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二章
175話
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次の日、午前中はすでに魔道具の話を聞きつけてきたカンガリー教授に質問攻めにされて、一応魔導書を見せたけど、「全く読めぬ」って凹まれちゃった。半分は白く見えてるらしいし、古代神聖語はネイマーシュに留学してた教授でも難解すぎてほとんど読み解けない。
お昼ご飯えお食べた後、クラウスさまと数人の騎士さんズが離れの庭で妙な音を出しながら騒いでいた。
ピィ、ピヨ、ピ、ピコ、ピコペン!
ピコ、ピャ、ピョコ、ギャ、ポコペン!
ギ、ギィ、グッ、ギュモ、ギュッぺン!
パリュ、パキョ、パ、プ、プキュ、ポプパン!
気の抜ける音だなぁと思ったら彼らの足元でポムとティムが一緒に足踏みしながらやんやんやと騎士さんにもっと動けと催促。
「あっはは!お前の音は間抜けっぽいな」
「何ぃ!?そっちこそひでぇ音じゃん」
どうやら歩いたり止まったり、飛び跳ねると音が発生してるようで、体重や足捌きで音の個性が出てる。
『ネバル踏んだのかの』
(ネバル?)
今日は私と行動してるアズライトが教えてくれた。
『ネバルの葉はすり潰すとねっとりした液が出る。それを踏んだり触ったりするとの地面や壁などに接する時に音が出る』
粘液にすごく空気が入ってるんかしら?
『昔は泥棒よけに使われておったが今はどうなのかの』
確かにうるさいからすぐバレるね。カラーボールより分かりやすいマーキングだよ。
『しかしアレらは何故すぐ靴を脱がんのかの?』
(?)
『ネバルの液体はどんな隙間からでも染みて広がるから足の裏にも染みてるだろうの』
(!?)
『ネバルの実の油で落ちるが実をもってるんかの。放っておくと三日は何しても落ちぬぞ』
うわぁ、三日もポコペンピコペンいうのか。
靴についた方の表面が乾いてる?なら地面の方に被害は広がらないんだって。
「リーシャちゃん、子供達にやられちゃったよ~!面白いよねぇ~」
面白いで済むならいいんですが三日我慢できますかね?
「・・・靴脱いで同じ行動してみてください」
「え?」
騎士さんズが何やら察したみたいで慌てて靴を脱いで試す。
ピ!ピィ!ポヒ!ペキョ!
ポコペン!ポコタン!ポコペン!
軍履というゴツイ品を外したら若干音が軽めになった。
「「えぇ~!?」」
クラウスさまのお仲間?なので若干年齢層が若いけど、それなりの体格でイカついフェイスの人もいるのに足元からポコペン!
ショッピングモールとかでたまにちっちゃい子がそんな音させてたよね。
目の前にいるのはおっきい兄さんたちだから可愛さはない。
楽しそうだったのに一気にしょんぼりしちゃった。
情けない顔が並んでて大型犬が上目遣いで「ごめんなさい、もうしません」ってしてる幻覚が見えるよ!
「クラウスさま、これに使った草に実はありましたか?」
「え?実以前に花も咲いてなかったよ」
あちゃー。
「実の油があれば落とせたみたいですが無いなら三日位そのままだそうです」
「「「「「!?!????」」」」」
訓練とかで怒られはしなくても居心地悪そう。気が抜ける音だし。
「マジか~」
めっちゃ落ち込んでる騎士さんズを見てポムが上半身をうにゅーって横に曲げてからどこかに走って行った。
どうやら小屋に行ったみたいでタタターっと戻ってくるとポムがクラウスさまに、
「はい!どーじょ」みたいな感じで持っていたものを差し出した。
「モッキュン!」
可愛いのは置いといて。
手にあるのはアレですよ。アレ。
◯んこですね。
素敵な贈り物のアレですね。
『ほう、ネバルの実だな』
まぁ流れ的にそうでしょうとも。
「クラウスさま、その種絞った油で落ちるからどうぞってことみたいです」
「マジで!?すごいなー!!ポムー!!!」
クラウスさまがポムを持ち上げて頬擦り鼻チュと全身弄りのモフフルコースで感謝してる。
種はほとんど馬屋番や庭師に渡してるはずなのに一応巣にも貯めてるんだね。
いつでも取り出せるようにマジックバッグ作ってあげようかな。
ポムとティムがカバンぶらさげてるのかわいいよね。
「リーシャちゃん、これから落としてくるから午後のお仕事は家の方でオヤツ食べながらにしよう~」
って騎士さんズとポコピコ言わせながら走って行った。
『ネバルがあるなら踏まんようせねばの』
(動物の小さな足でも音出るの?)
『そりゃぁ接触したら鳴るの。たいした音では無いが不快だからの』
耳の良い動物なら嫌だねぇ。
ともかく本邸に戻って少し空いた時間に獣人用の魔道具も作っちゃおう。
ニーナと一緒に隠し部屋に。
一、二時間しかないのでまとめて同じデザインのを作った。
腕輪とかだとまだ彼らの体がどれくらい成長するかわかんないし他の付与とか必要になるかもなのでペンダントトップ型でディディエの卵の殻をスクエアカットにして革紐通す感じ。
見た目が高価だと変に目につくだろうしこのくらいなら大丈夫のはず。
〈認識阻害〉で耳と尻尾、色合いを誤魔化せる程度に調整。
また何か必要な時は追加で付与できる余地を残しといた。
獣人の大人にも必要かがわからないから今度会えたら聞いてみよう。
ニーナが声をかけてきて、オヤツタイムになってたので部屋に出るとアランとジェイクが待っててくれた。
「リーシャちゃん、あの実マジで落ちたよ~」
ピコピコが消えたみたいで良かったね。
食堂に行くとクラウスさまがすっかりくつろいだ格好で書類を広げてた。
「今日はプリンだよ~」
ちゃっかり先に食べてる。
プリンパフェ。この盛り付けはベンかな。最近おしゃれ盛りに目覚めたそうだ。ニックスは可愛い方が好きらしい。クッキーの形が子供受け最高。子供にご馳走する機会少ないけど。一部騎士さんとメイドさんも喜んでるから気にせず極めて欲しい。
「子供達さぁ、すぐ馴染んでくれて良かったけど物凄いパワフルでねぇ~畑の手伝いしてるって思ったらみんなでネバルを擦ってってね、石畳のとこに塗って滑るーって遊んでたの。で付き合わされて~」
その石畳は何日で効果消えるのかしら?
「ちょっとツルッとしてすぐ乾いちゃうから追加のネバルをどんどん出してきてね~」
OHー!それはあかんやつ。
「見てた大人たちは大笑いしてるからなんだろうって思ったてたらネバルがついてないとこ踏んだらポコペンってさー」
んー?よくある遊びなのかな。
「実がないと落ちないのに良いのかしら?」
「どうだろう?あちこち探せば採れるとこあるのかも~?」
四季がないから植えた時期で年中色々採れるもんね。
「面白かったけどずっとアレだと嫌だよ~なんかケモノが畑を荒らす時は使ってるんだってー」
ほほう!泥棒や獣が踏んだら音が鳴って知らせてくれる。しばらく鳴り続けてってなかなか便利だね。
「はぁー、ポムにたくさんもらえないかな~」
またやられそうって。
ポムの◯んこはランダムだからねぇ。
使いたい種は一から育てて株分して増やしてるんだよ。
「あー、ポムなら草に成長促進とかで収穫できるかも?」
よく庭で不思議な踊りして木を育てたり実を手に入れて食べてるらしい。
「そうなの~?じゃぁ明日一緒に来てもらおうかな?」
「あ、私も行きたいので連れてってくれますか?」
魔道具を渡したいし。熊さんに会いたい。
「良いよー。一応兄上に聞いてからね~」
「はーい」
そのあとはカードや絵本とか確認。
お義父さまの兄ダレスさまたちが興味を持ったからもう少し量を作って準備したいって。
別の地域でも子供たちが勉強できた方がいいって広がる分には大歓迎だしね。
「もうオヤツ要らないの~」
ルルゥがケーキを持ってきてくれた。
「食べるー」
お義母さまが凄すぎて見逃しがちだけど、クラウスさまも結構甘いの好きよね。
「ネバルに引っかかったんですって?アレは平民たちの子供の頃必ずやる遊びの一つよぅ」
マジか。
ぺんぺん草ふりふりしたり、たんぽぽのふわ毛飛ばすとかザリガニ釣るみたいなノリか。
ねこじゃらしをにぎにぎするとかカブトムシ獲る~みたいな。
「そんなの知らなかったんだよ~」
「まぁ私たち畑周りで遊ぶなんてしないものねぇ」
貴族の子は平民の子と遊ぶ機会そうそうないよね。
リーシャは領地に居た時期もあんまり外出たことなかったから知るはずもなし。
「多分大人たちが蔵に種持ってたはずよ~」
あらま。
「ええ~、なんだよ~」
「一回始めるとしばらく続くから飽きるまで放置なんじゃないかしらぁ?」
「明日もやるのかぁ~」
あ!明日行ったら私も巻き込まれちゃうのか。
まぁ対処法を知ってるわけだから種貰って帰ろう。
定時くらいにジュリアスさまたちが帰ってきて、食事をしてからまた出て行った。
アッガスとの境の魔の森がちょっと変だから監視してて、ジュリアスさまたちも様子を見たいそうで。
セリウスさまクラウスさまとルルゥまでいそいそと出て行っちゃった。
「あちらの森はアッガス側がほとんど放置だ。最近グレーデン側から森に出入りが増えたからバランスが崩れたのであろうの」
お義父さまが教えてくれた。
「何、危ないことはない。状況が変わる時は中の魔物たちも警戒して斥候に出てくるのだ」
ほえ~。賢くない?
野生の感みたいなやつかな。
「普段見ない魔獣が出てきたりするから美味しいわよぉ」
お義母さま、利益が出てとかじゃなく、美味しい肉って聞こえてますが。
「調べにいったというより狩りしに行った感じなんですねぇ」
海の島の時と同じノリだよ。
久しぶりに夜一人なので、こっそり隠し部屋に行こうとしたらニーナがクローゼットで仁王立ちだった。
くー。行動がバレバレだった。
仕方ないのでニーナにポムたちのカバンが作りたい旨を相談してカバンはニーナが作ることに。
簡易なバージョンで作って見られても初級のマジックバッグですよーって言えるくらいのにしたい。
数日かけたいということだったので了承。
私が寝付くまでベッド脇に待機されちゃったので大人しく寝ました。
お昼ご飯えお食べた後、クラウスさまと数人の騎士さんズが離れの庭で妙な音を出しながら騒いでいた。
ピィ、ピヨ、ピ、ピコ、ピコペン!
ピコ、ピャ、ピョコ、ギャ、ポコペン!
ギ、ギィ、グッ、ギュモ、ギュッぺン!
パリュ、パキョ、パ、プ、プキュ、ポプパン!
気の抜ける音だなぁと思ったら彼らの足元でポムとティムが一緒に足踏みしながらやんやんやと騎士さんにもっと動けと催促。
「あっはは!お前の音は間抜けっぽいな」
「何ぃ!?そっちこそひでぇ音じゃん」
どうやら歩いたり止まったり、飛び跳ねると音が発生してるようで、体重や足捌きで音の個性が出てる。
『ネバル踏んだのかの』
(ネバル?)
今日は私と行動してるアズライトが教えてくれた。
『ネバルの葉はすり潰すとねっとりした液が出る。それを踏んだり触ったりするとの地面や壁などに接する時に音が出る』
粘液にすごく空気が入ってるんかしら?
『昔は泥棒よけに使われておったが今はどうなのかの』
確かにうるさいからすぐバレるね。カラーボールより分かりやすいマーキングだよ。
『しかしアレらは何故すぐ靴を脱がんのかの?』
(?)
『ネバルの液体はどんな隙間からでも染みて広がるから足の裏にも染みてるだろうの』
(!?)
『ネバルの実の油で落ちるが実をもってるんかの。放っておくと三日は何しても落ちぬぞ』
うわぁ、三日もポコペンピコペンいうのか。
靴についた方の表面が乾いてる?なら地面の方に被害は広がらないんだって。
「リーシャちゃん、子供達にやられちゃったよ~!面白いよねぇ~」
面白いで済むならいいんですが三日我慢できますかね?
「・・・靴脱いで同じ行動してみてください」
「え?」
騎士さんズが何やら察したみたいで慌てて靴を脱いで試す。
ピ!ピィ!ポヒ!ペキョ!
ポコペン!ポコタン!ポコペン!
軍履というゴツイ品を外したら若干音が軽めになった。
「「えぇ~!?」」
クラウスさまのお仲間?なので若干年齢層が若いけど、それなりの体格でイカついフェイスの人もいるのに足元からポコペン!
ショッピングモールとかでたまにちっちゃい子がそんな音させてたよね。
目の前にいるのはおっきい兄さんたちだから可愛さはない。
楽しそうだったのに一気にしょんぼりしちゃった。
情けない顔が並んでて大型犬が上目遣いで「ごめんなさい、もうしません」ってしてる幻覚が見えるよ!
「クラウスさま、これに使った草に実はありましたか?」
「え?実以前に花も咲いてなかったよ」
あちゃー。
「実の油があれば落とせたみたいですが無いなら三日位そのままだそうです」
「「「「「!?!????」」」」」
訓練とかで怒られはしなくても居心地悪そう。気が抜ける音だし。
「マジか~」
めっちゃ落ち込んでる騎士さんズを見てポムが上半身をうにゅーって横に曲げてからどこかに走って行った。
どうやら小屋に行ったみたいでタタターっと戻ってくるとポムがクラウスさまに、
「はい!どーじょ」みたいな感じで持っていたものを差し出した。
「モッキュン!」
可愛いのは置いといて。
手にあるのはアレですよ。アレ。
◯んこですね。
素敵な贈り物のアレですね。
『ほう、ネバルの実だな』
まぁ流れ的にそうでしょうとも。
「クラウスさま、その種絞った油で落ちるからどうぞってことみたいです」
「マジで!?すごいなー!!ポムー!!!」
クラウスさまがポムを持ち上げて頬擦り鼻チュと全身弄りのモフフルコースで感謝してる。
種はほとんど馬屋番や庭師に渡してるはずなのに一応巣にも貯めてるんだね。
いつでも取り出せるようにマジックバッグ作ってあげようかな。
ポムとティムがカバンぶらさげてるのかわいいよね。
「リーシャちゃん、これから落としてくるから午後のお仕事は家の方でオヤツ食べながらにしよう~」
って騎士さんズとポコピコ言わせながら走って行った。
『ネバルがあるなら踏まんようせねばの』
(動物の小さな足でも音出るの?)
『そりゃぁ接触したら鳴るの。たいした音では無いが不快だからの』
耳の良い動物なら嫌だねぇ。
ともかく本邸に戻って少し空いた時間に獣人用の魔道具も作っちゃおう。
ニーナと一緒に隠し部屋に。
一、二時間しかないのでまとめて同じデザインのを作った。
腕輪とかだとまだ彼らの体がどれくらい成長するかわかんないし他の付与とか必要になるかもなのでペンダントトップ型でディディエの卵の殻をスクエアカットにして革紐通す感じ。
見た目が高価だと変に目につくだろうしこのくらいなら大丈夫のはず。
〈認識阻害〉で耳と尻尾、色合いを誤魔化せる程度に調整。
また何か必要な時は追加で付与できる余地を残しといた。
獣人の大人にも必要かがわからないから今度会えたら聞いてみよう。
ニーナが声をかけてきて、オヤツタイムになってたので部屋に出るとアランとジェイクが待っててくれた。
「リーシャちゃん、あの実マジで落ちたよ~」
ピコピコが消えたみたいで良かったね。
食堂に行くとクラウスさまがすっかりくつろいだ格好で書類を広げてた。
「今日はプリンだよ~」
ちゃっかり先に食べてる。
プリンパフェ。この盛り付けはベンかな。最近おしゃれ盛りに目覚めたそうだ。ニックスは可愛い方が好きらしい。クッキーの形が子供受け最高。子供にご馳走する機会少ないけど。一部騎士さんとメイドさんも喜んでるから気にせず極めて欲しい。
「子供達さぁ、すぐ馴染んでくれて良かったけど物凄いパワフルでねぇ~畑の手伝いしてるって思ったらみんなでネバルを擦ってってね、石畳のとこに塗って滑るーって遊んでたの。で付き合わされて~」
その石畳は何日で効果消えるのかしら?
「ちょっとツルッとしてすぐ乾いちゃうから追加のネバルをどんどん出してきてね~」
OHー!それはあかんやつ。
「見てた大人たちは大笑いしてるからなんだろうって思ったてたらネバルがついてないとこ踏んだらポコペンってさー」
んー?よくある遊びなのかな。
「実がないと落ちないのに良いのかしら?」
「どうだろう?あちこち探せば採れるとこあるのかも~?」
四季がないから植えた時期で年中色々採れるもんね。
「面白かったけどずっとアレだと嫌だよ~なんかケモノが畑を荒らす時は使ってるんだってー」
ほほう!泥棒や獣が踏んだら音が鳴って知らせてくれる。しばらく鳴り続けてってなかなか便利だね。
「はぁー、ポムにたくさんもらえないかな~」
またやられそうって。
ポムの◯んこはランダムだからねぇ。
使いたい種は一から育てて株分して増やしてるんだよ。
「あー、ポムなら草に成長促進とかで収穫できるかも?」
よく庭で不思議な踊りして木を育てたり実を手に入れて食べてるらしい。
「そうなの~?じゃぁ明日一緒に来てもらおうかな?」
「あ、私も行きたいので連れてってくれますか?」
魔道具を渡したいし。熊さんに会いたい。
「良いよー。一応兄上に聞いてからね~」
「はーい」
そのあとはカードや絵本とか確認。
お義父さまの兄ダレスさまたちが興味を持ったからもう少し量を作って準備したいって。
別の地域でも子供たちが勉強できた方がいいって広がる分には大歓迎だしね。
「もうオヤツ要らないの~」
ルルゥがケーキを持ってきてくれた。
「食べるー」
お義母さまが凄すぎて見逃しがちだけど、クラウスさまも結構甘いの好きよね。
「ネバルに引っかかったんですって?アレは平民たちの子供の頃必ずやる遊びの一つよぅ」
マジか。
ぺんぺん草ふりふりしたり、たんぽぽのふわ毛飛ばすとかザリガニ釣るみたいなノリか。
ねこじゃらしをにぎにぎするとかカブトムシ獲る~みたいな。
「そんなの知らなかったんだよ~」
「まぁ私たち畑周りで遊ぶなんてしないものねぇ」
貴族の子は平民の子と遊ぶ機会そうそうないよね。
リーシャは領地に居た時期もあんまり外出たことなかったから知るはずもなし。
「多分大人たちが蔵に種持ってたはずよ~」
あらま。
「ええ~、なんだよ~」
「一回始めるとしばらく続くから飽きるまで放置なんじゃないかしらぁ?」
「明日もやるのかぁ~」
あ!明日行ったら私も巻き込まれちゃうのか。
まぁ対処法を知ってるわけだから種貰って帰ろう。
定時くらいにジュリアスさまたちが帰ってきて、食事をしてからまた出て行った。
アッガスとの境の魔の森がちょっと変だから監視してて、ジュリアスさまたちも様子を見たいそうで。
セリウスさまクラウスさまとルルゥまでいそいそと出て行っちゃった。
「あちらの森はアッガス側がほとんど放置だ。最近グレーデン側から森に出入りが増えたからバランスが崩れたのであろうの」
お義父さまが教えてくれた。
「何、危ないことはない。状況が変わる時は中の魔物たちも警戒して斥候に出てくるのだ」
ほえ~。賢くない?
野生の感みたいなやつかな。
「普段見ない魔獣が出てきたりするから美味しいわよぉ」
お義母さま、利益が出てとかじゃなく、美味しい肉って聞こえてますが。
「調べにいったというより狩りしに行った感じなんですねぇ」
海の島の時と同じノリだよ。
久しぶりに夜一人なので、こっそり隠し部屋に行こうとしたらニーナがクローゼットで仁王立ちだった。
くー。行動がバレバレだった。
仕方ないのでニーナにポムたちのカバンが作りたい旨を相談してカバンはニーナが作ることに。
簡易なバージョンで作って見られても初級のマジックバッグですよーって言えるくらいのにしたい。
数日かけたいということだったので了承。
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