313 / 764
二章
304話
しおりを挟む
周りが慌ただしくしてる中、私はマイペースにいつも通りに日々を過ごしてた。
お酒は一番最初に仕込んだ加護舞のが全部出来上がった。
一番に瓶に移した分は精霊樹にお供えするよう、次は功労者(獣)なアズライトやポムたちには渡して。
パンパカパーン!
はーい!竜殺し一杯!!
小さなグラスに入れてニーナ、アラン、ジェイク、何かを感じたらしいルルゥ、マギー先生とロジャー先生。
マギー先生とロジャー先生ったら、訓練場の入り口に仁王立ちで待ってたよ。
今日仕上がるとか言ってないのに!
今日は合計三種出来上がってるのでグラスを三つずつ並べる。
「これが一番ヤバいのかい?」
「匂いは結構キツい気がするな」
マギー先生とロジャー先生が私が飲んで良いかチェックをすると言う名目で飲みに来たんだよ。どんだけ。
ポムたちが入れるように言ったハーブのお酒はアズライトによるとすんごい酒精が強い竜殺しのお酒になったそうなので多分人間が飲んだら逝っちゃうヤツだと思う。
一応説明をしたのにチャレンジするからみんな向こう見ずなのだ。
まずは竜殺し以外から行くとリンゴもどきのと同じように天国ふわふわな幸せな気持ちになった。体にスッと染み込んで行ったよ。
「はぁ、アタシはちょっと苦味があるのが好みだけど甘い酒も良いもんだね」
「そうねぇ~、お酒だけで食事がいらない気分になりそうだわぁ」
ヤバい。アル中爆誕するかも。
ロジャー先生は目を瞑って噛み締めるように飲んでる。
いよいよ竜殺しに手を伸ばす。
いやね、このシーンにご機嫌さんなポムたち小動物がいるのはイケナイ気持ちだよね。慣れたけど。
「プキュンキュン♫」
「モッキュモッキュン♪」
「ウギャーォン」
小躍りしながらお酒飲むのどうなんだろうね?
『うむ!これは我もちょっと天に向いそうだの』
アズライトは人間より大きな器で飲む。
「・・・!!」
「ガァ!!」
一気に飲んじゃったらしいケビンとジェイクが喉を抑えてる。
テキーラとか一気するとなるヤツ!!
「パァァ!」
「・・・イカの干したヤツ食べたい」
マギー先生とルルゥは二口で。良い笑顔。
「・・・甘みもあるがスッキリもする」
「プリンパフェと芋のタルトが欲しい」
ロジャー先生はじっくり舐めるように。アランはなぜか甘味を欲してる。
私はペロリと舐めたら舌がビャー!!ってなったよ。
なんだろう。ウォッカをもっとガツーンとしつつ、ほんのりハーブの清涼感と花の香りがある。
スピリタスとかまではアルコール濃度はないと思うんだけど、かなりヤベェのが出来てる気がする。
「これはジュースとかで割った方が良いですね」
私が言うとマギー先生とルルゥ、アズライトが即座に却下して来た。
「せっかく完成されているのに雑味を入れるんじゃないよ」
「そうよぉ~、こんなに染み渡るお酒なんて飲んだことないわぁ」
こんなキツくてヤバそうなお酒をお猪口程度とはいえクイっといったのに全然効いてないー!!!
『主、勿体無いから全部我らに寄越すが良いの』
なんなの、この世界の人たち肝臓がすごいの?
ケビンとジェイクは喉がぁってやってたから全員じゃないみたいだけど、ケロッとしてて怖いよ。
そう言えばニーナが静かだなぁ?って覗いてみたらポムたちが飲むのをサポートしてた。
気を逸らしたらかマギー先生たちが二杯目を狙ってた。コラー。
「これはあまり外に出したくないのであっちのタンクのにしてください」
加護舞なしの方ね。ポムたちの加護がついてるのをずっと飲んでたら本当に他のが飲めなくなるよ。
「「「えー」」」
不服そうだけどほんとダメ!!
「こっちのは全部精霊樹にお供え!!」
「「「「ええー」」」」
全くあげないわけでは無いから納得してよね。
って私だってお酒好きなのに我慢してるんだぞ!
「ゴネたらもうこの酒蔵は閉鎖だから」
大体こんなに頻繁に作る予定じゃなかったよ。
「ふぅ、じゃそっちの貰おうかね。そっちのも十分凄いからね」
マギー先生が折れたらみんな納得してくれた。
「そうねぇ、工場が出来て量産出来るようになってもリーシャちゃんのより美味しくなると思えないしねぇ」
絶対バーカン作るのやめとこう。
って思ってたらニーナとジェイクとケビンがバターンと倒れた。
「「えええええーー!!!!」」
「大丈夫かい!?」
「プーーー!!!」
「キューーーーーーン!??」
ポムたちが倒れた三人の周りをクルクルして、ディディエがパニックになって部屋の中を縦横無尽に飛ぶ。
マギー先生とロジャー先生がすぐ見てくれて、満足しすぎて気持ちよくなって寝てるって。
急性アルコール中毒かと思った!!!
『人間は面白いの?』
倒れるのは面白く無いよ!
ニーナはルルゥが姫抱っこ、ケビンはロジャー先生が肩に担いで、ジェイクはアランに姫抱っこされてみんな使用人棟に。
私はマギー先生に抱っこされて本邸に戻った。
お供えに行けなくなっちゃったけど仕方ないよね。
セバスチャンにニーナとジェイクが今日は早退になったことを伝えて、事情を説明したら、ルルゥとマギー先生とロジャー先生が叱られちゃった。
そう言えばみんなお仕事中だったね。
ロジャー先生もマギー先生も持ち場離れてたらダメじゃん!
お酒は一番最初に仕込んだ加護舞のが全部出来上がった。
一番に瓶に移した分は精霊樹にお供えするよう、次は功労者(獣)なアズライトやポムたちには渡して。
パンパカパーン!
はーい!竜殺し一杯!!
小さなグラスに入れてニーナ、アラン、ジェイク、何かを感じたらしいルルゥ、マギー先生とロジャー先生。
マギー先生とロジャー先生ったら、訓練場の入り口に仁王立ちで待ってたよ。
今日仕上がるとか言ってないのに!
今日は合計三種出来上がってるのでグラスを三つずつ並べる。
「これが一番ヤバいのかい?」
「匂いは結構キツい気がするな」
マギー先生とロジャー先生が私が飲んで良いかチェックをすると言う名目で飲みに来たんだよ。どんだけ。
ポムたちが入れるように言ったハーブのお酒はアズライトによるとすんごい酒精が強い竜殺しのお酒になったそうなので多分人間が飲んだら逝っちゃうヤツだと思う。
一応説明をしたのにチャレンジするからみんな向こう見ずなのだ。
まずは竜殺し以外から行くとリンゴもどきのと同じように天国ふわふわな幸せな気持ちになった。体にスッと染み込んで行ったよ。
「はぁ、アタシはちょっと苦味があるのが好みだけど甘い酒も良いもんだね」
「そうねぇ~、お酒だけで食事がいらない気分になりそうだわぁ」
ヤバい。アル中爆誕するかも。
ロジャー先生は目を瞑って噛み締めるように飲んでる。
いよいよ竜殺しに手を伸ばす。
いやね、このシーンにご機嫌さんなポムたち小動物がいるのはイケナイ気持ちだよね。慣れたけど。
「プキュンキュン♫」
「モッキュモッキュン♪」
「ウギャーォン」
小躍りしながらお酒飲むのどうなんだろうね?
『うむ!これは我もちょっと天に向いそうだの』
アズライトは人間より大きな器で飲む。
「・・・!!」
「ガァ!!」
一気に飲んじゃったらしいケビンとジェイクが喉を抑えてる。
テキーラとか一気するとなるヤツ!!
「パァァ!」
「・・・イカの干したヤツ食べたい」
マギー先生とルルゥは二口で。良い笑顔。
「・・・甘みもあるがスッキリもする」
「プリンパフェと芋のタルトが欲しい」
ロジャー先生はじっくり舐めるように。アランはなぜか甘味を欲してる。
私はペロリと舐めたら舌がビャー!!ってなったよ。
なんだろう。ウォッカをもっとガツーンとしつつ、ほんのりハーブの清涼感と花の香りがある。
スピリタスとかまではアルコール濃度はないと思うんだけど、かなりヤベェのが出来てる気がする。
「これはジュースとかで割った方が良いですね」
私が言うとマギー先生とルルゥ、アズライトが即座に却下して来た。
「せっかく完成されているのに雑味を入れるんじゃないよ」
「そうよぉ~、こんなに染み渡るお酒なんて飲んだことないわぁ」
こんなキツくてヤバそうなお酒をお猪口程度とはいえクイっといったのに全然効いてないー!!!
『主、勿体無いから全部我らに寄越すが良いの』
なんなの、この世界の人たち肝臓がすごいの?
ケビンとジェイクは喉がぁってやってたから全員じゃないみたいだけど、ケロッとしてて怖いよ。
そう言えばニーナが静かだなぁ?って覗いてみたらポムたちが飲むのをサポートしてた。
気を逸らしたらかマギー先生たちが二杯目を狙ってた。コラー。
「これはあまり外に出したくないのであっちのタンクのにしてください」
加護舞なしの方ね。ポムたちの加護がついてるのをずっと飲んでたら本当に他のが飲めなくなるよ。
「「「えー」」」
不服そうだけどほんとダメ!!
「こっちのは全部精霊樹にお供え!!」
「「「「ええー」」」」
全くあげないわけでは無いから納得してよね。
って私だってお酒好きなのに我慢してるんだぞ!
「ゴネたらもうこの酒蔵は閉鎖だから」
大体こんなに頻繁に作る予定じゃなかったよ。
「ふぅ、じゃそっちの貰おうかね。そっちのも十分凄いからね」
マギー先生が折れたらみんな納得してくれた。
「そうねぇ、工場が出来て量産出来るようになってもリーシャちゃんのより美味しくなると思えないしねぇ」
絶対バーカン作るのやめとこう。
って思ってたらニーナとジェイクとケビンがバターンと倒れた。
「「えええええーー!!!!」」
「大丈夫かい!?」
「プーーー!!!」
「キューーーーーーン!??」
ポムたちが倒れた三人の周りをクルクルして、ディディエがパニックになって部屋の中を縦横無尽に飛ぶ。
マギー先生とロジャー先生がすぐ見てくれて、満足しすぎて気持ちよくなって寝てるって。
急性アルコール中毒かと思った!!!
『人間は面白いの?』
倒れるのは面白く無いよ!
ニーナはルルゥが姫抱っこ、ケビンはロジャー先生が肩に担いで、ジェイクはアランに姫抱っこされてみんな使用人棟に。
私はマギー先生に抱っこされて本邸に戻った。
お供えに行けなくなっちゃったけど仕方ないよね。
セバスチャンにニーナとジェイクが今日は早退になったことを伝えて、事情を説明したら、ルルゥとマギー先生とロジャー先生が叱られちゃった。
そう言えばみんなお仕事中だったね。
ロジャー先生もマギー先生も持ち場離れてたらダメじゃん!
453
お気に入りに追加
1,875
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。

聖女転生? だが断る
日村透
恋愛
生まれ変わったら、勝ち逃げ確定の悪役聖女になっていた―――
形ばかりと思っていた聖女召喚の儀式で、本当に異世界の少女が訪れてしまった。
それがきっかけで聖女セレスティーヌは思い出す。
この世界はどうも、前世の母親が書いた恋愛小説の世界ではないか。
しかも自分は、本物の聖女をいじめて陥れる悪役聖女に転生してしまったらしい。
若くして生涯を終えるものの、断罪されることなく悠々自適に暮らし、苦しみのない最期を迎えるのだが……
本当にそうだろうか?
「怪しいですわね。話がうますぎですわ」
何やらあの召喚聖女も怪しい臭いがプンプンする。
セレスティーヌは逃亡を決意した。
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる