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二章
210話
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まっさらな島。
水中でちょっとだけ藻が育ってたのか苔を纏った岩がちょっぴりあるけど、水浸しの島が誕生した。
早速ボートに乗り込んで島に上陸。
ポムがうーん!ってやったら地面がポコポコって動いて均された。
食い意地のはったエロモニパルとか思っててごめん。
めちゃくちゃ有能だった。
私はアイテムボックスから栗の木と若木、苗木を出した。
お祖父様がどうせ間引きで倒さなくちゃいけない部分があるからダメ元で持っていっていいって言ってくれたのでかなり育った成木も持ち帰って来たんだ。
栗が食べられるものでしかも美味しかったからご機嫌だったよ。
「じゃぁ適当に植えますか~」
ルルゥとハロルドが魔法で浮かしてポムに指示すると穴を開けてくれるのでそこに入れる。上からはティムが風魔法で土を被せて、ポムが土魔法で表面を固める。
普段仲悪いのに連携は取れてる。
私は木々の空いた合間に種を植えた。
全部植え終わったらポムとティムが踊り出して、それを見たシエルが感激しながら踊りに加わった。
「プッキュプキュッキュ」
「モキュッモキューン」
相変わらずお尻フリフリ、手を上下してステップしながらちょっと後ろに後退してとかでグルグル回ってる。
シエルの衣装の裾がふわふわ動いて羽があるみたい。
そしてディディエが飛んで一緒にグルグルしてる。
飛んで!!!!
「ルルゥ、ディディエって飛べるようになったの?」
「そうなのよぉ~、昨日の夜突然飛んだの~」
ルルゥが嬉しそうにその姿を目で追ってる。なんだかんだ可愛がってるね。
様子を見てたら地面から草がサワサワっと生えて来ていて植えた若木と苗木がニョキニョキっと育って。成木は青々と生命力漲った。
「「ええ~?」」
バナナの時と似た光景だけど、苗木が一気に育つなんて!
『離れも魔素が濃いが我の領域の方がさらに濃いからの』
ふわぁ!
「プッキュ!」
「モッキュ!」
「ピギャウ!」
二匹と一羽が胸を張り褒めろとポーズ取ってる。
「ありがとう!すごいね。オヤツいっぱい用意するね」
作るのはルルゥだけど。
「プッキュキューン」
「モキューン」
「ピギャオ~」
やったぁみたいな感じでバンザイしてる。
『では仕上げじゃの』
アズライトがちょっと大きめの岩をいくつか浮かせて上の方にやった。
何をするのか見てたらそれからすぐに水が霧雨状になって降って来た。
『これで温度調整になるであろ』
ミストカーテンだ。すっご!
『我はバパブをいっぱいつけた魚の刺身と酒を所望する』
これはみんなに聞こえるように言った。まぁルルゥに聞かせたかっただけだろうけど。
ちくせう!めっちゃうらやまけしからんメニューだよ。
「はぁい!とっておきのを出してあげるわね☆」
とっておきの酒・・・。
アズライトめ、禿げろ。その綺麗な鱗禿げろ。
「あの・・・ルルゥさん、僕、プリンパフェが食べたいです」
シエルがルルゥのコックコートの裾をちょんちょんと引っ張っておねだり。可愛い!!
「まぁぁ!!いいわよ。いっぱい作るわねぇ♡」
パフェいっぱいはお腹下します。
そんなおねだりが通じるならば!!!
「ルルゥ、私はパウンドケーキのお酒味のが良いな」
私も上目遣いにおねだり。
「リーシャちゃん、お酒ちょっとだけ解禁でしょ?おねだりしなくても作るわよぉ」
ケラケラ笑われた。私の上目遣い不発!
「新しいの思いついたけど教えてあげないから」
乙女心を傷つけおってからに。
「え!!なんで!!」
「アラン、ジェイク、グ◯コ採れるだけ採って」
さすがに全部の木が実をつけてるわけじゃないけど結構ありそう。
「「はい」」
早速風魔法でティムとディディエも混じって回収を始めた。
「リーシャちゃん!私に作らせて~」
「別にニックスでも出来るし、私一人でも出来るもん」
ぷーんだ。
「リーシャさま、いつも色々なものをご馳走になって私めも幸せでございます。新しいレシピはこの爺めも気になりますぞ」
ハロルドってばそんな下手に出てこないでも。
「多分お義母さまもお喜びになるしハロルドも好きだと思う」
甘くて美味しくてほんのりお酒風味。
「おやおや、それではルーデウスではなくニックスにお願いしましょうかね」
「ひでぇ!ルドさん!!」
ルルゥ、素が出た。
「離れにルルゥが入れないようにしてくださ
い」
「リーシャちゃん!?」
だいたいいつもいきなりいるのが変なんだからね。
「そう言うことなのでルーデウス。しばらく離れは出入り禁止ですよ」
「ルドさん!!」
執事長強い。コック長より強いのかな?年功序列?
『主、食べ物で報復はやめてやれ。そのコックより上の良いものがいないのだからの』
ぬぅ。アズライトめ。餌付けされてるな。
みんなに聞こえるように言っちゃうから、ルルゥは助かったって顔してるし、ハロルドはやれやれって。
シエルはオロオロでハロルドにくっついてる。
「プキュキュゥ?」
ティムが私の体を登って来て頭を撫でてくれる。
「リーシャちゃん、なんかごめんなさいね?」
何で怒ったかわかってなさげだけど、大人気なかったからもういいや。
「最後にお酒を入れるから美味しいの使ってね?」
「了解よぉ~」
食べれるまで三日くらいかかるけどね!
栗島(マロン島のがいいかな)を出てボートに乗ったら、以前見た綺麗なウミウシ?みたいなのが跳ねた。
青いヒレ?が広がって綺麗だな。
やっぱカメラ欲しいな。デジカメくらいなら魔道具でできそうね?
ピンホールカメラとかは確か瞬間を撮れないから。
岸に着いてボートから降りたら、ルルゥの抱っこで本邸に戻った。
めっちゃ甘やかしてくるけどなんか気持ちがささくれ立ってる。
「新しいのは明日にする。三日か四日かかるから。グ◯コは熱湯につけてから皮だけ剥いて置いといて欲しい」
「了解よ~」
ニーナが私の様子を見ていて違和感があったみたいですぐにお部屋に連れていってくれた。
「お身体が冷えてます」
そう言うと寝巻きに着替えさせてくれて出ていっちゃった。
この世界に来て初めてダウンかな。
栄養失調でも特に何も感じてなかったのに。
「失礼する」
しばらくぼんやりしていたらロジャー先生が入って来て私の手首を掴んだり喉を触ったりしてた。魔力でスキャンじゃないのかな。
「疲れだな。旅疲れだろう」
んぎゃ!そんな弱いのか。私。
「気持ちが落ち着かないならハーブティーでも飲むとよい」
く!眠りに誘うバリトンボイス。
「そろそろマギーを呼んだ方がいいかもしれん」
「マギー?」
「女医だ。俺では女性の体調変化に対処しきれん」
お義母さまや侍女さんたちは今まで大丈夫だったのかな。
「マギーは今は地方に回っているがセリウスやクラウスを取り上げたし、精神面でも味方になってくれる」
おう!いずれ妊娠とか見越してのことか。まだまだ先だと思うけど、月のもののこととかロジャー先生に言うのは辛いから有り難いかも。
「ロジャー先生はもう見てくれないの?」
全く会えないのは寂しくなるよ。
「俺は元々怪我専門だからな。怪我をするようなことがあれば診る。まぁマギーは気まぐれだから俺も駆り出されるさ」
優しい声にいつの間にか眠りについてた。
次に目を覚ました時はジュリアスさまが戻ってて、心配そうにしてた。
食事はもう済んでるようで私に何か食べるかって聞いてくれたけど、お腹空いてないから断った。
「リーシャ、気がついてやれずに悪かったな」
「ジュリアスさまは悪くないです。自分でもわかんないことだから仕方ないですよ」
いきなり寝かされるまで気づかなかったし。
心配症の旦那さまにべったり甘えて寝たらすぐ回復するよ。
水中でちょっとだけ藻が育ってたのか苔を纏った岩がちょっぴりあるけど、水浸しの島が誕生した。
早速ボートに乗り込んで島に上陸。
ポムがうーん!ってやったら地面がポコポコって動いて均された。
食い意地のはったエロモニパルとか思っててごめん。
めちゃくちゃ有能だった。
私はアイテムボックスから栗の木と若木、苗木を出した。
お祖父様がどうせ間引きで倒さなくちゃいけない部分があるからダメ元で持っていっていいって言ってくれたのでかなり育った成木も持ち帰って来たんだ。
栗が食べられるものでしかも美味しかったからご機嫌だったよ。
「じゃぁ適当に植えますか~」
ルルゥとハロルドが魔法で浮かしてポムに指示すると穴を開けてくれるのでそこに入れる。上からはティムが風魔法で土を被せて、ポムが土魔法で表面を固める。
普段仲悪いのに連携は取れてる。
私は木々の空いた合間に種を植えた。
全部植え終わったらポムとティムが踊り出して、それを見たシエルが感激しながら踊りに加わった。
「プッキュプキュッキュ」
「モキュッモキューン」
相変わらずお尻フリフリ、手を上下してステップしながらちょっと後ろに後退してとかでグルグル回ってる。
シエルの衣装の裾がふわふわ動いて羽があるみたい。
そしてディディエが飛んで一緒にグルグルしてる。
飛んで!!!!
「ルルゥ、ディディエって飛べるようになったの?」
「そうなのよぉ~、昨日の夜突然飛んだの~」
ルルゥが嬉しそうにその姿を目で追ってる。なんだかんだ可愛がってるね。
様子を見てたら地面から草がサワサワっと生えて来ていて植えた若木と苗木がニョキニョキっと育って。成木は青々と生命力漲った。
「「ええ~?」」
バナナの時と似た光景だけど、苗木が一気に育つなんて!
『離れも魔素が濃いが我の領域の方がさらに濃いからの』
ふわぁ!
「プッキュ!」
「モッキュ!」
「ピギャウ!」
二匹と一羽が胸を張り褒めろとポーズ取ってる。
「ありがとう!すごいね。オヤツいっぱい用意するね」
作るのはルルゥだけど。
「プッキュキューン」
「モキューン」
「ピギャオ~」
やったぁみたいな感じでバンザイしてる。
『では仕上げじゃの』
アズライトがちょっと大きめの岩をいくつか浮かせて上の方にやった。
何をするのか見てたらそれからすぐに水が霧雨状になって降って来た。
『これで温度調整になるであろ』
ミストカーテンだ。すっご!
『我はバパブをいっぱいつけた魚の刺身と酒を所望する』
これはみんなに聞こえるように言った。まぁルルゥに聞かせたかっただけだろうけど。
ちくせう!めっちゃうらやまけしからんメニューだよ。
「はぁい!とっておきのを出してあげるわね☆」
とっておきの酒・・・。
アズライトめ、禿げろ。その綺麗な鱗禿げろ。
「あの・・・ルルゥさん、僕、プリンパフェが食べたいです」
シエルがルルゥのコックコートの裾をちょんちょんと引っ張っておねだり。可愛い!!
「まぁぁ!!いいわよ。いっぱい作るわねぇ♡」
パフェいっぱいはお腹下します。
そんなおねだりが通じるならば!!!
「ルルゥ、私はパウンドケーキのお酒味のが良いな」
私も上目遣いにおねだり。
「リーシャちゃん、お酒ちょっとだけ解禁でしょ?おねだりしなくても作るわよぉ」
ケラケラ笑われた。私の上目遣い不発!
「新しいの思いついたけど教えてあげないから」
乙女心を傷つけおってからに。
「え!!なんで!!」
「アラン、ジェイク、グ◯コ採れるだけ採って」
さすがに全部の木が実をつけてるわけじゃないけど結構ありそう。
「「はい」」
早速風魔法でティムとディディエも混じって回収を始めた。
「リーシャちゃん!私に作らせて~」
「別にニックスでも出来るし、私一人でも出来るもん」
ぷーんだ。
「リーシャさま、いつも色々なものをご馳走になって私めも幸せでございます。新しいレシピはこの爺めも気になりますぞ」
ハロルドってばそんな下手に出てこないでも。
「多分お義母さまもお喜びになるしハロルドも好きだと思う」
甘くて美味しくてほんのりお酒風味。
「おやおや、それではルーデウスではなくニックスにお願いしましょうかね」
「ひでぇ!ルドさん!!」
ルルゥ、素が出た。
「離れにルルゥが入れないようにしてくださ
い」
「リーシャちゃん!?」
だいたいいつもいきなりいるのが変なんだからね。
「そう言うことなのでルーデウス。しばらく離れは出入り禁止ですよ」
「ルドさん!!」
執事長強い。コック長より強いのかな?年功序列?
『主、食べ物で報復はやめてやれ。そのコックより上の良いものがいないのだからの』
ぬぅ。アズライトめ。餌付けされてるな。
みんなに聞こえるように言っちゃうから、ルルゥは助かったって顔してるし、ハロルドはやれやれって。
シエルはオロオロでハロルドにくっついてる。
「プキュキュゥ?」
ティムが私の体を登って来て頭を撫でてくれる。
「リーシャちゃん、なんかごめんなさいね?」
何で怒ったかわかってなさげだけど、大人気なかったからもういいや。
「最後にお酒を入れるから美味しいの使ってね?」
「了解よぉ~」
食べれるまで三日くらいかかるけどね!
栗島(マロン島のがいいかな)を出てボートに乗ったら、以前見た綺麗なウミウシ?みたいなのが跳ねた。
青いヒレ?が広がって綺麗だな。
やっぱカメラ欲しいな。デジカメくらいなら魔道具でできそうね?
ピンホールカメラとかは確か瞬間を撮れないから。
岸に着いてボートから降りたら、ルルゥの抱っこで本邸に戻った。
めっちゃ甘やかしてくるけどなんか気持ちがささくれ立ってる。
「新しいのは明日にする。三日か四日かかるから。グ◯コは熱湯につけてから皮だけ剥いて置いといて欲しい」
「了解よ~」
ニーナが私の様子を見ていて違和感があったみたいですぐにお部屋に連れていってくれた。
「お身体が冷えてます」
そう言うと寝巻きに着替えさせてくれて出ていっちゃった。
この世界に来て初めてダウンかな。
栄養失調でも特に何も感じてなかったのに。
「失礼する」
しばらくぼんやりしていたらロジャー先生が入って来て私の手首を掴んだり喉を触ったりしてた。魔力でスキャンじゃないのかな。
「疲れだな。旅疲れだろう」
んぎゃ!そんな弱いのか。私。
「気持ちが落ち着かないならハーブティーでも飲むとよい」
く!眠りに誘うバリトンボイス。
「そろそろマギーを呼んだ方がいいかもしれん」
「マギー?」
「女医だ。俺では女性の体調変化に対処しきれん」
お義母さまや侍女さんたちは今まで大丈夫だったのかな。
「マギーは今は地方に回っているがセリウスやクラウスを取り上げたし、精神面でも味方になってくれる」
おう!いずれ妊娠とか見越してのことか。まだまだ先だと思うけど、月のもののこととかロジャー先生に言うのは辛いから有り難いかも。
「ロジャー先生はもう見てくれないの?」
全く会えないのは寂しくなるよ。
「俺は元々怪我専門だからな。怪我をするようなことがあれば診る。まぁマギーは気まぐれだから俺も駆り出されるさ」
優しい声にいつの間にか眠りについてた。
次に目を覚ました時はジュリアスさまが戻ってて、心配そうにしてた。
食事はもう済んでるようで私に何か食べるかって聞いてくれたけど、お腹空いてないから断った。
「リーシャ、気がついてやれずに悪かったな」
「ジュリアスさまは悪くないです。自分でもわかんないことだから仕方ないですよ」
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