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二章
209話
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朝食の席で今後のお仕事とか大まかな説明を受けた。
アッガス領について正式にグレーデン領になったことと、レオルカさまがシーズ伯爵を叙爵することになった。騎士としての功績と状態の酷いアッガスを引き受けることへの褒章らしい。アッガスが発展したら侯爵までいけちゃうかもね。
アッガスという地名は領民の混乱や書類仕事を増やしたくない国などの折り合いでそのまま使うことに。
まぁ県名が知事変わるごとに名前変わったら困るよってことだよね?違うかな。
悪事に加担していた全ての貴族の取り調べが済んで、降爵、廃爵や領地取り上げ、縮小など刑の確定、執行が始まったそう。
それぞれ領地と爵位が新た与えられた貴族の発表があり得り、近いうちに祝宴があるんだって。今回は参加免除されず、と言うかレオルカさまが叙爵したので寄親としてグレーデン家当主のジュリアスさまと私は共に参加しなくちゃだそう。
お祝いなら仕方なし。
ハーボットとオレイユはすでに刑を執行して労役中なはずだけど、元気にやってるのかしら?ヘドロポーション追加しないとね。
あとはレオルカさまの婚姻式があるし、アッガス領の領地運営、海運業についても本格的に始まる。
今回のマーベルハント領行きでジュリアスさまとセリウスさまのお仕事が溜まってる。
振り分けてても本人が確認したり承認したりする分はあるそう。
大変だ~。
クラウスさまはしばらくセリウスさまの分を手伝うのと、教授たちがいないことで私は当面暇になった。
よし!錬金術とかやりたかったことを試そう!
食後にサーキスさまがやってきて私の健康診断をってロジャー先生のところに運ばれた。
ロジャー先生は今日も渋かっこいい。
「リーシャさま、魔力回路が整ったと聞いたが調子はどうだ?」
はう!相変わらず良い声で。
「特に問題ないと思います」
そう言うと私の手をとって魔力を流された。
「ふむ。どういった処置をしたのかは分からんが確かに良い状態になっているな」
内臓も良くなって栄養状態も良くなって万全!!だよね?
「お酒飲めますか?」
「一番に聞くのはそれなのか・・・」
一番大事!!
「魔法回路が整ったことで多少成長何見込めるようになったと思うが身長が伸びにくくて良いなら飲んでも良いかもな」
く!良い声でイケズなお言葉。
成長はもう少ししたい。したいけど飲みたい。
ふぐぐ。
「このくらいの酒盃で薄いのをごくたまになら良いだろう」
お猪口よりちっちゃ!!
薄いのってアルコール1%とかのと一緒?
あれ酒じゃないよね?ジュースだよね?
※アル中の戯言です。立派にお酒なので飲酒運転などにご注意。
「・・・錬金術色々しても良いですか?」
若干不貞腐れ気味になっちゃった。
「それは程度によります。とんでもないものを作れば他国に貴方が攫われる危険があるので」
せっかく豊富な魔力があるのにぃ。
「人目に出さないグレーデン家内で使うものなら大丈夫ですよ」
だいぶ譲歩された!
サーキスさまがちょっとだけ柔らかくなった!!一緒に着いて来てたニーナも驚いてるよ。
「ただ魔力枯渇などには本当に気をつけてください」
「作る前に相談するかアズライトに手伝ってもらいます」
そう言ったら目が少し優しげになった。ロジャー先生はそんなサーキスさまを見て呆れ顔に。
「お前そんな性格だったか?」
ありゃ?いきなりオカン属性になっちゃったのか。
サーキスさまは私をまた運んで部屋まで連れてってくれた。歩けるのに。
「お酒そんなに好きですか?」
ニーナが首を傾げながら聞いてくる。子供の頃からリーシャといてお酒なんて飲んだことないの知ってるもんね。
「お菓子に入ってるのとか美味しいから」
って誤魔化すしかない。
「それなら酒盃でも十分味わえますね」
良い笑顔で言われた!
それはちょっと全然だよ。
とりあえず暇になったので、栗を(私の心の中では良いでしょ)ポムたちに育ててもらおうとお願いしに行くことに。
ポムたちは食堂でニックスたちにクッキーもらってて。
「ポム~、グ◯コを植えて育てたいんだけど育つと思う?」
「モキュ?」
ポムは考えるポーズをしてから首を横に振った。
ダメってことかな?
『この土地ではちと暑いかの』
栗ってそんな場所選ぶっけ?
『我の池に専用の島を用意してやろうの?』
マジでか!?
『我の結界内なら気候も気温も調整できるぞ』
(え!?ならコーヒーとカカオ!!)
『種か若木があればどうにかなるがの』
あー、コーヒー豆もカカオも加工してあったから無理だ~。
ポム、う◯こ種で出してくれないかな。
「あらぁ池でグ◯コ育てるの?」
ルルゥが頭の上にディディエを乗せたまま混ざって来た。
「じゃボートの漕ぎ手いないとねぇ」
って付き添いを買って出た。
「シエルも連れて行きましょうか」
ってことで久しぶりにシエルと再会。
眩し!!
「ご無沙汰しております」
執事服が可愛いぞ。ちょっと会えなかった間にお肉もついて背も伸びたみたい。
「これから池に行くから来ないかしらぁ?」
そう聞くと目を見開いてコクコクと頷いた。
「ハロルドさんに聞いて来ます」
ちゃんとしてるぅ!成長が著しいね。
そんなわけでニーナ、アラン、ジェイクとルルゥとハロルドとシエル、ポムとティム、ディディエ、アズライトで池のほとりに。
『ふーむ。なるべくこちらに近くしよう』
アズライトがそう言うと水面がザワザワって蠢いて、ポムが手を前に「ほーい」って振ったら地面が揺れて島が浮き上がって来た。
「おおー!」
ほんの数秒で少し大きめの島ができた。
アズライトが作った池だから改造も自由気ままにしてるけど棲んでる魚は大丈夫かしら?
『ほれ、主、グ◯コを好きに植えるが良い』
有り難く島に向かったよ。
アッガス領について正式にグレーデン領になったことと、レオルカさまがシーズ伯爵を叙爵することになった。騎士としての功績と状態の酷いアッガスを引き受けることへの褒章らしい。アッガスが発展したら侯爵までいけちゃうかもね。
アッガスという地名は領民の混乱や書類仕事を増やしたくない国などの折り合いでそのまま使うことに。
まぁ県名が知事変わるごとに名前変わったら困るよってことだよね?違うかな。
悪事に加担していた全ての貴族の取り調べが済んで、降爵、廃爵や領地取り上げ、縮小など刑の確定、執行が始まったそう。
それぞれ領地と爵位が新た与えられた貴族の発表があり得り、近いうちに祝宴があるんだって。今回は参加免除されず、と言うかレオルカさまが叙爵したので寄親としてグレーデン家当主のジュリアスさまと私は共に参加しなくちゃだそう。
お祝いなら仕方なし。
ハーボットとオレイユはすでに刑を執行して労役中なはずだけど、元気にやってるのかしら?ヘドロポーション追加しないとね。
あとはレオルカさまの婚姻式があるし、アッガス領の領地運営、海運業についても本格的に始まる。
今回のマーベルハント領行きでジュリアスさまとセリウスさまのお仕事が溜まってる。
振り分けてても本人が確認したり承認したりする分はあるそう。
大変だ~。
クラウスさまはしばらくセリウスさまの分を手伝うのと、教授たちがいないことで私は当面暇になった。
よし!錬金術とかやりたかったことを試そう!
食後にサーキスさまがやってきて私の健康診断をってロジャー先生のところに運ばれた。
ロジャー先生は今日も渋かっこいい。
「リーシャさま、魔力回路が整ったと聞いたが調子はどうだ?」
はう!相変わらず良い声で。
「特に問題ないと思います」
そう言うと私の手をとって魔力を流された。
「ふむ。どういった処置をしたのかは分からんが確かに良い状態になっているな」
内臓も良くなって栄養状態も良くなって万全!!だよね?
「お酒飲めますか?」
「一番に聞くのはそれなのか・・・」
一番大事!!
「魔法回路が整ったことで多少成長何見込めるようになったと思うが身長が伸びにくくて良いなら飲んでも良いかもな」
く!良い声でイケズなお言葉。
成長はもう少ししたい。したいけど飲みたい。
ふぐぐ。
「このくらいの酒盃で薄いのをごくたまになら良いだろう」
お猪口よりちっちゃ!!
薄いのってアルコール1%とかのと一緒?
あれ酒じゃないよね?ジュースだよね?
※アル中の戯言です。立派にお酒なので飲酒運転などにご注意。
「・・・錬金術色々しても良いですか?」
若干不貞腐れ気味になっちゃった。
「それは程度によります。とんでもないものを作れば他国に貴方が攫われる危険があるので」
せっかく豊富な魔力があるのにぃ。
「人目に出さないグレーデン家内で使うものなら大丈夫ですよ」
だいぶ譲歩された!
サーキスさまがちょっとだけ柔らかくなった!!一緒に着いて来てたニーナも驚いてるよ。
「ただ魔力枯渇などには本当に気をつけてください」
「作る前に相談するかアズライトに手伝ってもらいます」
そう言ったら目が少し優しげになった。ロジャー先生はそんなサーキスさまを見て呆れ顔に。
「お前そんな性格だったか?」
ありゃ?いきなりオカン属性になっちゃったのか。
サーキスさまは私をまた運んで部屋まで連れてってくれた。歩けるのに。
「お酒そんなに好きですか?」
ニーナが首を傾げながら聞いてくる。子供の頃からリーシャといてお酒なんて飲んだことないの知ってるもんね。
「お菓子に入ってるのとか美味しいから」
って誤魔化すしかない。
「それなら酒盃でも十分味わえますね」
良い笑顔で言われた!
それはちょっと全然だよ。
とりあえず暇になったので、栗を(私の心の中では良いでしょ)ポムたちに育ててもらおうとお願いしに行くことに。
ポムたちは食堂でニックスたちにクッキーもらってて。
「ポム~、グ◯コを植えて育てたいんだけど育つと思う?」
「モキュ?」
ポムは考えるポーズをしてから首を横に振った。
ダメってことかな?
『この土地ではちと暑いかの』
栗ってそんな場所選ぶっけ?
『我の池に専用の島を用意してやろうの?』
マジでか!?
『我の結界内なら気候も気温も調整できるぞ』
(え!?ならコーヒーとカカオ!!)
『種か若木があればどうにかなるがの』
あー、コーヒー豆もカカオも加工してあったから無理だ~。
ポム、う◯こ種で出してくれないかな。
「あらぁ池でグ◯コ育てるの?」
ルルゥが頭の上にディディエを乗せたまま混ざって来た。
「じゃボートの漕ぎ手いないとねぇ」
って付き添いを買って出た。
「シエルも連れて行きましょうか」
ってことで久しぶりにシエルと再会。
眩し!!
「ご無沙汰しております」
執事服が可愛いぞ。ちょっと会えなかった間にお肉もついて背も伸びたみたい。
「これから池に行くから来ないかしらぁ?」
そう聞くと目を見開いてコクコクと頷いた。
「ハロルドさんに聞いて来ます」
ちゃんとしてるぅ!成長が著しいね。
そんなわけでニーナ、アラン、ジェイクとルルゥとハロルドとシエル、ポムとティム、ディディエ、アズライトで池のほとりに。
『ふーむ。なるべくこちらに近くしよう』
アズライトがそう言うと水面がザワザワって蠢いて、ポムが手を前に「ほーい」って振ったら地面が揺れて島が浮き上がって来た。
「おおー!」
ほんの数秒で少し大きめの島ができた。
アズライトが作った池だから改造も自由気ままにしてるけど棲んでる魚は大丈夫かしら?
『ほれ、主、グ◯コを好きに植えるが良い』
有り難く島に向かったよ。
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