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二章
124話
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数時間寝て、お昼前に森に行くことに。
護衛は海チームと森チームに別れた。
ルルゥは私の食材探しには着いて行くと決めてるらしいので森。
アランは海、ジェイクは森。
サーキスさまは、魔の森じゃないからジュリアスさまに護衛はいらんとクラウスさまと海に。
なのでチェイスさんとアモンさんが森に着いてきて、あとは海でハッスルらしい。
セバスチャンは夕方にアルジェさま達が来る予定だから待機なんだって。
馬は島に連れてきていないから、徒歩って言うか軽くランニングみたいな感じで。
私はもちろん抱っこですよ?
なんだろう?やっぱり錘?ダンベル的な存在なのかもしれない。
島内なのでさほど遠くなくすぐに到着。
森の中では私が色々探すから下ろしてもらえる。
「グレーデンとは全く違う植生ですね」
木の種類とか生えてる草がどことなく南国。
パパイヤっぽいのやバナナっぽいのがあったり。
ココナッツっぽいのもある。
「お義母さまが喜びそうな感じのが多いなぁ」
「あら甘いのかしら?」
一緒に来たポムとティムが謎の踊りを始めてる。相変わらずお尻ふりふり可愛い。
「お菓子やケーキに使ったりしたら美味しいの」
ココナッツジュースは私は少し苦手。
「これはグレーデンでも買えるけどこっちは無理ねぇ」
バナナは買えないらしい。
バナナ、木に早熟、完熟、成長中っていつ採っても良い感じの素敵仕様だよ。
グレーデンでは育たないのかな。アロエやサボテンに似てるのはあったのにね。
ティムがバナナを頬張ってるし、ポムはココナッツの殻に器用に草のストローを指して飲んでる。何気に器用!
ティムを見てジュリアスさまとチェイスさんがバナナにチャレンジ。
柔らかさとねっとり感にビックリしてる。
バナナっぽい〈ナード〉はショッキングピンクでそれを剥いて食べてるマッチョはちょっと笑える。
ルルゥとジェイクはココナッツな〈クゥーナー〉をポムからストローを教えて貰って挑戦。
生暖かいココナッツは私的には微妙よ。
「ルルゥ、冷やしてみて?」
氷魔法はサーキスさまが得意だけど少しだけならルルゥも使える。
「確かに冷やしたほうが好きだわ」
「そうですね。森で迷った時ならありがたいかも?」
ポムもルルゥにおねだりして自分の分を冷やしてもらってプルプルしながら飲んでる。くそぅ。あざと可愛い。
『パバプみたいのはないかの』
痺れたいだけならパバプでいいじゃん?
あーでもマスタードっぽいのならあるかも?
ルルゥが使ってるハーブに似たような味のがあって代用してるけど、粒々が良いな。
ジュリアスさま達がお互いのを交換して味見。今のところどちらも好みではないらしい。
「ルルゥ、クゥーナーは中の部分が色々使えるの」
ジュースを飲み干した実を割ってもらって説明。
アルジェさまの晩餐にも出てたと思う。
「グレーデンに送ってもらえるくらいの量栽培されてるかしらねぇ?」
それは聞いてみないと。
「果物もお魚も日持ちが問題だねぇ」
『魔の森の奥ならいろ色々生えておろ?』
アズライトが何を言ってるんだとばかりに言う。
「奥まで行くとなかなか採取まではしないわぁ」
そりゃそうね。いくら強くてもね。
「リーシャ、これはどうだ?」
少し先で見つけた物を持ってジュリアスさまが戻って来る。
・・・セクシー大根?
手足があるようなクネったやつ。
土が硬いとかの理由でできるやつ。
どうやら良いものらしいのがちょっと嫌。
「これいっぱいありました?」
「いや、これだけ」
なんとレアなのか?
「薬に使えるっぽいです」
ジュリアスさまったらあからさまにがっかりしてる。食べられないのはつまんないらしい。
「リーシャさま!これはどうですか?」
ジェイクが持ってきたのはちょっと大きいブラックチェリーみたいなやつ。
「これは美味しいジャムやケーキに使えます♪」
タルトに敷き詰めたり、シフォンケーキに生クリームとジャムって最高に好き。
「リーシャさま、こっちはどうだ?」
チェイスさんはこれまたちょっとデカいデーツみたいなのを持ってきた。
「これも美味しいやつです!」
どうやらフルーツばっかり。
おかずに使えそうなものが出てこないな。
草は生えてるけど、グレーデンにもあるのはスルーだしね。
ちょっと進んだところに微妙な匂いを発している木を見つけた。
どうみてもドリアンです。
「なぁに?変わった香りね」
「これ癖があって美味しいらしいけどめっちゃ臭いから食べたらしばらく匂いが消えないって」
「「「げ!?」」」
チェイスさんと今まさに採取しようとしていたジュリアスさまが固まる。
「あえてチャレンジはしたくないわね」
「やめておこうか」
ポム、ティム、アズライトがちょっと離れて顔を顰めて私たちを遠巻きに。
動物?は鼻が効きすぎるもんね。
結局は果物以外がイマイチ見つけられず、途中でルルゥ特製弁当を食べてからまた少し探したけど、前に見つけた唐辛子のよりさらに激辛のが見つかっただけだった。
アズライト達が喜んだ。辛い物好きすぎじゃん?
『ラー油に使えるのであろ?楽しみじゃの』
見つけたモノはまぁまぁな量を採取して屋敷に戻ることに。
「アルジェ達が着いたらいろいろ聞いてみような」
屋敷に戻ってルルゥは晩餐の準備の前に風呂いうので別れた。
「明日の昼には島を出る。ちょっと海から離れた場所にも商店がならんでるからそこも立ち寄ってみよう」
私が望んでたものが見つかってないことが気にかかってるみたい。すぐ見つかるとは思ってないからあまり気を使わなくてもいいのに。
護衛は海チームと森チームに別れた。
ルルゥは私の食材探しには着いて行くと決めてるらしいので森。
アランは海、ジェイクは森。
サーキスさまは、魔の森じゃないからジュリアスさまに護衛はいらんとクラウスさまと海に。
なのでチェイスさんとアモンさんが森に着いてきて、あとは海でハッスルらしい。
セバスチャンは夕方にアルジェさま達が来る予定だから待機なんだって。
馬は島に連れてきていないから、徒歩って言うか軽くランニングみたいな感じで。
私はもちろん抱っこですよ?
なんだろう?やっぱり錘?ダンベル的な存在なのかもしれない。
島内なのでさほど遠くなくすぐに到着。
森の中では私が色々探すから下ろしてもらえる。
「グレーデンとは全く違う植生ですね」
木の種類とか生えてる草がどことなく南国。
パパイヤっぽいのやバナナっぽいのがあったり。
ココナッツっぽいのもある。
「お義母さまが喜びそうな感じのが多いなぁ」
「あら甘いのかしら?」
一緒に来たポムとティムが謎の踊りを始めてる。相変わらずお尻ふりふり可愛い。
「お菓子やケーキに使ったりしたら美味しいの」
ココナッツジュースは私は少し苦手。
「これはグレーデンでも買えるけどこっちは無理ねぇ」
バナナは買えないらしい。
バナナ、木に早熟、完熟、成長中っていつ採っても良い感じの素敵仕様だよ。
グレーデンでは育たないのかな。アロエやサボテンに似てるのはあったのにね。
ティムがバナナを頬張ってるし、ポムはココナッツの殻に器用に草のストローを指して飲んでる。何気に器用!
ティムを見てジュリアスさまとチェイスさんがバナナにチャレンジ。
柔らかさとねっとり感にビックリしてる。
バナナっぽい〈ナード〉はショッキングピンクでそれを剥いて食べてるマッチョはちょっと笑える。
ルルゥとジェイクはココナッツな〈クゥーナー〉をポムからストローを教えて貰って挑戦。
生暖かいココナッツは私的には微妙よ。
「ルルゥ、冷やしてみて?」
氷魔法はサーキスさまが得意だけど少しだけならルルゥも使える。
「確かに冷やしたほうが好きだわ」
「そうですね。森で迷った時ならありがたいかも?」
ポムもルルゥにおねだりして自分の分を冷やしてもらってプルプルしながら飲んでる。くそぅ。あざと可愛い。
『パバプみたいのはないかの』
痺れたいだけならパバプでいいじゃん?
あーでもマスタードっぽいのならあるかも?
ルルゥが使ってるハーブに似たような味のがあって代用してるけど、粒々が良いな。
ジュリアスさま達がお互いのを交換して味見。今のところどちらも好みではないらしい。
「ルルゥ、クゥーナーは中の部分が色々使えるの」
ジュースを飲み干した実を割ってもらって説明。
アルジェさまの晩餐にも出てたと思う。
「グレーデンに送ってもらえるくらいの量栽培されてるかしらねぇ?」
それは聞いてみないと。
「果物もお魚も日持ちが問題だねぇ」
『魔の森の奥ならいろ色々生えておろ?』
アズライトが何を言ってるんだとばかりに言う。
「奥まで行くとなかなか採取まではしないわぁ」
そりゃそうね。いくら強くてもね。
「リーシャ、これはどうだ?」
少し先で見つけた物を持ってジュリアスさまが戻って来る。
・・・セクシー大根?
手足があるようなクネったやつ。
土が硬いとかの理由でできるやつ。
どうやら良いものらしいのがちょっと嫌。
「これいっぱいありました?」
「いや、これだけ」
なんとレアなのか?
「薬に使えるっぽいです」
ジュリアスさまったらあからさまにがっかりしてる。食べられないのはつまんないらしい。
「リーシャさま!これはどうですか?」
ジェイクが持ってきたのはちょっと大きいブラックチェリーみたいなやつ。
「これは美味しいジャムやケーキに使えます♪」
タルトに敷き詰めたり、シフォンケーキに生クリームとジャムって最高に好き。
「リーシャさま、こっちはどうだ?」
チェイスさんはこれまたちょっとデカいデーツみたいなのを持ってきた。
「これも美味しいやつです!」
どうやらフルーツばっかり。
おかずに使えそうなものが出てこないな。
草は生えてるけど、グレーデンにもあるのはスルーだしね。
ちょっと進んだところに微妙な匂いを発している木を見つけた。
どうみてもドリアンです。
「なぁに?変わった香りね」
「これ癖があって美味しいらしいけどめっちゃ臭いから食べたらしばらく匂いが消えないって」
「「「げ!?」」」
チェイスさんと今まさに採取しようとしていたジュリアスさまが固まる。
「あえてチャレンジはしたくないわね」
「やめておこうか」
ポム、ティム、アズライトがちょっと離れて顔を顰めて私たちを遠巻きに。
動物?は鼻が効きすぎるもんね。
結局は果物以外がイマイチ見つけられず、途中でルルゥ特製弁当を食べてからまた少し探したけど、前に見つけた唐辛子のよりさらに激辛のが見つかっただけだった。
アズライト達が喜んだ。辛い物好きすぎじゃん?
『ラー油に使えるのであろ?楽しみじゃの』
見つけたモノはまぁまぁな量を採取して屋敷に戻ることに。
「アルジェ達が着いたらいろいろ聞いてみような」
屋敷に戻ってルルゥは晩餐の準備の前に風呂いうので別れた。
「明日の昼には島を出る。ちょっと海から離れた場所にも商店がならんでるからそこも立ち寄ってみよう」
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