ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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二章

146話

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 お昼ご飯タイムになったので今日は兵舎の食堂でいただく。
 お弁当でも良かったんだけど、
「あっちも日々腕を上げてるから見食べてきてあげて~☆」 
とルルゥに言われたので。

 ジュリアスさまと私、リックさま、ガンガリー教授、ジョシュー先生で席につく。

「ここでは筋力をつけるために肉が多くでる」

 ・・・お家でも山盛りでてるではないですか。

「筋肉のためなら鳥肉とお豆と野菜と乳製品満遍なく食べた方がいいと思います」

 プロテインないし、アレ飲み続けないとダメらしいから普通に毎食美味しく食べたほうが身体にも精神にも良いはず。

「肉は鳥系が良いのか?」
「一番良いってだけでどのお肉でも?」

 マッチョ見るのは大好きでも自分がなりたかったわけじゃないから詳しくはないんだ~。

「満遍なく色々食べたほうが身体にいいはずです」
「それもそうだな」

 豆類はたくさん入るようになったし、お肉には困らないし、野菜類はポム達のおかげで豊作みたいだし、たんとお食べ~な状態。

 目の前にデデンと積まれたお肉を食べる。今日は唐揚げとボーンステーキみたいなの。
 マンガ肉みたい。
 ジュリアスさまが一口サイズに切り分けて私に食べさせてくれる。
 他の騎士さん達が齧り付いて食べてるから私もやってみたいのにぃ!

 リックさまは流石に切り分けてるけど、カンガリー教授とジョシュー先生は齧り付き。

「はぁ、おいしいのー、香辛料がたっぷり使われててとても贅沢な気持ちじゃ」

 スープも具沢山でコンソメがしっかり効いてる。これだけ作れれば本邸のと引けを取らないね。
 ルルゥのしごきがすごいのかな?

 ごちそうさまをしたらクラウスさまと合流。

 ジュリアスさまは執務室に戻って、リックさま達は離れで魔導書を見ると行ってしまった。

 兵舎の一室を借りてのお仕事タイム。

「アラン、ジェイク、ここは僕がいるから訓練に混ざってきて良いよー」
 クラウスさまがそう言うと一瞬困惑した後、2人とも「失礼します」って出て行った。私の護衛じゃ腕が鈍っちゃうよ。空き時間や朝晩に自主練してるみたいだけど。

「セリウス兄さんたち森に調査に行くんだってね~羨ましい~」

 そんなピクニック行きたいみたいな感覚で行くとこじゃないでしょ!

「サンダー系が出てくるの珍しいって言ってましたがそんなに問題が?」
 魔の森で奥に行けば色々いるって聞いたんだけど。

「んー、強い魔獣は自分から深部を出てくることはほぼ無いんだよね~。サンダー系は雷使うから森の中では敵なしってほどでもないけど上位の存在なんだ。それが外に出てくるってことは深部に異変があるって推察するってわけ~」

 へぇ~。

「雷は父上の攻撃で慣れっこだからグレーデンの騎士なら心配ないよ。父上が本気で戦うと放電しまくるから防御できないと死んじゃうからー」

 げ、そんな軽く言ってるけど味方にも被害が出る技は普通使っちゃダメだと思うの。

「父上が本気出すのは滅多にないよーたまに訓練に付き合ってくれるけど1割くらいしか出してないと思う~」

 辺境騎士団の猛者達に1割の力で相手って一体どのくらい強いんだ。お義父さま。

「兄上も普段3割も出してないよー」
 いや何それ~。

「サーキスさま達も?」
「んっーそうだねー浅い時とこにいる魔獣に本気出したら消失させちゃうだろうからねー、カマランの時で5割くらいかな~」

 とんでもない人外魔境だよ。

「本気出す時ってどんな時・・・」
「そうだねー、災害級が現れた時とかスタンピードとか他国から侵略受けた時くらいじゃないかな」

 おおぅ!それはそうだろうけど、普段我慢しすぎで一気に解放とかなの?

「王国騎士団とのレベル差って・・・」
「あ、それ聞いちゃうの~?」

 え、なんか怖いからいいです。

「団長クラスは結構強いけどねー、ヒラなんかだとうちの自警団より弱いんじゃないかなー」
 勝手に答えた!そして自警団クラス!!
 自警団ってご婦人方も参加してるやつでしょ?

「そういえば女騎士さんっていないですね・・・」
「・・・あぁ~」

 クラウスさま、センブリ茶でも飲みましたかってくらい渋い顔になっちゃった。

「うん~いるにはいるんだよーうんー、そっかぁーまだ会ったことないよねー」

 何かかなり問題がありそう?

「彼女達は出向という形でここ一年は戻って来てないかな~」

 複数人はいるっぽい。

 クラウスさまは机の上に置いてた羽ペンの羽を裂き始めて遠い目になった。

「うーーーーん、いつ帰ってくるんだっけ?ともかくむさい連中ばっかりは見飽きたとか言って他所の男ならば!!とか言ってるような人たちだから滅多に戻って来ないんだよー」

 よくわかんないけど性格キツめなのかな。

「まぁそのうち戻ってくるよ」

 そうですか。怖そうなんで深く聞くのやめよう。

「さぁ、この絵札について話をしようねー!」

 主要な草や果物の選別が終わっていた。絵描きさんも見つけたからとりあえず表に絵を入れてもらってから私が裏に説明を入れることに。

 お勉強会するならちゃんと机とかあったほうが良いからと各施設におチビ達にはこたつみたいな低いテーブル、10歳前後には平均身長に合わせた大テーブルと椅子を準備してくれてるらしい。

「一応教師役も立候補してくれた人を中心に子供に教えるのが上手い人を確保できたよー」

 しばらくは今までのやり方のついでに試作品で遊んでもらう形になる。

「絵本もあったほうがいいかなぁ」

「絵本?」
「難しい本の読み聞かせじゃなく簡単なお話を絵付きでわかりやすくした本?」
 
 デフォルメされた絵は見たことないから多分説明しても通じないかな~。
 あまり覚えてないけど三匹のこぶたみたいな感じの教訓もあるってやつがいい。

「ふーん、堅苦しくない感じか~いいね~☆」

 ハロルドとロジャー先生、一体どんな本で読み聞かせをしたんだろう。

「この木の実はめるのはどうするの?」
「あ、これはこのカポの形にして箱に均等に入るようにサイズを決めて作ってもらおうかと」
 箱に窪みを入れて実が転がらないようにしてぴっちりハマると気持ちがいい感じで。

「そっかーサイズ揃えたら数が決まってるからわかりやすいねー」

 あとは積み木をどうしよう。シンプルで良いのかな。

 幼稚園の記憶なんて遠すぎてわかんないよ~。

 お歌で英語を覚えたんだっけ?

 必死に昔のことを思い出そうとする。

 途中でお茶とおやつをのニーナが用意してくれたので休憩を挟んで。


 夕刻になったらジュリアスさまがお迎えに来てくれたのでみんな一緒に帰宅した。

















 







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