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二章
233話
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久しぶりに夫人としての出動~?
クラウスさまと子供達の勉強会や畑、あとは魔の森産、ポム産の植物の生育確認。ってポムたちが急成長させちゃったから刈り取られたり、植え替えたりしてるわけだけど。
今回はクラウスさまが馬で連れてってくれるってことで相乗り。
アランとジェイクもそれぞれ騎乗してるよ。
ニーナはポムたちと馬車。頑張ってる農業従事者さんたちと子供達にお土産用のマジックボックスも積んで。
ルルゥがキッチン馬車を自慢?したいからってついて来ちゃった。護衛に他五名ついて来てくれた。
道中の景色が前回よりガラリと変わってる。
土剥き出しだった場所は草が青々と茂り、原っぱなんかはボーボー!
「ポムたちってすごいよねー。グレーデンの持つ領地全域に恩恵があるってさぁ~」
結構な問題発言をめっちゃ楽しそうにしてる。
「気候が変わっちゃう・・・」
よね?乾燥気味だった領地が潤って植物も増えてるって。
「うーん、まぁ気にしなくて良いんじゃない?干上がるとかだと大問題だけど~」
私の呟きを拾ったクラウスさまはとことん軽めだ。
砂漠化よりは緑化が良いのは確かだけど、急激な変化はちょっと怖い気がする~。
「大地に悪い変化が起きそうになったらまず魔の森が荒ぶるからすぐに対処出来るよー」
魔の森が荒ぶったら大変じゃん!!なぜそんな軽いんだっ!
「それにさ。乾き切った土地が潤ってっていう変化で多少苦労があったとしてだよ?旱魃で苦労するのとだったら潤っての方がいい気がするなぁ?」
うーん?そういう勉強はしてないからわかんないけど、日照りで食糧難は嫌だから良いのかな?
「なるようにしていくしかないよー」
この未開地の多いグレーデンで生まれ育った人が言うんだからそういう物なのかな。
後ろの馬車の速度は重力軽減で速いので気にしなくても良いのでまぁまぁな速さで進んでお昼前に村に着いた。
畑をどんどん広げて工場も増えて来て当然人も増えたので、正式に村名が付いた。
村長を任されたフーゴさんの名前を取ってフーゴの村。もしかしてディゴーとかも最初の長の名前なのかしら?
「ようこそおいでくださいました。改めまして村長と言う大役を任されましたフーゴでございます」
ちょっと年配の若かりし頃はマッスルだったと思われる体格のお爺さんが挨拶をしてくれた。前回畑などを案内してくれた人のお兄さんだそう。
通りがかりの道ですでに木々が大成長してて、畑も半分以上が収穫済みで半分が今もみんなで収穫してる。
うちの子たちが申し訳ないよ。
「こちらが新たに収穫できた新種の実でございます」
工場の一画に積み上げられたケースには色とりどりの実が入ってる。
「こちらのブシ?と言うのは食べられる実でしょうか?」
見せられたブシは想像してたより大きめでいぶし銀な姿だった。
武士だからっていぶし銀にしなくても。ピンクとかパープルよりは良いけどさ。
手に取ってみるとずっしり重くかなり硬そう。
失礼してちょっと近くにあったテーブルにぶつけてみる。
めっちゃ透き通った「カーーーーーン」って音がした。
ついでにクンカクンカ匂ってみる。
「リーシャちゃんが欲しいって言ってたヤツよね?どう使うのぉ?」
「ルルゥ、これ少しナイフで薄く削ってみて?」
ルルゥは一度匂ってみてからショリショリと削ってくれた。
ふわん。
懐かしのなんとも言えない香りが!
思わずひとつまみ口に入れちゃう。
鼻がツンとして涙が出ちゃう。うま~!
これで美味しい味噌汁が飲めるし、茶碗蒸しも美味しく出来る!
たこ焼きに鰹節が添えられるよ!!!
「「リーシャちゃん!?」」
「「「「リーシャさま!?」」」」
私が泣いちゃったからみんなが慌てちゃった。
私は無言でルルゥの口に鰹節を突っ込む。
味に敏感なルルゥならこの味わいがどれくらいのものかわかるはず。
「!!!!??!?」
「おい、ルルゥ?うまいのー?」
「うまいなんてもんじゃないわよ!」
ルルゥは再び鰹節をショリショリ削り始めた。
「これはそう食べる物なんですか?では完熟してしまったこちらは食べられないのですか?」
フーゴさんがさらにいぶし銀が増したクタッとした実を出す。
「!?」
なんてこった!!?
生節と半生節が!
「めちゃくちゃ美味しいです!!!!」
予想外!!
工程が無茶苦茶だけどすごく嬉しい!!
「リーシャちゃん、美味しいのぉ?」
私は頭をカクカクと上下に振る。
「たこ焼き作ってぇ~!!」
辛抱たまらん。
フーゴさんがびっくりしてるけどそれどころじゃないんだ。
生節はチンして割いてポン酢とマヨネーズ・・・ラップがねぇ~!葉っぱ巻こう!
フーゴさんにお願いしてキッチン馬車に鰹節の入ったケースを運んでもらう。
早速たこ焼き用の鉄板を出して、私のアイテムボックスにへそくりにしてたタコを出す。
とりあえず出汁の効いたおすましを作ってブシの実の凄さを覚えてもらおう。
種取って増やして・・・。
種ってどこだ?
クラウスさまと子供達の勉強会や畑、あとは魔の森産、ポム産の植物の生育確認。ってポムたちが急成長させちゃったから刈り取られたり、植え替えたりしてるわけだけど。
今回はクラウスさまが馬で連れてってくれるってことで相乗り。
アランとジェイクもそれぞれ騎乗してるよ。
ニーナはポムたちと馬車。頑張ってる農業従事者さんたちと子供達にお土産用のマジックボックスも積んで。
ルルゥがキッチン馬車を自慢?したいからってついて来ちゃった。護衛に他五名ついて来てくれた。
道中の景色が前回よりガラリと変わってる。
土剥き出しだった場所は草が青々と茂り、原っぱなんかはボーボー!
「ポムたちってすごいよねー。グレーデンの持つ領地全域に恩恵があるってさぁ~」
結構な問題発言をめっちゃ楽しそうにしてる。
「気候が変わっちゃう・・・」
よね?乾燥気味だった領地が潤って植物も増えてるって。
「うーん、まぁ気にしなくて良いんじゃない?干上がるとかだと大問題だけど~」
私の呟きを拾ったクラウスさまはとことん軽めだ。
砂漠化よりは緑化が良いのは確かだけど、急激な変化はちょっと怖い気がする~。
「大地に悪い変化が起きそうになったらまず魔の森が荒ぶるからすぐに対処出来るよー」
魔の森が荒ぶったら大変じゃん!!なぜそんな軽いんだっ!
「それにさ。乾き切った土地が潤ってっていう変化で多少苦労があったとしてだよ?旱魃で苦労するのとだったら潤っての方がいい気がするなぁ?」
うーん?そういう勉強はしてないからわかんないけど、日照りで食糧難は嫌だから良いのかな?
「なるようにしていくしかないよー」
この未開地の多いグレーデンで生まれ育った人が言うんだからそういう物なのかな。
後ろの馬車の速度は重力軽減で速いので気にしなくても良いのでまぁまぁな速さで進んでお昼前に村に着いた。
畑をどんどん広げて工場も増えて来て当然人も増えたので、正式に村名が付いた。
村長を任されたフーゴさんの名前を取ってフーゴの村。もしかしてディゴーとかも最初の長の名前なのかしら?
「ようこそおいでくださいました。改めまして村長と言う大役を任されましたフーゴでございます」
ちょっと年配の若かりし頃はマッスルだったと思われる体格のお爺さんが挨拶をしてくれた。前回畑などを案内してくれた人のお兄さんだそう。
通りがかりの道ですでに木々が大成長してて、畑も半分以上が収穫済みで半分が今もみんなで収穫してる。
うちの子たちが申し訳ないよ。
「こちらが新たに収穫できた新種の実でございます」
工場の一画に積み上げられたケースには色とりどりの実が入ってる。
「こちらのブシ?と言うのは食べられる実でしょうか?」
見せられたブシは想像してたより大きめでいぶし銀な姿だった。
武士だからっていぶし銀にしなくても。ピンクとかパープルよりは良いけどさ。
手に取ってみるとずっしり重くかなり硬そう。
失礼してちょっと近くにあったテーブルにぶつけてみる。
めっちゃ透き通った「カーーーーーン」って音がした。
ついでにクンカクンカ匂ってみる。
「リーシャちゃんが欲しいって言ってたヤツよね?どう使うのぉ?」
「ルルゥ、これ少しナイフで薄く削ってみて?」
ルルゥは一度匂ってみてからショリショリと削ってくれた。
ふわん。
懐かしのなんとも言えない香りが!
思わずひとつまみ口に入れちゃう。
鼻がツンとして涙が出ちゃう。うま~!
これで美味しい味噌汁が飲めるし、茶碗蒸しも美味しく出来る!
たこ焼きに鰹節が添えられるよ!!!
「「リーシャちゃん!?」」
「「「「リーシャさま!?」」」」
私が泣いちゃったからみんなが慌てちゃった。
私は無言でルルゥの口に鰹節を突っ込む。
味に敏感なルルゥならこの味わいがどれくらいのものかわかるはず。
「!!!!??!?」
「おい、ルルゥ?うまいのー?」
「うまいなんてもんじゃないわよ!」
ルルゥは再び鰹節をショリショリ削り始めた。
「これはそう食べる物なんですか?では完熟してしまったこちらは食べられないのですか?」
フーゴさんがさらにいぶし銀が増したクタッとした実を出す。
「!?」
なんてこった!!?
生節と半生節が!
「めちゃくちゃ美味しいです!!!!」
予想外!!
工程が無茶苦茶だけどすごく嬉しい!!
「リーシャちゃん、美味しいのぉ?」
私は頭をカクカクと上下に振る。
「たこ焼き作ってぇ~!!」
辛抱たまらん。
フーゴさんがびっくりしてるけどそれどころじゃないんだ。
生節はチンして割いてポン酢とマヨネーズ・・・ラップがねぇ~!葉っぱ巻こう!
フーゴさんにお願いしてキッチン馬車に鰹節の入ったケースを運んでもらう。
早速たこ焼き用の鉄板を出して、私のアイテムボックスにへそくりにしてたタコを出す。
とりあえず出汁の効いたおすましを作ってブシの実の凄さを覚えてもらおう。
種取って増やして・・・。
種ってどこだ?
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