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二章
329話
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目覚めは芳しいお花と果物のを香り・・・。
ジュリアスさまの香水かしら?あれれ~、そんなおしゃれさんでは・・・。
「リーシャ、起きてくれ」
「ん・・・おひゃようごじゃります・・・」
目を覚ますとジュリアスさまが抱き起こしてくれた。
「わぁ・・・」
「すごいな。俺も幾度かお返しを頂いたがこれほどの量は初めてみたぞ」
ベッドにもサイドチェストやローテーブルも、言ってしまえば床までもお花や果実がいっぱい置いてあるのだ。
「すごい・・・初めて見るお花もあります」
「花嫁の絨毯より華やかだな」
足の踏み場はなんとかあるんだけど、どうしたものか。
写真撮りたいくらい素敵なの。
キラッとしてるのは天然石や宝石かしら?
頂きすぎだわ。
ひとまず切花だけ花瓶にまとめて。
可愛い鉢入りのミニ薔薇やストロベリートーチみたいなのもあるの。
ミニ花束っぽいのもあるし、蜂蜜玉まである。
あとは香辛料になる実とか。
めちゃくちゃ私の好み知ってるーーー!!
種入りの瓶とかってもう精霊さんたちすごすぎない?
装飾過多な銀のナイフまであったよ。鑑定したら護り刀だったのでジュリアスさまに持ってもらうことにした。
ひとまずお花だけ飾ってアイテムボックスに仕舞うことに。
「グレーデンにたくさんの精霊がいるってことだな」
ジュリアスさまが嬉しそうなので私も嬉しい。
収納が済んだのでニーナを呼び入れてお着替えを手伝ってもらう。
「リーシャさま、素敵なお花ですね」
「うん、お礼を頂いたよ」
「それはようございましたね。素敵な贈り物ですね」
今日もちょっと良いドレスで髪にはジュリアスさまから貰ったリボンを使ってもらう。
「よくお似合いですよ」
ジュリアスさまも着替えが済んだので一緒に食堂に向かうと昨日たくさん飾ってあった贈り物はほとんど無くなっていた。
「可愛いお花と小さな天然石とかが置いてありましたのでハロルドさんたちが回収して置いてくれてますよ」
お返しが結構あったんだね。
食堂にはすでに勢揃いで、アズライトとポムたちも揃っていた。
昨日遅くまで飲んでたらしいのに元気だな。
「リーシャちゃん、贈りのもは貰えたかのぉ。ワシはこれを頂いたぞ~」
お義父さまは瓜みたいな形のスイカを貰ったそうだ。精霊の世界?スイカって美味しそうだな。種をゲットしたい。
「うふふ、私はこれよぉ♡」
小さな小瓶を見せてくれて。
「精霊樹の葉の朝露だそうよぉ」
うん?なんの効用かしら。縁起は無茶苦茶良さそう。
お義母さまも頂けたのね。運が良ければって聞いてたけどみんな運が良いな。
『精霊樹が側にあるし生まれたてがいっぱいおるからのぉ。確率が良いじゃろうの』
アズライトが楽しそうにしてる。
『我は精霊王の秘蔵酒を頂いたぞ』
ちょっと無茶苦茶すごいじゃん!!!
「僕は花びらだったよー、良い匂いだから枕元に置いてくー」
「俺は何も無かった!!」
「私もなかったねぇ」
およよ。
「あらぁ!私はお花の香水を頂いたわぁ」
「まぁ?!素敵ねぇ」
「何?それは大当たりだね!!」
うーん?フローラル?なルルゥ、いやいつも良い匂いだけどさ、なぜか美容家の人を思い出したよねぇ。
侍女さんメイドさんもいつもよりふわふわしてる人はなにか頂けたのかな?
「そういえば、リーシャちゃん、お菓子をたくさんありがとうねぇ☆」
「ああ、始めた食べたものばかりだったよ。見た目も味も美味しいなんて幸せだね」
お義母さまもお祖母様も喜んでくれて良かった。
「リーシャちゃんはいろんなことができてすごいな!俺が若ければ嫁にもらったぞ」
「本当にな、俺が先に出会いたかった」
マルゴさんとスピネルさんがとんでもないお世辞だよ!
「おいジジイども、図々しいなー!うちのリーシャちゃんは兄上のだよー」
クラウスさまがマルゴさんたちに突っ込む。
「堅物の若造よりジジイの方が楽しいぞ~」
飲み屋のおっさんたちだよ。
「ジイさんたちが立候補するなら私もしておこうかしらぁ?」
ルルゥまで混ざって私で遊んでるな。
って言うかみんなジジイって呼んじゃってる。良いのかな。
ジュリアスさまが「やらんぞ」って言ってくれてみんなで爆笑した。からかい過ぎだよ。
「はぁー、パンは今日も柔らかい。パンがうまいと思う日がくるとはなー」
お祖父様は帰還してから食べたもの全部に感動してたけど、一番のお気に入りはパンだった。香辛料たっぷり肉やスープよりパン。
お祖母様はカレーで、スピネルさんはお酒、マルゴさんは唐揚げだった。
お魚も生で食べられることに驚いてたし、だいたい初めて食べると「二十年損した」って言い出すのでちょっとめんどくさいね。
アッガスには近いうちに狩り放題をしに行くそう。
その前にアズライトの池の島にセットしたダンジョンがそろそろ入れそうならしくてお義父さまがワクワクしてる。
押してるお仕事が片付く目処がついたらお祖父様たちとお義父さまとで篭るそうだ。
ダンジョンには懲りないんだね。
変わった種や食べ物が出てくるダンジョンなので是非素敵なものを持ち帰って欲しいものだ。
食事を終えてみんなそれぞれお仕事や用事があるそうなのでお見送りして、私は離れに向かったよ。
ジュリアスさまの香水かしら?あれれ~、そんなおしゃれさんでは・・・。
「リーシャ、起きてくれ」
「ん・・・おひゃようごじゃります・・・」
目を覚ますとジュリアスさまが抱き起こしてくれた。
「わぁ・・・」
「すごいな。俺も幾度かお返しを頂いたがこれほどの量は初めてみたぞ」
ベッドにもサイドチェストやローテーブルも、言ってしまえば床までもお花や果実がいっぱい置いてあるのだ。
「すごい・・・初めて見るお花もあります」
「花嫁の絨毯より華やかだな」
足の踏み場はなんとかあるんだけど、どうしたものか。
写真撮りたいくらい素敵なの。
キラッとしてるのは天然石や宝石かしら?
頂きすぎだわ。
ひとまず切花だけ花瓶にまとめて。
可愛い鉢入りのミニ薔薇やストロベリートーチみたいなのもあるの。
ミニ花束っぽいのもあるし、蜂蜜玉まである。
あとは香辛料になる実とか。
めちゃくちゃ私の好み知ってるーーー!!
種入りの瓶とかってもう精霊さんたちすごすぎない?
装飾過多な銀のナイフまであったよ。鑑定したら護り刀だったのでジュリアスさまに持ってもらうことにした。
ひとまずお花だけ飾ってアイテムボックスに仕舞うことに。
「グレーデンにたくさんの精霊がいるってことだな」
ジュリアスさまが嬉しそうなので私も嬉しい。
収納が済んだのでニーナを呼び入れてお着替えを手伝ってもらう。
「リーシャさま、素敵なお花ですね」
「うん、お礼を頂いたよ」
「それはようございましたね。素敵な贈り物ですね」
今日もちょっと良いドレスで髪にはジュリアスさまから貰ったリボンを使ってもらう。
「よくお似合いですよ」
ジュリアスさまも着替えが済んだので一緒に食堂に向かうと昨日たくさん飾ってあった贈り物はほとんど無くなっていた。
「可愛いお花と小さな天然石とかが置いてありましたのでハロルドさんたちが回収して置いてくれてますよ」
お返しが結構あったんだね。
食堂にはすでに勢揃いで、アズライトとポムたちも揃っていた。
昨日遅くまで飲んでたらしいのに元気だな。
「リーシャちゃん、贈りのもは貰えたかのぉ。ワシはこれを頂いたぞ~」
お義父さまは瓜みたいな形のスイカを貰ったそうだ。精霊の世界?スイカって美味しそうだな。種をゲットしたい。
「うふふ、私はこれよぉ♡」
小さな小瓶を見せてくれて。
「精霊樹の葉の朝露だそうよぉ」
うん?なんの効用かしら。縁起は無茶苦茶良さそう。
お義母さまも頂けたのね。運が良ければって聞いてたけどみんな運が良いな。
『精霊樹が側にあるし生まれたてがいっぱいおるからのぉ。確率が良いじゃろうの』
アズライトが楽しそうにしてる。
『我は精霊王の秘蔵酒を頂いたぞ』
ちょっと無茶苦茶すごいじゃん!!!
「僕は花びらだったよー、良い匂いだから枕元に置いてくー」
「俺は何も無かった!!」
「私もなかったねぇ」
およよ。
「あらぁ!私はお花の香水を頂いたわぁ」
「まぁ?!素敵ねぇ」
「何?それは大当たりだね!!」
うーん?フローラル?なルルゥ、いやいつも良い匂いだけどさ、なぜか美容家の人を思い出したよねぇ。
侍女さんメイドさんもいつもよりふわふわしてる人はなにか頂けたのかな?
「そういえば、リーシャちゃん、お菓子をたくさんありがとうねぇ☆」
「ああ、始めた食べたものばかりだったよ。見た目も味も美味しいなんて幸せだね」
お義母さまもお祖母様も喜んでくれて良かった。
「リーシャちゃんはいろんなことができてすごいな!俺が若ければ嫁にもらったぞ」
「本当にな、俺が先に出会いたかった」
マルゴさんとスピネルさんがとんでもないお世辞だよ!
「おいジジイども、図々しいなー!うちのリーシャちゃんは兄上のだよー」
クラウスさまがマルゴさんたちに突っ込む。
「堅物の若造よりジジイの方が楽しいぞ~」
飲み屋のおっさんたちだよ。
「ジイさんたちが立候補するなら私もしておこうかしらぁ?」
ルルゥまで混ざって私で遊んでるな。
って言うかみんなジジイって呼んじゃってる。良いのかな。
ジュリアスさまが「やらんぞ」って言ってくれてみんなで爆笑した。からかい過ぎだよ。
「はぁー、パンは今日も柔らかい。パンがうまいと思う日がくるとはなー」
お祖父様は帰還してから食べたもの全部に感動してたけど、一番のお気に入りはパンだった。香辛料たっぷり肉やスープよりパン。
お祖母様はカレーで、スピネルさんはお酒、マルゴさんは唐揚げだった。
お魚も生で食べられることに驚いてたし、だいたい初めて食べると「二十年損した」って言い出すのでちょっとめんどくさいね。
アッガスには近いうちに狩り放題をしに行くそう。
その前にアズライトの池の島にセットしたダンジョンがそろそろ入れそうならしくてお義父さまがワクワクしてる。
押してるお仕事が片付く目処がついたらお祖父様たちとお義父さまとで篭るそうだ。
ダンジョンには懲りないんだね。
変わった種や食べ物が出てくるダンジョンなので是非素敵なものを持ち帰って欲しいものだ。
食事を終えてみんなそれぞれお仕事や用事があるそうなのでお見送りして、私は離れに向かったよ。
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