨拶に行かなくちゃですね?どれくらいお休み要りますか?」
ニーナがしばらくいないとなるとちょっと不安だ。でも喜び事だから家族もお祝いしたりしたいでしょ。
「どちらにも転移陣で行けますので四日ほどいただければと」
短か!!!
「せっかくなのでゆっくりご家族と過ごした方が・・・」
「いいえ結構です」
なぜだ!!!
「うちの家族はうざいのでゆっくりしていると長く引き止められます。マーベルハントには三日ほどの予定で行きます」
うわぁ。
「ニーナが嫁いびりされたりしちゃう?」
「ああ、いえ。そうではなく過干渉なので」
過干渉・・・。このサーキスさまに対して強心臓だな。
「それで婚約期間はどれくらい?」
「・・・このまま結婚でよくないですか?」
あかーーーーん!!!
「お披露目式とパーティは必須です」
「それはしますが」
「ドレスと招待状の準備に最低半年要ります」
めっちゃ嫌そうな顔する。
ニーナのドレス姿は絶対見たいので譲らないもん。
「大きなお式じゃなくてもいいので神前の誓いとお披露目はしてください」
お義母さまとドレスをプレゼントせねば!!
「・・・そういえば乳母?赤ちゃんの予定を合わせるの?」
「授かり物ですので運が良ければなりたいと狙っております」
ニーナがガチの目だ。もしかしてサーキスさまは種馬要員ではなかろうか?
「サーキスさまは見目が美しいですし、いつも気を遣ってくださるのでちゃんと好意は持っていますよ」
あ、そうなんだ。サーキスさまの耳がほんのり赤くなってる。
なぜかジュリアスさまもモジモジだよ。
かなりびっくりしたけどニーナが今後もそばにいてくれるってことなので嬉しいな。
お祖母様は百目入りのおかげか帰還時より若々しくなってお義母さまと姉妹のようだ。
二人してうる艶でジュリアスさまたちのような孫や息子がいるとは思えない若々しさになってて。
そこにボディクリーム(バスト&ヒップケア)で念入りにエステをしていたらしく、ただでさえナイスなボディがさらにダイナマイトだよ。
ちなみにマギー先生も二十は若く見えるんようになったんじゃなかろうか?
「若さの秘訣かい?」
って言いつつ高笑いしてそうだなぁ。
幸い社交界やお茶会に出掛けるタイプじゃないのでまだ話題沸騰ではないものの、化粧水の方はお義母さまさまの友人方から注文が入ってるそうだ。
お義父さまとお祖父様が奥さんが綺麗で若くてご機嫌でって言うのが嬉しいらしくてマジで甘ーーーい!だよ。
ニーナもお胸の位置が高くなってる気がするのでハリが出たんでは?
・・・私のお胸は変化なし。肌触りはちょっと良くなったかな?
うーん?アップケアはイマイチでハリツヤ効果のみか・・・。
再び成分の見直しだよ。え?諦めないのかって?私はまだ十代だからイケるはず!!
お兄様と伯父様は久しぶりに戻っていたカンガリー教授とジョシュー先生とでお祖母様の魔導書からヒントを得たらしく、錬金術と薬術の融合で新しい薬が作れないかと話し合ってた。
お兄様たちはそろそろカイダールに戻らなくちゃらしいので教授たちはカイダールの植生にも興味があるとついていくことになった。
お祖父様がワイバーンで送ろうかって言い出して断固拒否されてて、馬車でってことに。二度と乗りたくないらしい。
グレーデンの薬草とお弁当をいっぱい渡して見送った。
やっぱり少し寂しいけど、近いうちにカイダールに行けるので良いんだ。
ホーンも落ち着いてきたのでセリウスさまとクラウスさまが普段グレーデンに居られるようになったので食事を一緒に取れるようになった。
家族が揃うのは嬉しい。
お祖父様たちは近いうちに池に近い場所で離れを建てて住むそうで、スピネルさんとマルゴさんもそこに住むんだとか。
ただルルゥのご飯が食べたいから夕食だけは本邸に来るんだって。
しばらくは池のダンジョンに挑戦だからのんびりやるわ~だそう。
美味しい食事とオヤツを済ませてお部屋でジュリアスさまと寛いでいたら、サーキスさまが改まって私にお願いがあると言って来た。
ジュリアスさまは何か聞いてたみたいで普通にお部屋に迎え入れた。
「リーシャさま、ニーナ嬢との婚姻の許しを頂きたいのですが」
ふぁ!?
私のそばで片膝を付き頭を下げられた。
ふえええええええええ!?
何?なんで?いつから?
私は後ろに控えているニーナの顔を見る。
え?どんな感情なの?無なんだけど!?!?
「えええ・・・と、ニーナがお受けしたんです?」
「はい、リーシャさまのお許しが頂けたらと」
んんんん??
「えーとニーナとニーナのご家族が良いなら私が反対することはないです?」
いやマジでどう答えるのが正解なの?
「私は婚姻後もリーシャさまの侍女として務めること、出来ればリーシャさまのお子様の乳母になりたいと言うことを了承して頂いたのでお申し出は嬉しく思っています」
なんだろう?とんでもないイケメンに婚姻を申し込まれているのに薔薇色でも桃色でもなく淡々としてる!!?
「サーキスさまはニーナを愛していらっしゃるんですか?」
なんか契約婚みたいな感じじゃん?
「リーシャさまには取り繕っても素がバレているのではっきり言いますが都合がいいのが一番の理由です。王都からリーシャさまがやって来られてグレーデンまでの道中のニーナ嬢の様子、グレーデンでのリーシャさまへの献身的な姿を好ましく思っております」
んんん?好ましいなら良いのかな?
「ニーナはサーキスさまを好き?」
「・・・ハッキリ物を言える人でリーシャさまをちゃんと叱れる人なので信頼はできます」
二人が納得しているなら良いのかな?胸キュンとか顔が好きとかなんか甘酸っぱいのはないの?
「リーシャ、ルークは見た目はこうだが真面目で優しい男だ。ニーナを泣かせることはないと思うから許してやってくれないか」
ぬー。許可はいいんだよ。私の許可はいらないでしょ。
「ニーナが受け入れてるなら私は反対しません。浮気したり暴力を振るうようなことがあれば私は全力でモギます」
「「モグ?」」
「モギます」
何をって顔をしてるけど確実に不能にしてらるからね!私が手で果実をギュッと握ってモグ動作をして見せると「うわぁ」って顔したよね。腐り落ちる薬とか盛る方が確実かもしれない。
「・・・そのような心配はないので大丈夫です」
ニーナに浮いた噂が全くなかったのにいきなりサーキスさまか。びっくりだよ。
私はサーキスさまといると冷や汗しか出ないけどニーナは大丈夫なんだね。
「んーとマーベルハント領のご家族とサーキスさまのご家族にご挨拶に行かなくちゃですね?どれくらいお休み要りますか?」
ニーナがしばらくいないとなるとちょっと不安だ。でも喜び事だから家族もお祝いしたりしたいでしょ。
「どちらにも転移陣で行けますので四日ほどいただければと」
短か!!!
「せっかくなのでゆっくりご家族と過ごした方が・・・」
「いいえ結構です」
なぜだ!!!
「うちの家族はうざいのでゆっくりしていると長く引き止められます。マーベルハントには三日ほどの予定で行きます」
うわぁ。
「ニーナが嫁いびりされたりしちゃう?」
「ああ、いえ。そうではなく過干渉なので」
過干渉・・・。このサーキスさまに対して強心臓だな。
「それで婚約期間はどれくらい?」
「・・・このまま結婚でよくないですか?」
あかーーーーん!!!
「お披露目式とパーティは必須です」
「それはしますが」
「ドレスと招待状の準備に最低半年要ります」
めっちゃ嫌そうな顔する。
ニーナのドレス姿は絶対見たいので譲らないもん。
「大きなお式じゃなくてもいいので神前の誓いとお披露目はしてください」
お義母さまとドレスをプレゼントせねば!!
「・・・そういえば乳母?赤ちゃんの予定を合わせるの?」
「授かり物ですので運が良ければなりたいと狙っております」
ニーナがガチの目だ。もしかしてサーキスさまは種馬要員ではなかろうか?
「サーキスさまは見目が美しいですし、いつも気を遣ってくださるのでちゃんと好意は持っていますよ」
あ、そうなんだ。サーキスさまの耳がほんのり赤くなってる。
なぜかジュリアスさまもモジモジだよ。
かなりびっくりしたけどニーナが今後もそばにいてくれるってことなので嬉しいな。
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