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二章
152話
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領内のお方たちで、あまり持ち場を離れるのは望ましくない方達も多かったようで夕食後にほとんどの方が帰宅されてた。
残られた方は騎士棟や貴賓用の屋敷に案内されてお泊まりで。
本邸にはお義父さまの兄ダレスさまと弟フォーガスさま、ジュリアスさまたちの従兄弟たちが残っていて朝食の席に全員集合みたいな。
いやぁ血が濃いね!
みなさん濃淡あれど赤髪です。身体の逞しさまで似てる。
マッチョいっぱいで大変結構です!
そんな桃源郷で幸せな気持ちなんだけど、彼らは私をモニパルでも見てるかのように目を細めてる。
「ほんとジュリアスってラッキーだよね!」
「こんな可愛くて料理もうまいって」
「魔道具の才能もすごいしね」
従兄弟さんたちにめっちゃ誉め殺しされて照れる!
「レオルカ、お前の婚約者はいい女じゃないか」
「確かにいい女だけど怖いからなぁ」
お義父さまのお兄様の次男レオルカさんはジュリアスさまよりお義父さま寄りのゴツいお兄さん。
ん?レオルカって今度結婚するって言われてた人だ?
「アイツの世話だけで大変だからマジでアッガスはイラねぇからセリウスがもらえよ」
レオルカさんは隣でサンドイッチを食べてたセリウスさまを小突く。
「俺は気ままな騎士がいい」
「俺だってそうだよ!」
どうやら仲良しみたいで押し付け合いつつ楽しそう。
でもアッガスもらうの罰ゲームかなんかみたいになってるぞ。
「まぁ最初はみんなで支えるからそう気負わなくてもいいさ」
お義父さまやジュリアスさまが宥める。
アッガスは正式に決まればグレーデン領に併合って形になる。
海の利権を持っていたいから独立の形は取らないんだろう。
まぁ親戚だから独立でも良いんだろうけど、まとまってた方が周辺の貴族対策には良い。
「俺じゃなくてアンゼリカにやってほしいわ~」
セリウスさまとクラウスさまみたいに自由でいたいタイプかな。
「アンゼリカの方が嫌がるだろう」
ジュリアスさまとセリウスさまが眉間に皺を寄せて却下した。
「アンゼリカはレオルカの姉でレオルカの婚約者マデリーと長期で遠征に入ってるんだよ」
クラウスさまがこそっと教えてくれた。
ん?もしかしてこの前話してくれた女騎士さんたちのことか?
「アンゼリカだってそろそろ落ち着いた方がいいだろ~」
あ!そういえばグレーデンの血筋の女の人初めて聞いた気がする。
アンゼリカさんはやっぱ赤い髪です逞しいのかしら?強い女の人きっとカッコいい!
「アレは内政向きじゃないぞ!暴れ牛は放牧が一番だ」
暴れ牛って!!ダレスさま自分の娘にひどいなぁ。
「家に留め置いたら屋敷が全壊してしまう」
ダレスさま、お義父さまとよく似たガチマッチョボディをプルプル振るわせてる。
アンゼリカさま、どんだけ猛烈なんだ。
「はぁ~俺も暴れておけば良かったなぁ」
レオルカさんは姉に振り回されてきたのかしら?
「僕さ~アンゼリカ見て女姉妹いなくて良かった~って思ってたんだけどリーシャちゃんみたいな妹なら大歓迎だよねぇ」
立場的には義姉ですが・・・。
「お前マジでムカつくなぁ」
レオルカさんはクラウスさまのほっぺを掴んで伸ばした。
ゲラゲラ笑いあってお返ししてまた返されてる。
「まだ正式発表されておらんからの、表沙汰にせず進めてくれ」
アッガスの領主と主要ポストにいた人たちは軒並み捕縛されたから今は王国預かりで、おそらく領地は早々にグレーデンに引き渡されるらしい。
浮いた爵位もいくつかもらえる方向らしい。
表面的には現在不良債権のアッガス領を押し付ける形になるから他の貴族から文句も出ないだろうって。
アッガスの海にどれくらいの魚がいるかとかは未知だけど、領地自体はそれなりに大きく農耕地も広げられるからうまく運営したら海の利がなくても採算は取れるらしい。
今までが相当ダメな運営だったんだね。
正式に決まれば、あちこち視察して必要な対策をとって、グレーデンのように土地を活かして発展していくだろう。
海の状況を見に私も連れてって貰えたら嬉しいな。
「ほんとジュリアスの嫁は神の使徒だな」
ダレスさまとフォーガスさまが私の頭を撫でてくれた。
神の使徒ってなんだろうと思ったら日本でいう福の神に似た表現らしい。
随分と持ち上げられてる。
「リーシャさんのおかげで数年に一度はあった不作の対策が楽になった」
「備蓄も冷凍貯蔵庫のおかげで長持ちになったし、畑の改良で豊作でな」
自分の食い意地でやりたいようにやっただけなのでむず痒くて仕方ないよ。
「食べ物が劇的によくなったおかげでますます身体に力が漲る」
え!?グレーデンの人たち元々頑強じゃん!!料理関係ないと思う。
「食事が変わったのは大きいわぁ!私の髪とお肌の調子も良くなったしね」
お義母さまは出会った時も今もうる艶で素晴らしい美貌ですが?
その後も話が変わってホッとしたのにしばらくしたらまた褒められる、みたいな感じでお昼過ぎに彼らが帰るまでループで少し疲れたっちゃった。
褒めてもらえるのは嬉しいけど、別に私の手柄ばっかりじゃないし、私のなんとなく思い浮かんだ事を形にできる人脈と財力がある事が大きいからね。
ジュリアスさまは見送った後にお仕事に行ったので私はお義母さまに誘われたのでお茶タイムに。
「リーシャちゃん、お疲れ様。いきなりで悪かったわねぇ」
「いえ・・・」
「森の異変は何もなくて良かったけど、万が一があるからねぇ。まぁ今回はアッガスのこともあって呼んだけど普段は〈伝心鳥〉飛ばすくらいなのよ」
伝心鳥は手紙を運ぶ魔鳥のこと。伝書鳩っぽいね。
「みなさんそっくりでびっくりしました」
「うふふ、そうねぇ、嫁側の血筋が残りにくいみたいねぇ?」
どういう仕組みで!?
「多分ねぇグレーデンの者は長年魔素の強い地に住んでるから魔素に耐えられる強い体が必要でここに合った子が生まれるんだと思うのよ~」
ヒエェ。だからって偏りすぎ。
クラウスさまは少しお義母さまが残ってるけど、それでも逞しいほうだもんね。
「リーシャちゃんは魔力が多いからジュリアスとどっちの色合いが出るかわからないわねぇ。私はリーシャちゃんに似た女の子が産まれたらドレスいっぱい着せたいし、男の子もきっと綺麗に育つから衣装選び楽しみねぇ。ジュリアスに似ても女の子ならアンゼリカちゃんみたいにカッコいい子になるからどっちも素敵だわねぇ」
うはは。まだ当分出来ないかなー!イチャイチャはしてるけど内臓系が良くなっててもまだ心配みたいで先に進めないんだもん~。
ってアンゼリカさんって宝○風なんだろうか?もしかしたらレスラー的な方?
「そうそう、アンゼリカちゃん、レオルカの結婚式が近いからそろそろ帰ってくるわねぇ。マデリーちゃんはドレスどんな感じにしたのかしらぁ?」
ダレスさまが震え、クラウスさまとレオルカさんが遠い目になる女騎士さん、どうやら近いうちに会えそうです♪
残られた方は騎士棟や貴賓用の屋敷に案内されてお泊まりで。
本邸にはお義父さまの兄ダレスさまと弟フォーガスさま、ジュリアスさまたちの従兄弟たちが残っていて朝食の席に全員集合みたいな。
いやぁ血が濃いね!
みなさん濃淡あれど赤髪です。身体の逞しさまで似てる。
マッチョいっぱいで大変結構です!
そんな桃源郷で幸せな気持ちなんだけど、彼らは私をモニパルでも見てるかのように目を細めてる。
「ほんとジュリアスってラッキーだよね!」
「こんな可愛くて料理もうまいって」
「魔道具の才能もすごいしね」
従兄弟さんたちにめっちゃ誉め殺しされて照れる!
「レオルカ、お前の婚約者はいい女じゃないか」
「確かにいい女だけど怖いからなぁ」
お義父さまのお兄様の次男レオルカさんはジュリアスさまよりお義父さま寄りのゴツいお兄さん。
ん?レオルカって今度結婚するって言われてた人だ?
「アイツの世話だけで大変だからマジでアッガスはイラねぇからセリウスがもらえよ」
レオルカさんは隣でサンドイッチを食べてたセリウスさまを小突く。
「俺は気ままな騎士がいい」
「俺だってそうだよ!」
どうやら仲良しみたいで押し付け合いつつ楽しそう。
でもアッガスもらうの罰ゲームかなんかみたいになってるぞ。
「まぁ最初はみんなで支えるからそう気負わなくてもいいさ」
お義父さまやジュリアスさまが宥める。
アッガスは正式に決まればグレーデン領に併合って形になる。
海の利権を持っていたいから独立の形は取らないんだろう。
まぁ親戚だから独立でも良いんだろうけど、まとまってた方が周辺の貴族対策には良い。
「俺じゃなくてアンゼリカにやってほしいわ~」
セリウスさまとクラウスさまみたいに自由でいたいタイプかな。
「アンゼリカの方が嫌がるだろう」
ジュリアスさまとセリウスさまが眉間に皺を寄せて却下した。
「アンゼリカはレオルカの姉でレオルカの婚約者マデリーと長期で遠征に入ってるんだよ」
クラウスさまがこそっと教えてくれた。
ん?もしかしてこの前話してくれた女騎士さんたちのことか?
「アンゼリカだってそろそろ落ち着いた方がいいだろ~」
あ!そういえばグレーデンの血筋の女の人初めて聞いた気がする。
アンゼリカさんはやっぱ赤い髪です逞しいのかしら?強い女の人きっとカッコいい!
「アレは内政向きじゃないぞ!暴れ牛は放牧が一番だ」
暴れ牛って!!ダレスさま自分の娘にひどいなぁ。
「家に留め置いたら屋敷が全壊してしまう」
ダレスさま、お義父さまとよく似たガチマッチョボディをプルプル振るわせてる。
アンゼリカさま、どんだけ猛烈なんだ。
「はぁ~俺も暴れておけば良かったなぁ」
レオルカさんは姉に振り回されてきたのかしら?
「僕さ~アンゼリカ見て女姉妹いなくて良かった~って思ってたんだけどリーシャちゃんみたいな妹なら大歓迎だよねぇ」
立場的には義姉ですが・・・。
「お前マジでムカつくなぁ」
レオルカさんはクラウスさまのほっぺを掴んで伸ばした。
ゲラゲラ笑いあってお返ししてまた返されてる。
「まだ正式発表されておらんからの、表沙汰にせず進めてくれ」
アッガスの領主と主要ポストにいた人たちは軒並み捕縛されたから今は王国預かりで、おそらく領地は早々にグレーデンに引き渡されるらしい。
浮いた爵位もいくつかもらえる方向らしい。
表面的には現在不良債権のアッガス領を押し付ける形になるから他の貴族から文句も出ないだろうって。
アッガスの海にどれくらいの魚がいるかとかは未知だけど、領地自体はそれなりに大きく農耕地も広げられるからうまく運営したら海の利がなくても採算は取れるらしい。
今までが相当ダメな運営だったんだね。
正式に決まれば、あちこち視察して必要な対策をとって、グレーデンのように土地を活かして発展していくだろう。
海の状況を見に私も連れてって貰えたら嬉しいな。
「ほんとジュリアスの嫁は神の使徒だな」
ダレスさまとフォーガスさまが私の頭を撫でてくれた。
神の使徒ってなんだろうと思ったら日本でいう福の神に似た表現らしい。
随分と持ち上げられてる。
「リーシャさんのおかげで数年に一度はあった不作の対策が楽になった」
「備蓄も冷凍貯蔵庫のおかげで長持ちになったし、畑の改良で豊作でな」
自分の食い意地でやりたいようにやっただけなのでむず痒くて仕方ないよ。
「食べ物が劇的によくなったおかげでますます身体に力が漲る」
え!?グレーデンの人たち元々頑強じゃん!!料理関係ないと思う。
「食事が変わったのは大きいわぁ!私の髪とお肌の調子も良くなったしね」
お義母さまは出会った時も今もうる艶で素晴らしい美貌ですが?
その後も話が変わってホッとしたのにしばらくしたらまた褒められる、みたいな感じでお昼過ぎに彼らが帰るまでループで少し疲れたっちゃった。
褒めてもらえるのは嬉しいけど、別に私の手柄ばっかりじゃないし、私のなんとなく思い浮かんだ事を形にできる人脈と財力がある事が大きいからね。
ジュリアスさまは見送った後にお仕事に行ったので私はお義母さまに誘われたのでお茶タイムに。
「リーシャちゃん、お疲れ様。いきなりで悪かったわねぇ」
「いえ・・・」
「森の異変は何もなくて良かったけど、万が一があるからねぇ。まぁ今回はアッガスのこともあって呼んだけど普段は〈伝心鳥〉飛ばすくらいなのよ」
伝心鳥は手紙を運ぶ魔鳥のこと。伝書鳩っぽいね。
「みなさんそっくりでびっくりしました」
「うふふ、そうねぇ、嫁側の血筋が残りにくいみたいねぇ?」
どういう仕組みで!?
「多分ねぇグレーデンの者は長年魔素の強い地に住んでるから魔素に耐えられる強い体が必要でここに合った子が生まれるんだと思うのよ~」
ヒエェ。だからって偏りすぎ。
クラウスさまは少しお義母さまが残ってるけど、それでも逞しいほうだもんね。
「リーシャちゃんは魔力が多いからジュリアスとどっちの色合いが出るかわからないわねぇ。私はリーシャちゃんに似た女の子が産まれたらドレスいっぱい着せたいし、男の子もきっと綺麗に育つから衣装選び楽しみねぇ。ジュリアスに似ても女の子ならアンゼリカちゃんみたいにカッコいい子になるからどっちも素敵だわねぇ」
うはは。まだ当分出来ないかなー!イチャイチャはしてるけど内臓系が良くなっててもまだ心配みたいで先に進めないんだもん~。
ってアンゼリカさんって宝○風なんだろうか?もしかしたらレスラー的な方?
「そうそう、アンゼリカちゃん、レオルカの結婚式が近いからそろそろ帰ってくるわねぇ。マデリーちゃんはドレスどんな感じにしたのかしらぁ?」
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