271 / 764
二章
262話
しおりを挟む
順番が回ってきたので私たちもまとめてご挨拶。
デレードの王子様とウチの王女殿下ともお話しできた。
『グレーデン領ではコーナ(カカオと)薬方(スパイス系のこと)を欲しているとか』
王子様がすんごい営業スマイルでお言葉を掛けてくれた。
『はい、それらを使ったウチの妻の料理が美味しいのでもっと食べたいし、領民にも食べられるようにしたいのです』
ジュリアスさまが流暢な公用語で答える。
いやん!イケボがさらに色っぽい感じに聞こえる。
『王宮での食事に出てきたカレーと良いものに使っているのだな?面白い発想だ。だがコーナは出て来てないようだ』
え!?スパイス売ってるのにカレー食べてないの!?
カカオってデレードではコーナなのねって言うのは置いといて。
コーナは量が無かったからもう無いんだもん。王宮にも入ってないのかな。
『仕入れが少なくて王宮にはまだレシピを出せていないのです』
カカオニブクッキーとかカカオティーのレシピ教えてないんだ。材料がないなら意味ないからかな。
スパイスは結構入って来てるんだけどカカオは使い方が分かってないから流通に乗りにくいのかも?
『こちらでどんな使い方をしているのか知りたかったが残念だ。コーナをアッガス経由で回せるように手配しよう』
え!?
王子様何って言ったの!?
『ありがとう存じます』
きゃー!チョコレートが出来るっ!
『今回も多少持って来ているので良ければ使い方を教えて欲しい』
にょ!?
王子様が私を見下げて(背が低いのでみんな見下げてるけど)話しかけてくれた。
『私の拙い料理で良ければ・・・あのデレードではどう言った食べ方をされるのですか?』
王様やサーキスさまたちが私が公用語使えたことにびっくりされてる気配。一応学園では必須だしー。なんでびっくりされてるんだしー!
王子様は嫌な顔せず答えてくれた。
『肉料理のソースや野菜と炒めたり、ヌーと煮込んだりだな』
なんと!!美味しそうだ。ヌーは大麦みたいなのらしい。
『美味しそうですね。私が作るのはシリアルやクッキーに混ぜたりスイーツです』
『ほう、それは気になるな。ウチの料理人に教えていただくのは可能か?』
『はい!あの差し出がましいのですが私もデレードの料理が知りたいです』
『よかろう。交換だな』
はっはっはと笑う王子様は随分気さくな感じだ。目もちゃんと笑ってると思うので印象は悪くない?
デレードはカレーの国じゃ無かった。
スパイスの流通も聞いてみたら口利きはできるがって言われた。
デレードに近い島にあるナギ国が薬方の生産国だそう。カレーじゃなくスパイスでもなく薬方。
薬として使われてて、薬膳として料理に使うこともあるそう。
薬膳料理も気になる。
アッガスでの滞在時にカカオ料理のレシピ交換することになった。
それからお祖父様とアーロンお兄さんに、
『赤斑病の特効薬が出来たと聞いた。素晴らしい功績だ。ぜひ我が国でも使えるようにしたい』
と話しかけた。
デレードでも赤斑病は出てるんだね。
『それは権利者である義妹と私でお話を聞きたいと思います』
お兄さんが私を見て言うと王子様ご一行がバッと私を見た。
王様から聞いてなかったのかな?
『では後日席を設けてもらおう』
ぎゃっ!ジュリアスさまと私は今日帰るつもりだったのに!
セリウスさまたち独身軍は三日間の祝宴の間は残る予定で。
ぬぬぬ。
でも特効薬はお金儲けに使うわけにも使わせるわけにも行かないので契約をしっかり詰めないとなんだよね。
お兄さんを信用してるから丸投げしてもいいと思うけど、いきなり王子様と契約の席任せたら気の毒だよなぁ。
なぜかデレードのご一行の目つきが険しくなってちょっと怖いな。
ホーン家やリュフェリー家も王様たちと王子様にご挨拶してやっと解放された。
「リーシャちゃん、かなり流暢だったね~?学園の授業だけじゃあそこまで話せなくない~?」
クラウスさまがちょっとキラキラした目で見てくる。
「でもジュリアスさまもお祖父様もお兄さんも話せてるじゃないですか?」
家庭教師とかつけてるのかな?
「その年齢でペラペラってすごいよー?」
なんだろう。リーシャ自身の知識なんだと思うんだけど、お母さまの教育かな?
「多分お母さまが使ってたんだと思います?」
「へぇー!?スパルタ?」
確かに?魔道具作りとか結構すごい叩き込みだった気がしなくもない。
「あー、それはセラーナの影響かもしれんな」
お祖父様が苦笑してる。お祖母様って厳しかったのかな。
「そうなんですね」
リーシャにとっては無駄じゃ無かったんじゃないかなって思いたい。
みんなで食事に戻った。
いくら美味しくなったと言ってもパーティで食事をモリモリ食べる貴族が少ないのでめっちゃ空いてる。うま~なのにね。もったいない。
ダンスが始まってクラウスさまやルルゥたちを誘いたいのかウロウロしてる令嬢たちが見える。
迫力のあるガタイのいい男性陣が集まってるので近寄りがたいんだろうな。
「ルルゥ、踊ってあげないの?」
「えー?リーシャちゃんとならいいわよぉ?」
いや既婚者と踊ってどうすんだい!
「セリウスさまとクラウスさまも踊らないの?」
「あっちの子は離婚二回ー、あの子は未婚の母~、あそこの子は公爵子息狙って玉砕した子ー」
ワオ!若そうなのにバツニとは!
って訳アリの人多すぎない!!?
「嫁の来ない辺境なら多少問題があっても受け入れるだろうとか思われてるんだよねー」
以前ディゴーに居座ってた人たちも訳アリが多かったわけかー。
「うちにも押しかけがちょっと来たけど寒さにめげて逃げ帰ったぜ」
ホーン家の寒さ半端ないな?
「そうそう、リーシャさまの魔道具、めっちゃ助かるよ。カイロってのもサイコーだった」
それは何より。
「毛布の中に入れられるのサイコー」
グレーデンが暑すぎず寒すぎずなのって天国なんじゃ!?
「今年は冬将軍が強くなりそうでなぁ」
冬将軍は冬の一番寒い時に出てくる魔獣らしい。美味しくないとのこと。強くて大変なのに美味しくないとは!迷惑で嫌なやつだ。素材は良いものになるそうだからそこはよかった。
「デレードなんて聞いたことのない国だと思ってたけどあの王子様なら私が嫁ぎたかったですわぁ」
「美しい方ですわねぇ」
突然甲高い声が響いて来た。
ケバケバしい露出多めなドレス着てるのはあの女はアニエス・ヘイトだ。
一緒にいる令嬢たちもちょっとケバい。
「絶対に選ばれるわけないだろー」
誰かがボソッと呟いたのが耳に届いたのか一気に顔を真っ赤にさせて激怒の表情になった。
ファティマ王女殿下とケバ女だったら比べるまでもなく王女殿下とるよ。
近くにいる男性陣がウヘェって顔してる。
不敬だし、なぜ自分の価値が高いと思いこんでるんだろう。
言っちゃ悪いけど(貴族基準で言うと)年増だし、美人ではあるけど内面が表に滲んでてなんか嫌な雰囲気だしね。
同じような年齢なら断然アンゼリカさまのが美人でナイスバディだし?
早く現実に帰った方がいいと思うな。
デレードの王子様とウチの王女殿下ともお話しできた。
『グレーデン領ではコーナ(カカオと)薬方(スパイス系のこと)を欲しているとか』
王子様がすんごい営業スマイルでお言葉を掛けてくれた。
『はい、それらを使ったウチの妻の料理が美味しいのでもっと食べたいし、領民にも食べられるようにしたいのです』
ジュリアスさまが流暢な公用語で答える。
いやん!イケボがさらに色っぽい感じに聞こえる。
『王宮での食事に出てきたカレーと良いものに使っているのだな?面白い発想だ。だがコーナは出て来てないようだ』
え!?スパイス売ってるのにカレー食べてないの!?
カカオってデレードではコーナなのねって言うのは置いといて。
コーナは量が無かったからもう無いんだもん。王宮にも入ってないのかな。
『仕入れが少なくて王宮にはまだレシピを出せていないのです』
カカオニブクッキーとかカカオティーのレシピ教えてないんだ。材料がないなら意味ないからかな。
スパイスは結構入って来てるんだけどカカオは使い方が分かってないから流通に乗りにくいのかも?
『こちらでどんな使い方をしているのか知りたかったが残念だ。コーナをアッガス経由で回せるように手配しよう』
え!?
王子様何って言ったの!?
『ありがとう存じます』
きゃー!チョコレートが出来るっ!
『今回も多少持って来ているので良ければ使い方を教えて欲しい』
にょ!?
王子様が私を見下げて(背が低いのでみんな見下げてるけど)話しかけてくれた。
『私の拙い料理で良ければ・・・あのデレードではどう言った食べ方をされるのですか?』
王様やサーキスさまたちが私が公用語使えたことにびっくりされてる気配。一応学園では必須だしー。なんでびっくりされてるんだしー!
王子様は嫌な顔せず答えてくれた。
『肉料理のソースや野菜と炒めたり、ヌーと煮込んだりだな』
なんと!!美味しそうだ。ヌーは大麦みたいなのらしい。
『美味しそうですね。私が作るのはシリアルやクッキーに混ぜたりスイーツです』
『ほう、それは気になるな。ウチの料理人に教えていただくのは可能か?』
『はい!あの差し出がましいのですが私もデレードの料理が知りたいです』
『よかろう。交換だな』
はっはっはと笑う王子様は随分気さくな感じだ。目もちゃんと笑ってると思うので印象は悪くない?
デレードはカレーの国じゃ無かった。
スパイスの流通も聞いてみたら口利きはできるがって言われた。
デレードに近い島にあるナギ国が薬方の生産国だそう。カレーじゃなくスパイスでもなく薬方。
薬として使われてて、薬膳として料理に使うこともあるそう。
薬膳料理も気になる。
アッガスでの滞在時にカカオ料理のレシピ交換することになった。
それからお祖父様とアーロンお兄さんに、
『赤斑病の特効薬が出来たと聞いた。素晴らしい功績だ。ぜひ我が国でも使えるようにしたい』
と話しかけた。
デレードでも赤斑病は出てるんだね。
『それは権利者である義妹と私でお話を聞きたいと思います』
お兄さんが私を見て言うと王子様ご一行がバッと私を見た。
王様から聞いてなかったのかな?
『では後日席を設けてもらおう』
ぎゃっ!ジュリアスさまと私は今日帰るつもりだったのに!
セリウスさまたち独身軍は三日間の祝宴の間は残る予定で。
ぬぬぬ。
でも特効薬はお金儲けに使うわけにも使わせるわけにも行かないので契約をしっかり詰めないとなんだよね。
お兄さんを信用してるから丸投げしてもいいと思うけど、いきなり王子様と契約の席任せたら気の毒だよなぁ。
なぜかデレードのご一行の目つきが険しくなってちょっと怖いな。
ホーン家やリュフェリー家も王様たちと王子様にご挨拶してやっと解放された。
「リーシャちゃん、かなり流暢だったね~?学園の授業だけじゃあそこまで話せなくない~?」
クラウスさまがちょっとキラキラした目で見てくる。
「でもジュリアスさまもお祖父様もお兄さんも話せてるじゃないですか?」
家庭教師とかつけてるのかな?
「その年齢でペラペラってすごいよー?」
なんだろう。リーシャ自身の知識なんだと思うんだけど、お母さまの教育かな?
「多分お母さまが使ってたんだと思います?」
「へぇー!?スパルタ?」
確かに?魔道具作りとか結構すごい叩き込みだった気がしなくもない。
「あー、それはセラーナの影響かもしれんな」
お祖父様が苦笑してる。お祖母様って厳しかったのかな。
「そうなんですね」
リーシャにとっては無駄じゃ無かったんじゃないかなって思いたい。
みんなで食事に戻った。
いくら美味しくなったと言ってもパーティで食事をモリモリ食べる貴族が少ないのでめっちゃ空いてる。うま~なのにね。もったいない。
ダンスが始まってクラウスさまやルルゥたちを誘いたいのかウロウロしてる令嬢たちが見える。
迫力のあるガタイのいい男性陣が集まってるので近寄りがたいんだろうな。
「ルルゥ、踊ってあげないの?」
「えー?リーシャちゃんとならいいわよぉ?」
いや既婚者と踊ってどうすんだい!
「セリウスさまとクラウスさまも踊らないの?」
「あっちの子は離婚二回ー、あの子は未婚の母~、あそこの子は公爵子息狙って玉砕した子ー」
ワオ!若そうなのにバツニとは!
って訳アリの人多すぎない!!?
「嫁の来ない辺境なら多少問題があっても受け入れるだろうとか思われてるんだよねー」
以前ディゴーに居座ってた人たちも訳アリが多かったわけかー。
「うちにも押しかけがちょっと来たけど寒さにめげて逃げ帰ったぜ」
ホーン家の寒さ半端ないな?
「そうそう、リーシャさまの魔道具、めっちゃ助かるよ。カイロってのもサイコーだった」
それは何より。
「毛布の中に入れられるのサイコー」
グレーデンが暑すぎず寒すぎずなのって天国なんじゃ!?
「今年は冬将軍が強くなりそうでなぁ」
冬将軍は冬の一番寒い時に出てくる魔獣らしい。美味しくないとのこと。強くて大変なのに美味しくないとは!迷惑で嫌なやつだ。素材は良いものになるそうだからそこはよかった。
「デレードなんて聞いたことのない国だと思ってたけどあの王子様なら私が嫁ぎたかったですわぁ」
「美しい方ですわねぇ」
突然甲高い声が響いて来た。
ケバケバしい露出多めなドレス着てるのはあの女はアニエス・ヘイトだ。
一緒にいる令嬢たちもちょっとケバい。
「絶対に選ばれるわけないだろー」
誰かがボソッと呟いたのが耳に届いたのか一気に顔を真っ赤にさせて激怒の表情になった。
ファティマ王女殿下とケバ女だったら比べるまでもなく王女殿下とるよ。
近くにいる男性陣がウヘェって顔してる。
不敬だし、なぜ自分の価値が高いと思いこんでるんだろう。
言っちゃ悪いけど(貴族基準で言うと)年増だし、美人ではあるけど内面が表に滲んでてなんか嫌な雰囲気だしね。
同じような年齢なら断然アンゼリカさまのが美人でナイスバディだし?
早く現実に帰った方がいいと思うな。
465
お気に入りに追加
1,875
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。

聖女転生? だが断る
日村透
恋愛
生まれ変わったら、勝ち逃げ確定の悪役聖女になっていた―――
形ばかりと思っていた聖女召喚の儀式で、本当に異世界の少女が訪れてしまった。
それがきっかけで聖女セレスティーヌは思い出す。
この世界はどうも、前世の母親が書いた恋愛小説の世界ではないか。
しかも自分は、本物の聖女をいじめて陥れる悪役聖女に転生してしまったらしい。
若くして生涯を終えるものの、断罪されることなく悠々自適に暮らし、苦しみのない最期を迎えるのだが……
本当にそうだろうか?
「怪しいですわね。話がうますぎですわ」
何やらあの召喚聖女も怪しい臭いがプンプンする。
セレスティーヌは逃亡を決意した。
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる