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二章
283話
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なぜか頭に上にモジャッとしたものを乗せてるポムとティム、そしてディディエ。
ちっこい貝も付けててアクセサリー?
「どうしちゃったの?その頭~」
ポムが赤色、ティムが水色、ディディエが紫のアフロを被ってる。
そしてなぜかモデルポーズ。
もしかして人間の髪の毛に憧れてたの?
「プッキュン~」
「モッキュン~」
誇らしげにアフロ頭を私に寄せてくる。
「生臭!!」
濃厚な汐と磯の香り~!!
『美味しいの見つけたって言っておるの』
ん!?
改めて見てみると海藻っぽい?
鑑定さんによると赤色が海苔になるやつで、水色がひじき擬き、紫色がワカメの一種らしい。
豆の時みたいにカラフル~!!
って海苔!!!
赤い海苔かーもまぁ美味しければ良いや。
「ポム、ティム、ディディエー、すごいね!」
カマランの海でも昆布やワカメは手に入ったけど、海苔は無かった(探す余裕もね)から
有難い。
ポムたちは胸を張って踊り始めた。
あー・・・豊穣の舞?は海にも効果あるかな?
ポムたちを騎士さんたちが囲んでその可愛さに盛り上がりが絶好調になった。
そのアフロ、腐る前に外して欲しいな。
アズライトがポムたちのマジックバッグにアフロに使われた素材が山ほど入ってるから気にするなって言われた。
とりあえず、海苔のための網を滞在中に仕掛けてもらおう。
貝殻に種付けとか必要だった気がするけど、そんなのはないので自然にくっついてくれる事を祈ろう。
網に貝殻つけるときにポムに加護舞してもらったら確率あがんないかな?
ヒジキやワカメは多分流れ着いてたんだろうから群生してそうなとこ探してもらおう。
海苔作りの人員確保してもらわないとだねぇ。
「どんどん人増えてくるわねぇ」
どうやらレオルカさまとマデリーさまの親戚や友人もアッガスに到着して騒ぎに気がついて見に来ちゃってるらしい。
これは夕食までに終わらないねぇ!
「海獣はいくらでも獲れるから良いけど、調味料足りるかしらぁ?」
ルルゥが大変って言いながらやる気だ。
まぁ魚は塩焼きで十分美味しいからレモン味の果物も使えば多少はいけるでしょ。
さすがにこの状況で手の込んだ物は出せないよ。
必死に焼いたり蒸したりしてる中、海からいろんな音が。
魔法もバンバン使ってるな。
結構遠くまで行ってる騎士さんもいる。
多分見えないのでラヴァもかなり遠くまで飛んでるんだろうな。
何が勝ちかもわかんないんだけど納得するのが獲れるまで戻ってこないんだろうなぁ。
「放置されてただけあって大漁ねぇ、氾濫起きる前に前領主クビになってある意味助かったんじゃないのかしらねぇ」
ほんとだ。そしてレオルカさまは貧乏くじ。
巨大なタコとイカ擬きを物凄い速さで切り分けて鉄板で焼いていく。
醤油ダレつけてるからめっちゃ良い匂い。
屋台の香り~。
「「キューン」」
「グギャオ」
騎士さんたちにモテモテだったポムたちが匂いに釣られて舞い戻ってきた。アフロは外したらしい。遊んでた騎士さんの頭にチョンって載ってた。騎士さんたちが嬉しそうなので良いけど生臭くなるよー。
あざとくイカ焼きをゲットして頬袋いっぱい詰め込んでるポムとティム。ディディエは丸呑みしてる。
「よく入るわよねぇ」
ルルゥが相変わらず食い意地の張ってるポムたちを愉快そうにさらに餌付けしてる。腹がはち切れそうだよ。
そう言えばキッチン馬車出してないなっと思って聞いたら、デレード国の一団が帰国するまで新しい魔道具は目立たさない方向なんだって。
浜辺には続々と獲物が積み上がっていく。
ビッグなマグロ?を見つけたのでちょっとテン上げ。
美味しいと言われてる部位が何人分取れるのか。
カマとかも焼くの大変だよー。って思ったら騎士さんがファイヤボールって一気に高音で焼き上げちゃった。ちょっとテン下げ。
物凄くファイヤ~したよね。脂ノリノリだから。頭なのに脂ノリノリってすごいよ。
目玉の周りのトロトロがお肌に良いよってルルゥに言ったら、物凄い勢いで確保してた。
ルルゥは普通に美肌なのにそこまで気にしなくってもって言うと「めっちゃ努力してるのよ」ってちょっとデスボイスで言われた。なんかごめん。
白目の美肌ポーション作ったらあげるから機嫌直して欲しい。
ジュリアスさまたちは度々戻ってきてはつまみ食いしてまた行っちゃう。
勝負に興味なさげだったサーキスさまもイキイキとしてるので多分フィーバー状態なんだろう。
「まぁ王都行ったりでストレス溜まってたんでしょうねぇ」
用意されててシード伯爵邸の夕食は浜辺に出てないお客様たちに振る舞われて、希望者には夜食として振る舞うことにしたそうだ。
これはジュリアスさまにはちょっと反省してもらわないと申し訳ない。
シード伯爵邸のコックさんたちと侍従侍女さんたちには何か差し入れをしないと。
結局、日が沈むまで勝負が続いて、大きいのや変わった魚、ピンクのデッカいカバとか魔物の種類がカオス過ぎて、一人で何種類も獲って来たりで。
いちばん良い獲物がどれかとか大騒ぎで勝敗がつけられなかった。
勝負は後日持ち越しとか言い出したのでもう放っておこう。
宴会は騎士さんたちが領民と深夜まで続けたらしい。
新しい領主と屈強な騎士団に警戒してた地元の人達が一気に打ち解けてくれるキッカケになったようで結果的には良い一日になった。
ちっこい貝も付けててアクセサリー?
「どうしちゃったの?その頭~」
ポムが赤色、ティムが水色、ディディエが紫のアフロを被ってる。
そしてなぜかモデルポーズ。
もしかして人間の髪の毛に憧れてたの?
「プッキュン~」
「モッキュン~」
誇らしげにアフロ頭を私に寄せてくる。
「生臭!!」
濃厚な汐と磯の香り~!!
『美味しいの見つけたって言っておるの』
ん!?
改めて見てみると海藻っぽい?
鑑定さんによると赤色が海苔になるやつで、水色がひじき擬き、紫色がワカメの一種らしい。
豆の時みたいにカラフル~!!
って海苔!!!
赤い海苔かーもまぁ美味しければ良いや。
「ポム、ティム、ディディエー、すごいね!」
カマランの海でも昆布やワカメは手に入ったけど、海苔は無かった(探す余裕もね)から
有難い。
ポムたちは胸を張って踊り始めた。
あー・・・豊穣の舞?は海にも効果あるかな?
ポムたちを騎士さんたちが囲んでその可愛さに盛り上がりが絶好調になった。
そのアフロ、腐る前に外して欲しいな。
アズライトがポムたちのマジックバッグにアフロに使われた素材が山ほど入ってるから気にするなって言われた。
とりあえず、海苔のための網を滞在中に仕掛けてもらおう。
貝殻に種付けとか必要だった気がするけど、そんなのはないので自然にくっついてくれる事を祈ろう。
網に貝殻つけるときにポムに加護舞してもらったら確率あがんないかな?
ヒジキやワカメは多分流れ着いてたんだろうから群生してそうなとこ探してもらおう。
海苔作りの人員確保してもらわないとだねぇ。
「どんどん人増えてくるわねぇ」
どうやらレオルカさまとマデリーさまの親戚や友人もアッガスに到着して騒ぎに気がついて見に来ちゃってるらしい。
これは夕食までに終わらないねぇ!
「海獣はいくらでも獲れるから良いけど、調味料足りるかしらぁ?」
ルルゥが大変って言いながらやる気だ。
まぁ魚は塩焼きで十分美味しいからレモン味の果物も使えば多少はいけるでしょ。
さすがにこの状況で手の込んだ物は出せないよ。
必死に焼いたり蒸したりしてる中、海からいろんな音が。
魔法もバンバン使ってるな。
結構遠くまで行ってる騎士さんもいる。
多分見えないのでラヴァもかなり遠くまで飛んでるんだろうな。
何が勝ちかもわかんないんだけど納得するのが獲れるまで戻ってこないんだろうなぁ。
「放置されてただけあって大漁ねぇ、氾濫起きる前に前領主クビになってある意味助かったんじゃないのかしらねぇ」
ほんとだ。そしてレオルカさまは貧乏くじ。
巨大なタコとイカ擬きを物凄い速さで切り分けて鉄板で焼いていく。
醤油ダレつけてるからめっちゃ良い匂い。
屋台の香り~。
「「キューン」」
「グギャオ」
騎士さんたちにモテモテだったポムたちが匂いに釣られて舞い戻ってきた。アフロは外したらしい。遊んでた騎士さんの頭にチョンって載ってた。騎士さんたちが嬉しそうなので良いけど生臭くなるよー。
あざとくイカ焼きをゲットして頬袋いっぱい詰め込んでるポムとティム。ディディエは丸呑みしてる。
「よく入るわよねぇ」
ルルゥが相変わらず食い意地の張ってるポムたちを愉快そうにさらに餌付けしてる。腹がはち切れそうだよ。
そう言えばキッチン馬車出してないなっと思って聞いたら、デレード国の一団が帰国するまで新しい魔道具は目立たさない方向なんだって。
浜辺には続々と獲物が積み上がっていく。
ビッグなマグロ?を見つけたのでちょっとテン上げ。
美味しいと言われてる部位が何人分取れるのか。
カマとかも焼くの大変だよー。って思ったら騎士さんがファイヤボールって一気に高音で焼き上げちゃった。ちょっとテン下げ。
物凄くファイヤ~したよね。脂ノリノリだから。頭なのに脂ノリノリってすごいよ。
目玉の周りのトロトロがお肌に良いよってルルゥに言ったら、物凄い勢いで確保してた。
ルルゥは普通に美肌なのにそこまで気にしなくってもって言うと「めっちゃ努力してるのよ」ってちょっとデスボイスで言われた。なんかごめん。
白目の美肌ポーション作ったらあげるから機嫌直して欲しい。
ジュリアスさまたちは度々戻ってきてはつまみ食いしてまた行っちゃう。
勝負に興味なさげだったサーキスさまもイキイキとしてるので多分フィーバー状態なんだろう。
「まぁ王都行ったりでストレス溜まってたんでしょうねぇ」
用意されててシード伯爵邸の夕食は浜辺に出てないお客様たちに振る舞われて、希望者には夜食として振る舞うことにしたそうだ。
これはジュリアスさまにはちょっと反省してもらわないと申し訳ない。
シード伯爵邸のコックさんたちと侍従侍女さんたちには何か差し入れをしないと。
結局、日が沈むまで勝負が続いて、大きいのや変わった魚、ピンクのデッカいカバとか魔物の種類がカオス過ぎて、一人で何種類も獲って来たりで。
いちばん良い獲物がどれかとか大騒ぎで勝敗がつけられなかった。
勝負は後日持ち越しとか言い出したのでもう放っておこう。
宴会は騎士さんたちが領民と深夜まで続けたらしい。
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