255 / 764
二章
246話
しおりを挟む
今日は久しぶりに教授たちと離れで過ごす。
「これはマーベルハント家で写本させて貰ったのじゃ!このレイドラアースの出来る前の神代の物語が読めるのじゃがワシは神代語がまだまだじゃでのう」
おや?古代神代語はお祖母様の魔道書の時にめちゃ勉強してたのに神代語はまた違うのかしら?
覗かせてもらった写本はどうもレイドラアースの神代語で、古代神代語のは大陸公用の言語扱いらしい。ややこしいね。
「お祖父様の書庫には翻訳版が無かったですか?」
「ああ~彼らは古代から現代の数カ国語が読めるそうじゃで翻訳の必要が無かったらしくてのぉ」
あらら。さすがレイドラアースの叡智。
「魔導書もたくさん読ませて貰っておったから翻訳まではこなせんだったのぉ」
「私が翻訳しましょうか?」
リーシャのおかげか私は言語で苦労がないんだよね。
「うーむ、神代語も学びたいからの、できるだけ自分でやってみるかのぅ」
教授の年齢でもまだまだお勉強への熱意が尽きないのね。ジョシュー先生も写本してきた本を抱えてホクホクしつつ唸ってる。
私の作った万年筆を教授とジョシュー先生は超お気に入りにしてくれて今も翻訳に使ってくれてる。
「インクこぼしたりの心配がないのも有り難いし、便利ですよね」
「魔力インクも魔法陣描くのに便利じゃぞ」
作り方も熱心に聞かれて教えたら、「これは他の魔道具にも使いたいな」って。
効果が永続的に出る魔法陣の小型化が良かったらしい。
お昼ご飯に食べてもらおうとラーメンとうどんをアイテムボックスに入れておいたので出して食べ方を伝授したらやっぱり「ギョ!」ってなったけど、ラーメンとうどんの匂いに負けて口をつけてからはその美味しさに勢いよくズズッズーって。
「なんと言う罪深さ」
「やめられない止まらない。どうしよう・・・ズズー」
かっぱ○びせんみたいなこと言ってる!!
「リーシャさん!!これはいつでも食べられるものですか!?」
ジョシュー先生が鶏だしラーメンに、教授は月見うどんにハマったみたい。
お餅も入れたいね。次はそれお願いしよう。
「うーん?多分コンソメスープみたいに常備しそうだから使用人棟も同じ感じになるんではないかしら?」
「本当ですか!?」
これはいずれカップ麺や袋麺が必要かも?それからラーメン専用キッチン馬車を庭に置いておくとか?あ、それじゃ馬車じゃなく屋台じゃん!
「うどんのスープがうまいのぅ。ブシと言うのは奥深いのぅ」
なんだか物凄い食いつきだったので後日離れにスープと麺を分けていつでも食べれるようにしてもらったよ。
ニックスたちが自分達も賄い用に常備しますって盛り上がってた。
午後からは離れの庭に甘酒の出る木に種を植えることに。
庭師さんに場所を選んでもらって、ポムとティムにお願いするとまたお尻フリフリの舞をしてくれた。
「プキューーーーーン」
「モッキューーーン」
「ギャオーーーー」
ディディエも一緒に踊ってくれてる。ほっこりしてたら、植えた場所からニョキっと目が出て徐々にビヨーンと上に伸びていく。
「ポム、途中までで良いよ?」
って言っても加減は出来ない子達なので数分で成木になっちゃった。
花が咲いちゃってるよ!薄い水色の形はハナミズキ?っぽいのが咲いてる。
「綺麗だねぇ」
「アレェ、これまた可愛い花が咲きましたねぇ」
ポカーンと見ちゃう。
「プキュ」
「モキューン」
ドヤァってされたので目一杯頭をぐりぐりしてあげる。
「ありがとうね。みんな」
お礼に常備してるクッキーをあげるとポムとティムがクッキーを頭の上に掲げて喜びの舞をする。
ディディエはもう二匹の真似が難しいのかクッキを咥えて周りをぐるぐる飛び回ってる。
「ケビン、この木にちょっと穴を開けて桶に樹液を貯めるようにしたいの」
ケビンは離れの庭師さん、いつも私に無茶振りに答えてくれる気の優しいおじさん。
「樹液ですかい」
「多分、甘くて美味しいのが出てくるの」
「そうですか?なら綺麗な桶にしておきまさぁね」
まだ一本からじゃさほど採れないだろうけど。
「最終的にはこの木も増やしたいからよろしくね」
麹?の実はいつできるかな?
ポムたちの舞のおかげか庭の他の木やハーブがワサワサになったので収穫してもらって。
今日もお義母さまのためのケーキにバナナもどきたっぷり使えるよ。
胡椒の実もいっぱいだしバニラも。
「ポム、ティム、ディディエ、ありがとうね~」
「プキュ」
「モキュー」
「ギャオー」
ちなみに今日はアズライトはシエルについてるそう。気まぐれ。
本邸に戻るとニックスたちに離れの収穫物を渡して。またラーメンスープを作ってるので、味噌味もお願いした。
「あのですね、ラーメンを食べた騎士たちが休憩時のおやつや夜食としてラーメンを常時準備して欲しいと申しまして、それで騎士団のノックがグレーデンで一番のラーメンを作りたいと言い出しまして」
ラーメンっておやつだっけ!?
「コックさんたちが苦じゃないなら常備でいいと思うよ?ノック?はラーメン屋さんになりたいってことなの?」
「ラーメン屋?」
「ああ、ラーメンを出すお店?」
「お店・・・どうでしょうか?厨房で専従したいような感じですかね」
うーん?
「コック長は騎士団もルルゥなんでしょ?ルルゥに決めてもらうか待てないなら副のニックスが決めて良いと思う」
「・・・ハロルドさんに聞いてみますか」
そうだね。人事のトップに任せちゃおう。
やっぱり屋台かプレハブみたいなのがいるかもね?
「これはマーベルハント家で写本させて貰ったのじゃ!このレイドラアースの出来る前の神代の物語が読めるのじゃがワシは神代語がまだまだじゃでのう」
おや?古代神代語はお祖母様の魔道書の時にめちゃ勉強してたのに神代語はまた違うのかしら?
覗かせてもらった写本はどうもレイドラアースの神代語で、古代神代語のは大陸公用の言語扱いらしい。ややこしいね。
「お祖父様の書庫には翻訳版が無かったですか?」
「ああ~彼らは古代から現代の数カ国語が読めるそうじゃで翻訳の必要が無かったらしくてのぉ」
あらら。さすがレイドラアースの叡智。
「魔導書もたくさん読ませて貰っておったから翻訳まではこなせんだったのぉ」
「私が翻訳しましょうか?」
リーシャのおかげか私は言語で苦労がないんだよね。
「うーむ、神代語も学びたいからの、できるだけ自分でやってみるかのぅ」
教授の年齢でもまだまだお勉強への熱意が尽きないのね。ジョシュー先生も写本してきた本を抱えてホクホクしつつ唸ってる。
私の作った万年筆を教授とジョシュー先生は超お気に入りにしてくれて今も翻訳に使ってくれてる。
「インクこぼしたりの心配がないのも有り難いし、便利ですよね」
「魔力インクも魔法陣描くのに便利じゃぞ」
作り方も熱心に聞かれて教えたら、「これは他の魔道具にも使いたいな」って。
効果が永続的に出る魔法陣の小型化が良かったらしい。
お昼ご飯に食べてもらおうとラーメンとうどんをアイテムボックスに入れておいたので出して食べ方を伝授したらやっぱり「ギョ!」ってなったけど、ラーメンとうどんの匂いに負けて口をつけてからはその美味しさに勢いよくズズッズーって。
「なんと言う罪深さ」
「やめられない止まらない。どうしよう・・・ズズー」
かっぱ○びせんみたいなこと言ってる!!
「リーシャさん!!これはいつでも食べられるものですか!?」
ジョシュー先生が鶏だしラーメンに、教授は月見うどんにハマったみたい。
お餅も入れたいね。次はそれお願いしよう。
「うーん?多分コンソメスープみたいに常備しそうだから使用人棟も同じ感じになるんではないかしら?」
「本当ですか!?」
これはいずれカップ麺や袋麺が必要かも?それからラーメン専用キッチン馬車を庭に置いておくとか?あ、それじゃ馬車じゃなく屋台じゃん!
「うどんのスープがうまいのぅ。ブシと言うのは奥深いのぅ」
なんだか物凄い食いつきだったので後日離れにスープと麺を分けていつでも食べれるようにしてもらったよ。
ニックスたちが自分達も賄い用に常備しますって盛り上がってた。
午後からは離れの庭に甘酒の出る木に種を植えることに。
庭師さんに場所を選んでもらって、ポムとティムにお願いするとまたお尻フリフリの舞をしてくれた。
「プキューーーーーン」
「モッキューーーン」
「ギャオーーーー」
ディディエも一緒に踊ってくれてる。ほっこりしてたら、植えた場所からニョキっと目が出て徐々にビヨーンと上に伸びていく。
「ポム、途中までで良いよ?」
って言っても加減は出来ない子達なので数分で成木になっちゃった。
花が咲いちゃってるよ!薄い水色の形はハナミズキ?っぽいのが咲いてる。
「綺麗だねぇ」
「アレェ、これまた可愛い花が咲きましたねぇ」
ポカーンと見ちゃう。
「プキュ」
「モキューン」
ドヤァってされたので目一杯頭をぐりぐりしてあげる。
「ありがとうね。みんな」
お礼に常備してるクッキーをあげるとポムとティムがクッキーを頭の上に掲げて喜びの舞をする。
ディディエはもう二匹の真似が難しいのかクッキを咥えて周りをぐるぐる飛び回ってる。
「ケビン、この木にちょっと穴を開けて桶に樹液を貯めるようにしたいの」
ケビンは離れの庭師さん、いつも私に無茶振りに答えてくれる気の優しいおじさん。
「樹液ですかい」
「多分、甘くて美味しいのが出てくるの」
「そうですか?なら綺麗な桶にしておきまさぁね」
まだ一本からじゃさほど採れないだろうけど。
「最終的にはこの木も増やしたいからよろしくね」
麹?の実はいつできるかな?
ポムたちの舞のおかげか庭の他の木やハーブがワサワサになったので収穫してもらって。
今日もお義母さまのためのケーキにバナナもどきたっぷり使えるよ。
胡椒の実もいっぱいだしバニラも。
「ポム、ティム、ディディエ、ありがとうね~」
「プキュ」
「モキュー」
「ギャオー」
ちなみに今日はアズライトはシエルについてるそう。気まぐれ。
本邸に戻るとニックスたちに離れの収穫物を渡して。またラーメンスープを作ってるので、味噌味もお願いした。
「あのですね、ラーメンを食べた騎士たちが休憩時のおやつや夜食としてラーメンを常時準備して欲しいと申しまして、それで騎士団のノックがグレーデンで一番のラーメンを作りたいと言い出しまして」
ラーメンっておやつだっけ!?
「コックさんたちが苦じゃないなら常備でいいと思うよ?ノック?はラーメン屋さんになりたいってことなの?」
「ラーメン屋?」
「ああ、ラーメンを出すお店?」
「お店・・・どうでしょうか?厨房で専従したいような感じですかね」
うーん?
「コック長は騎士団もルルゥなんでしょ?ルルゥに決めてもらうか待てないなら副のニックスが決めて良いと思う」
「・・・ハロルドさんに聞いてみますか」
そうだね。人事のトップに任せちゃおう。
やっぱり屋台かプレハブみたいなのがいるかもね?
442
お気に入りに追加
1,875
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる