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二章
297話
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ベッドが揺れてる気がして目が覚めた。
私はなぜかジュリアスさまのお胸に上半身を乗り上げて覆い被さってる状態で。
揺れてるのはジュリアスさまが笑ってたからだった。
おやや?
「おはよう、リーシャ。ラリアットーとは一体なんだろうか?」
ファァ?
私の今のポーズと呟いたらしい言葉から想像するとどうやらプロレスの夢でも見てたようだ。
そう言えばクミちゃんと行く予定だったイベント、クミちゃん行けたかなぁ?楽しみにしてたのに行けてなかったら申し訳ないな。
「えーと、何か動物の夢でも見て飛び付いちゃった・・・みたいな?」
この世界にプロレスはないし体術には技名とか付いてないだろうしねぇ。
「はは、そうか。楽しそうな夢だな」
ジュリアスさまは飛び起きようとした私を抱きしめたまま起きて朝のルーティン?なハグとキスをしてくれた。
そして今朝から新たに卵へ魔力を与える時間が追加だね。
ジュリアスさまは枕元に置いてある籠ら卵を出して魔力をグンッと吸われてる。
「やはり物凄く摂るな」
これからお仕事なのにそんなにガッツリいかれちゃうと困るんでは?
「食事を取ればすぐ戻るしキツかったらリーシャから貰えるだろう?」
私が作った魔道具のピアスを指で示して笑ってくれた。
私の魔力が貯まるように設定してあるので枯渇状態になったとしてもすぐ対処出来る。
作っておいて良かった。
私も卵に触れてみたらグン!って持って行かれた。マジで食いしん坊すぎ。
「ほう?もう火の魔力だけじゃ満足できないのか?」
卵は淡い光を放ちつつ僅かに揺れる。
「そう言えば日中はどうしますか?」
「俺のそばだと万が一割るような場面に遭遇したら大変だからポムたちに任せてはどうだ?」
騎士団の訓練とか緊急な出動があったら危ないね。
「じゃぁポムたちに頼んでみますね」
卵を籠に戻してからニーナを呼び入れて着替えた。
二人で食堂に向かえば、お義父さまがマギー先生に詰め寄られて?いた。
「えっとおはようございます?」
「ああ、おはよう」
「リーシャちゃん、おはよう」
朝っぱらから何事かと思えば、昨日預けておいたお酒を飲んだマギー先生が、お酒の増産を直談判しにきたそうで。
マギー先生に渡したものは加護舞無しだったんだけどそれでもこの状態か。
「すぐさまドワーフどもを呼んで酒工場を作りな」
って言ってるらしい。
ドワーフいるんだ。いや獣人や羽人が居るんだからそりゃいてもおかしくないんだけど。
「あいつらがこの酒を知ったら教えなかったことをずっと根に持たれて面倒だよ」
ってすでにマギー先生が面倒なことになってる。
「ああ、この酒がいっぱい出来ることには賛成だ。しかしのぅ、ドワーフを定住させるのはのぅ」
鍛治に優れてた一族を呼び込んだらますます戦争準備とか疑われて謀反がーとか言われちゃいそう。
「うまい酒が出回ればドワーフがなぜ来たかなんぞすぐに理解するだろうから問題ないよ」
と言うことらしく。早々に決定しちゃった。
まぁタンク一式を作ってもらったり管理してくれる人がいてくれたら安心だな。
マギー先生には朝食を食べていけってお義父さまが誘ったけど、「早速手紙を書いてくるよ」って行ってしまった。
ドワーフ族に知り合いがいるらしい。撒き餌にするから酒よこしなって言われて中樽を持って行かれた。甘酒の木のお酒がほぼなくなってしまったよ。
山賊みたいな勢いじゃん?
「マギーは酒に命をかけとるからのぉ」
その気持ちはすごくわかるけど、なんて言うか凄かった。
朝食の前に疲れちゃったけど、美味しい匂いが食欲をそそってくれたので食べれちゃう。
パンにコーナが使われててちょっと懐かしい感じだ。早くチョコを作ってチョコクリームとか混ぜたい。
「ドワーフが来るなら住居と工場、鍛治用の工房も用意しないといけないな」
ジュリアスさまのお仕事が増えちゃった!!
お酒工場は私も手伝わないとだ。
お迎えに来たサーキスさまが状況を把握してめっちゃ怖いオーラを出してたけど、マギー先生に逆らうのはやばいそうで呼吸を整えてから「わかりました」って。
お酒自体は飲みたいから良いのだけど、ドワーフを呼ぶのは一大事なので環境を整えるのに暗躍しなくちゃならしい。
「セリウスさまたちが本日戻られるそうですよ」
ってことなので、今日もご馳走の準備だね。
また卵のこととかお話ししなくちゃだけどあの二人なら笑いながら受け入れてくれるはず。
家族がお仕事に行っちゃったので私はタンクの設計図を細かく書くことと他のお酒の確認と、とにかくやれる事をしようと離れに向かった。
ポムたちは畑で庭師さんたちの水遣りを応援したりしてた。
私が抱えてる卵入りの籠を見つけてダッシュしてきて、籠に入り込む。
「プキュン」
「モッキュン」
卵に挨拶をして撫でまくってる。
気持ちはわかるんだけど種とか石をあげてもまだわかんないと思うよ。
アズライトも池の方からやってきて合流。
『主、精霊たちが礼にと張り切って領地に散って行ったぞ。豊作になりそうだの』
おお、それはありがたい。
でもほどほどにしておいて欲しいなぁ。
そしてディディエが飛んできた。
まぁルルゥがいるよねー。
ルルゥはニッコリと「今日は何のお酒が仕上がってるかしらぁ?」って。
いや毎日は仕上がらないのよ?
私はなぜかジュリアスさまのお胸に上半身を乗り上げて覆い被さってる状態で。
揺れてるのはジュリアスさまが笑ってたからだった。
おやや?
「おはよう、リーシャ。ラリアットーとは一体なんだろうか?」
ファァ?
私の今のポーズと呟いたらしい言葉から想像するとどうやらプロレスの夢でも見てたようだ。
そう言えばクミちゃんと行く予定だったイベント、クミちゃん行けたかなぁ?楽しみにしてたのに行けてなかったら申し訳ないな。
「えーと、何か動物の夢でも見て飛び付いちゃった・・・みたいな?」
この世界にプロレスはないし体術には技名とか付いてないだろうしねぇ。
「はは、そうか。楽しそうな夢だな」
ジュリアスさまは飛び起きようとした私を抱きしめたまま起きて朝のルーティン?なハグとキスをしてくれた。
そして今朝から新たに卵へ魔力を与える時間が追加だね。
ジュリアスさまは枕元に置いてある籠ら卵を出して魔力をグンッと吸われてる。
「やはり物凄く摂るな」
これからお仕事なのにそんなにガッツリいかれちゃうと困るんでは?
「食事を取ればすぐ戻るしキツかったらリーシャから貰えるだろう?」
私が作った魔道具のピアスを指で示して笑ってくれた。
私の魔力が貯まるように設定してあるので枯渇状態になったとしてもすぐ対処出来る。
作っておいて良かった。
私も卵に触れてみたらグン!って持って行かれた。マジで食いしん坊すぎ。
「ほう?もう火の魔力だけじゃ満足できないのか?」
卵は淡い光を放ちつつ僅かに揺れる。
「そう言えば日中はどうしますか?」
「俺のそばだと万が一割るような場面に遭遇したら大変だからポムたちに任せてはどうだ?」
騎士団の訓練とか緊急な出動があったら危ないね。
「じゃぁポムたちに頼んでみますね」
卵を籠に戻してからニーナを呼び入れて着替えた。
二人で食堂に向かえば、お義父さまがマギー先生に詰め寄られて?いた。
「えっとおはようございます?」
「ああ、おはよう」
「リーシャちゃん、おはよう」
朝っぱらから何事かと思えば、昨日預けておいたお酒を飲んだマギー先生が、お酒の増産を直談判しにきたそうで。
マギー先生に渡したものは加護舞無しだったんだけどそれでもこの状態か。
「すぐさまドワーフどもを呼んで酒工場を作りな」
って言ってるらしい。
ドワーフいるんだ。いや獣人や羽人が居るんだからそりゃいてもおかしくないんだけど。
「あいつらがこの酒を知ったら教えなかったことをずっと根に持たれて面倒だよ」
ってすでにマギー先生が面倒なことになってる。
「ああ、この酒がいっぱい出来ることには賛成だ。しかしのぅ、ドワーフを定住させるのはのぅ」
鍛治に優れてた一族を呼び込んだらますます戦争準備とか疑われて謀反がーとか言われちゃいそう。
「うまい酒が出回ればドワーフがなぜ来たかなんぞすぐに理解するだろうから問題ないよ」
と言うことらしく。早々に決定しちゃった。
まぁタンク一式を作ってもらったり管理してくれる人がいてくれたら安心だな。
マギー先生には朝食を食べていけってお義父さまが誘ったけど、「早速手紙を書いてくるよ」って行ってしまった。
ドワーフ族に知り合いがいるらしい。撒き餌にするから酒よこしなって言われて中樽を持って行かれた。甘酒の木のお酒がほぼなくなってしまったよ。
山賊みたいな勢いじゃん?
「マギーは酒に命をかけとるからのぉ」
その気持ちはすごくわかるけど、なんて言うか凄かった。
朝食の前に疲れちゃったけど、美味しい匂いが食欲をそそってくれたので食べれちゃう。
パンにコーナが使われててちょっと懐かしい感じだ。早くチョコを作ってチョコクリームとか混ぜたい。
「ドワーフが来るなら住居と工場、鍛治用の工房も用意しないといけないな」
ジュリアスさまのお仕事が増えちゃった!!
お酒工場は私も手伝わないとだ。
お迎えに来たサーキスさまが状況を把握してめっちゃ怖いオーラを出してたけど、マギー先生に逆らうのはやばいそうで呼吸を整えてから「わかりました」って。
お酒自体は飲みたいから良いのだけど、ドワーフを呼ぶのは一大事なので環境を整えるのに暗躍しなくちゃならしい。
「セリウスさまたちが本日戻られるそうですよ」
ってことなので、今日もご馳走の準備だね。
また卵のこととかお話ししなくちゃだけどあの二人なら笑いながら受け入れてくれるはず。
家族がお仕事に行っちゃったので私はタンクの設計図を細かく書くことと他のお酒の確認と、とにかくやれる事をしようと離れに向かった。
ポムたちは畑で庭師さんたちの水遣りを応援したりしてた。
私が抱えてる卵入りの籠を見つけてダッシュしてきて、籠に入り込む。
「プキュン」
「モッキュン」
卵に挨拶をして撫でまくってる。
気持ちはわかるんだけど種とか石をあげてもまだわかんないと思うよ。
アズライトも池の方からやってきて合流。
『主、精霊たちが礼にと張り切って領地に散って行ったぞ。豊作になりそうだの』
おお、それはありがたい。
でもほどほどにしておいて欲しいなぁ。
そしてディディエが飛んできた。
まぁルルゥがいるよねー。
ルルゥはニッコリと「今日は何のお酒が仕上がってるかしらぁ?」って。
いや毎日は仕上がらないのよ?
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