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二章
203話
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応接間にお祖父様、伯父様、伯母様、叔父様、陛下とリック様、私、ジュリアスさま、セリウスさまが揃った。
サーキスさまが壁際に待機してるので一応参加?
「お母さまが殿方になるとあんな感じなのねぇ」
「兄上も似てるんだから少し違うんじゃないか?」
大伯父について伯母様と叔父様が語り合う。インパクトのあるお顔と雰囲気だったから言いたくなるよね。
昔おばあちゃんが大好きだった魔王の◯宮のデビ◯ド・ボウイが演じた魔王様のイメージ?ちょっと違うかな。眼差しとか陰がある感じ。
「私は魔力のいる仕事をしていないから宝の持ち腐れだなぁ」
持て余すほどの魔力を持ってることに気づいちゃった伯父様は困惑気味。
大伯父とは全く違う雰囲気の優しい気性な伯父様はパッと見、大伯父と似てるって思えないよ。
魔力を使わないって言ってもこの屋敷は魔道具だらけなので補充しなくちゃだよね。
「この屋敷の守護や防衛、書物の保護のための魔道具に魔力補充したりしないんですか?」
純粋に疑問に思った。魔道具に永久に魔力が続くわけがないので。
「それはセラーナが魔素の自動循環を構築していたからなぁ?」
「「「自動循環!!??」」」
陛下もリック様も私も顎が外れそうに驚いた。
そんなシステムがあれば国の所有している魔道具の管理とかいろんなものが楽になる。でも国に提供してないみたい?
「自然から魔素を集めて魔道具に常時行き渡るようにしたと」
んー?多分作れるけど範囲指定がなぁ?
広域は無理だろうから幾つか設置してあるんだろうか。
「素材が足りなくて数を作れなかったと聞いてます」
ふむぅ?私がお母さまから引き継いだ物の中にも多くの素材が眠ってるのにあれだけあっても足りないのか。なら私には作れないかな。
あからさまにがっかりな陛下とリック様。
「セラーナ夫人の遺産にはもっといろいろな魔道具の設計図がありそうですね」
リック様が私の貰った遺産にロックオンした。
「中身を全部確認しきれないのでそんな目で見られても困ります」
全く。まぁ別に使える物を秘匿する気はないから開示するのは問題なけど。隠し部屋の中とか完全把握は無理だからね。
大伯父が文箱でって言ってたけど、隠し部屋の欲する本や素材が自動で出てくるのから予測すると大伯父の使う空間に繋がってそうだからあまりディープな発掘したくないかも。
百面相にでもなってたのかジュリアスさまが頭を撫でてくれて気分が浮上した。
「ガーラント卿、魔道具に関してはリーシャのペースで気の向くままにと陛下のお言葉を頂いている」
リック様をジュリアスが牽制してくれた。
「あー、うん。そうでしたね。申し訳ない」
わりとあっさり引き下がってくれたけどジロッと陛下を見る目はとても不服そう。
「リーシャ、あとで魔道具の扱い方をご教授願えるかな?」
ちょっとピリついた空気を伯父様がチャーミングにウインクして和ませてくれた。
イケオジのウインクいただきましたー!!
「はい!」
ついでに魔道具の仕組みをしっかり見せてもらおう。お母さまとは違うアレンジとかあるはず。
「ではそろそろ一休み入れようか」
お祖父様がそうおっしゃったので一旦解散です。
お部屋に戻るとジュリアスさまが心配そうに私を気遣ってくれる。
「儀式で気を張ってただろうにネイマーシュのお方が来てびっくりしたな」
それはもう。この世界は私にとってファンタジーな世界だけどさらに異質なボウイ様な魔王が出てきたから、まだまだ不思議がいっぱいだなって思ったよ。
まぁシエルやバーベラさんたち亜人さんも十分ファンタジーてんこ盛りだったけどさ。
「ああ、髪の毛、片方だけだったし少しガタガタしてるから整えてもらおうか」
私の頭を撫でながら髪を指で梳いていたので気になっちゃったみたい。
ニーナは家族サービス中なのでサラとメルを呼んで左右を調整して貰った。
シャギーとかレイヤーをイメージしてたらちょっと姫カットっぽい。OHー!
メグミでは絶対できなかったことをどんどん体験できちゃうね。
「リーシャさまぁ、ニーナさんに怒られますから次からは勝手に髪を切ったりしないでお声がけくださいね」
「そうですよ~、せっかく大事に綺麗に伸ばしてお育てしたお髪なんですから~」
「ナイフでザックリなんて乱暴すぎますよ~」
オレイユから来た時の荒れ放題な髪を知ってる二人がプリプリです。
「ごめんなさい~」
うにゅ、両側から可愛く注意されるの悪くないかも。いや反省しろって。
ついでに儀式用のローブからいつもの簡素なワンピースドレスに着替えさせてもらえた。
ジュリアスさまが気晴らしに森に散策に出ようって言ってくれたのでもちろん行くよ。
アランとジェイクが付き添ってくれて。
昨日までの雨が嘘のように晴れてて、庭や石畳は乾いてたけど森はちょっと湿気ってる。
「やはりグレーデンの森とも魔の森とも雰囲気が違うな」
気候がだいぶ違うからだと思う。
イメージ的には長野や軽井沢くらい?旅行そんな行ってないから知らんけど。
そうするとグレーデンの森は屋久島とかになるのかな?
ちょっと歩いてると(抱っこなのでジュリアスさまが)プルル草がチラホラしてる?あれ?でも地面に直だね?
ぷきょ!
ぴ!
アランとジェイクが風魔法ですぐさま潰しちゃった。
声?出したよ!?
「スライムは特に害はないがすぐ増えるからな」
スライム!!!
王冠被ってたりするあれ?
グレーデンで見たことないよ?
「グレーデンのような強い魔獣が出る場所には滅多に出ないぞ。あれが落とす魔石は小さいが生活魔法に使えて便利だから大人から子供まで喜んで狩ってくれる」
なんて儚くて切ない魔物だ。プルプル可愛いのに。
「雨の後だから多いですねー」
アランたちが付近にいたスライムをほぼ潰して魔石も回収した。
この後もサッサと対処しつつ森の中を進む。
湿度の程よい森林浴だねぇ。
そして私はついに栗っぽい木の実を発見したよ!
かなり刺々しいおっきい木の実をね!!
サーキスさまが壁際に待機してるので一応参加?
「お母さまが殿方になるとあんな感じなのねぇ」
「兄上も似てるんだから少し違うんじゃないか?」
大伯父について伯母様と叔父様が語り合う。インパクトのあるお顔と雰囲気だったから言いたくなるよね。
昔おばあちゃんが大好きだった魔王の◯宮のデビ◯ド・ボウイが演じた魔王様のイメージ?ちょっと違うかな。眼差しとか陰がある感じ。
「私は魔力のいる仕事をしていないから宝の持ち腐れだなぁ」
持て余すほどの魔力を持ってることに気づいちゃった伯父様は困惑気味。
大伯父とは全く違う雰囲気の優しい気性な伯父様はパッと見、大伯父と似てるって思えないよ。
魔力を使わないって言ってもこの屋敷は魔道具だらけなので補充しなくちゃだよね。
「この屋敷の守護や防衛、書物の保護のための魔道具に魔力補充したりしないんですか?」
純粋に疑問に思った。魔道具に永久に魔力が続くわけがないので。
「それはセラーナが魔素の自動循環を構築していたからなぁ?」
「「「自動循環!!??」」」
陛下もリック様も私も顎が外れそうに驚いた。
そんなシステムがあれば国の所有している魔道具の管理とかいろんなものが楽になる。でも国に提供してないみたい?
「自然から魔素を集めて魔道具に常時行き渡るようにしたと」
んー?多分作れるけど範囲指定がなぁ?
広域は無理だろうから幾つか設置してあるんだろうか。
「素材が足りなくて数を作れなかったと聞いてます」
ふむぅ?私がお母さまから引き継いだ物の中にも多くの素材が眠ってるのにあれだけあっても足りないのか。なら私には作れないかな。
あからさまにがっかりな陛下とリック様。
「セラーナ夫人の遺産にはもっといろいろな魔道具の設計図がありそうですね」
リック様が私の貰った遺産にロックオンした。
「中身を全部確認しきれないのでそんな目で見られても困ります」
全く。まぁ別に使える物を秘匿する気はないから開示するのは問題なけど。隠し部屋の中とか完全把握は無理だからね。
大伯父が文箱でって言ってたけど、隠し部屋の欲する本や素材が自動で出てくるのから予測すると大伯父の使う空間に繋がってそうだからあまりディープな発掘したくないかも。
百面相にでもなってたのかジュリアスさまが頭を撫でてくれて気分が浮上した。
「ガーラント卿、魔道具に関してはリーシャのペースで気の向くままにと陛下のお言葉を頂いている」
リック様をジュリアスが牽制してくれた。
「あー、うん。そうでしたね。申し訳ない」
わりとあっさり引き下がってくれたけどジロッと陛下を見る目はとても不服そう。
「リーシャ、あとで魔道具の扱い方をご教授願えるかな?」
ちょっとピリついた空気を伯父様がチャーミングにウインクして和ませてくれた。
イケオジのウインクいただきましたー!!
「はい!」
ついでに魔道具の仕組みをしっかり見せてもらおう。お母さまとは違うアレンジとかあるはず。
「ではそろそろ一休み入れようか」
お祖父様がそうおっしゃったので一旦解散です。
お部屋に戻るとジュリアスさまが心配そうに私を気遣ってくれる。
「儀式で気を張ってただろうにネイマーシュのお方が来てびっくりしたな」
それはもう。この世界は私にとってファンタジーな世界だけどさらに異質なボウイ様な魔王が出てきたから、まだまだ不思議がいっぱいだなって思ったよ。
まぁシエルやバーベラさんたち亜人さんも十分ファンタジーてんこ盛りだったけどさ。
「ああ、髪の毛、片方だけだったし少しガタガタしてるから整えてもらおうか」
私の頭を撫でながら髪を指で梳いていたので気になっちゃったみたい。
ニーナは家族サービス中なのでサラとメルを呼んで左右を調整して貰った。
シャギーとかレイヤーをイメージしてたらちょっと姫カットっぽい。OHー!
メグミでは絶対できなかったことをどんどん体験できちゃうね。
「リーシャさまぁ、ニーナさんに怒られますから次からは勝手に髪を切ったりしないでお声がけくださいね」
「そうですよ~、せっかく大事に綺麗に伸ばしてお育てしたお髪なんですから~」
「ナイフでザックリなんて乱暴すぎますよ~」
オレイユから来た時の荒れ放題な髪を知ってる二人がプリプリです。
「ごめんなさい~」
うにゅ、両側から可愛く注意されるの悪くないかも。いや反省しろって。
ついでに儀式用のローブからいつもの簡素なワンピースドレスに着替えさせてもらえた。
ジュリアスさまが気晴らしに森に散策に出ようって言ってくれたのでもちろん行くよ。
アランとジェイクが付き添ってくれて。
昨日までの雨が嘘のように晴れてて、庭や石畳は乾いてたけど森はちょっと湿気ってる。
「やはりグレーデンの森とも魔の森とも雰囲気が違うな」
気候がだいぶ違うからだと思う。
イメージ的には長野や軽井沢くらい?旅行そんな行ってないから知らんけど。
そうするとグレーデンの森は屋久島とかになるのかな?
ちょっと歩いてると(抱っこなのでジュリアスさまが)プルル草がチラホラしてる?あれ?でも地面に直だね?
ぷきょ!
ぴ!
アランとジェイクが風魔法ですぐさま潰しちゃった。
声?出したよ!?
「スライムは特に害はないがすぐ増えるからな」
スライム!!!
王冠被ってたりするあれ?
グレーデンで見たことないよ?
「グレーデンのような強い魔獣が出る場所には滅多に出ないぞ。あれが落とす魔石は小さいが生活魔法に使えて便利だから大人から子供まで喜んで狩ってくれる」
なんて儚くて切ない魔物だ。プルプル可愛いのに。
「雨の後だから多いですねー」
アランたちが付近にいたスライムをほぼ潰して魔石も回収した。
この後もサッサと対処しつつ森の中を進む。
湿度の程よい森林浴だねぇ。
そして私はついに栗っぽい木の実を発見したよ!
かなり刺々しいおっきい木の実をね!!
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