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二章
230話
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花見の特等席はグレーデン一家、その周りをハロルドはじめ、間近で仕えてくれてる侍従侍女って感じで。騎士さんたちが周りを囲む感じで。
「今日はこのチェリーの花を愛でる会だ。美しく儚い花を見ながら飲み食いをするのが良いらしい!存分に楽しんでくれ」
何か身も蓋もない説明されちゃったけど、みんな良い笑顔だからなんでも良いか。
ちなみに花の名前がなかったからグ◯コみたいなのが付く前にチェリーにしたった。
サクラではないらしいし、成る実はブラックチェリーみたいだって言うから「チェリーパイ作って」とかうっかり言っちゃいそうだしってことで、まんまチェリーにしたよ。
別の地域での名があったとしてもここではチェリーだよ!
早速騎士さんたち食べ物に群がっちゃった。チェリーのお花はこの世界の人には地味なのかも。
とりあえず、お弁当を並べてもらって。
屋敷から使ってない絨毯を出してくれてたのでそこに座る。
お義母さまとお義父さまはお花を見るのに付き合ってくれるみたい。
「このライトの優しい灯が花をより儚く見せるんじゃのぉ」
お義父さまが肉巻きおにぎりを掴みながらうんうんと頷く。
ライトアップほど明るくしちゃうのは好みじゃないのでほんのりにしたのを秘めてもらえて嬉しい。
「リーシャちゃんが来るまでゆっくり花畑を見ようとか思ったこともなかったもんねぇ~」
クラウスさまが木製のエールジョッキを持ってお稲荷さんを食べてる。
エール!!まぁ家族は食卓ではほとんど飲んでないからこんな日くらいは良いよ!!
「ポムちゃん、これどうだ?」
「ティムくん、これはうまいぞ?」
「ディディエちゃん、こっちのが良いぞ!」
イカつめのマッチョ騎士さんたちが小動物を囲んでチヤホヤしてる。
可愛いもの好きすぎか。
「「キューン!!」」
アズライトは酒樽の上に陣取ってエールを飲んでる騎士さんとワイワイしてる。
「まぁ!可愛がってもらえて良いわねぇ」
お義母さまが唐揚げを山盛りにして食べながらポムたちを見てる。
「リーシャが好きな花だからもっと増やしていきたいな」
ジュリアスさまは私を膝に乗せてずっと上を眺めてる。その手はしっかりお弁当から食べ物を私の口元に持ってきたりしてる。
「種が取れたら順番に育てましょう」
私はジュリアスさまの口におにぎりを運んで見た。
「もー、あっつい!!兄さんたち見てると結婚も良いかなって思えるねー」
あ、そんなこと言っちゃうとなんかのフラグが立っちゃうよ!
「あらぁ!いつでも紹介してちょうだいね~」
お見合い相手を紹介するんじゃなくて、好きな子連れてこいの方かな。
「いないよ!!見つけたら連れてくるー」
藪蛇!!って言ってキッチン馬車の方に行っちゃった。
夜も更けてきてますますお花が幻想的にライトに照らされて。
「確かに昼より夜の方が印象的ねぇ~」
ルルゥが大皿にいっぱい盛って来た。
「どっちも風情があって好きよぉ~♡」
「そうねぇ、薔薇園などを見ることはあったけど見上げるのは滅多になかったから新鮮だし、お花を愛でながら宴会も初めてよぅ」
お花を見ながら茶会はあっても宴会はないんだね。薔薇園でどんちゃん騒ぎはちょっとないしね。
ちなみにお庭には庭師さんが丹精こめてる花木や花壇があって咲いてるのもあるから、庭全体が綺麗なんだよ。
沈丁花のような匂いの良いにもあると良いけど今のところ出会ってない。
金木犀もいいな。桂花茶も桂花陳酒も良いよね!!
キッチン馬車の受け取り口からコックさんたちが必死に料理を出してる。
大変そうなのに笑顔だよ。キッチン馬車、相当気に入ったのかな。
「出来立て熱々を渡せるのって凄い事なのよぉ?」
ん?ルルゥたちはいつも出来立て出してくれてる?よね?
「兵舎では本邸より多くの人数が暮らしてるからねぇ、作り置きが多いのよぅ。だからリーシャちゃんが作ってくれたホットプレートなんてどれほど有難いものか」
そう言えばそうか。温冷自由なアイテムボックスやマジックバッグがそうそうあるわけないし。
「保温庫があれば良いのかなぁ・・・」
コンビニのホットスナックみたいな感じでケース保温したら良いかも?
「ホゥオンコー?」
「ううん、気にしないで~」
ショーケースみたいに透明である必要はないし、どうにかできるかも。
サイズとかどうかなぁ?
「何か作る時は相談してくださいね?」
おおぅ!サーキスさま、キッチン馬車とライトを見逃してくれたから良いのかと思ってたらちゃんと根に持ってた!
「ぅはーい・・・」
思いついたらついやっちゃうの。気をつけよう。
ところでその手にはウィスキーを持ってますな。
おちょこサイズ以下なら許可が出てるけどさすがにウィスキー原液はダメよね?
騎士さんたちが半裸になって踊ってるチームとポムたちの豊穣の舞?を真似て踊ってるチームとが出来始めた。
ん?!なぜ今豊穣の舞やってんの!?
「今日はこのチェリーの花を愛でる会だ。美しく儚い花を見ながら飲み食いをするのが良いらしい!存分に楽しんでくれ」
何か身も蓋もない説明されちゃったけど、みんな良い笑顔だからなんでも良いか。
ちなみに花の名前がなかったからグ◯コみたいなのが付く前にチェリーにしたった。
サクラではないらしいし、成る実はブラックチェリーみたいだって言うから「チェリーパイ作って」とかうっかり言っちゃいそうだしってことで、まんまチェリーにしたよ。
別の地域での名があったとしてもここではチェリーだよ!
早速騎士さんたち食べ物に群がっちゃった。チェリーのお花はこの世界の人には地味なのかも。
とりあえず、お弁当を並べてもらって。
屋敷から使ってない絨毯を出してくれてたのでそこに座る。
お義母さまとお義父さまはお花を見るのに付き合ってくれるみたい。
「このライトの優しい灯が花をより儚く見せるんじゃのぉ」
お義父さまが肉巻きおにぎりを掴みながらうんうんと頷く。
ライトアップほど明るくしちゃうのは好みじゃないのでほんのりにしたのを秘めてもらえて嬉しい。
「リーシャちゃんが来るまでゆっくり花畑を見ようとか思ったこともなかったもんねぇ~」
クラウスさまが木製のエールジョッキを持ってお稲荷さんを食べてる。
エール!!まぁ家族は食卓ではほとんど飲んでないからこんな日くらいは良いよ!!
「ポムちゃん、これどうだ?」
「ティムくん、これはうまいぞ?」
「ディディエちゃん、こっちのが良いぞ!」
イカつめのマッチョ騎士さんたちが小動物を囲んでチヤホヤしてる。
可愛いもの好きすぎか。
「「キューン!!」」
アズライトは酒樽の上に陣取ってエールを飲んでる騎士さんとワイワイしてる。
「まぁ!可愛がってもらえて良いわねぇ」
お義母さまが唐揚げを山盛りにして食べながらポムたちを見てる。
「リーシャが好きな花だからもっと増やしていきたいな」
ジュリアスさまは私を膝に乗せてずっと上を眺めてる。その手はしっかりお弁当から食べ物を私の口元に持ってきたりしてる。
「種が取れたら順番に育てましょう」
私はジュリアスさまの口におにぎりを運んで見た。
「もー、あっつい!!兄さんたち見てると結婚も良いかなって思えるねー」
あ、そんなこと言っちゃうとなんかのフラグが立っちゃうよ!
「あらぁ!いつでも紹介してちょうだいね~」
お見合い相手を紹介するんじゃなくて、好きな子連れてこいの方かな。
「いないよ!!見つけたら連れてくるー」
藪蛇!!って言ってキッチン馬車の方に行っちゃった。
夜も更けてきてますますお花が幻想的にライトに照らされて。
「確かに昼より夜の方が印象的ねぇ~」
ルルゥが大皿にいっぱい盛って来た。
「どっちも風情があって好きよぉ~♡」
「そうねぇ、薔薇園などを見ることはあったけど見上げるのは滅多になかったから新鮮だし、お花を愛でながら宴会も初めてよぅ」
お花を見ながら茶会はあっても宴会はないんだね。薔薇園でどんちゃん騒ぎはちょっとないしね。
ちなみにお庭には庭師さんが丹精こめてる花木や花壇があって咲いてるのもあるから、庭全体が綺麗なんだよ。
沈丁花のような匂いの良いにもあると良いけど今のところ出会ってない。
金木犀もいいな。桂花茶も桂花陳酒も良いよね!!
キッチン馬車の受け取り口からコックさんたちが必死に料理を出してる。
大変そうなのに笑顔だよ。キッチン馬車、相当気に入ったのかな。
「出来立て熱々を渡せるのって凄い事なのよぉ?」
ん?ルルゥたちはいつも出来立て出してくれてる?よね?
「兵舎では本邸より多くの人数が暮らしてるからねぇ、作り置きが多いのよぅ。だからリーシャちゃんが作ってくれたホットプレートなんてどれほど有難いものか」
そう言えばそうか。温冷自由なアイテムボックスやマジックバッグがそうそうあるわけないし。
「保温庫があれば良いのかなぁ・・・」
コンビニのホットスナックみたいな感じでケース保温したら良いかも?
「ホゥオンコー?」
「ううん、気にしないで~」
ショーケースみたいに透明である必要はないし、どうにかできるかも。
サイズとかどうかなぁ?
「何か作る時は相談してくださいね?」
おおぅ!サーキスさま、キッチン馬車とライトを見逃してくれたから良いのかと思ってたらちゃんと根に持ってた!
「ぅはーい・・・」
思いついたらついやっちゃうの。気をつけよう。
ところでその手にはウィスキーを持ってますな。
おちょこサイズ以下なら許可が出てるけどさすがにウィスキー原液はダメよね?
騎士さんたちが半裸になって踊ってるチームとポムたちの豊穣の舞?を真似て踊ってるチームとが出来始めた。
ん?!なぜ今豊穣の舞やってんの!?
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