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二章

93話 ポムの贈り物?

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 コツンってした感触で目が覚めた。
 ジュリアスさまの腕枕なのになぜ硬い感触が??

 目を開けたら丸い球体となぜか胸を張ってポーズを取ってるポムと後ろで踊ってるティムがいた。

 ・・・・・・この球体・・・・・?

「んぎゃーーーーーーーー!!!!」

 ポムの○んこかーーーー!!!!

 朝っぱらから何してくれとんじゃっっ!?

 隣でジュリアスさまが飛び起きちゃった!

 そのままポムをむんずと鷲掴んでくれたけど、何事かまだ理解してないようだ。

「リーシャ?どうした?」

「失礼します!!どうなさいましたか!?」

 アランも剣を構えて突入して来ちゃた。
 後ろにニーナもいる。うう。ごめん~。
 原因はただの○んこです。

 物凄く嫌だけど、丸い球体を手に取って、
「ポムがこれを頭に投げて来たから・・・」
って説明したら、みんなホッとした。

 ポムのことはジトっと見たけど。

 ポムもティムも未だフンスッって威張ってる。

 ○んこと言っても種なのでとりあえず鑑定。

《ブシの種》

 ブシ・・・武士?

《ブシの木になる。幹は丈夫な木刀が作れる》

 木刀・・・・・・。イラね。

《花と葉は香しく実は硬いが湯につけると美味しい。食べ物に削って振りかけるも良し》

 ん?また微妙な鑑定でキてるな。

 ・・・・・・ブシ、武士・・・節?

「ああああーーーーー!!!!!」

 私の動揺ぶりにジュリアスさまたちはビクッとして、ポムたちは「ドヤァ!」ってポーズをしてから二匹で謎のダンスを踊り始めた。

 ダジャレみたいなこの《ブシ》!!
 今一番欲しい鰹節に近い物だ!!!

 何でポムが私の欲しい物生み出せたのかな?
 
 種に頬擦りしかけて止まった。○んこだよ。

 ポムの謎生態がめっちゃ気になる。

「リ、リーシャ?」

 そりゃ訳がわからない状況に戸惑っちゃうね。

「ジュリアスさま!!ポムが私の一番欲しかった種くれました!!」

 ポムたちが「ドヤッ」ってまたポーズを取ってる。

「そ、そうか。良かったな。畑に埋めてもらおう」
 って言ったらポムがジュリアスさまに飛び蹴りしてからめっちゃキレた。

「キュキューー!!キキキキュー!!」
 地団駄踏みながら窓の外を差してキュキュキと鳴いてる。

「庭に埋めたいのか?」

 ポムとティムがうんうんと頭を上下させる。

「うーむ?これくらいなら良いか?」

 魔物来ちゃう問題。

 ポムとティムが二匹で目を潤ませながら両手を胸元に持って来てあざとポーズ。
「キューーン」
「プキューーーン」
 コイツら自分の可愛さを熟知してる。

「・・・問題が出たら移すぞ」

 ジュリアスさまが敗北だよ。

 二匹がまたお尻フリフリ可愛いけど謎のダンスを踊ってる。

 勝利の舞かな?

 念願の鰹節らしき物が手に入ったけど、実が取れるまでどれくらいかかるのかな?


 朝食の時にお義父さまたちに説明して、改めて庭に埋める許可をもらう。

「ポムは不思議じゃのぅ?これ食うか?」

 ポムにケーキを差し出してる。もう小屋でだけ食事とか全然無視されてる。

「リーシャちゃん、ポムの種って自分が食べたいものとか中心に出してるんじゃなぁい?」

 ルルゥがそう言うと、ポムが「当たり前だろ。それの何が悪い」とでも言ってそうな顔でルルゥ横目に「へっ」ってやったのでルルゥが自分のエプロンでポムを包んで持っていっちゃた。雉も啼かずば撃たれまいに・・・だよ。

 しかしモニパルってみんなポムやティムみたいなのかな?あんな個性ありまくりの子がたくさんいるなら大変だ。


 ブシの木の成長は待っていられないので、海の街には超期待しておこう。

 良い木刀が作れるって何だい。武士なら日本刀じゃろが!修学旅行のお土産作れてどうすんだ~。

 ここらなら木刀じゃなくて木剣?まぁどっちにしてもここの騎士さんたちにいる物っぽくないなぁ。

 ポムはどっか連行されたけどティムはお義母さまやクラウスさまのそばでお尻を振りながら両手にクッキーを持って踊ってる。
 やんややんやと持て囃すもんだからお口もお腹もパンパンにしながら変なダンスを踊ってるよ。


 朝から○んこだったから気分の問題で大きい方のお風呂を用意してもらった。
 臭いもしないしバッチくも無いけど気分的にね。

 ニーナも苦笑いだよ。

 湯船に浸かってたら、バーンとお義母さまがやって来た。

「リーシャちゃん!私もご一緒させてちょうだい!」

 一応湯着って言うのがあるからマッパじゃないんだけど、湯に入ればめっちゃ透ける。

 ボン!!キュ!!!ボーーーン!!!

 はわあぁ!!!何と言うナイスバディ!

 たわわなのに腰はキュッと絞まっててシックスパック!!
 お尻もプリリーンとキュッと上向き。
 一切緩みも弛みもない。

 じっと自分の胸を見るよ。


 大平原!!

 そりゃジュリアスさまも欲情しないわ!!

 イチャイチャはするけどさっ!

「まぁ~リーシャちゃん、大きければ良いわけじゃないわよぅ!男も女も好みなんて千差万別なの」

 く!麗しい人に言われたところで。

「ジュリアスは昔色っぽい子にボディタッチされても能面のようにしてたわよ?お愛想で笑顔を向けたりしないからリーシャちゃんが来た時にちゃんと挨拶して笑顔を向けたでしょう?」

 相性は良さそうって安心したのよぅって言ってくれたから少し安心。

 だってお義母さまが3人も子供産んだとは思えないボディだったから落ち込んでも仕方ないよね。

 鍛えたら私もシックパックになるかな?

 お義母さまが湯船に入って私を抱っこ。
 服着てる時も凄かったけど、これはまた!! 

「娘とお風呂って言うのも憧れてたのよねぇ♡」

 ご機嫌だけど、貴族の娘さんは親とお風呂入らないんじゃないかなぁ?

「私はもちろん乳母たちに手伝ってもらったけどちゃんと自分で育てたのよぉ。娘もって思ってたけど流石に3人も男の子だったからねぇ。旦那様似の女の子って最高じゃない?」

 えぇ・・・それはどうかな?クラウス様似くらいなら絶世の美女?
 うーん?いやお義父さまも結構な美形だしなぁ?

「今はお人形さんみたいな娘が出来て最高ぉよぉ~♡」

 気に入っていただけて嬉しいです。はい。

「私も素敵なお義母さまが出来て嬉しいです」

 義母は何を考えてるかわからない人だったし。義姉はちょっと感じ悪かったし。

 良い旦那さまと良い家族が持てて幸せです。

「もー!もっとくだけてちょうだいな~」

 ギュッとされてちょっと苦しい。

 うーん?砕けるって言ってもルルゥたちみたいに話すので良いのかなぁ?

 一応主人と使用人の線引きみたいなのはしないとダメってニーナが言ってたからそうしてるだけで、正直今も距離感がわからないんだよねぇ。
 みんな年上なんだもん。

 この後、セレブエステになって。
 なぜかティムもお義母さまの隣でエステされてた。
 君がうる艶になってどうすんだ。

 解放されたポムがティムを見て悔しそうに地団駄踏んでた。毛並みの美しさが大事みたい。

 《ブシ》くれたからブラッシングとトリートメントして宥めたよ。

 今後素敵な種はベッド脇に用意した籠に入れるようにお願いした。かなり本気で。






 

 






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