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二章
188話
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しばらくは少し自粛して、子供達におもちゃとか作ることにした。
物作りはしたいから錬金術は使うけど。
物質変換とかで魔石は使うけど魔道具ほどではない物を作る。
マーベルハント領に向けて出発するまでに何か考えたいから必死に幼児の頃のオモチャを思い出すけど、あんまり浮かんでこないよね。
教授たちがお祖父様に見せたいからと必死に論文を書いてるのでしばらく授業はお休みして。
おままごとセットとか公園の遊具は普通に木材でやれそうだし、私が一気に作るのもなぁ?
デザイン画だけ描いてみれば、魔法で簡単に出来るのを確認出来る。
子供達の前でいきなり出して設置するのと出来上がる過程を見てもらうのとどっちが良いかな?
これはクラウスさまに相談してみよう。
少し前からちょっと自分が食べたくて頭にあった道具は錬金した方が早いのでやってみよう。
隠し部屋に篭るのもしばらくは避けようかなと思ってたのでお庭に簡易錬金板を出して材料もアイテムボックスから取り出す。
うーん?形はおもちゃメーカーで売ってた方でいいかな?
あ、でも子供達が楽しめそうだから業務用サイズでみんなが様子を見れるのが良いかも。
風と熱と回転釜があればいいから自作で工作出来るってネットで見たことあるんだよね。
そんなわけで一般的に売ってる火の魔石と風の魔石をセットして回転釜だけシュガル(砂糖)を入れる部分を作って。
カバーだけはプラスチックとか無いから、金属でやるしか無いけど、手作り感満載で良いよね。
ボタンでオンオフ出来るようにして完成。
早速、機械を温めてから精製荒目のシュガルを入れてみる。
竹製の棒(串焼き用)でふわふわと薄く出てきたのをグルグル巻き取ってみる。
うまく行った。
グルグルグルグル。
ニーナとアランとジェイクが不思議そうに見ている。
「雲が出てきた!」
「ホコリが集まってるのでは?」
「シュガルを使っていたのにホコリはないでしょう?」
とりあえずアラン。空気中のホコリをわざわざ集める道具は要らないから。
巻き取ったワタアメを少しずつ千切ってわけた。
「食べてみて」
最初から4串出せば良かったね。
恐る恐る指で持ったジェイクは指にしゅわっ溶けるのを見て慌てて口に入れた。
「消えた!!?」
ジェイクを見てびっくりしたアランもすぐ食べたら。
「あまっ!」
砂糖の塊だから甘いね。甘いお菓子大好きなのにダイレクトな甘さはダメかな?
「まぁ面白いですね。口の中で溶けて無くなるのに甘さは残るなんて」
ニーナがちょっと笑顔だ。レアだぞ。
私も口に入れるとジュワっと甘味が口いっぱい広がった。
懐かしい味だなぁ。カラーのも欲しいとこだ。
「なぁに?甘い香りねぇ」
「あら?何も無いわね?その道具はなにかしらぁ?」
あら「来ちゃった」が遅かったよ。証拠はすでに口の中にに溶けちゃった!
「これで甘いのを作ったのぉ?」
あうち!匂いが道具に残ってて隠滅出来てない!
ルルゥもお義母さまも嗅覚がすごいね。
「アラン、それは美味しいものだったかしらぁ?」
ルルゥにアランが自白を迫られてる。
別に意地悪する気はないので新たにシュガルを追加して、ルルゥに串を持たせてクルクル円を描いて回すように伝える。
「こうかしらぁ?」
すぐに白い綿が空中を舞うので勘の良いルルゥは上手くクルクル巻いていく。
「まぁ面白いわねぇ」
「雲が甘いの?」
一回分巻き終わるとルルゥはお義母さまに差し出したのでもう一回分のシュガルを入れて串も渡す。
「まぁぁ!雲って美味しいわね。旦那さまにたくさん採ってきてもらおうかしら?」
お義父さまなら本気で採りに行きそうだしもしかしたら採れちゃうかもで怖いな。
ただの水蒸気だけど。
いや、もしかしてこの世界の雲は食べれるかもしれないこともないかもしれない。
だけど、この道具があるからわざわざ採りにいかなくても大丈夫。
自分の分も巻き終わったルルゥが早速食べて。
「あら、溶けちゃうのねぇ。でも甘くて美味しいわね」
そう言えばシュガルって高いんだった。子供達向けで置いておけないかもだ。
めっちゃ贅沢に使ってるけど。
「シュガルも作付けを増やしてるし、アッガスの方はもっと向いてる土地だからこれからは遠慮なく使えるのよぅ!これは流行るわぁ♡」
今まで遠慮あったの!?
「そうねぇ、でも全部の地区に設置出来るものじゃ無いから何かのお祝いの時くらいしか表に出さない方がいいわねぇ」
あちゃ。道具の量産は簡単だけど、作って終わりじゃないからね。
「リーシャちゃん、これは当面ウチだけで使っても良いかしらぁ?」
材料費まで考えてなかった私のミスなので、全部お義母さまの御心のままに。
「はい、大丈夫です」
「じゃ今は食べましょう。ルルゥもっと作ってちょうだい」
綿菓子はたくさん食べるものじゃないと思います。
「はいはーい」
ルルゥは自分のマジックバッグからシュガルと串を出してる。腰に下げてるのバッグに材料が結構入れてあるんだろうな。
「ピヤー!!」
「プキュゥ?」
「モッ!?」
いつのまにか道具の周りにポム、ティム、ディディエが来ていて、ルルゥの分を分けてもらったようで口に入れて無くなったことにショックを受けてる。
ワタアメは頬袋に入らないよ?
『我には甘すぎるの』
アズライトは興味をなくしたみたいで昼寝の態勢になってる。
「プギュギュゥー」
「モッギュー」
無茶苦茶不満そうだな。
仕方ないから、シュガルを出して魔法でネリネリ。
「ほらこれなら頬に取って置けるでしょ?」
作ってから普通にクッキーでも納得したんじゃって思った。
ポムもティム、ディディエに渡すと早速口に入れて喜んだ。
「プキューン」
「モッキュン」
「ピギャァォー」
ただの砂糖飴で大喜びだよ。かわゆいの。
『主、我!我にも渡さぬか!』
(え、ただのシュガルの塊だよ。さっきのワタアメと素材一緒で甘いだけの)
『何を言うておる。魔力を練り込んでおるではないか』
(え?)
捏ねるのにネリネリしたけど魔力混ぜようとしたわけじゃないよ?
『ほれ!早うよこさぬか』
まぁ欲しがってるのにアズライトだけ無しとかしないからあげるけど。
『うむ!主の魔力は純度が高くて美味い』
魔力に味あるんだねぇ。そう言えば前にも言ってたね。
「器用なことするわねぇ」
アランたちにも2回目のワタアメを渡して、自分の分もちゃっかり持って話しかけてきた。
「器用?」
「だって普通あんなこと出来ないわよぉ?」
あれ!?また普通じゃなかった!?
「あれってシュガルでやってたけど、蜂蜜の結晶とは違うわよね」
結晶は結晶であって飴ではないねぇ。
って言うか蜂蜜の結晶は普通に食べたい。
「あれはキャンディーです。ただのシュガルを溶かして固めただけです。あれに蜂蜜とかハーブとか混ぜて作ったり出来ます」
「まぁ味や香りが変えられるのね」
お義母さまはにっこりと私に手のひらを見せる。
このお義母さまに逆らうとか無謀すぎるよ。
キャンディーを色のある素材で何度か試してみんなで舐めていたらお昼になったのでそのままお昼ご飯に。
ポムとティムがワタアメまみれになってる。どんな食べ方したの?
物作りはしたいから錬金術は使うけど。
物質変換とかで魔石は使うけど魔道具ほどではない物を作る。
マーベルハント領に向けて出発するまでに何か考えたいから必死に幼児の頃のオモチャを思い出すけど、あんまり浮かんでこないよね。
教授たちがお祖父様に見せたいからと必死に論文を書いてるのでしばらく授業はお休みして。
おままごとセットとか公園の遊具は普通に木材でやれそうだし、私が一気に作るのもなぁ?
デザイン画だけ描いてみれば、魔法で簡単に出来るのを確認出来る。
子供達の前でいきなり出して設置するのと出来上がる過程を見てもらうのとどっちが良いかな?
これはクラウスさまに相談してみよう。
少し前からちょっと自分が食べたくて頭にあった道具は錬金した方が早いのでやってみよう。
隠し部屋に篭るのもしばらくは避けようかなと思ってたのでお庭に簡易錬金板を出して材料もアイテムボックスから取り出す。
うーん?形はおもちゃメーカーで売ってた方でいいかな?
あ、でも子供達が楽しめそうだから業務用サイズでみんなが様子を見れるのが良いかも。
風と熱と回転釜があればいいから自作で工作出来るってネットで見たことあるんだよね。
そんなわけで一般的に売ってる火の魔石と風の魔石をセットして回転釜だけシュガル(砂糖)を入れる部分を作って。
カバーだけはプラスチックとか無いから、金属でやるしか無いけど、手作り感満載で良いよね。
ボタンでオンオフ出来るようにして完成。
早速、機械を温めてから精製荒目のシュガルを入れてみる。
竹製の棒(串焼き用)でふわふわと薄く出てきたのをグルグル巻き取ってみる。
うまく行った。
グルグルグルグル。
ニーナとアランとジェイクが不思議そうに見ている。
「雲が出てきた!」
「ホコリが集まってるのでは?」
「シュガルを使っていたのにホコリはないでしょう?」
とりあえずアラン。空気中のホコリをわざわざ集める道具は要らないから。
巻き取ったワタアメを少しずつ千切ってわけた。
「食べてみて」
最初から4串出せば良かったね。
恐る恐る指で持ったジェイクは指にしゅわっ溶けるのを見て慌てて口に入れた。
「消えた!!?」
ジェイクを見てびっくりしたアランもすぐ食べたら。
「あまっ!」
砂糖の塊だから甘いね。甘いお菓子大好きなのにダイレクトな甘さはダメかな?
「まぁ面白いですね。口の中で溶けて無くなるのに甘さは残るなんて」
ニーナがちょっと笑顔だ。レアだぞ。
私も口に入れるとジュワっと甘味が口いっぱい広がった。
懐かしい味だなぁ。カラーのも欲しいとこだ。
「なぁに?甘い香りねぇ」
「あら?何も無いわね?その道具はなにかしらぁ?」
あら「来ちゃった」が遅かったよ。証拠はすでに口の中にに溶けちゃった!
「これで甘いのを作ったのぉ?」
あうち!匂いが道具に残ってて隠滅出来てない!
ルルゥもお義母さまも嗅覚がすごいね。
「アラン、それは美味しいものだったかしらぁ?」
ルルゥにアランが自白を迫られてる。
別に意地悪する気はないので新たにシュガルを追加して、ルルゥに串を持たせてクルクル円を描いて回すように伝える。
「こうかしらぁ?」
すぐに白い綿が空中を舞うので勘の良いルルゥは上手くクルクル巻いていく。
「まぁ面白いわねぇ」
「雲が甘いの?」
一回分巻き終わるとルルゥはお義母さまに差し出したのでもう一回分のシュガルを入れて串も渡す。
「まぁぁ!雲って美味しいわね。旦那さまにたくさん採ってきてもらおうかしら?」
お義父さまなら本気で採りに行きそうだしもしかしたら採れちゃうかもで怖いな。
ただの水蒸気だけど。
いや、もしかしてこの世界の雲は食べれるかもしれないこともないかもしれない。
だけど、この道具があるからわざわざ採りにいかなくても大丈夫。
自分の分も巻き終わったルルゥが早速食べて。
「あら、溶けちゃうのねぇ。でも甘くて美味しいわね」
そう言えばシュガルって高いんだった。子供達向けで置いておけないかもだ。
めっちゃ贅沢に使ってるけど。
「シュガルも作付けを増やしてるし、アッガスの方はもっと向いてる土地だからこれからは遠慮なく使えるのよぅ!これは流行るわぁ♡」
今まで遠慮あったの!?
「そうねぇ、でも全部の地区に設置出来るものじゃ無いから何かのお祝いの時くらいしか表に出さない方がいいわねぇ」
あちゃ。道具の量産は簡単だけど、作って終わりじゃないからね。
「リーシャちゃん、これは当面ウチだけで使っても良いかしらぁ?」
材料費まで考えてなかった私のミスなので、全部お義母さまの御心のままに。
「はい、大丈夫です」
「じゃ今は食べましょう。ルルゥもっと作ってちょうだい」
綿菓子はたくさん食べるものじゃないと思います。
「はいはーい」
ルルゥは自分のマジックバッグからシュガルと串を出してる。腰に下げてるのバッグに材料が結構入れてあるんだろうな。
「ピヤー!!」
「プキュゥ?」
「モッ!?」
いつのまにか道具の周りにポム、ティム、ディディエが来ていて、ルルゥの分を分けてもらったようで口に入れて無くなったことにショックを受けてる。
ワタアメは頬袋に入らないよ?
『我には甘すぎるの』
アズライトは興味をなくしたみたいで昼寝の態勢になってる。
「プギュギュゥー」
「モッギュー」
無茶苦茶不満そうだな。
仕方ないから、シュガルを出して魔法でネリネリ。
「ほらこれなら頬に取って置けるでしょ?」
作ってから普通にクッキーでも納得したんじゃって思った。
ポムもティム、ディディエに渡すと早速口に入れて喜んだ。
「プキューン」
「モッキュン」
「ピギャァォー」
ただの砂糖飴で大喜びだよ。かわゆいの。
『主、我!我にも渡さぬか!』
(え、ただのシュガルの塊だよ。さっきのワタアメと素材一緒で甘いだけの)
『何を言うておる。魔力を練り込んでおるではないか』
(え?)
捏ねるのにネリネリしたけど魔力混ぜようとしたわけじゃないよ?
『ほれ!早うよこさぬか』
まぁ欲しがってるのにアズライトだけ無しとかしないからあげるけど。
『うむ!主の魔力は純度が高くて美味い』
魔力に味あるんだねぇ。そう言えば前にも言ってたね。
「器用なことするわねぇ」
アランたちにも2回目のワタアメを渡して、自分の分もちゃっかり持って話しかけてきた。
「器用?」
「だって普通あんなこと出来ないわよぉ?」
あれ!?また普通じゃなかった!?
「あれってシュガルでやってたけど、蜂蜜の結晶とは違うわよね」
結晶は結晶であって飴ではないねぇ。
って言うか蜂蜜の結晶は普通に食べたい。
「あれはキャンディーです。ただのシュガルを溶かして固めただけです。あれに蜂蜜とかハーブとか混ぜて作ったり出来ます」
「まぁ味や香りが変えられるのね」
お義母さまはにっこりと私に手のひらを見せる。
このお義母さまに逆らうとか無謀すぎるよ。
キャンディーを色のある素材で何度か試してみんなで舐めていたらお昼になったのでそのままお昼ご飯に。
ポムとティムがワタアメまみれになってる。どんな食べ方したの?
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