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二章
102話 父の事情と真実。
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私の言葉で場がシンっとなる。
「そんな目で私を見るなァ!!ナタリアもあのババァも俺を見下しおって!!」
ハゲ親父が目を剥き出し唾を飛ばし騒ぎ始めた。トラウマスイッチに触れちゃったかな?
「ナタリアには俺が最初に目をつけたのだ!!!それをカイダールなんぞに!!!」
何それ。キモ。
「挙句路頭に迷うところを妻にしてやったと言うのに俺を拒絶しおって!」
実家と不仲じゃなかったみたいだから路頭には迷わなくない?
「いい加減に黙れ」
陛下がそう言うと護衛が親父を押さえつける。
「リーシャ嬢、これに触れてみてくれ」
陛下に渡されたのはバンクル型の魔道具。封印?じゃなくて鍵かな。掛かっていて魔法陣を掘り込んだ魔石の上に隠蔽みたいな感じで書き込んである。
解呪の術式を魔力で書き込むとバンクルが淡く光って映像が浮かび上がった。
『これが君のところに届くことを願って・・・。ナタリア、君の元に帰れなくてごめん。子は無事に産まれたのだろうか?君はどう暮らしている?・・・僕は先日急に自分のことを思い出して状況を整理してみたらレイドラアースを出発して11年経っていた。・・・国を出る時に馬車に細工が見つかったり馬具に遅効性の毒が塗ってあったりで、色々問題を排除して出たつもりだったが。まさか護衛が誘導香を持っていて途中でそれを使われるとまでは予想できなかった」
誘動香は魔物を引き寄せる所持使用禁止されている物。
映像の中の男の人は黒髪でカッコいいんだけどちょっと可愛い感じの人。ハーボットの人たちに全然似てないな。
ちょっと顔色が悪い。
「じきにアルモンドに入ると言うところで魔獣の襲撃に遭い馬車ごと川に落下した。・・・大怪我を負い川辺で意識を無くして倒れていたところを近くの村の住人達に救われたそうだ。僕の他には人はいなかったと聞いた。僕は記憶をなくして、怪我が治った後に看護してくれていた女性アルマの元で夫として彼女の息子アーレンと家族として暮らしている。・・・君には何て伝えたらいいんだろう。過去の記憶がない中で、何のしがらみもない日々の暮らしを維持するのに精一杯の暮らしだけど平穏で温かい・・・君がいないのに僕は幸せだった。君を思い出した今は身を引き裂かれそうな思いなのにここでの暮らしが手放し難い・・・きっと心配も苦労もかけているだろうに酷い男だ・・・。産まれた子は男の子か女の子かどちらだろう?どちらでもきっと可愛い。成長を見られない・・・見られなかったのが辛い・・・ナタリア、君に会いたい。でももう僕には時間がない。赤斑病の薬を作れたと言うのに僕自身にはもう効かない。君に謝る事もできず君に逢えないままで申し訳ない。君には必要はないだろうけど、僕個人の財は父と兄に好きにされてる事だろう。残せる物はこの研究成果のみだ。君なら・・・マーベルハント家ならば、レイドラアースのため民のために有効に使ってくれるだろう。寄るべのない僕を受け入れてくれたアルモンド国と協力してこの病を根絶させてくれる事を望む。大変な事を頼んでしまうがこれが僕たちの願った夢の結晶だと思ってる。ナタリア、ごめん。・・・僕の子がいつかアーレンと出会って兄弟・・・妹かな?として縁が繋がると良いな・・・」
何か父も凄い人だった。
「・・・ナタリア、アルマとアーレンが僕の体が事故で少し不自由だったところを補助してくれて研究を手伝ってくれた。常に心を砕いて側にいて尽くしてくれた。記憶が無くて一人ぼっちだった僕を受け入れてくれて、記憶が戻った今、本当の家族に縁が無くて君がいない僕にとって二人はかけがえの無い家族だ。僕を許さなくて良い・・・でも二人のことは少しでも気にかけて・・・いや、ごめん。・・・ナタリア、僕は君を幸せにしてあげられなかった。どうか子供と君が幸せである事を願ってるよ』
最後の方は声が聴き取りにくくなりがちだったけどちゃんと私の事を思っててくれた・・・って知れた。
アーレンさんは内容は知らなかっただろうから最後の言葉に驚いたみたいで涙が溢れちゃってる。
「リーシャさん、ごめんなさい。もっと早くに報せられなくて・・・」
アーレンさんが膝をついて謝る。でも平民である以前に遠くの国から私を探して訪ねるのは大変だったと思うし、責任もないよ。
それに今より早く知らせられてもオレイユ家にいた時だったら私の元に届けられなくて握り潰されてたと思う。
導かれたタイミングなんだよ。きっと。
「お兄さんって呼んで良いですか?」
アーレンさんの肩に手を添えて来てみたら彼は顔をぐしゃぐしゃにさせて泣いてしまった。
「ありがとう・・・ありがとう・・・」
父が帰ってこられなかったのは悲しい事でお母さまにとったら残酷な現実だけど、彼とアルマさんのおかげで記憶を失った父が幸せを得ていたのならそれでよかったんだと思う。
場内に啜り泣きが響いて、ハーボットの爺さんは何か放心してるしハゲはブツブツ言ってて怖い。
「・・・赤斑病の特効薬は権利を持っていれば途方もない財を手に入れることができるだろうな。カイダールはあらゆる薬学を学びナタリアと共同で不治の病を研究していた。普通に二人がともに暮らしていたならば素晴らしい成果をあげていたことは想像に固くない。カイダールの命を軽んじ、ナタリアの自由を奪い、その娘リーシャの成長を阻害した。リーシャが受けるべき教育を受けていたならもっと早くに頭角を露わにしていただろう。ハーボット、オレイユ、其方たちが我が国に与えた損害は計り知れない。沙汰があるまで牢にいろ。親族も取調べを受けるまで謹慎を命ずる」
キミーが訳がわからないような顔をしているけど、義母マーガレットは達観しているような、何て言うのか役目を終えたみたいな?不思議な感じで。
「マーガレット、其方は家族を盾に望まね結婚をしたと報告があった。イダルンダとの婚姻の記録が改竄され消されていたのに別れる事も許されず、妾とされたまま今日まで暮らしていた。望むなら離縁を認めよう」
・・・確かにお母さまに敵意を向けたり嫌な顔をしていたことはなかったように思う。
この人がお母さまと私に敵意があったなら、もっと暮らしにくかっただろうし、お母さまの死後にニーナが私のそばに残ることは難しかったかも知れない。
「私はリーシャさまがどんな扱いか知っていても放置していました。イダルンダと同罪でございます」
静かに言うのをキミーが信じられないと言う表情で見ている。
「そうか」
陛下が合図をしてハーボット家とオレイユ家は全員退場した。
またシンと静寂に。陛下の次の言葉を待って壇上を見つめる。
_____
シリアスが続いてすみません。
もう2話くらいお付き合いください。
通り過ぎたら通常の食い意地リーシャ復活するはず。
「そんな目で私を見るなァ!!ナタリアもあのババァも俺を見下しおって!!」
ハゲ親父が目を剥き出し唾を飛ばし騒ぎ始めた。トラウマスイッチに触れちゃったかな?
「ナタリアには俺が最初に目をつけたのだ!!!それをカイダールなんぞに!!!」
何それ。キモ。
「挙句路頭に迷うところを妻にしてやったと言うのに俺を拒絶しおって!」
実家と不仲じゃなかったみたいだから路頭には迷わなくない?
「いい加減に黙れ」
陛下がそう言うと護衛が親父を押さえつける。
「リーシャ嬢、これに触れてみてくれ」
陛下に渡されたのはバンクル型の魔道具。封印?じゃなくて鍵かな。掛かっていて魔法陣を掘り込んだ魔石の上に隠蔽みたいな感じで書き込んである。
解呪の術式を魔力で書き込むとバンクルが淡く光って映像が浮かび上がった。
『これが君のところに届くことを願って・・・。ナタリア、君の元に帰れなくてごめん。子は無事に産まれたのだろうか?君はどう暮らしている?・・・僕は先日急に自分のことを思い出して状況を整理してみたらレイドラアースを出発して11年経っていた。・・・国を出る時に馬車に細工が見つかったり馬具に遅効性の毒が塗ってあったりで、色々問題を排除して出たつもりだったが。まさか護衛が誘導香を持っていて途中でそれを使われるとまでは予想できなかった」
誘動香は魔物を引き寄せる所持使用禁止されている物。
映像の中の男の人は黒髪でカッコいいんだけどちょっと可愛い感じの人。ハーボットの人たちに全然似てないな。
ちょっと顔色が悪い。
「じきにアルモンドに入ると言うところで魔獣の襲撃に遭い馬車ごと川に落下した。・・・大怪我を負い川辺で意識を無くして倒れていたところを近くの村の住人達に救われたそうだ。僕の他には人はいなかったと聞いた。僕は記憶をなくして、怪我が治った後に看護してくれていた女性アルマの元で夫として彼女の息子アーレンと家族として暮らしている。・・・君には何て伝えたらいいんだろう。過去の記憶がない中で、何のしがらみもない日々の暮らしを維持するのに精一杯の暮らしだけど平穏で温かい・・・君がいないのに僕は幸せだった。君を思い出した今は身を引き裂かれそうな思いなのにここでの暮らしが手放し難い・・・きっと心配も苦労もかけているだろうに酷い男だ・・・。産まれた子は男の子か女の子かどちらだろう?どちらでもきっと可愛い。成長を見られない・・・見られなかったのが辛い・・・ナタリア、君に会いたい。でももう僕には時間がない。赤斑病の薬を作れたと言うのに僕自身にはもう効かない。君に謝る事もできず君に逢えないままで申し訳ない。君には必要はないだろうけど、僕個人の財は父と兄に好きにされてる事だろう。残せる物はこの研究成果のみだ。君なら・・・マーベルハント家ならば、レイドラアースのため民のために有効に使ってくれるだろう。寄るべのない僕を受け入れてくれたアルモンド国と協力してこの病を根絶させてくれる事を望む。大変な事を頼んでしまうがこれが僕たちの願った夢の結晶だと思ってる。ナタリア、ごめん。・・・僕の子がいつかアーレンと出会って兄弟・・・妹かな?として縁が繋がると良いな・・・」
何か父も凄い人だった。
「・・・ナタリア、アルマとアーレンが僕の体が事故で少し不自由だったところを補助してくれて研究を手伝ってくれた。常に心を砕いて側にいて尽くしてくれた。記憶が無くて一人ぼっちだった僕を受け入れてくれて、記憶が戻った今、本当の家族に縁が無くて君がいない僕にとって二人はかけがえの無い家族だ。僕を許さなくて良い・・・でも二人のことは少しでも気にかけて・・・いや、ごめん。・・・ナタリア、僕は君を幸せにしてあげられなかった。どうか子供と君が幸せである事を願ってるよ』
最後の方は声が聴き取りにくくなりがちだったけどちゃんと私の事を思っててくれた・・・って知れた。
アーレンさんは内容は知らなかっただろうから最後の言葉に驚いたみたいで涙が溢れちゃってる。
「リーシャさん、ごめんなさい。もっと早くに報せられなくて・・・」
アーレンさんが膝をついて謝る。でも平民である以前に遠くの国から私を探して訪ねるのは大変だったと思うし、責任もないよ。
それに今より早く知らせられてもオレイユ家にいた時だったら私の元に届けられなくて握り潰されてたと思う。
導かれたタイミングなんだよ。きっと。
「お兄さんって呼んで良いですか?」
アーレンさんの肩に手を添えて来てみたら彼は顔をぐしゃぐしゃにさせて泣いてしまった。
「ありがとう・・・ありがとう・・・」
父が帰ってこられなかったのは悲しい事でお母さまにとったら残酷な現実だけど、彼とアルマさんのおかげで記憶を失った父が幸せを得ていたのならそれでよかったんだと思う。
場内に啜り泣きが響いて、ハーボットの爺さんは何か放心してるしハゲはブツブツ言ってて怖い。
「・・・赤斑病の特効薬は権利を持っていれば途方もない財を手に入れることができるだろうな。カイダールはあらゆる薬学を学びナタリアと共同で不治の病を研究していた。普通に二人がともに暮らしていたならば素晴らしい成果をあげていたことは想像に固くない。カイダールの命を軽んじ、ナタリアの自由を奪い、その娘リーシャの成長を阻害した。リーシャが受けるべき教育を受けていたならもっと早くに頭角を露わにしていただろう。ハーボット、オレイユ、其方たちが我が国に与えた損害は計り知れない。沙汰があるまで牢にいろ。親族も取調べを受けるまで謹慎を命ずる」
キミーが訳がわからないような顔をしているけど、義母マーガレットは達観しているような、何て言うのか役目を終えたみたいな?不思議な感じで。
「マーガレット、其方は家族を盾に望まね結婚をしたと報告があった。イダルンダとの婚姻の記録が改竄され消されていたのに別れる事も許されず、妾とされたまま今日まで暮らしていた。望むなら離縁を認めよう」
・・・確かにお母さまに敵意を向けたり嫌な顔をしていたことはなかったように思う。
この人がお母さまと私に敵意があったなら、もっと暮らしにくかっただろうし、お母さまの死後にニーナが私のそばに残ることは難しかったかも知れない。
「私はリーシャさまがどんな扱いか知っていても放置していました。イダルンダと同罪でございます」
静かに言うのをキミーが信じられないと言う表情で見ている。
「そうか」
陛下が合図をしてハーボット家とオレイユ家は全員退場した。
またシンと静寂に。陛下の次の言葉を待って壇上を見つめる。
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シリアスが続いてすみません。
もう2話くらいお付き合いください。
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