123 / 764
二章
119話 オオナマズとタカアシガニいたよ
しおりを挟む
船は私たちと荷物を降ろして帰って行った。
「楽しんでくださいね」
って。物凄いタコ?が出る場所に置いてけぼりなんだよ!
ジュリアスさまたちがワクワクしてるからもう良いけど。
セバスチャンやニーナと騎士さんたちは先に別荘で過ごしやすいように整えてくれるって行っちゃった。ポムとティムも連行されてった。
なので私たちは海辺を散策。
さっきのちっさいカニを眺めてたら、
「リーシャちゃんあれも美味しいの?ちっちゃいわよう!」
とルルゥに言われてしまった。
ここの世界の人にアサリ汁とかシジミ汁、サワガニのせんべい出してもお腹に貯まらないからしょんぼりしちゃうんだろうな。
「もう~ちっちゃいのがいるなって思っただけだよ!」
ジュリアスさまに抱っこをやめて貰って波際まで行ってみようとしたら。
「リーシャ、引き込まれるからそこまでにしておけ」
すぐに腕の中に戻されちゃった。
引き込まれるって何!?
「リーシャちゃん、海の魔物は食べれそうな物を見つけたらすぐ嗅ぎつけて出てくるのよ~」
ええ!?じゃ岩場で海苔とか打ち上げられた海藻とか探せないじゃん!
浅瀬に潜って貝とかエビ探せなくない?
「貝とかどうやって獲ってるの?」
「そりゃ戦いながらだよ」
チェイスさんもクラウスさまも当たり前のように言う。海ってサバイバルなの!?
「私が獲ったり出来ないって事?」
『其方が海辺に立てば向こうから飛んでくるから来たところで網を放ってやれば良いぞ』
全然良くない!!
潮干狩り的なことも釣りも無理じゃん!!
めっちゃショックを受けてたら突然海からザッパァーーーン!!!って水飛沫が上がって10mくらいありそうなタカアシガニみたいなのが出て来た!
何でピンクと紫のマーブルなんだ!!
ジュリアスさまは私を後ろに庇ってすぐさま臨戦体制になっって。
サーキスさまがターンと軽やかにカニの頭上に飛んで眉間を剣で差し込んで。
ルルゥがカニの下に入って急所っぽい胸の真ん中を剣で刺して、チェイスさんも三段跳びくらいで一番上のアシを切りつけた。
「うおお!はっや!!」
クラウスさまは観戦!やんややんやと大喜び。
一瞬でカニが崩れて落ちた。
ジュリアスさまは他に出てこないか見張ってたみたい。
「これはラッキーだな。美味しいはずだ」
マギスパイダーと似たり寄ったりだけどね!
「リーシャちゃん、蒸す?焼く?ソースは何が良いかしらぁ♡」
この人達にとって10mって大したことなさそう。
「フリュアにリポカ入れてちょっとビヤを足したら良いかも」
ビヤって聞いただけでみんな渋い顔。
ポン酢っぽいのダメかしら?
「じゃぁマヨネーズのタルタルにしたら良いよ」
「うーん?両方やってみるわねぇ」
話している間にサーキスさまとチェイスさんとクラウスさまでカニを解体してる。
ちなみにカニは、ビッグロングレッグって言うみたまんまの名前で、〈タラバの味。濃厚な味噌は旨味凝縮〉って《鑑定》がね。
「リーシャさま、もう一回波際に近寄ってみませんか?」
サーキスさまがそう言うもんだからジュリアスがちょっと怒りかけ。
餌と勘違いさせて呼び込むおとり漁ですか?
「リーシャちゃんじゃなくてクラウスさまでも出てくるんじゃない?」
「魔力に惹かれてるんだろ。一番美味しそうなのはリーシャさまだわな」
妙な相談をされてる。
「お前たちでも十分良い餌だ」
『うむ!ここにおる者はみんな濃い魔力でうまそうぞ』
アズライトが庇ってくれたと思いきや普通に美味そうとか言う。
ってことは今ここは高級餌の溜まり場?
「内部には入ってこれないようにしてあるらしいが海沿いは狩場・・・漁場か、漁場だからな」
ほほう!ちっともロマンチックじゃない海辺ですね!波打ち際を走ってキャッキャ出来ないですね!
思ってた新婚旅行と違う。けどタコが手に入るならば・・・。
悩んでたらまたドバーーンと水飛沫が。
今度は何だ!
ナマズだよ!!???
「お、これは俺が行く!」
そう一言聞こえたと思ったらクラウスさまが二刀流でナマズの首を両断した。
5mのナマズ・・・。
「これの身はプルプルしてて良いわねぇ。何味がいいかしら~」
私は鍋を押します。
ナマズを砂場に移動させたらまたダパァァーーーーン!ってもろ波が襲って来た。
次こそタコが良い!
私はジュリアスさまに抱き込まれて波を耐えたけど、みんなは上に飛んで青と緑が混ざったような甲イカみたいなのを切りつけてた。
「これはめっちゃラッキー!!甲は強度の高い盾になるぞ!!」
いや貴方達は盾いらないでしょ!
25mくらいはありそうなイカ。イカよりもっと恐ろしい見た目。
「これ食えんのか?」
「クランゴの最上位種でしょ」
サーキスさまが飛びながら氷を出して足場を作ってイカの心臓部を狙う。
脚が四方八方で襲ってくるからジュリアスさまが炎を出して焼いちゃう。
こんがり良い匂い!!
「ルーデウス!足の付け根を頼む!!」
「はいよー」
クラウスさまは襲ってくる脚を揶揄うように飛び回って。
甲の部分は刃が効かないからみんなイカの正面?をねらってて、捕まえようと蠢く脚を一本ずつ切り払っていく。
スッとジュリアスが飛んでイカの頭頂から胴へ縦に剣を振ってスタンッと戻って来た。
「あっぶね!!」
「一声掛けなさいよ!」
サーキスさまと連携で心臓にトドメを刺したんだって。
「ここにいたらまた出てくるから一旦屋敷に向かおう」
やっとここを離れる気になってくれた。
私のドレスも海水がかかって磯の匂いとかでブルーだ。おニュウの衣装だったのに!
あ、イェンゲ。すぐさまチェイスさんが獲ってくれた。
「楽しんでくださいね」
って。物凄いタコ?が出る場所に置いてけぼりなんだよ!
ジュリアスさまたちがワクワクしてるからもう良いけど。
セバスチャンやニーナと騎士さんたちは先に別荘で過ごしやすいように整えてくれるって行っちゃった。ポムとティムも連行されてった。
なので私たちは海辺を散策。
さっきのちっさいカニを眺めてたら、
「リーシャちゃんあれも美味しいの?ちっちゃいわよう!」
とルルゥに言われてしまった。
ここの世界の人にアサリ汁とかシジミ汁、サワガニのせんべい出してもお腹に貯まらないからしょんぼりしちゃうんだろうな。
「もう~ちっちゃいのがいるなって思っただけだよ!」
ジュリアスさまに抱っこをやめて貰って波際まで行ってみようとしたら。
「リーシャ、引き込まれるからそこまでにしておけ」
すぐに腕の中に戻されちゃった。
引き込まれるって何!?
「リーシャちゃん、海の魔物は食べれそうな物を見つけたらすぐ嗅ぎつけて出てくるのよ~」
ええ!?じゃ岩場で海苔とか打ち上げられた海藻とか探せないじゃん!
浅瀬に潜って貝とかエビ探せなくない?
「貝とかどうやって獲ってるの?」
「そりゃ戦いながらだよ」
チェイスさんもクラウスさまも当たり前のように言う。海ってサバイバルなの!?
「私が獲ったり出来ないって事?」
『其方が海辺に立てば向こうから飛んでくるから来たところで網を放ってやれば良いぞ』
全然良くない!!
潮干狩り的なことも釣りも無理じゃん!!
めっちゃショックを受けてたら突然海からザッパァーーーン!!!って水飛沫が上がって10mくらいありそうなタカアシガニみたいなのが出て来た!
何でピンクと紫のマーブルなんだ!!
ジュリアスさまは私を後ろに庇ってすぐさま臨戦体制になっって。
サーキスさまがターンと軽やかにカニの頭上に飛んで眉間を剣で差し込んで。
ルルゥがカニの下に入って急所っぽい胸の真ん中を剣で刺して、チェイスさんも三段跳びくらいで一番上のアシを切りつけた。
「うおお!はっや!!」
クラウスさまは観戦!やんややんやと大喜び。
一瞬でカニが崩れて落ちた。
ジュリアスさまは他に出てこないか見張ってたみたい。
「これはラッキーだな。美味しいはずだ」
マギスパイダーと似たり寄ったりだけどね!
「リーシャちゃん、蒸す?焼く?ソースは何が良いかしらぁ♡」
この人達にとって10mって大したことなさそう。
「フリュアにリポカ入れてちょっとビヤを足したら良いかも」
ビヤって聞いただけでみんな渋い顔。
ポン酢っぽいのダメかしら?
「じゃぁマヨネーズのタルタルにしたら良いよ」
「うーん?両方やってみるわねぇ」
話している間にサーキスさまとチェイスさんとクラウスさまでカニを解体してる。
ちなみにカニは、ビッグロングレッグって言うみたまんまの名前で、〈タラバの味。濃厚な味噌は旨味凝縮〉って《鑑定》がね。
「リーシャさま、もう一回波際に近寄ってみませんか?」
サーキスさまがそう言うもんだからジュリアスがちょっと怒りかけ。
餌と勘違いさせて呼び込むおとり漁ですか?
「リーシャちゃんじゃなくてクラウスさまでも出てくるんじゃない?」
「魔力に惹かれてるんだろ。一番美味しそうなのはリーシャさまだわな」
妙な相談をされてる。
「お前たちでも十分良い餌だ」
『うむ!ここにおる者はみんな濃い魔力でうまそうぞ』
アズライトが庇ってくれたと思いきや普通に美味そうとか言う。
ってことは今ここは高級餌の溜まり場?
「内部には入ってこれないようにしてあるらしいが海沿いは狩場・・・漁場か、漁場だからな」
ほほう!ちっともロマンチックじゃない海辺ですね!波打ち際を走ってキャッキャ出来ないですね!
思ってた新婚旅行と違う。けどタコが手に入るならば・・・。
悩んでたらまたドバーーンと水飛沫が。
今度は何だ!
ナマズだよ!!???
「お、これは俺が行く!」
そう一言聞こえたと思ったらクラウスさまが二刀流でナマズの首を両断した。
5mのナマズ・・・。
「これの身はプルプルしてて良いわねぇ。何味がいいかしら~」
私は鍋を押します。
ナマズを砂場に移動させたらまたダパァァーーーーン!ってもろ波が襲って来た。
次こそタコが良い!
私はジュリアスさまに抱き込まれて波を耐えたけど、みんなは上に飛んで青と緑が混ざったような甲イカみたいなのを切りつけてた。
「これはめっちゃラッキー!!甲は強度の高い盾になるぞ!!」
いや貴方達は盾いらないでしょ!
25mくらいはありそうなイカ。イカよりもっと恐ろしい見た目。
「これ食えんのか?」
「クランゴの最上位種でしょ」
サーキスさまが飛びながら氷を出して足場を作ってイカの心臓部を狙う。
脚が四方八方で襲ってくるからジュリアスさまが炎を出して焼いちゃう。
こんがり良い匂い!!
「ルーデウス!足の付け根を頼む!!」
「はいよー」
クラウスさまは襲ってくる脚を揶揄うように飛び回って。
甲の部分は刃が効かないからみんなイカの正面?をねらってて、捕まえようと蠢く脚を一本ずつ切り払っていく。
スッとジュリアスが飛んでイカの頭頂から胴へ縦に剣を振ってスタンッと戻って来た。
「あっぶね!!」
「一声掛けなさいよ!」
サーキスさまと連携で心臓にトドメを刺したんだって。
「ここにいたらまた出てくるから一旦屋敷に向かおう」
やっとここを離れる気になってくれた。
私のドレスも海水がかかって磯の匂いとかでブルーだ。おニュウの衣装だったのに!
あ、イェンゲ。すぐさまチェイスさんが獲ってくれた。
625
お気に入りに追加
1,875
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。

聖女転生? だが断る
日村透
恋愛
生まれ変わったら、勝ち逃げ確定の悪役聖女になっていた―――
形ばかりと思っていた聖女召喚の儀式で、本当に異世界の少女が訪れてしまった。
それがきっかけで聖女セレスティーヌは思い出す。
この世界はどうも、前世の母親が書いた恋愛小説の世界ではないか。
しかも自分は、本物の聖女をいじめて陥れる悪役聖女に転生してしまったらしい。
若くして生涯を終えるものの、断罪されることなく悠々自適に暮らし、苦しみのない最期を迎えるのだが……
本当にそうだろうか?
「怪しいですわね。話がうますぎですわ」
何やらあの召喚聖女も怪しい臭いがプンプンする。
セレスティーヌは逃亡を決意した。
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる