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二章
82話 婚約の話は子供の頃のだったらしい☆
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騒ぎがちょっと落ち着いて、ちょっぴり遅めになったお昼ご飯。
お義母さまの膝抱っこです。
「あー言う事は王都ではたまにあるけどウチで体験するとは思わなかったわぁ」
「ハインツは穏やかじゃのになぁ」
「あれは母親の気質に似たのでしょうねぇ」
「ああ~亡くなって随分経つが確かに強烈な印象が残っておるな」
ふむふむ。あのお父さんは確かに線の細い気の弱そうな感じ。人も良さそうだった。
「しかしあの子は昔からちょっと強引ね~。自分が良いって思ったら突き通そうとするのよ」
「別れたアンダール伯爵家との婚姻も既成事実を作ってだったか?」
「そうねぇ、他のお家との婚約を進めていた時に割り込んで気の弱いスタンリーさまをかなり強引に誘って連れ回してたそうよ」
うわぁ。既成事実って。相手の人逃げきれなかったのか~。
「アンダールは当時鉱山が見つかって潤っておったからの。狙われたのか」
「最初は侯爵家に入り込みたかったようだけど相手にされなかったのよ」
「ガッツだけは認めるがのぅ」
「でも気弱な夫を制しても親兄弟がいるのよ。全部思い通りになるわけがないのにねぇ?」
こんなお話をしつつ、優雅に大量の食べ物を消費しつつ、私のお口にも持って来てくれるお義母さま。
「離縁に至って、それまでの散財やメイド達にした仕打ち、挙句は他に仲の良い男性がいたとかで慰謝料が相当な金額でハインツさまは大変ですわ。リチャードさまも金策に走り回っていたそうだから、今日の事でリチャードさまがどこぞの後妻にでも押し込むかもしれないわ」
うーん?望み通りの王都に住めてそこそこ良い暮らしを手に入れたのの浮気までしたの?よく分かんない。
ちなみにリチャードさまはレイン嬢のお兄様だって。
「ふーむ。あれは足るを知る事はなさそうじゃしの。厳しい姑がいる嫁入り先でも紹介しようかのぅ」
逆恨みでまた突撃して来そうだからやめておいて欲しい。
そんなこんななレイン嬢の生態に詳しくなった。←いらない知識。
夕方、ジュリアスさま達が帰って来て。
「リーシャちゃん、大変だったな~」
「まさかリーシャちゃんに突撃するとは予想外だよ」
セリウスさまとクラウスさまが頭をワシワシと撫でてくれた。
夕食の席で。
「昔ねぇ、隣近所の中で婚約をって流れがあってね。まぁほとんどがあちらの親からの打診だったけど、当時纏まったならそう言うものか~って流されても良かったんだけど、ほとんどの子は王都のなんて言うの?王子様のような線の細い男が良いって言うんだよね。辺境の男はおっきくなるしガサツだって」
「そうそう~僕とか学園ではまぁ女の子も寄って来たりしたんだけど、父さんや叔父上とか護衛騎士を見たことがあると将来大きくなるって逃げられちゃうんだよー」
お二人ともすごいスピードで食べながらも説明してくれる。
「ランダー嬢もあの時兄さんか俺の嫁にどうだって話が出たけど、こんな田舎暮らし嫌だってねぇ。俺と王都暮らしで良いなら考えるって言ってたけど、俺はここが好きだしね」
上から~。あの人すごいね。まだ子供の頃のジュリアスさまとセリウスさまなら絶世の美少年だったろうに、王都暮らしってそんあに魅力的だったんだね。
「ほほ、あの性格は昔からなのねぇ」
「そうだねぇ~、まぁあの気性だからまともな高位貴族に相手にされなかったんだよ。今回も行き先がなかったから来たんじゃないの~」
ん~?結局ジュリアスさまのこと好きって気がついたのかと思ったけど違うのかしら?
「しかし無理やり屋敷の中まで入らせたのは問題だな。今後は絶対来客以外は受け入れないように徹底させねば」
ジュリアスさまがそう言うとお義父さまも頷く。
「ここの連中は女子供には優しすぎるからの。少し考え方を改めねばなるまい」
うおー。たった一人の変な人のせいで鍛え直し?
まぁ不法侵入は良くないから安心安全にためには仕方ないね。
「ジュリアスさまたちお昼のあのタイミングに良く戻ってくれましたね?」
「あれは一応門番や警戒に出てる連中から連絡があったんだよ。紋章入りの馬車だったからね」
通しちゃったけど連携でどうにかなった感じ?
「まぁ領内に入るのは買い物や観光で誰でも来れるからねぇ。ランダー嬢は結婚式の時少し感じ悪かったから警戒対象に入れてたんだよー」
セリウスさまったらなんでもないように言うけどかなり有能!!
「ランダー伯爵家とは今後もそれなりの付き合いをしていくがレイン嬢は二度とグレーデンに入れないようにするから心配するな」
ジュリアスさまがそう言ってギュッてしてくれるけど、私は実はあまり気にしてない。
お子様体型で女の魅力がないのはわかってるし、こんなカッコいい旦那さまと優しいご家族に恵まれたら、嫌味くらい言われるのもわかるし。
まぁ強烈な人だったなぁとは思うけど、ご家族は理不尽な事を許す人達じゃないから、私は全然心配してない。
そう伝えたら、お義母さまがいっぱい頬にチューをくれたよ。
夜にお布団に入ってから、
「魅力がないなんてことはないぞ」
ってジュリアスさまが言ってくれていつもよりちょっぴり濃厚な夜になったので、突撃にちょっとだけ感謝かも?
お義母さまの膝抱っこです。
「あー言う事は王都ではたまにあるけどウチで体験するとは思わなかったわぁ」
「ハインツは穏やかじゃのになぁ」
「あれは母親の気質に似たのでしょうねぇ」
「ああ~亡くなって随分経つが確かに強烈な印象が残っておるな」
ふむふむ。あのお父さんは確かに線の細い気の弱そうな感じ。人も良さそうだった。
「しかしあの子は昔からちょっと強引ね~。自分が良いって思ったら突き通そうとするのよ」
「別れたアンダール伯爵家との婚姻も既成事実を作ってだったか?」
「そうねぇ、他のお家との婚約を進めていた時に割り込んで気の弱いスタンリーさまをかなり強引に誘って連れ回してたそうよ」
うわぁ。既成事実って。相手の人逃げきれなかったのか~。
「アンダールは当時鉱山が見つかって潤っておったからの。狙われたのか」
「最初は侯爵家に入り込みたかったようだけど相手にされなかったのよ」
「ガッツだけは認めるがのぅ」
「でも気弱な夫を制しても親兄弟がいるのよ。全部思い通りになるわけがないのにねぇ?」
こんなお話をしつつ、優雅に大量の食べ物を消費しつつ、私のお口にも持って来てくれるお義母さま。
「離縁に至って、それまでの散財やメイド達にした仕打ち、挙句は他に仲の良い男性がいたとかで慰謝料が相当な金額でハインツさまは大変ですわ。リチャードさまも金策に走り回っていたそうだから、今日の事でリチャードさまがどこぞの後妻にでも押し込むかもしれないわ」
うーん?望み通りの王都に住めてそこそこ良い暮らしを手に入れたのの浮気までしたの?よく分かんない。
ちなみにリチャードさまはレイン嬢のお兄様だって。
「ふーむ。あれは足るを知る事はなさそうじゃしの。厳しい姑がいる嫁入り先でも紹介しようかのぅ」
逆恨みでまた突撃して来そうだからやめておいて欲しい。
そんなこんななレイン嬢の生態に詳しくなった。←いらない知識。
夕方、ジュリアスさま達が帰って来て。
「リーシャちゃん、大変だったな~」
「まさかリーシャちゃんに突撃するとは予想外だよ」
セリウスさまとクラウスさまが頭をワシワシと撫でてくれた。
夕食の席で。
「昔ねぇ、隣近所の中で婚約をって流れがあってね。まぁほとんどがあちらの親からの打診だったけど、当時纏まったならそう言うものか~って流されても良かったんだけど、ほとんどの子は王都のなんて言うの?王子様のような線の細い男が良いって言うんだよね。辺境の男はおっきくなるしガサツだって」
「そうそう~僕とか学園ではまぁ女の子も寄って来たりしたんだけど、父さんや叔父上とか護衛騎士を見たことがあると将来大きくなるって逃げられちゃうんだよー」
お二人ともすごいスピードで食べながらも説明してくれる。
「ランダー嬢もあの時兄さんか俺の嫁にどうだって話が出たけど、こんな田舎暮らし嫌だってねぇ。俺と王都暮らしで良いなら考えるって言ってたけど、俺はここが好きだしね」
上から~。あの人すごいね。まだ子供の頃のジュリアスさまとセリウスさまなら絶世の美少年だったろうに、王都暮らしってそんあに魅力的だったんだね。
「ほほ、あの性格は昔からなのねぇ」
「そうだねぇ~、まぁあの気性だからまともな高位貴族に相手にされなかったんだよ。今回も行き先がなかったから来たんじゃないの~」
ん~?結局ジュリアスさまのこと好きって気がついたのかと思ったけど違うのかしら?
「しかし無理やり屋敷の中まで入らせたのは問題だな。今後は絶対来客以外は受け入れないように徹底させねば」
ジュリアスさまがそう言うとお義父さまも頷く。
「ここの連中は女子供には優しすぎるからの。少し考え方を改めねばなるまい」
うおー。たった一人の変な人のせいで鍛え直し?
まぁ不法侵入は良くないから安心安全にためには仕方ないね。
「ジュリアスさまたちお昼のあのタイミングに良く戻ってくれましたね?」
「あれは一応門番や警戒に出てる連中から連絡があったんだよ。紋章入りの馬車だったからね」
通しちゃったけど連携でどうにかなった感じ?
「まぁ領内に入るのは買い物や観光で誰でも来れるからねぇ。ランダー嬢は結婚式の時少し感じ悪かったから警戒対象に入れてたんだよー」
セリウスさまったらなんでもないように言うけどかなり有能!!
「ランダー伯爵家とは今後もそれなりの付き合いをしていくがレイン嬢は二度とグレーデンに入れないようにするから心配するな」
ジュリアスさまがそう言ってギュッてしてくれるけど、私は実はあまり気にしてない。
お子様体型で女の魅力がないのはわかってるし、こんなカッコいい旦那さまと優しいご家族に恵まれたら、嫌味くらい言われるのもわかるし。
まぁ強烈な人だったなぁとは思うけど、ご家族は理不尽な事を許す人達じゃないから、私は全然心配してない。
そう伝えたら、お義母さまがいっぱい頬にチューをくれたよ。
夜にお布団に入ってから、
「魅力がないなんてことはないぞ」
ってジュリアスさまが言ってくれていつもよりちょっぴり濃厚な夜になったので、突撃にちょっとだけ感謝かも?
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