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二章
173話
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ジュリアスさまの帰宅前に着替えをして、シエルの居場所を聞いたら、アズライトと池に行ったそうなので渡すのは夕飯後で良いかって思って、先にディディエたちに渡すことにした。
アズライトが言った通りめちゃ素材として優秀な魔力の通りの良い殻だったのでいじりやすかったし、見た目が豪華。
本来なら家族分もってところだけど彼らが身に着けるなら主役にすべき石は赤だしね。
炎竜とか火竜あたりの魔石か卵の殻が欲しいって、そう言えば持ってるぅ!
同格かはわかんないけど、お祖母様が入手したであろうなんか凄そうなフレイムエンペラーサーペントとかサラマンダーの魔石が確かあった。
うーん?魔石をじっくり見てから色合いと相性で選んでみようかな?
一気にやるとサーキス様やリック様から怒られそうだから何かのお祝いで出せるようにコツコツやろうかな。
離れも隠し部屋も思い立ってすぐ使えるけど、誰か付いてないとダメっていうのはわりとネック。
怒られたり心配されたりがあるからねぇ。
誰にも気にされなかったらそれはそれで切ないけど。
ルルゥたちの休憩部屋でポムとティム、ディディエが何やら会話してる。
「プキュキュ?」
「モッキュン!」
「ピギャァ・ウ!」
ん。相変わらずわからん。
ディディエのもわからん!
ただ可愛い!
ディディエは生まれた瞬間からポムたちとほぼ同じサイズだから子守には見えないけどポムたち的には可愛い弟分に色々教えたりしてるんだろうね。
「ピ・・・ピキュ、ピギュゥ・・・ギャゥ、ピ、キュー、ギャ?」
一生懸命に「キュ」と言いたそうに口にまだ小さい手を持って行って押さえたり伸ばしたりして調整してるよう?
ポムたちの言葉に合わせたいのかな?
同じに出来ないよ~って悲しげにしてるのをポムたちがいいんだよって手と尻尾でポンポンしてる。
可哀想なのに和むんですけど・・・。
隣でニーナが尊死しそうに扉の縁握りしめて正気を保ってるんですけど。
ポーカーフェイスだったのが最近は柔らか微笑で固定してたのに今は溶けちゃってる!
「ポム、ティム、ディディエ、ちょっといい?」
ポムたちが揃って振り返る。
「ディディエの卵の殻から作ったよ」
現物を見せるとその不思議な色合いの卵の殻をじっと見つめる。
彼らのサイズだから使った殻はめっちゃ小さい。
宝石好きのティムのために卵の殻のカーブを活かしてなるべく金属が表に出ないようにしたので石を彫って作ったリングみたいに見えないこともない。
ちょうどアランに呼びに行って貰ったルルゥが来てくれたので、出来立てホヤホヤのイヤーカフを渡した。
「あらぁ?もうできたの!?」
手渡したのをクルクルとさせて観察してから、
「これを普通にポンと渡されちゃうとちょっと反応に困るわねぇ~?」
と、とても困った顔で言われた。
なんでさ。
「いったい何を仕込んだのぉ~?」
あ、書き込んだ魔法陣がまずいのか。
「ディディエとのリンクと魔力反射」
「は?」
ルルゥは予想外だったみたいでイケメン、イケジョ?フェイスが崩れちゃった。
「あのね、ディディエには認識阻害にしたんだけど、ルルゥには必要ないからちょっと考えてね?洗脳とか魅了を反射して弾いたらどうかなぁ?って思ったの」
王都での反応とかだとルルゥの料理に興味を持って勧誘とかされてたし、強引な手を使われそうな雰囲気もあったからね。
グレーデン家に真正面からぶつかって来れないだろうから悪い方向で狙われかねないでしょ?
「洗脳?」
「だってルルゥってばモテるしお料理も人気でしょ?自分の意思ならともかく、無理やり連れて行かれたりしたら嫌だなぁって思って?」
怪訝な顔で聞かれたので答えたら今度はニヤッとされる。
「自分で出て行くのは良いの~?」
「んー、よくはないけど人の人生は縛れないんだよ?」
「そうねぇ、でもほとんどのお偉いさんは使用人なんて飼い殺しで自由に使っていい存在よねぇ~。ま、私は一応貴族だしわりと自由にやってきてるけどねぇ」
ちょっと呆れた感じで、
「私よりよっぽどリーシャちゃんの方が危ないのよぅ?わかってる?」
って言われる。
お祖母様の血筋のことや魔道具作れるのも前世?持ちなのもレア物らしいからわかってはいるよ。
「まぁせっかく作ってくれたんだから有り難く頂くわね。ディディとお揃いだしね☆」
気分を切り替えたみたいでいつもの軽い感じになって少し安心。
みんなに装着してもらう。
「プゥーキュキュン」
「モキュキュキュー」
「ピキャ!」
足環を小さい手で持って自分の足に通す。
「自分の魔力を少し流してね」
そうするとほんのり足環が光る。
「誰か知らない人や怖い人から逃げるときにその足環を触れば、認識阻害って言ってあなた達の姿が相手に見えなかったり、普通の動物に見えたりするからね」
パステルピンクやパステルブルーって目立つ加護もちモニパルと存在がレアな竜鳥だから狙われたら逃げれるようにしたんだ。
「ルルゥは自分の都合でつけたらいいよ」
ディディエとお揃いとは言え、恋人じゃない人からのアクセサリーを毎日つけたら変だし。
「まぁ!デザインが素敵だし、ディディとお揃いだしリーシャちゃんが作ってくれたんだから毎日つけるわよぅ⭐︎」
ルルゥは耳につけてさっさと魔力を通した。
デザインはプラチナをワイヤー状にして耳に引っ掛かるように巻いてディディエの卵の殻をディディエの羽っぽく彫ってくっつけただけ。
プラチナじゃなくてミスリルを使いたかったけどいちおう抑えたんだよ。
イケメン(オネェだけど)が耳に髪をかけてイヤーカフを付ける仕草。
とても良き。
しゃべらないルルゥはややマッチョの色っぽい系お兄さんなんだもの。
喋り方はオネェだけど女装もメイクも特にしてないからね。
美容には気を使っててお義母さまとよく盛り上がってる。
この状態で私もお揃いだとやっぱり変だからとりあえずジュリアスさまに何か作るまでつけないでおこうかな?アズライトががっかりしちゃうかな?
「作ってもらっておいてなんだけどね、外では絶対その才能を見せないようにね」
真剣な顔で忠告された。
グレーデンでしかやらないし、そもそも滅多に外に出ないんだから大丈夫!大丈夫なはず。
ポムとティム、ディディエがお互いに足を見て喜んでるから可愛くて和むけど。
この後シエルとアズライトの分を渡すイベントがあるんですよ。
ルルゥのだけで怖い顔されたのに、シエルの分なんか見せたらどうなっちゃうの?
シエルのはロジャー先生に作れって言われたのにねぇ?
ちょっぴり胃がキリキリしてきちゃった。
お腹もぺこぺこだし辛い。
ジュリアスさまたちが門を通ったって報告が来たからとりあえずお出迎えに行くよ。
アズライトが言った通りめちゃ素材として優秀な魔力の通りの良い殻だったのでいじりやすかったし、見た目が豪華。
本来なら家族分もってところだけど彼らが身に着けるなら主役にすべき石は赤だしね。
炎竜とか火竜あたりの魔石か卵の殻が欲しいって、そう言えば持ってるぅ!
同格かはわかんないけど、お祖母様が入手したであろうなんか凄そうなフレイムエンペラーサーペントとかサラマンダーの魔石が確かあった。
うーん?魔石をじっくり見てから色合いと相性で選んでみようかな?
一気にやるとサーキス様やリック様から怒られそうだから何かのお祝いで出せるようにコツコツやろうかな。
離れも隠し部屋も思い立ってすぐ使えるけど、誰か付いてないとダメっていうのはわりとネック。
怒られたり心配されたりがあるからねぇ。
誰にも気にされなかったらそれはそれで切ないけど。
ルルゥたちの休憩部屋でポムとティム、ディディエが何やら会話してる。
「プキュキュ?」
「モッキュン!」
「ピギャァ・ウ!」
ん。相変わらずわからん。
ディディエのもわからん!
ただ可愛い!
ディディエは生まれた瞬間からポムたちとほぼ同じサイズだから子守には見えないけどポムたち的には可愛い弟分に色々教えたりしてるんだろうね。
「ピ・・・ピキュ、ピギュゥ・・・ギャゥ、ピ、キュー、ギャ?」
一生懸命に「キュ」と言いたそうに口にまだ小さい手を持って行って押さえたり伸ばしたりして調整してるよう?
ポムたちの言葉に合わせたいのかな?
同じに出来ないよ~って悲しげにしてるのをポムたちがいいんだよって手と尻尾でポンポンしてる。
可哀想なのに和むんですけど・・・。
隣でニーナが尊死しそうに扉の縁握りしめて正気を保ってるんですけど。
ポーカーフェイスだったのが最近は柔らか微笑で固定してたのに今は溶けちゃってる!
「ポム、ティム、ディディエ、ちょっといい?」
ポムたちが揃って振り返る。
「ディディエの卵の殻から作ったよ」
現物を見せるとその不思議な色合いの卵の殻をじっと見つめる。
彼らのサイズだから使った殻はめっちゃ小さい。
宝石好きのティムのために卵の殻のカーブを活かしてなるべく金属が表に出ないようにしたので石を彫って作ったリングみたいに見えないこともない。
ちょうどアランに呼びに行って貰ったルルゥが来てくれたので、出来立てホヤホヤのイヤーカフを渡した。
「あらぁ?もうできたの!?」
手渡したのをクルクルとさせて観察してから、
「これを普通にポンと渡されちゃうとちょっと反応に困るわねぇ~?」
と、とても困った顔で言われた。
なんでさ。
「いったい何を仕込んだのぉ~?」
あ、書き込んだ魔法陣がまずいのか。
「ディディエとのリンクと魔力反射」
「は?」
ルルゥは予想外だったみたいでイケメン、イケジョ?フェイスが崩れちゃった。
「あのね、ディディエには認識阻害にしたんだけど、ルルゥには必要ないからちょっと考えてね?洗脳とか魅了を反射して弾いたらどうかなぁ?って思ったの」
王都での反応とかだとルルゥの料理に興味を持って勧誘とかされてたし、強引な手を使われそうな雰囲気もあったからね。
グレーデン家に真正面からぶつかって来れないだろうから悪い方向で狙われかねないでしょ?
「洗脳?」
「だってルルゥってばモテるしお料理も人気でしょ?自分の意思ならともかく、無理やり連れて行かれたりしたら嫌だなぁって思って?」
怪訝な顔で聞かれたので答えたら今度はニヤッとされる。
「自分で出て行くのは良いの~?」
「んー、よくはないけど人の人生は縛れないんだよ?」
「そうねぇ、でもほとんどのお偉いさんは使用人なんて飼い殺しで自由に使っていい存在よねぇ~。ま、私は一応貴族だしわりと自由にやってきてるけどねぇ」
ちょっと呆れた感じで、
「私よりよっぽどリーシャちゃんの方が危ないのよぅ?わかってる?」
って言われる。
お祖母様の血筋のことや魔道具作れるのも前世?持ちなのもレア物らしいからわかってはいるよ。
「まぁせっかく作ってくれたんだから有り難く頂くわね。ディディとお揃いだしね☆」
気分を切り替えたみたいでいつもの軽い感じになって少し安心。
みんなに装着してもらう。
「プゥーキュキュン」
「モキュキュキュー」
「ピキャ!」
足環を小さい手で持って自分の足に通す。
「自分の魔力を少し流してね」
そうするとほんのり足環が光る。
「誰か知らない人や怖い人から逃げるときにその足環を触れば、認識阻害って言ってあなた達の姿が相手に見えなかったり、普通の動物に見えたりするからね」
パステルピンクやパステルブルーって目立つ加護もちモニパルと存在がレアな竜鳥だから狙われたら逃げれるようにしたんだ。
「ルルゥは自分の都合でつけたらいいよ」
ディディエとお揃いとは言え、恋人じゃない人からのアクセサリーを毎日つけたら変だし。
「まぁ!デザインが素敵だし、ディディとお揃いだしリーシャちゃんが作ってくれたんだから毎日つけるわよぅ⭐︎」
ルルゥは耳につけてさっさと魔力を通した。
デザインはプラチナをワイヤー状にして耳に引っ掛かるように巻いてディディエの卵の殻をディディエの羽っぽく彫ってくっつけただけ。
プラチナじゃなくてミスリルを使いたかったけどいちおう抑えたんだよ。
イケメン(オネェだけど)が耳に髪をかけてイヤーカフを付ける仕草。
とても良き。
しゃべらないルルゥはややマッチョの色っぽい系お兄さんなんだもの。
喋り方はオネェだけど女装もメイクも特にしてないからね。
美容には気を使っててお義母さまとよく盛り上がってる。
この状態で私もお揃いだとやっぱり変だからとりあえずジュリアスさまに何か作るまでつけないでおこうかな?アズライトががっかりしちゃうかな?
「作ってもらっておいてなんだけどね、外では絶対その才能を見せないようにね」
真剣な顔で忠告された。
グレーデンでしかやらないし、そもそも滅多に外に出ないんだから大丈夫!大丈夫なはず。
ポムとティム、ディディエがお互いに足を見て喜んでるから可愛くて和むけど。
この後シエルとアズライトの分を渡すイベントがあるんですよ。
ルルゥのだけで怖い顔されたのに、シエルの分なんか見せたらどうなっちゃうの?
シエルのはロジャー先生に作れって言われたのにねぇ?
ちょっぴり胃がキリキリしてきちゃった。
お腹もぺこぺこだし辛い。
ジュリアスさまたちが門を通ったって報告が来たからとりあえずお出迎えに行くよ。
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