197 / 765
二章
191話
しおりを挟む
朝、目が覚めたらジュリアスさまが私の髪を指で透きながら半覚醒な感じだった。
私が目を覚ましたのに気がついておでこにチュウしてからが抱き起こしてくれる。
なんか甘~い。
「おはよう」
「おはようございます」
ちょっとテレテレしつつ二人で食堂に行くとなんか賑やかしい。
「あっは!」
「ちょっと~食べ物で遊ばないのよぉ~」
「可愛いじゃん~」
みんなが見つめてる騒ぎの元はポムとティム、そしてディディエだった。
「プッキュッーン!!」
「キュキュモッキュ!!」
昨日のワタアメでね、遊んでるんだね。
なぜか頭にふわふわ乗せてダンシング!!
(アフロ!!!???!)
ピンクでポップな背景が見えちゃうよー。
「ピギャギャー!」
フリフリしている二匹に戯れつつ、頭のふわふわを突くディディエ。
「プキュー!?」
どうやら痛かったようで途端にへにゅっと倒れてたフリをするティム。
「モキュモキュ!!」
それを見てティムの周りを回って揶揄ってるようなポム。
それをまた新たな遊びと認識したディディエが追いかける。
「まぁまぁ可愛いこと♡」
朝から楽しそうでなによりだけど、そろそろ頭がベタつくよ。
「ルルゥ、これはなんだ?」
ジュリアスさまがポムの頭を指さして聞くと、
「ジュリアス、ちょっとこれやって見ると良いぞ」
お義父さまがワタアメを両手に持って出てきた。
朝ごはんの前にワタアメはどうなのか。
お義父さま、クルクルするのが楽しかったみたいで良い笑顔でお義母さまに一つ渡してる。
そっか。昨日はアスレチックに夢中になってたから。
今も裏庭から「ふんぬ!」「せいっ!!」とか聞こえてるので交代で楽しんでるようだ。
またえらいものを作ってしまったもんだ。
「プキュキュー!?」
「モキュモキューン!?」
やっぱりふわふわがしんなりしっとりで頭がねちょっとしちゃったからか自分の頭を触って凹む二匹。
「ほら~食べ物で遊ぶからよ~☆」
ルルゥが注意しつつも〈洗浄〉してあげた。優しいオカンだ。
アフロにしたいなら綿か何かで作ってみようかな?ワタワタした草あるしね。
「ちょ!!腕に巻いたァー」
「下手くそだな~」
「兄上、早く巻きすぎだよ。巻き損なってるじゃん~」
三兄弟が楽しそう。
「ほらとっとと席着いて下さ~い」
いつまでも騒いでるからルルゥが着席を促す。
スープ冷めちゃうよ。
ジュリアスさまだけ戻ってきて私を膝抱っこして食事開始。
「リーシャちゃん、あの道具、面白くて美味しくて最高よぉ」
お義母さまはカルメ焼きも喜びそう。重曹ってあるのかな?
焼きたてパンをもぐもぐしてたらセリウスさまとクラウスさまも戻ってきた。
ワタアメはメイドさんたちにあげたみたい。嬉しそうな声が聞こえる。
「リーシャちゃん、あの道具、子供喜びそうだね~」
大きなお友達たちも大喜びたったね?
「シュガルを全部の場所にいっぱい回せないわ~、確保して分配出来るまでは出せないわよぉ」
シュガルが足りなくてガッカリとか切ないもんね。
「ええ~、そっか。シュガルは一般には高いか~」
お金が掛からなくて確保しやすいもので考えないとダメだった。
何か無いかな。
「リーシャちゃん!あの庭の道具はあちこちに作っても良いのかの!?」
あちこちでうるさくなっちゃうのかー。
「大丈夫です」
筋肉が喜ぶことは良いことだ。ちょっとむさくなるけど。
「そうか!!みんな喜ぶのぅ!!」
朝食が済んでお茶を飲む時にワタアメがまた出てきたので紅茶の上にフワッと置いたら溶けたのをお義母が大喜び。
セリウスさまとクラウスさまも溶かしてはまた乗せてってくり返してるんだけど甘くなるだけです。
ちなみにポムとティムは自分達も真似してワタアメが消えて愕然とカップの中を覗いてる。
かなり悲壮な顔しちゃって。
ニックスがソッと新たなワタアメを渡すとなぜかまた紅茶に乗せて再び「ガーーーン!!」って。おばかだな。
朝ごはんのあとジュリアスさまたちを見送って、離れの作業部屋に向かった。
お祖父様のお土産に温かいのが良いかなって。
持ち運びできる電気アンカみたいなやつ。
火の魔石と簡単な魔法式で温度調整が出来るようにすれば良いだけなので。
カイロより大きいけど、軽い金属素材に魔石をセットして魔法陣を彫り込んだ。
最近は魔法陣を練り込む方が楽なんだけど、練り込むのも高度らしいから人にあげるものには使えない。
これを布団に入れたり、毛布に入れてくるんだりしておけば冷え込む夜も良いよね。
ってお泊まりするんだったら私たちも寒くない!?
これはお土産じゃなく自分達用にいっぱい持っていくやつやん!
お祖父様にもあげるけどお土産は別のにしよう。
とりあえずカイロもどきは30個くらい量産したい。
これを一気にやると怒られそうだから2階で論文書いてる教授たちに相談してみた。
「ほどほどに暖かくなる道具とな」
「それはまた面白い方向の発想です」
さっき仕上げたのを見本で見せて魔法式を説明すると簡単だからって教授たちが作るのを手伝ってくれることに。
「わしらも寒いのはごめんじゃしのぉ」
「マーベルハント領は比較的過ごしやすい地域ですが朝晩がわりと冷えるそうですよ」
おそらく同行するであろう人数分+10くらいいるはず。
一時間くらいで予定数が作れたので、お昼用お弁当を教授たちと食べる。
お昼からの仕事のためにクラウスさまが来るのを待つ。
待ってる間にお土産は懐中時計にしようかなって思い立った。
懐中時計は普通に売ってるんだけど、ちょっと何か仕込みたい。
何にしようかなー。
私が目を覚ましたのに気がついておでこにチュウしてからが抱き起こしてくれる。
なんか甘~い。
「おはよう」
「おはようございます」
ちょっとテレテレしつつ二人で食堂に行くとなんか賑やかしい。
「あっは!」
「ちょっと~食べ物で遊ばないのよぉ~」
「可愛いじゃん~」
みんなが見つめてる騒ぎの元はポムとティム、そしてディディエだった。
「プッキュッーン!!」
「キュキュモッキュ!!」
昨日のワタアメでね、遊んでるんだね。
なぜか頭にふわふわ乗せてダンシング!!
(アフロ!!!???!)
ピンクでポップな背景が見えちゃうよー。
「ピギャギャー!」
フリフリしている二匹に戯れつつ、頭のふわふわを突くディディエ。
「プキュー!?」
どうやら痛かったようで途端にへにゅっと倒れてたフリをするティム。
「モキュモキュ!!」
それを見てティムの周りを回って揶揄ってるようなポム。
それをまた新たな遊びと認識したディディエが追いかける。
「まぁまぁ可愛いこと♡」
朝から楽しそうでなによりだけど、そろそろ頭がベタつくよ。
「ルルゥ、これはなんだ?」
ジュリアスさまがポムの頭を指さして聞くと、
「ジュリアス、ちょっとこれやって見ると良いぞ」
お義父さまがワタアメを両手に持って出てきた。
朝ごはんの前にワタアメはどうなのか。
お義父さま、クルクルするのが楽しかったみたいで良い笑顔でお義母さまに一つ渡してる。
そっか。昨日はアスレチックに夢中になってたから。
今も裏庭から「ふんぬ!」「せいっ!!」とか聞こえてるので交代で楽しんでるようだ。
またえらいものを作ってしまったもんだ。
「プキュキュー!?」
「モキュモキューン!?」
やっぱりふわふわがしんなりしっとりで頭がねちょっとしちゃったからか自分の頭を触って凹む二匹。
「ほら~食べ物で遊ぶからよ~☆」
ルルゥが注意しつつも〈洗浄〉してあげた。優しいオカンだ。
アフロにしたいなら綿か何かで作ってみようかな?ワタワタした草あるしね。
「ちょ!!腕に巻いたァー」
「下手くそだな~」
「兄上、早く巻きすぎだよ。巻き損なってるじゃん~」
三兄弟が楽しそう。
「ほらとっとと席着いて下さ~い」
いつまでも騒いでるからルルゥが着席を促す。
スープ冷めちゃうよ。
ジュリアスさまだけ戻ってきて私を膝抱っこして食事開始。
「リーシャちゃん、あの道具、面白くて美味しくて最高よぉ」
お義母さまはカルメ焼きも喜びそう。重曹ってあるのかな?
焼きたてパンをもぐもぐしてたらセリウスさまとクラウスさまも戻ってきた。
ワタアメはメイドさんたちにあげたみたい。嬉しそうな声が聞こえる。
「リーシャちゃん、あの道具、子供喜びそうだね~」
大きなお友達たちも大喜びたったね?
「シュガルを全部の場所にいっぱい回せないわ~、確保して分配出来るまでは出せないわよぉ」
シュガルが足りなくてガッカリとか切ないもんね。
「ええ~、そっか。シュガルは一般には高いか~」
お金が掛からなくて確保しやすいもので考えないとダメだった。
何か無いかな。
「リーシャちゃん!あの庭の道具はあちこちに作っても良いのかの!?」
あちこちでうるさくなっちゃうのかー。
「大丈夫です」
筋肉が喜ぶことは良いことだ。ちょっとむさくなるけど。
「そうか!!みんな喜ぶのぅ!!」
朝食が済んでお茶を飲む時にワタアメがまた出てきたので紅茶の上にフワッと置いたら溶けたのをお義母が大喜び。
セリウスさまとクラウスさまも溶かしてはまた乗せてってくり返してるんだけど甘くなるだけです。
ちなみにポムとティムは自分達も真似してワタアメが消えて愕然とカップの中を覗いてる。
かなり悲壮な顔しちゃって。
ニックスがソッと新たなワタアメを渡すとなぜかまた紅茶に乗せて再び「ガーーーン!!」って。おばかだな。
朝ごはんのあとジュリアスさまたちを見送って、離れの作業部屋に向かった。
お祖父様のお土産に温かいのが良いかなって。
持ち運びできる電気アンカみたいなやつ。
火の魔石と簡単な魔法式で温度調整が出来るようにすれば良いだけなので。
カイロより大きいけど、軽い金属素材に魔石をセットして魔法陣を彫り込んだ。
最近は魔法陣を練り込む方が楽なんだけど、練り込むのも高度らしいから人にあげるものには使えない。
これを布団に入れたり、毛布に入れてくるんだりしておけば冷え込む夜も良いよね。
ってお泊まりするんだったら私たちも寒くない!?
これはお土産じゃなく自分達用にいっぱい持っていくやつやん!
お祖父様にもあげるけどお土産は別のにしよう。
とりあえずカイロもどきは30個くらい量産したい。
これを一気にやると怒られそうだから2階で論文書いてる教授たちに相談してみた。
「ほどほどに暖かくなる道具とな」
「それはまた面白い方向の発想です」
さっき仕上げたのを見本で見せて魔法式を説明すると簡単だからって教授たちが作るのを手伝ってくれることに。
「わしらも寒いのはごめんじゃしのぉ」
「マーベルハント領は比較的過ごしやすい地域ですが朝晩がわりと冷えるそうですよ」
おそらく同行するであろう人数分+10くらいいるはず。
一時間くらいで予定数が作れたので、お昼用お弁当を教授たちと食べる。
お昼からの仕事のためにクラウスさまが来るのを待つ。
待ってる間にお土産は懐中時計にしようかなって思い立った。
懐中時計は普通に売ってるんだけど、ちょっと何か仕込みたい。
何にしようかなー。
521
お気に入りに追加
1,876
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!

ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる