220 / 764
二章
214話
しおりを挟む
ジュリアスさまがいつにも増して過保護です。
お義母さまは「グレーデン家の男は風邪も滅多に引かないから調子が悪い人を見慣れていなからよぉ」って言うのでびっくり。
どれだけ丈夫なの?
怪我やなんかは慣れてるけど病気で寝込むのは謎過ぎて「死んじゃう?」ってパニックになるそう。
戦場の怪我の方がヤバくない?
お義母さまが嫁いできてすぐに体調を崩した時はお義父さまは転移陣を使って王宮の侍医を拉致してきたらしい。おったまげだよ。
ジュリアスさまを宿した時も落ち着かなくて出産時には心配すぎて貧乏ゆすりで椅子と床がダメになったそう。つま先か踵がドリルになったのかな?
ジュリアスさまに女姉妹はいないし従姉妹がアンゼリカさまだから女性特有の不調とかが未知かも?
アンゼリカさまに失礼かな。彼女なら口に出さなそうと思っただけ。
いや過去に恋人とかいたら知ってるよね?
そんな病気何それ?な環境にいた三兄弟には私ってば謎だらけだったよね。
謎の多い女・・・。ちょっと違った。
寝てるほど具合も悪くないので魔道具を作ろうと部屋に簡易キットを出した。
今の状況で隠し部屋に篭ると心配されちゃうから。
魔力はそこそこ使った方がいいそうだから、実験がてら以前から気になっていたプルル草とネバル草でなにか出来ないかと考える。
プルルの外膜とネバルのしばらく取れない吸着力。足したら何か出来ないかと。
錬金台で合成してみたら、スーパーボールが出来たよ!仕組みはわかんないけど、弾けたらネバル草みたいにポコペンってなる汁が出てきたら大変だから後で試しに投げないと。
ゴムっぽいおもちゃが出来たから、ちゃんとゴム出来ないかな!?
配合の量を変えたら出来るかな?
ネバル多めにしたらスライム出来たぞ。魔物じゃなくておもちゃの方。
ぐにーんって伸ばして遊ぶの。
プルル多めにしたらパリッパリの下敷き出来た。これってプラスチックかアクリルっぽくない?
いやすぐ割れそうだから
んー、配合比率でだいぶ違う。何か違う素材足すとまた変わるよね。似た系統の草何かあるかなぁ?
これはジョシュー先生が飛びつきそうだから丸投げしようかな。
ゴムは出来なかったし。パンツのゴム欲しかったなぁ。紐で結ぶのって心許ない。
でもスーパーボールとスライム出来たから子供達に良さげ。安全チェック出来たらたくさん用意して配ろう。
次は何作ろうって思ってたらポムたちが窓から入ってきて錬金台に乗っちゃった。
猫さまがPCに乗って邪魔するヤツー!!
「キメラになっちゃうから台から離れて~仕舞うからー」
うっかり錬成することはないけど魔法陣に乗っちゃうの危ないよ。
「プキュキュゥキュ」
「モキュッーン」
「ピギャーオ」
何を強請っているかわかんないぞ。
「ププキュキューキュ!」
「モキュッモキューンキュ!」
「ピギャーギョピピュー?」
首傾げてるけどこっちが傾げちゃう。
こんな時はアズえもん~!!
って今日はそばにいないのよねぇ。多分池で寛いでる。
「リーシャさま、おそらく一緒にお昼寝をと言ってる気がします」
「そうなの?」
ポムたちはうんうんやってる。ニーナ、小動物好き過ぎて言葉がわかるように・・・!?
ニーナに促されて簡易ワンピースに着替えてお布団にイーン。
お昼って言うかあと少しでジュリアスさまの帰宅時間よ。
でもせっかく誘ってくれたからとりあえず寝てみる。
ポムたちがすぐさまお布団に入ってきて私の顔をテシテシしたり顔に乗ってきて腹毛を押し付けてきたり。
これは幸せもふもふタイムと思いきや。
サ・ツ・ガ・イに来たんじゃ!?
「キューキュン」
「キューンモキュッ」
「ピガガー」
苦しいけど可愛い。ニーナが羨ましそうに見ている。いや助けて!
とりあえず命は取られず寝ちゃってた。
起きた時は頭の上にポム、脇にティム、胸元にディディエ、腹にアズライトが寝てた。
胸元にポムだったらこらーって感じだけど、巨乳にしか興味ないのかも?それはそれで腹立たしいぞ。
『主、起きたのか?』
「うん、戻ってたのね」
アズライトはやっぱり池で寛いできてたんだって。ついでに花ミツバチから蜂蜜もらってきたってお土産にくれた。
『こやつらなりに心配しているようだの』
アズライトが窓を見たので私も見たら窓辺にお花が置いてある。ニーナが器に水を入れて飾ってくれたんだろう。
それぞれ一輪選んでくれたの想像するとキュン死しそう。
添い寝はお見舞いだったのか。一瞬窒息死しそうだったよ。
ほっこりしてたら廊下が少し騒がしくなってジュリアスさまが入ってきた。
帰宅時間だったのか。またお出迎えできなかった。
「リーシャ、ただいま」
「お帰りなさい」
ジュリアスさまはベッドにポムたちが転がってるのを見て苦笑しつつ、着替えをした。
私も一応家用ドレスに着替えて食堂に向かった。
お義母さまは「グレーデン家の男は風邪も滅多に引かないから調子が悪い人を見慣れていなからよぉ」って言うのでびっくり。
どれだけ丈夫なの?
怪我やなんかは慣れてるけど病気で寝込むのは謎過ぎて「死んじゃう?」ってパニックになるそう。
戦場の怪我の方がヤバくない?
お義母さまが嫁いできてすぐに体調を崩した時はお義父さまは転移陣を使って王宮の侍医を拉致してきたらしい。おったまげだよ。
ジュリアスさまを宿した時も落ち着かなくて出産時には心配すぎて貧乏ゆすりで椅子と床がダメになったそう。つま先か踵がドリルになったのかな?
ジュリアスさまに女姉妹はいないし従姉妹がアンゼリカさまだから女性特有の不調とかが未知かも?
アンゼリカさまに失礼かな。彼女なら口に出さなそうと思っただけ。
いや過去に恋人とかいたら知ってるよね?
そんな病気何それ?な環境にいた三兄弟には私ってば謎だらけだったよね。
謎の多い女・・・。ちょっと違った。
寝てるほど具合も悪くないので魔道具を作ろうと部屋に簡易キットを出した。
今の状況で隠し部屋に篭ると心配されちゃうから。
魔力はそこそこ使った方がいいそうだから、実験がてら以前から気になっていたプルル草とネバル草でなにか出来ないかと考える。
プルルの外膜とネバルのしばらく取れない吸着力。足したら何か出来ないかと。
錬金台で合成してみたら、スーパーボールが出来たよ!仕組みはわかんないけど、弾けたらネバル草みたいにポコペンってなる汁が出てきたら大変だから後で試しに投げないと。
ゴムっぽいおもちゃが出来たから、ちゃんとゴム出来ないかな!?
配合の量を変えたら出来るかな?
ネバル多めにしたらスライム出来たぞ。魔物じゃなくておもちゃの方。
ぐにーんって伸ばして遊ぶの。
プルル多めにしたらパリッパリの下敷き出来た。これってプラスチックかアクリルっぽくない?
いやすぐ割れそうだから
んー、配合比率でだいぶ違う。何か違う素材足すとまた変わるよね。似た系統の草何かあるかなぁ?
これはジョシュー先生が飛びつきそうだから丸投げしようかな。
ゴムは出来なかったし。パンツのゴム欲しかったなぁ。紐で結ぶのって心許ない。
でもスーパーボールとスライム出来たから子供達に良さげ。安全チェック出来たらたくさん用意して配ろう。
次は何作ろうって思ってたらポムたちが窓から入ってきて錬金台に乗っちゃった。
猫さまがPCに乗って邪魔するヤツー!!
「キメラになっちゃうから台から離れて~仕舞うからー」
うっかり錬成することはないけど魔法陣に乗っちゃうの危ないよ。
「プキュキュゥキュ」
「モキュッーン」
「ピギャーオ」
何を強請っているかわかんないぞ。
「ププキュキューキュ!」
「モキュッモキューンキュ!」
「ピギャーギョピピュー?」
首傾げてるけどこっちが傾げちゃう。
こんな時はアズえもん~!!
って今日はそばにいないのよねぇ。多分池で寛いでる。
「リーシャさま、おそらく一緒にお昼寝をと言ってる気がします」
「そうなの?」
ポムたちはうんうんやってる。ニーナ、小動物好き過ぎて言葉がわかるように・・・!?
ニーナに促されて簡易ワンピースに着替えてお布団にイーン。
お昼って言うかあと少しでジュリアスさまの帰宅時間よ。
でもせっかく誘ってくれたからとりあえず寝てみる。
ポムたちがすぐさまお布団に入ってきて私の顔をテシテシしたり顔に乗ってきて腹毛を押し付けてきたり。
これは幸せもふもふタイムと思いきや。
サ・ツ・ガ・イに来たんじゃ!?
「キューキュン」
「キューンモキュッ」
「ピガガー」
苦しいけど可愛い。ニーナが羨ましそうに見ている。いや助けて!
とりあえず命は取られず寝ちゃってた。
起きた時は頭の上にポム、脇にティム、胸元にディディエ、腹にアズライトが寝てた。
胸元にポムだったらこらーって感じだけど、巨乳にしか興味ないのかも?それはそれで腹立たしいぞ。
『主、起きたのか?』
「うん、戻ってたのね」
アズライトはやっぱり池で寛いできてたんだって。ついでに花ミツバチから蜂蜜もらってきたってお土産にくれた。
『こやつらなりに心配しているようだの』
アズライトが窓を見たので私も見たら窓辺にお花が置いてある。ニーナが器に水を入れて飾ってくれたんだろう。
それぞれ一輪選んでくれたの想像するとキュン死しそう。
添い寝はお見舞いだったのか。一瞬窒息死しそうだったよ。
ほっこりしてたら廊下が少し騒がしくなってジュリアスさまが入ってきた。
帰宅時間だったのか。またお出迎えできなかった。
「リーシャ、ただいま」
「お帰りなさい」
ジュリアスさまはベッドにポムたちが転がってるのを見て苦笑しつつ、着替えをした。
私も一応家用ドレスに着替えて食堂に向かった。
494
お気に入りに追加
1,875
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!
竜神に愛された令嬢は華麗に微笑む。〜嫌われ令嬢? いいえ、嫌われているのはお父さまのほうでしてよ。〜
石河 翠
恋愛
侯爵令嬢のジェニファーは、ある日父親から侯爵家当主代理として罪を償えと脅される。
それというのも、竜神からの預かりものである宝石に手をつけてしまったからだというのだ。
ジェニファーは、彼女の出産の際に母親が命を落としたことで、実の父親からひどく憎まれていた。
執事のロデリックを含め、家人勢揃いで出かけることに。
やがて彼女は別れの言葉を告げるとためらいなく竜穴に身を投げるが、実は彼女にはある秘密があって……。
虐げられたか弱い令嬢と思いきや、メンタル最強のヒロインと、彼女のためなら人間の真似事もやぶさかではないヒロインに激甘なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:4950419)をお借りしています。

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。

聖女転生? だが断る
日村透
恋愛
生まれ変わったら、勝ち逃げ確定の悪役聖女になっていた―――
形ばかりと思っていた聖女召喚の儀式で、本当に異世界の少女が訪れてしまった。
それがきっかけで聖女セレスティーヌは思い出す。
この世界はどうも、前世の母親が書いた恋愛小説の世界ではないか。
しかも自分は、本物の聖女をいじめて陥れる悪役聖女に転生してしまったらしい。
若くして生涯を終えるものの、断罪されることなく悠々自適に暮らし、苦しみのない最期を迎えるのだが……
本当にそうだろうか?
「怪しいですわね。話がうますぎですわ」
何やらあの召喚聖女も怪しい臭いがプンプンする。
セレスティーヌは逃亡を決意した。
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる