147 / 701
二章
142話
しおりを挟む
夕食にはいつものお肉山盛りやスープ、ピザ、パン色々。
ちゃんと毎日味にバリエーションがあるんだ。
手に入る調味料をあの手この手でアレンジしてる。ルルゥの味覚ってどうなってるんだろ。
今日のお仕事見学を報告しがてら食べる。
ジュリアスさまは私に餌付けをしながらお話も「うんうん」って優しい笑顔で相槌を打ってくれる。
「おチビにナタ投げられたってのが最高~アイツら自分で狩れるのが楽しくって仕方ないんだよ。まだ森じゃ狩れないだろうからな~」
木の障害と足場が不安定だとかで狙いが逸れるから子供たちは森での飛び道具は禁止らしい。
って言うか!なら私、畑とはいえ結構危なかったんじゃないか!?
「逞しくて良い」
おおらかさんたちめ。
「さぁ~今日は新作のオヤツですよぉ」
食後にお餅はな~って思うんだけどお義母さまなら別腹だしね。
青いのと黄緑のとちょっと濃い黄色のきなこがドドーンと詰まれたお皿がやって来た。
色合いがおはぎとは思えないんですけど。
ぜんざいも白いスープ皿に入ってて青いトロトロした液体に泳ぐ丸餅~!
映えそうだな!!
花とか飾れば可愛いかもな!!
お義母さまが特攻1号になって実食。
「まぁ~まろやか~お餅にあうわぁ♡」
お豆の甘さが気に入ったみたい。
「丸めただけって珍しいね~」
クラウスさまがおはぎをパクッと一口で食べる。ん~って顔がヘニョってなったから美味しんだね!?
でもね、簡単そうに見えて手間暇はかかるんだぞ~。あんここだわったら大変なんだぃ。
「ジュリアスさま?」
「うまいんだが甘さがずっと残るな・・・」
ジュリアスさまもおはぎ一口で食べたんだけど甘味が口に残るのが気になったみたい。
「じゃぁこれどうぞ」
出汁とったあとの昆布を煮詰めて塩昆布にしてもらってたの。
ニックスがあんこと合わせてお鍋に張り付いて作ってくれたんだって。
捨てない工夫がコックさん的に嬉しいって言ってもらえるから面倒そうなこともお願いできるよ。
「昆布か?」
「お口直しに合間に食べると良いのです」
私も一口。お酒は洋酒系だしみりんはないから色々違うけどちゃんと美味しいのだ。
しょっぱうま~い。
おにぎりに入れたい。
「ほう、これならたくさん食べれそうだな」
えー、甘いの好きでもあんこは甘み強かったかな~。
どうもあんこ系は口の中に甘さが残るから、ジュリアスさま的には少しで満足みたい。
なるほど。甘さにも好みの範囲があるのね。
ちなみにお義父さまとお義母さまは際限なく口に入れてる。
「お豆の甘いのって美味しいわ~♡」
「うむ!腹にたまる感じが良いな」
ポムたちは口周りをあんこでベタベタにさせなからもりもり頬に詰め込んでる。
馴染みすぎてもう誰も注意しないんだ。
あとでサラたちが顔を拭いてあげるんだろう。
アズライトは黄緑豆のおはぎが気に入ったみたいで塩昆布をたっぷりのっけて食べてる。それはなんか違うような?理にかなってるような?
食後にルルゥに「明日の朝のパンにあんこ入れて焼いてほしい」ってアンパンとあんこ入り食パンっぽいのをお願いしてみた。
「あらぁ!確かにパンにも使える甘さね!」
黄緑豆はモンブランみたいなケーキにも使えそうだし、パウンドケーキにいろんなお豆入れても美味しそう~。
一応なんとなくな簡単レシピを伝えておく。
ルルゥだけじゃなく他のコックさんたちの目もキラキラしちゃってるから今夜は寝ずに作ってそうで怖いな。
「あのね、ジュリアスさまはあんこのねっとり感がイマイチみたいだからおかず系のパンも焼いてね」
「そうなのね~了解よ!色々出すから心配しないでねぇ」
お部屋に戻って入浴を済ませて。
夫婦の時間~って言ってもセクシー注意ではなく。
「今日は楽しかったか?」
髪を乾かしてもらいながらのおしゃべりタイムです。
「はい!子供がたくさんで驚きました」
子供たちは近隣の工場や農地、騎士さん、使用人さんたちの子供たちが集まってるそう。
そう言った場所が領内の新しく開拓した施設ごとに増えてるそうで。今までは隣近所で数人で集まってる程度だったのが多く集まるからお付き合いが広がってみんなが楽しそうなんだそう。
人付き合いが苦手なタイプなら無理せず個人の作業をしてもらうそうで。
さすがに子供のうちから引きこもるのは何かあった時気付かれないからだめだけどって。
「街方面の子供達は教会で勉強を見てもらってるがここらの子たちは親たちが見ているんだ」
教会でお勉強なんだ。
街の子達は商人になったり王都に働きに出たりが多いそう。
農地や工場に親が勤めてる子たちは元は騎士さんの子だったりが多いから騎士や騎士の補佐を目指す子が多いそう。
でも最近はコックさんが人気職らしい。
「ジュリアスさま、子供たち用におもちゃとかお勉強の道具を作ってみたいです」
騎士さんでも補佐でもコックさんでも計算が出来た方が応用力が付くと思うし、読み書きのレベルが上がれば指令とか通りよくなったりで良いと思う。
基礎学力が上がれば領地発展にもお役立ち!
「勉強道具?」
「遊びながら身につくとか覚えやすい勉強法とかなら子供たちが苦じゃなく学べると思うの」
説明がうまくできないから現物を作ってから説明したい。
幼児用に積み木とパカパカ乳母車も作りたいし。
木の実を数えるのはそろばんをモチーフにおもちゃ作ってみたい。少し大きくなったらそろばんそのものを使うのも良いかも。
あと九九表。
んー?インド式ドリルとかのが良いのかな。
紙が足りないなら黒板でいいのかな?石板だっけ?何か使い勝手のいいやつ探さないと。
まぁお勉強っていうより、あの集まりの中だと遊んで覚える感じの方がいいと思う。
草や木の実を覚えるのにカルタを作ってっていうのもしてみたいな。
食べれるか食べれないか何に使えるかって口伝だと全部伝わらないよ。
「子守りの助けになりそうだな、無理のない範囲でやってみればいい。人手や必要なものがあれば言ってくれればいい」
うん!ありあまってる貯金を使いたいんだけど使えなさそう。いい還元方法ないかなぁ。
「木工職人さんがいたらいいんですが」
「ああ、引退した連中のなかにもいるだろうから声をかけておこう」
簡単なものしか頼まないけど良いのかな?
「子供好きの連中は色々手伝いたがるだろうから人手には困らんだろう」
確かに~。
「子供はいつの間にやら育って狩りをして騎士になってる気がするが騎士以外の職も選べる方がいいだろう。勉強する機会があった方がいいな」
ジュリアスさまは真剣に検討してくれる。
貴族の子供くらいしか高等教育受けないから、領地の子達は親と同じお仕事に就く感じなのかしら。
王国騎士は貴族中心で平民は入れても学園出てないとダメだったはず。
辺境騎士団は平民でも入れて腕次第。
うーん。ある程度読み書き出きないと報告書も書けないし出世できないよね。
研究職や魔導士も狭き門だけど平民にもチャンスがあるんだから才能ある子を見つけるためにも小学校低学年くらいのお勉強は済ませられたら良いよねぇ。
「子供用のおもちゃというのが気になるから仕上がったら見せて欲しい」
好奇心が強い!
「明日から午後は物作りをする事にします」
午前スパルタ?リックさまの監視でお勉強だから。
「はは、母上とルルゥがお菓子の新作を強請って邪魔しそうだな~」
お菓子のレシピはもうそんなにないよー。
いやおかずもそろそろおしまい~。
「リーシャ、やりたいことはやれば良いが無理だけはしてはいけないよ」
相変わらず過保護全開だな。
「楽しくやります♫」
頭をポンポンされて幸せな気持ちで眠りについたよ。
ちゃんと毎日味にバリエーションがあるんだ。
手に入る調味料をあの手この手でアレンジしてる。ルルゥの味覚ってどうなってるんだろ。
今日のお仕事見学を報告しがてら食べる。
ジュリアスさまは私に餌付けをしながらお話も「うんうん」って優しい笑顔で相槌を打ってくれる。
「おチビにナタ投げられたってのが最高~アイツら自分で狩れるのが楽しくって仕方ないんだよ。まだ森じゃ狩れないだろうからな~」
木の障害と足場が不安定だとかで狙いが逸れるから子供たちは森での飛び道具は禁止らしい。
って言うか!なら私、畑とはいえ結構危なかったんじゃないか!?
「逞しくて良い」
おおらかさんたちめ。
「さぁ~今日は新作のオヤツですよぉ」
食後にお餅はな~って思うんだけどお義母さまなら別腹だしね。
青いのと黄緑のとちょっと濃い黄色のきなこがドドーンと詰まれたお皿がやって来た。
色合いがおはぎとは思えないんですけど。
ぜんざいも白いスープ皿に入ってて青いトロトロした液体に泳ぐ丸餅~!
映えそうだな!!
花とか飾れば可愛いかもな!!
お義母さまが特攻1号になって実食。
「まぁ~まろやか~お餅にあうわぁ♡」
お豆の甘さが気に入ったみたい。
「丸めただけって珍しいね~」
クラウスさまがおはぎをパクッと一口で食べる。ん~って顔がヘニョってなったから美味しんだね!?
でもね、簡単そうに見えて手間暇はかかるんだぞ~。あんここだわったら大変なんだぃ。
「ジュリアスさま?」
「うまいんだが甘さがずっと残るな・・・」
ジュリアスさまもおはぎ一口で食べたんだけど甘味が口に残るのが気になったみたい。
「じゃぁこれどうぞ」
出汁とったあとの昆布を煮詰めて塩昆布にしてもらってたの。
ニックスがあんこと合わせてお鍋に張り付いて作ってくれたんだって。
捨てない工夫がコックさん的に嬉しいって言ってもらえるから面倒そうなこともお願いできるよ。
「昆布か?」
「お口直しに合間に食べると良いのです」
私も一口。お酒は洋酒系だしみりんはないから色々違うけどちゃんと美味しいのだ。
しょっぱうま~い。
おにぎりに入れたい。
「ほう、これならたくさん食べれそうだな」
えー、甘いの好きでもあんこは甘み強かったかな~。
どうもあんこ系は口の中に甘さが残るから、ジュリアスさま的には少しで満足みたい。
なるほど。甘さにも好みの範囲があるのね。
ちなみにお義父さまとお義母さまは際限なく口に入れてる。
「お豆の甘いのって美味しいわ~♡」
「うむ!腹にたまる感じが良いな」
ポムたちは口周りをあんこでベタベタにさせなからもりもり頬に詰め込んでる。
馴染みすぎてもう誰も注意しないんだ。
あとでサラたちが顔を拭いてあげるんだろう。
アズライトは黄緑豆のおはぎが気に入ったみたいで塩昆布をたっぷりのっけて食べてる。それはなんか違うような?理にかなってるような?
食後にルルゥに「明日の朝のパンにあんこ入れて焼いてほしい」ってアンパンとあんこ入り食パンっぽいのをお願いしてみた。
「あらぁ!確かにパンにも使える甘さね!」
黄緑豆はモンブランみたいなケーキにも使えそうだし、パウンドケーキにいろんなお豆入れても美味しそう~。
一応なんとなくな簡単レシピを伝えておく。
ルルゥだけじゃなく他のコックさんたちの目もキラキラしちゃってるから今夜は寝ずに作ってそうで怖いな。
「あのね、ジュリアスさまはあんこのねっとり感がイマイチみたいだからおかず系のパンも焼いてね」
「そうなのね~了解よ!色々出すから心配しないでねぇ」
お部屋に戻って入浴を済ませて。
夫婦の時間~って言ってもセクシー注意ではなく。
「今日は楽しかったか?」
髪を乾かしてもらいながらのおしゃべりタイムです。
「はい!子供がたくさんで驚きました」
子供たちは近隣の工場や農地、騎士さん、使用人さんたちの子供たちが集まってるそう。
そう言った場所が領内の新しく開拓した施設ごとに増えてるそうで。今までは隣近所で数人で集まってる程度だったのが多く集まるからお付き合いが広がってみんなが楽しそうなんだそう。
人付き合いが苦手なタイプなら無理せず個人の作業をしてもらうそうで。
さすがに子供のうちから引きこもるのは何かあった時気付かれないからだめだけどって。
「街方面の子供達は教会で勉強を見てもらってるがここらの子たちは親たちが見ているんだ」
教会でお勉強なんだ。
街の子達は商人になったり王都に働きに出たりが多いそう。
農地や工場に親が勤めてる子たちは元は騎士さんの子だったりが多いから騎士や騎士の補佐を目指す子が多いそう。
でも最近はコックさんが人気職らしい。
「ジュリアスさま、子供たち用におもちゃとかお勉強の道具を作ってみたいです」
騎士さんでも補佐でもコックさんでも計算が出来た方が応用力が付くと思うし、読み書きのレベルが上がれば指令とか通りよくなったりで良いと思う。
基礎学力が上がれば領地発展にもお役立ち!
「勉強道具?」
「遊びながら身につくとか覚えやすい勉強法とかなら子供たちが苦じゃなく学べると思うの」
説明がうまくできないから現物を作ってから説明したい。
幼児用に積み木とパカパカ乳母車も作りたいし。
木の実を数えるのはそろばんをモチーフにおもちゃ作ってみたい。少し大きくなったらそろばんそのものを使うのも良いかも。
あと九九表。
んー?インド式ドリルとかのが良いのかな。
紙が足りないなら黒板でいいのかな?石板だっけ?何か使い勝手のいいやつ探さないと。
まぁお勉強っていうより、あの集まりの中だと遊んで覚える感じの方がいいと思う。
草や木の実を覚えるのにカルタを作ってっていうのもしてみたいな。
食べれるか食べれないか何に使えるかって口伝だと全部伝わらないよ。
「子守りの助けになりそうだな、無理のない範囲でやってみればいい。人手や必要なものがあれば言ってくれればいい」
うん!ありあまってる貯金を使いたいんだけど使えなさそう。いい還元方法ないかなぁ。
「木工職人さんがいたらいいんですが」
「ああ、引退した連中のなかにもいるだろうから声をかけておこう」
簡単なものしか頼まないけど良いのかな?
「子供好きの連中は色々手伝いたがるだろうから人手には困らんだろう」
確かに~。
「子供はいつの間にやら育って狩りをして騎士になってる気がするが騎士以外の職も選べる方がいいだろう。勉強する機会があった方がいいな」
ジュリアスさまは真剣に検討してくれる。
貴族の子供くらいしか高等教育受けないから、領地の子達は親と同じお仕事に就く感じなのかしら。
王国騎士は貴族中心で平民は入れても学園出てないとダメだったはず。
辺境騎士団は平民でも入れて腕次第。
うーん。ある程度読み書き出きないと報告書も書けないし出世できないよね。
研究職や魔導士も狭き門だけど平民にもチャンスがあるんだから才能ある子を見つけるためにも小学校低学年くらいのお勉強は済ませられたら良いよねぇ。
「子供用のおもちゃというのが気になるから仕上がったら見せて欲しい」
好奇心が強い!
「明日から午後は物作りをする事にします」
午前スパルタ?リックさまの監視でお勉強だから。
「はは、母上とルルゥがお菓子の新作を強請って邪魔しそうだな~」
お菓子のレシピはもうそんなにないよー。
いやおかずもそろそろおしまい~。
「リーシャ、やりたいことはやれば良いが無理だけはしてはいけないよ」
相変わらず過保護全開だな。
「楽しくやります♫」
頭をポンポンされて幸せな気持ちで眠りについたよ。
457
お気に入りに追加
1,774
あなたにおすすめの小説
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!
三回も婚約破棄された小リス令嬢は黒豹騎士に睨まれる~実は溺愛されてるようですが怖すぎて気づきません~
鳥花風星
恋愛
常に何かを食べていなければ魔力が枯渇してしまい命も危うい令嬢ヴィオラ。小柄でいつも両頬に食べ物を詰めこみモグモグと食べてばかりいるのでついたあだ名が「小リス令嬢」だった。
大食いのせいで三度も婚約破棄されてしまい家族にも疎まれるヴィオラは、ひょんなことからとある騎士に縁談を申し込まれる。
見た目は申し分ないのに全身黒づくめの服装でいつも無表情。手足が長く戦いの際にとても俊敏なことからついたあだ名が「黒豹騎士」だ。
黒豹に睨まれ怯える小リスだったが、どうやら睨まれているわけではないようで…?
対照的な二人が距離を縮めていくハッピーエンドストーリー。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、第一王子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
【完結】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
婚約破棄にも寝過ごした
シアノ
恋愛
悪役令嬢なんて面倒くさい。
とにかくひたすら寝ていたい。
三度の飯より睡眠が好きな私、エルミーヌ・バタンテールはある朝不意に、この世界が前世にあったドキラブ夢なんちゃらという乙女ゲームによく似ているなーと気が付いたのだった。
そして私は、悪役令嬢と呼ばれるライバルポジションで、最終的に断罪されて塔に幽閉されて一生を送ることになるらしい。
それって──最高じゃない?
ひたすら寝て過ごすためなら努力も惜しまない!まずは寝るけど!おやすみなさい!
10/25 続きました。3はライオール視点、4はエルミーヌ視点です。
これで完結となります。ありがとうございました!
気絶した婚約者を置き去りにする男の踏み台になんてならない!
ひづき
恋愛
ヒロインにタックルされて気絶した。しかも婚約者は気絶した私を放置してヒロインと共に去りやがった。
え、コイツらを幸せにする為に私が悪役令嬢!?やってられるか!!
それより気絶した私を運んでくれた恩人は誰だろう?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる