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二章
99話 地雷な女と自爆な義姉。
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近くにいるのもおそらく高位貴族の方々だけど様子見?
グレーデン家の特にお義母さまの気性をご存知なのか面白げに見てる人もいる。
ほとんどはキツめの令嬢を冷めた目で不快げに見てる。
ついでに私にも興味深げで。
地球人に確保された宇宙人みたいな?
「アニエス・ヘイト侯爵令嬢。久しいな。彼女は私の妻のリーシャ・グレーデンだ」
アニエスさんとやらは一瞬眉をキュっと寄せてから私をチラリと見て。
「ほほ、全然女性に興味を持たないと思えばそちらの嗜好でしたのね?」
ロリコン疑惑か?私は16歳だよ!この世界では合法だよ!
このキツネ目!!おっぱいがデカいからって(羨ましくなんてないよ!!)態度もでかいな!!!
「私は夜遊びや火遊びに明け暮れる毒蛇よりお菓子や肉で喜ぶ小鳥が好ましいからな」
「・・・っ!!」
おぶー!!ストレート!!オブラート無しだった!澄ましたお顔で辛辣なジュリアスさまも素敵♡
扇で顔を隠したご夫人やご夫人を引き寄せて肩を借りてプルプルしてる人が数人~。
「おほほ、私も可愛い小鳥が我が家に来てくれて毎日楽しいですわ~♫」
「火遊びが好きだと?変わっとるの。火蜥蜴でも贈ってやろうか?あ、火事には気をつけよ?」
え?お義父さま天然?
上品そうなオジサンがちょっと吹いたよ?
「っお気持ちだけ頂きますわ!!」
アニエスさんとやらはちょっとドスドスって会場に入って行った。
夜遊びに火遊びとは中々なお姉さんだね。ここにいたって事は侯爵以上?マジか。
「あの女は出戻ってからさらに勤しんでるからな~」
いつの間にやらルシードさま達が来ていた。
「ジュリアスはガキの頃しつこく誘われとったと聞いたぞ」
アークさまがニヤッと言う。
って事はあの人ジュリアスさまと同年代かな。
「見目だけは良いけどお盛んなのは却下だよ」
ハンメルさまもわりと毒舌?
「学生時代のジュリアスは美少年じゃったしな」
「うむ!可愛かったな」
あああー写真があれば!!
って言うか他に人いるのにそんな話しちゃってて良いの?
「有名な話だから今更だ」
おおぅ。それじゃ再婚もしにくそうだね。
って言うかまた顔に出ちゃってた?
会場内にみんなで入るとすでにたくさんの人がいた。
映画で観たみたいな社交界シーン。
色とりどりドレスとシャンデリアみたいな。男性陣もコートがかっこいい。
音量小さめで生オーケストラだし。
そこに我がグレーデン家とホーン家、リュフェリー家って言うゴツメの三家が現れたからすっごい視線が集まる。
ゴツいだけでみんな美形なんだよねぇ。
でも覇気っていうのか迫力があって怖いかも?
その中にちっこいのがいるから二度見三度見や目を見開いて固まる人までいる。
夜会は未成年(15歳以下)来ないもんね。私は一応16歳と半分過ぎたところ!!!
「スノウリリィ、やっと来たのね!そのドレス、マダム・シフォンの新作?素敵ねぇ」
注目されてちょっと嫌だなって思ったんだけど、マールベリーさまのおかげで少し空気が変わった。
「うふふ!キングスパイダーシルクなのよ♡」
「まぁ!!!」
この日のために作ってもらった赤色のドレス。
お義母さまは濃いめの赤で私は淡め。
透け素材とレースを重ねて光加減で見た印象が変わる。
しっとり感もあるけどサラサラとして何といっても軽いの!!
「リーシャちゃんもお似合いねぇ♡可愛いわぁ」
ちなみにキングスパイダーシルクはお式に参加出来なかったリュフェリー家からのお祝いでした。ルシードさま太っ腹!
「その生地は無理でもこのドレスデザインは流行るわねぇ」
生地が変わればだいぶ仕上がりも変わると思うけど、流石にレアで高級すぎるもんねぇ。
「マールベリー夫人、祝い事があれば贈るぞ?」
「んまぁ!孫は小さいから次の婚礼はだいぶ先ですわ~」
ルシードさまが言うとマールベリーさまがちょっとがっくり。結婚だけが祝い事じゃないよね?きっと。
「はは、次の孫とか予定はないのかい?」
「ああ!!でもそればっかりは授かり物ですわ」
良いお姑さん!!
少ししたらお義父さま達やアークさま達に声をかけてくる人が増えて来た。
迫力には戸惑っても国防を担ってる人たちに挨拶しないとかはないよね!
ジュリアスさまの横で愛想笑いに勤しむ。
おめでとうとか可愛らしいとかドレスを褒めてもらったりで概ね温かい言葉を貰ったけど、やっぱり少し侮蔑や好奇の目もあった。
その度にジュリアスさまがポンポンって背中叩いてくれて、相手の人には2度と付き合わないって感じの言葉を一応オブラートに包んで伝えた。
相手はビクってなって冷や汗かいて「あ、いや・・・」とか呟やいて戻って行くんだけど、どんな事情でも家族を目の前で侮辱したら失礼ってわかってる事じゃない?何がしたいんだろ?
「リーシャ?」
少し挨拶が落ち着いた頃に不思議そうな顔で義姉キミーが近寄って来た。
私を上から下まで見てお飾りをギラっと見てから。
「あんた、辺境ってお金持ちだったの?」
馬鹿っぽいことを言って来た。
「野蛮人に相手にされないって思ってたけど上手くやってるようね!」
その野蛮人とやらが私の後ろにいるわけですが!
「あんたの旦那どれよ!どうせ野獣のような男なんでしょ?」
えーと、そばには辺境伯家とか騎士団の関係者がいっぱいなんだけど、キミーには私しか見えてないんだろうか?
「私がその野獣の野蛮人のようだが?」
「はぁ?」
私の隣のジュリアスさまを見上げてびっくりしている。
2m越えのマッチョだから見上げないと顔分かんなかったかな?
おっきいけどイケメンなのに野獣で野蛮人って当て嵌まらないよ。
「あああ、あんたが辺境伯?」
キミーってば、下品だとは思ってたけどかなりヤバいよね。
男爵令嬢が「あんた」「野蛮人」「野獣」って言っちゃうし、敬語できないし、自分から話しかけちゃうし。
唖然としていたと思ったら。
「なぜ貴方みたいな人がリーシャなんかと!!?どうせお相手もできてないでしょう?私が変わって差しあげるわ!」
ジュリアスさまやっぱりモテるじゃん!そしてなぜジュリアスさまを見ると夜の生活を匂わせるのか?私が子供体型だから??
「はぁ、随分小馬鹿にしたと思ったらさらに頭のおかしなことを」
無茶苦茶嫌そう。
「あからさまに金目当てじゃのう」
「私、下品すぎる子はお断りだわぁ」
お義父さま達にさくっと断られてるよ!
「ジュリアスって何故かこういう子ばっか寄ってくるよね」
ハンメルさまが笑いを堪えてる。
ジュリアスさま地雷系女子に好かれるのか。大変だ!
「ちょっと何よ!」
周りの他の貴族達からの冷たい視線とヒソヒソにイラついたのかすごい形相で怒鳴ってる。
キミーと一緒に来た人どこ行ったんだ。回収してくれないかしら。
「キミー・オレイユだったか。お前はリーシャとの縁は切れている。うちがオレイユ家との親戚関係を持つ事はない。今後は弁えるように」
「はぁ!?」
アラン達が王宮の護衛を呼んでくれたみたいでキミーは暴れながら回収されていった。
「たまに虫が湧いたのが現れるな」
アークさまが頭をカキカキ呟いた。
階級とかマナーぶっ飛ばしたやばい子が⦅たまに⦆って何人もいるのが衝撃だよ。
少し落ち着いた頃に王家の皆さんが会場に入って来た。
グレーデン家の特にお義母さまの気性をご存知なのか面白げに見てる人もいる。
ほとんどはキツめの令嬢を冷めた目で不快げに見てる。
ついでに私にも興味深げで。
地球人に確保された宇宙人みたいな?
「アニエス・ヘイト侯爵令嬢。久しいな。彼女は私の妻のリーシャ・グレーデンだ」
アニエスさんとやらは一瞬眉をキュっと寄せてから私をチラリと見て。
「ほほ、全然女性に興味を持たないと思えばそちらの嗜好でしたのね?」
ロリコン疑惑か?私は16歳だよ!この世界では合法だよ!
このキツネ目!!おっぱいがデカいからって(羨ましくなんてないよ!!)態度もでかいな!!!
「私は夜遊びや火遊びに明け暮れる毒蛇よりお菓子や肉で喜ぶ小鳥が好ましいからな」
「・・・っ!!」
おぶー!!ストレート!!オブラート無しだった!澄ましたお顔で辛辣なジュリアスさまも素敵♡
扇で顔を隠したご夫人やご夫人を引き寄せて肩を借りてプルプルしてる人が数人~。
「おほほ、私も可愛い小鳥が我が家に来てくれて毎日楽しいですわ~♫」
「火遊びが好きだと?変わっとるの。火蜥蜴でも贈ってやろうか?あ、火事には気をつけよ?」
え?お義父さま天然?
上品そうなオジサンがちょっと吹いたよ?
「っお気持ちだけ頂きますわ!!」
アニエスさんとやらはちょっとドスドスって会場に入って行った。
夜遊びに火遊びとは中々なお姉さんだね。ここにいたって事は侯爵以上?マジか。
「あの女は出戻ってからさらに勤しんでるからな~」
いつの間にやらルシードさま達が来ていた。
「ジュリアスはガキの頃しつこく誘われとったと聞いたぞ」
アークさまがニヤッと言う。
って事はあの人ジュリアスさまと同年代かな。
「見目だけは良いけどお盛んなのは却下だよ」
ハンメルさまもわりと毒舌?
「学生時代のジュリアスは美少年じゃったしな」
「うむ!可愛かったな」
あああー写真があれば!!
って言うか他に人いるのにそんな話しちゃってて良いの?
「有名な話だから今更だ」
おおぅ。それじゃ再婚もしにくそうだね。
って言うかまた顔に出ちゃってた?
会場内にみんなで入るとすでにたくさんの人がいた。
映画で観たみたいな社交界シーン。
色とりどりドレスとシャンデリアみたいな。男性陣もコートがかっこいい。
音量小さめで生オーケストラだし。
そこに我がグレーデン家とホーン家、リュフェリー家って言うゴツメの三家が現れたからすっごい視線が集まる。
ゴツいだけでみんな美形なんだよねぇ。
でも覇気っていうのか迫力があって怖いかも?
その中にちっこいのがいるから二度見三度見や目を見開いて固まる人までいる。
夜会は未成年(15歳以下)来ないもんね。私は一応16歳と半分過ぎたところ!!!
「スノウリリィ、やっと来たのね!そのドレス、マダム・シフォンの新作?素敵ねぇ」
注目されてちょっと嫌だなって思ったんだけど、マールベリーさまのおかげで少し空気が変わった。
「うふふ!キングスパイダーシルクなのよ♡」
「まぁ!!!」
この日のために作ってもらった赤色のドレス。
お義母さまは濃いめの赤で私は淡め。
透け素材とレースを重ねて光加減で見た印象が変わる。
しっとり感もあるけどサラサラとして何といっても軽いの!!
「リーシャちゃんもお似合いねぇ♡可愛いわぁ」
ちなみにキングスパイダーシルクはお式に参加出来なかったリュフェリー家からのお祝いでした。ルシードさま太っ腹!
「その生地は無理でもこのドレスデザインは流行るわねぇ」
生地が変わればだいぶ仕上がりも変わると思うけど、流石にレアで高級すぎるもんねぇ。
「マールベリー夫人、祝い事があれば贈るぞ?」
「んまぁ!孫は小さいから次の婚礼はだいぶ先ですわ~」
ルシードさまが言うとマールベリーさまがちょっとがっくり。結婚だけが祝い事じゃないよね?きっと。
「はは、次の孫とか予定はないのかい?」
「ああ!!でもそればっかりは授かり物ですわ」
良いお姑さん!!
少ししたらお義父さま達やアークさま達に声をかけてくる人が増えて来た。
迫力には戸惑っても国防を担ってる人たちに挨拶しないとかはないよね!
ジュリアスさまの横で愛想笑いに勤しむ。
おめでとうとか可愛らしいとかドレスを褒めてもらったりで概ね温かい言葉を貰ったけど、やっぱり少し侮蔑や好奇の目もあった。
その度にジュリアスさまがポンポンって背中叩いてくれて、相手の人には2度と付き合わないって感じの言葉を一応オブラートに包んで伝えた。
相手はビクってなって冷や汗かいて「あ、いや・・・」とか呟やいて戻って行くんだけど、どんな事情でも家族を目の前で侮辱したら失礼ってわかってる事じゃない?何がしたいんだろ?
「リーシャ?」
少し挨拶が落ち着いた頃に不思議そうな顔で義姉キミーが近寄って来た。
私を上から下まで見てお飾りをギラっと見てから。
「あんた、辺境ってお金持ちだったの?」
馬鹿っぽいことを言って来た。
「野蛮人に相手にされないって思ってたけど上手くやってるようね!」
その野蛮人とやらが私の後ろにいるわけですが!
「あんたの旦那どれよ!どうせ野獣のような男なんでしょ?」
えーと、そばには辺境伯家とか騎士団の関係者がいっぱいなんだけど、キミーには私しか見えてないんだろうか?
「私がその野獣の野蛮人のようだが?」
「はぁ?」
私の隣のジュリアスさまを見上げてびっくりしている。
2m越えのマッチョだから見上げないと顔分かんなかったかな?
おっきいけどイケメンなのに野獣で野蛮人って当て嵌まらないよ。
「あああ、あんたが辺境伯?」
キミーってば、下品だとは思ってたけどかなりヤバいよね。
男爵令嬢が「あんた」「野蛮人」「野獣」って言っちゃうし、敬語できないし、自分から話しかけちゃうし。
唖然としていたと思ったら。
「なぜ貴方みたいな人がリーシャなんかと!!?どうせお相手もできてないでしょう?私が変わって差しあげるわ!」
ジュリアスさまやっぱりモテるじゃん!そしてなぜジュリアスさまを見ると夜の生活を匂わせるのか?私が子供体型だから??
「はぁ、随分小馬鹿にしたと思ったらさらに頭のおかしなことを」
無茶苦茶嫌そう。
「あからさまに金目当てじゃのう」
「私、下品すぎる子はお断りだわぁ」
お義父さま達にさくっと断られてるよ!
「ジュリアスって何故かこういう子ばっか寄ってくるよね」
ハンメルさまが笑いを堪えてる。
ジュリアスさま地雷系女子に好かれるのか。大変だ!
「ちょっと何よ!」
周りの他の貴族達からの冷たい視線とヒソヒソにイラついたのかすごい形相で怒鳴ってる。
キミーと一緒に来た人どこ行ったんだ。回収してくれないかしら。
「キミー・オレイユだったか。お前はリーシャとの縁は切れている。うちがオレイユ家との親戚関係を持つ事はない。今後は弁えるように」
「はぁ!?」
アラン達が王宮の護衛を呼んでくれたみたいでキミーは暴れながら回収されていった。
「たまに虫が湧いたのが現れるな」
アークさまが頭をカキカキ呟いた。
階級とかマナーぶっ飛ばしたやばい子が⦅たまに⦆って何人もいるのが衝撃だよ。
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