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二章
328話
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おデート当日になりました。
配る贈り物は全て手配済み!
池の精霊やいつも蜜をくれる蜜ミツバチたちにもアズライトに預けてあるのでバッチリよ!
なのでアズライトとポムたちは池に行くのでおデートにはついて来ないそうだ。珍しい。
ラヴァとルージュには直接あげたいのでおデートの前に会いに行かせてもらった。
今日はデート(強調)なのでジュリアスさまと魔馬に乗って、少し後ろでアランとジェイクとチェイスさんとアモン、馬車にニーナとシオンとサラとメルが乗ってついて来てくれる。
お義父さまとお義母さまはお仕事視察を兼ねてちょっと離れた町でデートだそう。
ホーンにいるセリウスさまとサーキスさまとグレーデンで裏方仕事中のクラウスさまには申し訳ないって気持ちだけどお義母さまが「彼女の一人や二人作らないのが悪いのよぉ☆」って。
ホーンでは通常なら雪で幻想的なお祭りがるので復興中でもそれなりに楽しめるだろうってことなのでセリウスさまたちだけセーフ?
騎士団の騎獣舎のそばの草原にはたくさんのワイバーンや魔馬が寛いでた。
担当の騎士さんにお願いしてラヴァたちを呼んでもらうとすぐに来てもらえた。先触れを出してくれてたらしい。
「ギュラァ」
「グルルギャ」
おっきな騎獣なので大迫力だよ。
そしてご挨拶に鼻ちゅ、からのベロン。
生臭!!!
「ラヴァ~」
顔に抱きついて撫でるとラヴァそのまま顔に乗せたまま私を持ち上げようとするからびっくり。ジュリアスさまが止めてくれた。ほっ。
ラヴァたちに後ろに一回り大きなワイバーンがやってきた。
「父上たちのワイバーン、ラゴウとオルフェ、ジェニー、ドルーダだ」
おお、やはり赤かったり紫だったりで特殊個体みたい。ムッキムキの胸がズォオオオンと迫り出してる。足もご立派ぁ!!
「わぁ!みんなお義父さまたちを無事に連れ帰ってくれてたありがとう」
カッコいい!!
やっぱりベロンっとされておめかしで綺麗に結ってもらったハーフアップがデロデロだよ!
「普通の令嬢なら失神してそうなのにさすがジュリアスさまの奥様だなぁ!」
騎獣舎にいた騎士さんたちに感心されちゃった。
生臭いのを除けばわんこやにゃんこにペロってしてもらえるのと一緒で愛おしいでしょ!嬉しいことだもん。
まぁカバの口やクジラの口よりは絶対おっきいから丸呑みされたら終わっちゃうんだけどそんな心配はないし。
ワイバーンたちにもみくちゃにしてもらうと言う幸せイベントが発生したあとに、
「みんなに精霊の日の贈り物を持ってきたから後で騎士さんたちにもらってね!」
って伝えてお祭りデートに向かうことに。
とりあえず〈洗浄〉はしたよ。デートなのに生臭いってジュリアスさまに思われたら死ねる。
ニーナがサッと髪を整えてくれた。優し。
お馬さんパカパカで進む中、街までの道にある民家でも少し飾りがされてたり、辻馬車に人たちも楽しげにしてるのが目立った。
ディゴーの街は以前きた時とは様変わりで例えるならブラジルやメキシコちっくな明るい飾り付けで陽気な感じになってた。
馬と馬車を預けて手を繋ぎながら歩く。
「いつになく景気が良さそうだ」
ディゴーは通常もあちこちから商品が揃う多国籍な感じだけど今日はさらに派手で音楽隊がいてダンスを楽しんでて。
子供たちも笑顔だ。
以前にはなかったような屋台もたくさん出てる。
「領主さま!奥方さまようこそー」
速攻でバレてしまったけど必要以上には構われない。
お店周りには精霊さん用に干した果物や雑貨がぶら下がってる。
これは精霊さんも子供達もご自由にどうぞって意味で飾ってあるそう。
「干した果実は昔ながらの最高なおやつだ」
なるほど。
ただ誰でも自由にって言うおやつは孤児がいないところじゃないと無理そう?奪い合いになったりしそう?
「リーシャ、アレはどうだ?」
「あ、可愛い」
トルコっぽいガラス瓶が飾られてて、これまた個性的な格好をしている売り子さん。
一般向けにはお高いので買い付けの商人さん狙いかな?
「お兄さん、これいっぱい買ってもいい?」
買い占めたい。化粧水や香水を入れて贈り物にしたら絶対喜ばれるやつ!!
『嬉しいね!いくらでもある分出すね』
おお、公用語だ。ちょっと訛ってるけど。
『この瓶をたくさん欲しいの。どれくらい有りますか?』
『おお、有難いね。ワタシこちらの言葉まだ覚え切れないね。これらは各種五十位ですね』
後ろのケースを開けて見せてくれた。
「ジュリアスさま、化粧水とかの入れ物にしたいので全部買いたいです。私の口座から引いてくださいね」
「いや、母上たちが欲しがるだろうから家の会計で良いだろう」
むむ。またも使えないのだ。減らないって嬉しいけど困ったね。
チェイスさんとアモンさんが荷物を受け取ってお会計も済ませてくれた。
『ありがとうね。貴方たちに精霊王の加護があらんことを』
『まぁ!ありがとう。あなたにも精霊王の加護がありますように』
そのあとも普段出てないようなお店でお買い物をした。
広場ではセクシーなお姉さんたちが踊っていたのでなんとなくジュリアスさまの目を塞いだりしてチェイスさんに笑われた。
陽気に歌って踊ってる領民を見てジュリアスさまが嬉しそうなので来られてよかった。
お祭りは夜が本番らしいのだけど、今夜はお家でパーティなので帰る。
すれ違う人たちがみんな「精霊王の加護が」って言ってくれるので私たちも同じく返事をしていったよ。ほっこりする。
途中休憩を入れつつ、夕刻に帰り着いた。
朝出た時には無かった精霊たちへの贈り物がたくさん壁や木やに飾り付けてある。
お義母さまとお祖母様がお出迎えしてくれて、お義母さまの突撃にちょっと呻いたジュリアスさまにお祖母様が「鍛え方が足りないね」なんて。
お祖母様は虎ノ門とかの人なのかしら。
屋敷内のあちこちにも贈り物が飾ってあって、こちらは精霊の日が終わって残ってたらみんなで分けるんだそう。
お着替えに部屋に戻るとベッドの上や机の上にたくさん贈り物が置いてあった!!
「おお、リーシャ、人気者だな」
クリスマスと違って大人でもいっぱい貰えるのね!
「ジュリアスさまだって」
私にはサシェやハンカチ、小さな置物、可愛い瓶入りの飴とかファンシーなもので、ジュリアスさまには馬具や剣のお手入れなど実用的なものから不思議な形の置物などが置いてあった。色気がない~。あっても困るけど。
私は改めて窓際に贈り物を並べておく。
卵はまだ食べれないだろうけど一応籠の中に置いておく。
贈り物にはニーナも目を潤ませてくれた。去年までの私とは違って幸せだもの。
祝日向きの可愛いドレスを着付けてもらった。
「さぁ食事に向かおうか」
セリウスさまはいないけど家族揃ったので乾杯。
今日はお兄様と伯父様も同席だよ。
「はぁ~美味しすぎる」
食前酒に出されたお酒にお祖父様たちがまた「長いこと損したぁ」泣き始めた。
私が作った覚えのないお酒だからどうしたんだろうって思ったらアズライトが池で作った七虹草と仙桃を使ったお酒だそう。
なぜスペシャルな素材同士を混ぜたし。
『祝いにはいいじゃろう』
幸い食前酒に一杯だけと決めて出したからお祖父様たちがどれだけ懇願しても出てこなかったよ。世界の終わりみたいな顔したじゃん。
食事もビリビリ肉や蕩けるタン、透き通るコンソメスープ、コーナソースのドラゴンソテーとか出てきた。
ドラゴン・・・そういえば少し食用に預けてた。
「・・・これは力が付きすぎる、一切れずつにしよう」
ジュリアスさまは私の口に一口、自分の口に一口で終えてしまったよ。
濃厚な味わいで美味しいお肉だった・・・。
「なぁにモリモリ食って元気いっぱいでいいではないか」
お祖父さまがちょっと絡み酒。一杯だけなのに!?
「そうよ!若いうちは元気が有り余るぐらいがちょうどいいんさね!!」
お祖母様もなぜかウザ絡みでジュリアスさっにグイグイお皿を押し付ける。
これはアレだ。孫を~的なヤツだ。
「あらぁ無理強いは良くないわぁ☆」
ルルゥがお祖父様たちに追加の調理を進めて気を逸らしてくれた。
「ルルゥとケーキをお願いねぇ」
「はぁい♡」
お義母さまのデザート開始コールで山盛りケーキが出てきた。
ここからエールやワインなどお酒とおやつを使用人さんたちも混ざってみんなでお祝いが始まった。
無礼講ってヤツだね。
ポムたちも大喜びでみんなの周りで踊りまくって可愛がられてた。わんこもだいぶグレーデンに慣れたらしい。
しばらくは楽しく宴会に参加して、そっとジュリアスさまとお部屋に戻った。
「おそらく明け方まで騒がしいだろう」
二人でお風呂に入って、精霊の日の贈り物を交換した。
「「精霊王の加護があらんこと」」
ジュリアスさまには甘いものだけじゃなくカカオニブ入りのビターなクッキーも入れた。
私には可愛いリボンと髪留めだ。
アズライトとポムたちは池で過ごすそうで卵も連れて行くって言うのでスリングっぽくディディエにくくりつけて気をつけて行くように言ったよ。
久しぶりに本当の二人きりになったのでちょっとだけイチャイチャして幸せな気持ちで就寝。
_________
番外編にしようと思ったらホーンがひと段落したのでちょうどいいかとぶっ込みました。
この世界には聖なる夜はないけど代わりのお祝いの日があったということで。
なるべくほっこり幸せなお話にしてみましたがどうでしょう。
明日起きたリーシャも楽しいことに・・・なるかも知れない。
メリークリスマス!!
配る贈り物は全て手配済み!
池の精霊やいつも蜜をくれる蜜ミツバチたちにもアズライトに預けてあるのでバッチリよ!
なのでアズライトとポムたちは池に行くのでおデートにはついて来ないそうだ。珍しい。
ラヴァとルージュには直接あげたいのでおデートの前に会いに行かせてもらった。
今日はデート(強調)なのでジュリアスさまと魔馬に乗って、少し後ろでアランとジェイクとチェイスさんとアモン、馬車にニーナとシオンとサラとメルが乗ってついて来てくれる。
お義父さまとお義母さまはお仕事視察を兼ねてちょっと離れた町でデートだそう。
ホーンにいるセリウスさまとサーキスさまとグレーデンで裏方仕事中のクラウスさまには申し訳ないって気持ちだけどお義母さまが「彼女の一人や二人作らないのが悪いのよぉ☆」って。
ホーンでは通常なら雪で幻想的なお祭りがるので復興中でもそれなりに楽しめるだろうってことなのでセリウスさまたちだけセーフ?
騎士団の騎獣舎のそばの草原にはたくさんのワイバーンや魔馬が寛いでた。
担当の騎士さんにお願いしてラヴァたちを呼んでもらうとすぐに来てもらえた。先触れを出してくれてたらしい。
「ギュラァ」
「グルルギャ」
おっきな騎獣なので大迫力だよ。
そしてご挨拶に鼻ちゅ、からのベロン。
生臭!!!
「ラヴァ~」
顔に抱きついて撫でるとラヴァそのまま顔に乗せたまま私を持ち上げようとするからびっくり。ジュリアスさまが止めてくれた。ほっ。
ラヴァたちに後ろに一回り大きなワイバーンがやってきた。
「父上たちのワイバーン、ラゴウとオルフェ、ジェニー、ドルーダだ」
おお、やはり赤かったり紫だったりで特殊個体みたい。ムッキムキの胸がズォオオオンと迫り出してる。足もご立派ぁ!!
「わぁ!みんなお義父さまたちを無事に連れ帰ってくれてたありがとう」
カッコいい!!
やっぱりベロンっとされておめかしで綺麗に結ってもらったハーフアップがデロデロだよ!
「普通の令嬢なら失神してそうなのにさすがジュリアスさまの奥様だなぁ!」
騎獣舎にいた騎士さんたちに感心されちゃった。
生臭いのを除けばわんこやにゃんこにペロってしてもらえるのと一緒で愛おしいでしょ!嬉しいことだもん。
まぁカバの口やクジラの口よりは絶対おっきいから丸呑みされたら終わっちゃうんだけどそんな心配はないし。
ワイバーンたちにもみくちゃにしてもらうと言う幸せイベントが発生したあとに、
「みんなに精霊の日の贈り物を持ってきたから後で騎士さんたちにもらってね!」
って伝えてお祭りデートに向かうことに。
とりあえず〈洗浄〉はしたよ。デートなのに生臭いってジュリアスさまに思われたら死ねる。
ニーナがサッと髪を整えてくれた。優し。
お馬さんパカパカで進む中、街までの道にある民家でも少し飾りがされてたり、辻馬車に人たちも楽しげにしてるのが目立った。
ディゴーの街は以前きた時とは様変わりで例えるならブラジルやメキシコちっくな明るい飾り付けで陽気な感じになってた。
馬と馬車を預けて手を繋ぎながら歩く。
「いつになく景気が良さそうだ」
ディゴーは通常もあちこちから商品が揃う多国籍な感じだけど今日はさらに派手で音楽隊がいてダンスを楽しんでて。
子供たちも笑顔だ。
以前にはなかったような屋台もたくさん出てる。
「領主さま!奥方さまようこそー」
速攻でバレてしまったけど必要以上には構われない。
お店周りには精霊さん用に干した果物や雑貨がぶら下がってる。
これは精霊さんも子供達もご自由にどうぞって意味で飾ってあるそう。
「干した果実は昔ながらの最高なおやつだ」
なるほど。
ただ誰でも自由にって言うおやつは孤児がいないところじゃないと無理そう?奪い合いになったりしそう?
「リーシャ、アレはどうだ?」
「あ、可愛い」
トルコっぽいガラス瓶が飾られてて、これまた個性的な格好をしている売り子さん。
一般向けにはお高いので買い付けの商人さん狙いかな?
「お兄さん、これいっぱい買ってもいい?」
買い占めたい。化粧水や香水を入れて贈り物にしたら絶対喜ばれるやつ!!
『嬉しいね!いくらでもある分出すね』
おお、公用語だ。ちょっと訛ってるけど。
『この瓶をたくさん欲しいの。どれくらい有りますか?』
『おお、有難いね。ワタシこちらの言葉まだ覚え切れないね。これらは各種五十位ですね』
後ろのケースを開けて見せてくれた。
「ジュリアスさま、化粧水とかの入れ物にしたいので全部買いたいです。私の口座から引いてくださいね」
「いや、母上たちが欲しがるだろうから家の会計で良いだろう」
むむ。またも使えないのだ。減らないって嬉しいけど困ったね。
チェイスさんとアモンさんが荷物を受け取ってお会計も済ませてくれた。
『ありがとうね。貴方たちに精霊王の加護があらんことを』
『まぁ!ありがとう。あなたにも精霊王の加護がありますように』
そのあとも普段出てないようなお店でお買い物をした。
広場ではセクシーなお姉さんたちが踊っていたのでなんとなくジュリアスさまの目を塞いだりしてチェイスさんに笑われた。
陽気に歌って踊ってる領民を見てジュリアスさまが嬉しそうなので来られてよかった。
お祭りは夜が本番らしいのだけど、今夜はお家でパーティなので帰る。
すれ違う人たちがみんな「精霊王の加護が」って言ってくれるので私たちも同じく返事をしていったよ。ほっこりする。
途中休憩を入れつつ、夕刻に帰り着いた。
朝出た時には無かった精霊たちへの贈り物がたくさん壁や木やに飾り付けてある。
お義母さまとお祖母様がお出迎えしてくれて、お義母さまの突撃にちょっと呻いたジュリアスさまにお祖母様が「鍛え方が足りないね」なんて。
お祖母様は虎ノ門とかの人なのかしら。
屋敷内のあちこちにも贈り物が飾ってあって、こちらは精霊の日が終わって残ってたらみんなで分けるんだそう。
お着替えに部屋に戻るとベッドの上や机の上にたくさん贈り物が置いてあった!!
「おお、リーシャ、人気者だな」
クリスマスと違って大人でもいっぱい貰えるのね!
「ジュリアスさまだって」
私にはサシェやハンカチ、小さな置物、可愛い瓶入りの飴とかファンシーなもので、ジュリアスさまには馬具や剣のお手入れなど実用的なものから不思議な形の置物などが置いてあった。色気がない~。あっても困るけど。
私は改めて窓際に贈り物を並べておく。
卵はまだ食べれないだろうけど一応籠の中に置いておく。
贈り物にはニーナも目を潤ませてくれた。去年までの私とは違って幸せだもの。
祝日向きの可愛いドレスを着付けてもらった。
「さぁ食事に向かおうか」
セリウスさまはいないけど家族揃ったので乾杯。
今日はお兄様と伯父様も同席だよ。
「はぁ~美味しすぎる」
食前酒に出されたお酒にお祖父様たちがまた「長いこと損したぁ」泣き始めた。
私が作った覚えのないお酒だからどうしたんだろうって思ったらアズライトが池で作った七虹草と仙桃を使ったお酒だそう。
なぜスペシャルな素材同士を混ぜたし。
『祝いにはいいじゃろう』
幸い食前酒に一杯だけと決めて出したからお祖父様たちがどれだけ懇願しても出てこなかったよ。世界の終わりみたいな顔したじゃん。
食事もビリビリ肉や蕩けるタン、透き通るコンソメスープ、コーナソースのドラゴンソテーとか出てきた。
ドラゴン・・・そういえば少し食用に預けてた。
「・・・これは力が付きすぎる、一切れずつにしよう」
ジュリアスさまは私の口に一口、自分の口に一口で終えてしまったよ。
濃厚な味わいで美味しいお肉だった・・・。
「なぁにモリモリ食って元気いっぱいでいいではないか」
お祖父さまがちょっと絡み酒。一杯だけなのに!?
「そうよ!若いうちは元気が有り余るぐらいがちょうどいいんさね!!」
お祖母様もなぜかウザ絡みでジュリアスさっにグイグイお皿を押し付ける。
これはアレだ。孫を~的なヤツだ。
「あらぁ無理強いは良くないわぁ☆」
ルルゥがお祖父様たちに追加の調理を進めて気を逸らしてくれた。
「ルルゥとケーキをお願いねぇ」
「はぁい♡」
お義母さまのデザート開始コールで山盛りケーキが出てきた。
ここからエールやワインなどお酒とおやつを使用人さんたちも混ざってみんなでお祝いが始まった。
無礼講ってヤツだね。
ポムたちも大喜びでみんなの周りで踊りまくって可愛がられてた。わんこもだいぶグレーデンに慣れたらしい。
しばらくは楽しく宴会に参加して、そっとジュリアスさまとお部屋に戻った。
「おそらく明け方まで騒がしいだろう」
二人でお風呂に入って、精霊の日の贈り物を交換した。
「「精霊王の加護があらんこと」」
ジュリアスさまには甘いものだけじゃなくカカオニブ入りのビターなクッキーも入れた。
私には可愛いリボンと髪留めだ。
アズライトとポムたちは池で過ごすそうで卵も連れて行くって言うのでスリングっぽくディディエにくくりつけて気をつけて行くように言ったよ。
久しぶりに本当の二人きりになったのでちょっとだけイチャイチャして幸せな気持ちで就寝。
_________
番外編にしようと思ったらホーンがひと段落したのでちょうどいいかとぶっ込みました。
この世界には聖なる夜はないけど代わりのお祝いの日があったということで。
なるべくほっこり幸せなお話にしてみましたがどうでしょう。
明日起きたリーシャも楽しいことに・・・なるかも知れない。
メリークリスマス!!
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