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二章
118話 タコはやばいらしい
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窓から光がチカチカ。
海の反射かしら。
「リーシャ、起こしてしまったか?」
ジュリアスさまがすでに起きていて私の頭を膝に置いて海を眺めているよ。
「んん~、大丈夫です。おはようございます」
「おはよう」
どうやらカーテンを開けて朝焼けを堪能してたよう。
すでに日は登っていて晴天を映した海は見事なエメラルドグリーンです。
「綺麗ですね」
「ああ」
もうすぐ漁師さんが戻って来てお魚が並ぶそうで、ニーナに手伝ってもらって準備して部屋を出た。
「おう、おはよう。じゃぁ出るか」
ヴィアナさまは朝は起きないと決めているそうでアルジェさまの案内で海辺の朝市?に向かいます。
クラウスさまとルルゥとチェイスさんは普通に着いてくる気満々。
ニーナとサラ、メルはお留守番。
騎士さんたちは護衛なのでご一緒です。
アルジェさまの馬車にジュリアスさまと乗って。他の人たちは馬です。
「そういえば、お前の馬車、何か凄そうだったな」
おっきさ?
「車軸とかゴツくないか?」
あ、速度に対応した部分だ。
「ああ、馬たちが早駆けし過ぎて車体が安定しなくてな」
「馬すごいな!?」
魔道具のことはあまり広めないんだっけ。
まぁレイドラアース国内でも広めてないから仕方ないか。
アルジェさまの馬車は紺色を基調に銀で飾り付けされててかっこいい。
うちのはゴツい馬が引くのにメルヘン☆
「ああ、着いたな」
海辺から少し離れたところに簡易な作りの屋台のような建物が数件並ぶ。
買い物に来たっぽい人たちが結構いる。
「うちには直接持って来てもらっているが住民たちや食堂の者が買い付けに来ている。昼前には仕舞いだからな」
アルジェさまは人気者のようですれ違うたびに笑顔で挨拶されてる。私たちも貴族なのが丸わかりだから深々と頭を下げられる。
買い物の邪魔になっちゃうなぁ。
ついでにジュリアスさまに抱っこされてる私を「優しいパパね」みたいな温かい目で見てるし。
「俺たちも魚を買いに来ただけだから気楽に過ごしてくれ」
お店の人たちが「寄って行ってください」って声をかけてくれる。
「気になるものが見つかったら言ってくれ。どの店でも良いぞ」
軽く《鑑定》しながら見てるんだけど、タコとエビっぽいのがない。
「リーシャちゃん、あのパケー夕はどう?」
ルルゥが鮭っぽいのを指指す。
使い勝手が良さそうなので買ってもらおう。
「うん、あれも良いね」
50cmから1mくらいのお魚を数種類、貝類も買ってもらった。
貝もデカい。
ちっこいのを採ったらダメなのか生まれてすぐデカいのか?
「タコいない・・・」
「嬢ちゃん!そりゃむちゃだよ!タコなんて普通の漁師には無理だって!」
ええ!やっぱり魔獣なん?
「リーシャ、タコは島に行ってからな」
あれ?やっぱ自分たちで狩るのね?
「島に行くのかい?そりゃありがたいね。アイツら減らしてもらったら漁がしやすくなる」
「お、そんなにいるのか?」
「確認できてるのは三匹だ、だがあの辺りは特にでっけぇのが出るからな」
借りる島、物騒!船で行けるの!?
「やったな!リーシャさま!いっぱい食えるぞ」
うっさい!全然やってない!チェイスさんもヤベェ人だった!!
「いやぁ、これは楽しみです」
「陸と違って海の上でどうやろうか?」
海で何する気か!?サーキスさまとアモンさんも何かおかしいよ。
「ハハハ!頼もしいな。そろそろ俺が出ようと思っていたがジュリアスのおかげで楽させてもらう」
アルジェさま、別荘貸してくれる前に一掃しようとして?
いや?でもデカくてもタコなら良いのか?
「嬢ちゃん、船がもう一艘戻ってくるから船着場行ってみな!タコみたいな大物はいねぜが、売れないから還す奴の中に気にいるのがあるかもしれねぇ」
「おお、それは良いな、ダン!早速見に行ってくる」
「へぇ。領主さま。また釣りに来てくださいよ~」
「わかった!」
ダンさんの情報で船着場に。
ちょうど魚を降ろしている場面に間に合った。
「よぉ。エイガー、ちょっと成果を見せてくれ」
アルジェさまが声を掛けると作業をしていたおじさんが手を止めてこちらに来た。
「領主さま!」
「うちの客人が変わったモノが好きでな!何か無いか?」
「変わったモノ?さて・・・」
おじさんは網を手繰って探してくれる。
色とりどりの1m前後の魚の中に甲殻類っぽいのがいた。
「今日はハズレはいないっすわ。変わってるって言うならこれとこれくらいですかね」
そう言って出て来たのは半透明な水色のタコ。
タコいるじゃん!!
「ペオウンは死ぬと水になるから食えないんですわ」
何ですって!!?何てこった!!
次に出されたのが極彩色のフナムシ!!!??50cmくらい!!
「これは海の掃除屋だから逃すんですわ」
・・・イェンゲ(フナムシ)はシャコの味らしいけど掃除屋なら食べちゃダメだね。
「あー、コイツは島でたまに大発生するからちょっと嫌なんだよ」
アルジェさまが渋い顔。
んー?ダイオウグソクムシとか五色エビって思えば食べれなくもない?
「・・・これ蒸しても焼いても茹でても美味しいですよ?」
「「「「は!!!??!!」」」」
いやこの世界クモ食べるくせになぜグレーデンの君たちも「信じられない」って顔してるん?
「昨日のヅモヴィ(ヤシガニ)より脂の乗ったクリーミィな味(らしい)です」
「ふぁっ!?」
エイガーさんがかなりショックを受けたよう。私はタコが溶けちゃうのがショックだよ。
「・・・ヅモヴィは俺の好物なんだがヅモヴィよりうまいと!?」
「いや、好みによるかと・・・」
ひぃ!おじさん、イェンゲを握り潰しそうな勢いでプルプルしてる。
「俺はいつもヅモヴィよりうまいものを手放していたのか・・・」
そんなに絶望しなくても。
「エイガー、明日はイェンゲをたくさん漁って来てくれ。味見会をしようではないか」
「領主だばっ!!」
泣き始めちゃった。でも掃除屋食べ尽くしちゃダメじゃん?
エイガーさんからもお魚と貝を売ってもらってお屋敷に戻った。
「島にもイェンゲはいるから試してくると良い」
私は別に・・・。エビかカニの方が好き。
お昼ご飯を頂いてから、島に向かうことに。
再び船着場に行くと貴族仕様の豪華なキャラベル?で島まで送迎してくれるらしい。
「はぁー、船って久しぶりだよ」
クラウスさまは乗った事があるんだ。
「この船には魔物避けがしてあるから心配ないぞ」
「はぁ・・・」
ジュリアスさまが教えてくれる。海の魔物って。やっぱクラーケンとかそう言うやばいやついるんだ!?
なぜか騎士さんたち含めみんなウキウキしてるんだよ。
筋肉鍛えるのに余念がないとか思ってたけど、ただの戦闘狂っぽい。
到着した島は結構大きい。
船を付けたところは砂地で。ちょっと見ただけでも貝とカニが見つけられる。
普通に小さいのいた~。
海の反射かしら。
「リーシャ、起こしてしまったか?」
ジュリアスさまがすでに起きていて私の頭を膝に置いて海を眺めているよ。
「んん~、大丈夫です。おはようございます」
「おはよう」
どうやらカーテンを開けて朝焼けを堪能してたよう。
すでに日は登っていて晴天を映した海は見事なエメラルドグリーンです。
「綺麗ですね」
「ああ」
もうすぐ漁師さんが戻って来てお魚が並ぶそうで、ニーナに手伝ってもらって準備して部屋を出た。
「おう、おはよう。じゃぁ出るか」
ヴィアナさまは朝は起きないと決めているそうでアルジェさまの案内で海辺の朝市?に向かいます。
クラウスさまとルルゥとチェイスさんは普通に着いてくる気満々。
ニーナとサラ、メルはお留守番。
騎士さんたちは護衛なのでご一緒です。
アルジェさまの馬車にジュリアスさまと乗って。他の人たちは馬です。
「そういえば、お前の馬車、何か凄そうだったな」
おっきさ?
「車軸とかゴツくないか?」
あ、速度に対応した部分だ。
「ああ、馬たちが早駆けし過ぎて車体が安定しなくてな」
「馬すごいな!?」
魔道具のことはあまり広めないんだっけ。
まぁレイドラアース国内でも広めてないから仕方ないか。
アルジェさまの馬車は紺色を基調に銀で飾り付けされててかっこいい。
うちのはゴツい馬が引くのにメルヘン☆
「ああ、着いたな」
海辺から少し離れたところに簡易な作りの屋台のような建物が数件並ぶ。
買い物に来たっぽい人たちが結構いる。
「うちには直接持って来てもらっているが住民たちや食堂の者が買い付けに来ている。昼前には仕舞いだからな」
アルジェさまは人気者のようですれ違うたびに笑顔で挨拶されてる。私たちも貴族なのが丸わかりだから深々と頭を下げられる。
買い物の邪魔になっちゃうなぁ。
ついでにジュリアスさまに抱っこされてる私を「優しいパパね」みたいな温かい目で見てるし。
「俺たちも魚を買いに来ただけだから気楽に過ごしてくれ」
お店の人たちが「寄って行ってください」って声をかけてくれる。
「気になるものが見つかったら言ってくれ。どの店でも良いぞ」
軽く《鑑定》しながら見てるんだけど、タコとエビっぽいのがない。
「リーシャちゃん、あのパケー夕はどう?」
ルルゥが鮭っぽいのを指指す。
使い勝手が良さそうなので買ってもらおう。
「うん、あれも良いね」
50cmから1mくらいのお魚を数種類、貝類も買ってもらった。
貝もデカい。
ちっこいのを採ったらダメなのか生まれてすぐデカいのか?
「タコいない・・・」
「嬢ちゃん!そりゃむちゃだよ!タコなんて普通の漁師には無理だって!」
ええ!やっぱり魔獣なん?
「リーシャ、タコは島に行ってからな」
あれ?やっぱ自分たちで狩るのね?
「島に行くのかい?そりゃありがたいね。アイツら減らしてもらったら漁がしやすくなる」
「お、そんなにいるのか?」
「確認できてるのは三匹だ、だがあの辺りは特にでっけぇのが出るからな」
借りる島、物騒!船で行けるの!?
「やったな!リーシャさま!いっぱい食えるぞ」
うっさい!全然やってない!チェイスさんもヤベェ人だった!!
「いやぁ、これは楽しみです」
「陸と違って海の上でどうやろうか?」
海で何する気か!?サーキスさまとアモンさんも何かおかしいよ。
「ハハハ!頼もしいな。そろそろ俺が出ようと思っていたがジュリアスのおかげで楽させてもらう」
アルジェさま、別荘貸してくれる前に一掃しようとして?
いや?でもデカくてもタコなら良いのか?
「嬢ちゃん、船がもう一艘戻ってくるから船着場行ってみな!タコみたいな大物はいねぜが、売れないから還す奴の中に気にいるのがあるかもしれねぇ」
「おお、それは良いな、ダン!早速見に行ってくる」
「へぇ。領主さま。また釣りに来てくださいよ~」
「わかった!」
ダンさんの情報で船着場に。
ちょうど魚を降ろしている場面に間に合った。
「よぉ。エイガー、ちょっと成果を見せてくれ」
アルジェさまが声を掛けると作業をしていたおじさんが手を止めてこちらに来た。
「領主さま!」
「うちの客人が変わったモノが好きでな!何か無いか?」
「変わったモノ?さて・・・」
おじさんは網を手繰って探してくれる。
色とりどりの1m前後の魚の中に甲殻類っぽいのがいた。
「今日はハズレはいないっすわ。変わってるって言うならこれとこれくらいですかね」
そう言って出て来たのは半透明な水色のタコ。
タコいるじゃん!!
「ペオウンは死ぬと水になるから食えないんですわ」
何ですって!!?何てこった!!
次に出されたのが極彩色のフナムシ!!!??50cmくらい!!
「これは海の掃除屋だから逃すんですわ」
・・・イェンゲ(フナムシ)はシャコの味らしいけど掃除屋なら食べちゃダメだね。
「あー、コイツは島でたまに大発生するからちょっと嫌なんだよ」
アルジェさまが渋い顔。
んー?ダイオウグソクムシとか五色エビって思えば食べれなくもない?
「・・・これ蒸しても焼いても茹でても美味しいですよ?」
「「「「は!!!??!!」」」」
いやこの世界クモ食べるくせになぜグレーデンの君たちも「信じられない」って顔してるん?
「昨日のヅモヴィ(ヤシガニ)より脂の乗ったクリーミィな味(らしい)です」
「ふぁっ!?」
エイガーさんがかなりショックを受けたよう。私はタコが溶けちゃうのがショックだよ。
「・・・ヅモヴィは俺の好物なんだがヅモヴィよりうまいと!?」
「いや、好みによるかと・・・」
ひぃ!おじさん、イェンゲを握り潰しそうな勢いでプルプルしてる。
「俺はいつもヅモヴィよりうまいものを手放していたのか・・・」
そんなに絶望しなくても。
「エイガー、明日はイェンゲをたくさん漁って来てくれ。味見会をしようではないか」
「領主だばっ!!」
泣き始めちゃった。でも掃除屋食べ尽くしちゃダメじゃん?
エイガーさんからもお魚と貝を売ってもらってお屋敷に戻った。
「島にもイェンゲはいるから試してくると良い」
私は別に・・・。エビかカニの方が好き。
お昼ご飯を頂いてから、島に向かうことに。
再び船着場に行くと貴族仕様の豪華なキャラベル?で島まで送迎してくれるらしい。
「はぁー、船って久しぶりだよ」
クラウスさまは乗った事があるんだ。
「この船には魔物避けがしてあるから心配ないぞ」
「はぁ・・・」
ジュリアスさまが教えてくれる。海の魔物って。やっぱクラーケンとかそう言うやばいやついるんだ!?
なぜか騎士さんたち含めみんなウキウキしてるんだよ。
筋肉鍛えるのに余念がないとか思ってたけど、ただの戦闘狂っぽい。
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船を付けたところは砂地で。ちょっと見ただけでも貝とカニが見つけられる。
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