299 / 764
二章
290話
しおりを挟む
お昼ご飯にはコーナのソースで煮込んだ牛タンや、コーナのフルーツのマッシュサラダ、コーナをたっぷり練り込んだコーナマフィンが出た。
ハーブとコーナとワインで濃厚なソースはちょっぴりビターで。
南国フルーツを芋とマッシュは不思議な味だけどわりとイケた。
メグミはクミちゃんと違って食で冒険しないタイプだったので食べたことない感じだけど多分アリなんだと思う。
「変わった味だが香りは好きだな」
「そうだね~クセになるかもー」
薄い塩味で慣らされてた人にとっては新しい食べ物は純粋に好きか嫌いかだよね。
女性陣はやっぱりデザート系が良いみたい。
海苔についてはプレゼンが下手だったからか反応はイマイチ。
でも私が食べたいし、ルルゥも料理に使えるって言ったので小さめな工場を作ってくれることになった。海苔の佃煮と共にレシピと道具の設計図を渡した。
後日見通しが経ったら私が作り方の手本を見せることになったよ。
時間差で帰って行くお客様にはマデリーさまと手土産を渡しつつお見送り。
最後のお客様が帰ったのはお昼過ぎだった。
シグルドさまも騎士団のお仕事があるのでアンゼリカさまたちを連れて帰っていかれた。マデリーさまはちょっと切なそうだった。騎士を引退したわけじゃないので今後レオルカさまと一緒にアッガス騎士団をまとめて行くんだと思う。
今回のお客様たちの多くは、多くのアッガスの今後に期待していると言ってくれた。
海産物も穀物や名産品など今後増えて行く予定の産業に熱視線。
レオルカさまとマデリーさまは大変だ。
出来るだけ領地経営の補佐に長けた人材を回さないとってジュリアスさまが頭を抱えている。
家令や代官の家系の人はすでに雇っているそうだけど人手が足りてないよう。
脳筋が多いグレーデンでは頭脳派タイプの人が少ないらしい。
「もし可能だったらマーベルハント家の親族に頼んでみるのはどうですか?」
「「「!!!?!?」」」
レオルカさまとセリウスさまがクワっと目を見開いて「その手があったか!!」って。
私は詳しくは知らないけどレイドラアースの叡智と言われるマーベルハント家の人なら秘書や執務官向きの人多いんじゃないかな?
「あまり外部に出てくれない方達だと聞いているが可能だろうか?」
レオルカさまがかなり真剣に聞いてくる。
「断言は出来ませんがどなたか紹介はしてくださると思います」
「ダメ元でも良いから頼んで欲しい」
「はい。早急に連絡してみますね」
お祖父様は近いうちに会える予定だし。
セリウスさまとクラウスさまはあと数日アッガスに残ることになった。
私とジュリアスさまはそろそろ帰らなくちゃなので先にニーナたちに馬車で出てもらう。
ワイバーンで数時間の距離なので何かしらあればすぐ飛んで来れる。
レオルカさまとマデリーさまに精一杯の激励をして別れのご挨拶をした。
私はアッガスの穀倉地帯に寄ることになってるのでアズライト、ポムとティムを私のフードマントに乗せて。
ジュリアスさまがラヴァを呼んで、ワイバーン隊と共に出発。
ディディエを肩に乗せたルルゥとサーキスさまも一緒。
まだ開墾中や雑草地が多い場所に降り立って。
ラヴァたちワイバーンにはしばらく休憩してもらう。
「ポム、ティム、この辺りにグレーデンみたいに穀物いっぱい育てたいんだけど土地の改良お願いしても良い?」
お酒の素やクッキーの材料をたくさん育ててもらう畑を作ってもらう予定の場所だよーって説明したら、「ガッテン」って感じですタターッと畑予定地の真ん中に行って踊り始めた。
「プキュキュンプキュキュン」
「モーキュウン!モキュキュキュ!」
グルグル練り歩いてステップしたりピョンピョンしたりしてるポムとティムの周りをディディエが飛んで。
カチコチ固そうな大地がボコボコと蠢いて大きなワームがブワーッと出現。
ポムが何か指示を出すと一面の荒地をトラクターが掘り返してるみたいにボコボコッと土を捲り上げていって。
一気に開墾が済んで、ポムがえーいと魔力を放出するとキラキラした光が大地に降り注いでティムとディディエがその光を風で広げた。
いつ見てもすごい光景。
って言うか開墾は人力でも良くて土に栄養を貰えれば上々だったんだけど、ポムたちが大盤振る舞いしてくれた。
「これは有り難いですね」
うん。予算に余裕が出るよ。
『ポムたちばかりに良いところを持って行かれてはかなわんの』
アズライトが私の肩から飛んでいって、上空から小雨状に水を降らせてくれた。
霊水じゃないよね?
『長いこと放置されていた土地にただの水ではあまり意味がないからの。霊水じゃの?』
おほぅ!またも人にバレたらあかんことになっとるやないかーい!
でも育たない状態じゃ意味がないからありがたい。
(ありがとうだけどほどほどにね)
「うむ、アズライト、ポム、ティム、ディディエ。よくやってくれた。ありがとう」
ジュリアスさまがポムたちを自分の腕に乗せてお礼を言うとポムたちがえっへんとやってる。
そしてジュリアスさまの頬にポムが何かの種を押し付ける。
・・・UN◯KOーーーーーー!!!!
『恵みの木じゃの。根を張って栄養を大地に広げてくれる地の精霊たちのの棲家になる木じゃの』
おー、詳細お知らせしたらあかんやつ~。
「ジュリアスさま、それを中心になる場所に植えると土に栄養を与えてくれるそうです」
精霊云々は黙っておこう。
普通は根っこから栄養吸っっちゃうのに逆に与えてくれるスタイル。
「それは有り難いな」
ジュリアスさまがポムたちの指定した場所にタネを植えるとポムがまたもえーいと魔力を投げる。
恵みの木はニョキニョキッとジュリアスさまの腰まで伸びた。
ポムたちにはルルゥがパウンドケーキを渡してくれた。
「帰ったらクッキーいっぱい作るわねぇ」
ポムたちがわーいと騒いでるのをラヴァたちが眺めるとラヴァたちが一斉に飛んで開墾されたばかりの畑にキラキラと黄色い水を・・・。
いきなりマーキング!?
『匂いをつければあやつらより弱い魔物が入り込まないからの。ポムらに張り合って手伝いのつもりじゃろう』
ああー。
ジュリアスさまたちもポカーンとしてたけど、アズライトの教えてくれたことを伝えると相棒たちを撫でてお礼を伝える。
「可愛いことするわねぇ」
ルルゥがマジックボックスの中に入れてた海獣の内臓をワイバーンたちにあげてる。
お菓子じゃないから微妙にほっこりシーンじゃないけど、あんなちっこいモニパルに張り合うの可愛い。
ポムは微妙にイラッとしたのかマジックバックから種をポイポーイと投げてフンス!!って鼻息荒げてた。投げただけで成長はさせなかったので意味はないのかも?
ワイバーンたちのオヤツを済ませてから、アッガスの領地を少し旋回してもらって、グレーデンに向かって飛んだ。
ハーブとコーナとワインで濃厚なソースはちょっぴりビターで。
南国フルーツを芋とマッシュは不思議な味だけどわりとイケた。
メグミはクミちゃんと違って食で冒険しないタイプだったので食べたことない感じだけど多分アリなんだと思う。
「変わった味だが香りは好きだな」
「そうだね~クセになるかもー」
薄い塩味で慣らされてた人にとっては新しい食べ物は純粋に好きか嫌いかだよね。
女性陣はやっぱりデザート系が良いみたい。
海苔についてはプレゼンが下手だったからか反応はイマイチ。
でも私が食べたいし、ルルゥも料理に使えるって言ったので小さめな工場を作ってくれることになった。海苔の佃煮と共にレシピと道具の設計図を渡した。
後日見通しが経ったら私が作り方の手本を見せることになったよ。
時間差で帰って行くお客様にはマデリーさまと手土産を渡しつつお見送り。
最後のお客様が帰ったのはお昼過ぎだった。
シグルドさまも騎士団のお仕事があるのでアンゼリカさまたちを連れて帰っていかれた。マデリーさまはちょっと切なそうだった。騎士を引退したわけじゃないので今後レオルカさまと一緒にアッガス騎士団をまとめて行くんだと思う。
今回のお客様たちの多くは、多くのアッガスの今後に期待していると言ってくれた。
海産物も穀物や名産品など今後増えて行く予定の産業に熱視線。
レオルカさまとマデリーさまは大変だ。
出来るだけ領地経営の補佐に長けた人材を回さないとってジュリアスさまが頭を抱えている。
家令や代官の家系の人はすでに雇っているそうだけど人手が足りてないよう。
脳筋が多いグレーデンでは頭脳派タイプの人が少ないらしい。
「もし可能だったらマーベルハント家の親族に頼んでみるのはどうですか?」
「「「!!!?!?」」」
レオルカさまとセリウスさまがクワっと目を見開いて「その手があったか!!」って。
私は詳しくは知らないけどレイドラアースの叡智と言われるマーベルハント家の人なら秘書や執務官向きの人多いんじゃないかな?
「あまり外部に出てくれない方達だと聞いているが可能だろうか?」
レオルカさまがかなり真剣に聞いてくる。
「断言は出来ませんがどなたか紹介はしてくださると思います」
「ダメ元でも良いから頼んで欲しい」
「はい。早急に連絡してみますね」
お祖父様は近いうちに会える予定だし。
セリウスさまとクラウスさまはあと数日アッガスに残ることになった。
私とジュリアスさまはそろそろ帰らなくちゃなので先にニーナたちに馬車で出てもらう。
ワイバーンで数時間の距離なので何かしらあればすぐ飛んで来れる。
レオルカさまとマデリーさまに精一杯の激励をして別れのご挨拶をした。
私はアッガスの穀倉地帯に寄ることになってるのでアズライト、ポムとティムを私のフードマントに乗せて。
ジュリアスさまがラヴァを呼んで、ワイバーン隊と共に出発。
ディディエを肩に乗せたルルゥとサーキスさまも一緒。
まだ開墾中や雑草地が多い場所に降り立って。
ラヴァたちワイバーンにはしばらく休憩してもらう。
「ポム、ティム、この辺りにグレーデンみたいに穀物いっぱい育てたいんだけど土地の改良お願いしても良い?」
お酒の素やクッキーの材料をたくさん育ててもらう畑を作ってもらう予定の場所だよーって説明したら、「ガッテン」って感じですタターッと畑予定地の真ん中に行って踊り始めた。
「プキュキュンプキュキュン」
「モーキュウン!モキュキュキュ!」
グルグル練り歩いてステップしたりピョンピョンしたりしてるポムとティムの周りをディディエが飛んで。
カチコチ固そうな大地がボコボコと蠢いて大きなワームがブワーッと出現。
ポムが何か指示を出すと一面の荒地をトラクターが掘り返してるみたいにボコボコッと土を捲り上げていって。
一気に開墾が済んで、ポムがえーいと魔力を放出するとキラキラした光が大地に降り注いでティムとディディエがその光を風で広げた。
いつ見てもすごい光景。
って言うか開墾は人力でも良くて土に栄養を貰えれば上々だったんだけど、ポムたちが大盤振る舞いしてくれた。
「これは有り難いですね」
うん。予算に余裕が出るよ。
『ポムたちばかりに良いところを持って行かれてはかなわんの』
アズライトが私の肩から飛んでいって、上空から小雨状に水を降らせてくれた。
霊水じゃないよね?
『長いこと放置されていた土地にただの水ではあまり意味がないからの。霊水じゃの?』
おほぅ!またも人にバレたらあかんことになっとるやないかーい!
でも育たない状態じゃ意味がないからありがたい。
(ありがとうだけどほどほどにね)
「うむ、アズライト、ポム、ティム、ディディエ。よくやってくれた。ありがとう」
ジュリアスさまがポムたちを自分の腕に乗せてお礼を言うとポムたちがえっへんとやってる。
そしてジュリアスさまの頬にポムが何かの種を押し付ける。
・・・UN◯KOーーーーーー!!!!
『恵みの木じゃの。根を張って栄養を大地に広げてくれる地の精霊たちのの棲家になる木じゃの』
おー、詳細お知らせしたらあかんやつ~。
「ジュリアスさま、それを中心になる場所に植えると土に栄養を与えてくれるそうです」
精霊云々は黙っておこう。
普通は根っこから栄養吸っっちゃうのに逆に与えてくれるスタイル。
「それは有り難いな」
ジュリアスさまがポムたちの指定した場所にタネを植えるとポムがまたもえーいと魔力を投げる。
恵みの木はニョキニョキッとジュリアスさまの腰まで伸びた。
ポムたちにはルルゥがパウンドケーキを渡してくれた。
「帰ったらクッキーいっぱい作るわねぇ」
ポムたちがわーいと騒いでるのをラヴァたちが眺めるとラヴァたちが一斉に飛んで開墾されたばかりの畑にキラキラと黄色い水を・・・。
いきなりマーキング!?
『匂いをつければあやつらより弱い魔物が入り込まないからの。ポムらに張り合って手伝いのつもりじゃろう』
ああー。
ジュリアスさまたちもポカーンとしてたけど、アズライトの教えてくれたことを伝えると相棒たちを撫でてお礼を伝える。
「可愛いことするわねぇ」
ルルゥがマジックボックスの中に入れてた海獣の内臓をワイバーンたちにあげてる。
お菓子じゃないから微妙にほっこりシーンじゃないけど、あんなちっこいモニパルに張り合うの可愛い。
ポムは微妙にイラッとしたのかマジックバックから種をポイポーイと投げてフンス!!って鼻息荒げてた。投げただけで成長はさせなかったので意味はないのかも?
ワイバーンたちのオヤツを済ませてから、アッガスの領地を少し旋回してもらって、グレーデンに向かって飛んだ。
426
お気に入りに追加
1,875
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。

聖女転生? だが断る
日村透
恋愛
生まれ変わったら、勝ち逃げ確定の悪役聖女になっていた―――
形ばかりと思っていた聖女召喚の儀式で、本当に異世界の少女が訪れてしまった。
それがきっかけで聖女セレスティーヌは思い出す。
この世界はどうも、前世の母親が書いた恋愛小説の世界ではないか。
しかも自分は、本物の聖女をいじめて陥れる悪役聖女に転生してしまったらしい。
若くして生涯を終えるものの、断罪されることなく悠々自適に暮らし、苦しみのない最期を迎えるのだが……
本当にそうだろうか?
「怪しいですわね。話がうますぎですわ」
何やらあの召喚聖女も怪しい臭いがプンプンする。
セレスティーヌは逃亡を決意した。
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる