75 / 764
二章
73話 蜜ミツバチの蜂蜜ゲットしたいなぁ。
しおりを挟む
離れに着いて、お庭を覗くと以前植えたハーブ達がわさわさ。
胡椒の木はちょっぴり成長したかな?
庭師の1人で離れを担当してくれるようになったビーンさんが、私が好きかもしれない植物を随時追加してくれてるらしい。
おしゃれ庭は目指してなかったけど、流石に可愛く綺麗な彩りで見栄えのあるデザインな庭園になって来て、人を招いても恥をかかない造り。
本邸の人たちも含め引退騎士さんが多いんだけど、有事の際にはまだまだイケますぜ!って言うムキムキした人が多いの。
お庭でたくさん収穫を出来る日を想像してホッコリしてたら何やらブウンッと近くで羽音?
ヒャって思わずニーナにしがみついたら、
「蜜ミツバチですよ」
ってチェイスさんに笑われた。
だってさ、クマンバチよりデッカいんだもん!!ビビるよ!
丸っこいフォルムでスズメバチみたいな怖そうな顔じゃないけどデカ過ぎてビックリしたんだよ!
でもよく見ると花粉だんご?蜂蜜だんご?
運んでるやつめっちゃデカ~ーーーーい!
そりゃもう速攻思うよね。蜂蜜ゲットだぜ!ってなるよね!!!
チェイスさんとビーンさんに即座に巣箱?養蜂箱依頼するよね!!!!!!
どうやらこの世界の蜂蜜は森とか彼らの巣を見つけに行って頂くようで養蜂は知らないんだって。
私も養蜂箱とかうろ覚えだけど、うちのお庭のお花を気に入ってくれてるんならば、きっと棲みついてくれるはず。
ピザ釜とかバーベキューのときみたいにサクサクっと木の箱を作ってくれてお試しできるように数個を蜜が良く採れそうな草花近くに配置してもらった。
ちゃんと採れるかわからないって伝えたらビーンさんは蜂の様子を見つつ改良してくれるって言ってくれたのでお任せ。
「話に聞いてはいたが本当に急に思いつくんだなぁ」
チェイスさんは大きな手で私の頭を撫でる。
「おもしれぇな!退屈しなさそうだ」
って言ったかと思うとザンっと短刀を私の真横に通過させ少し離れた木の根元に放った。
「ヒャっ!!!」
「ちょっとリーシャさまの前でいきなり何ですか?」
ビックリした私と怒り出したニーナを置いて短刀と獲物を回収に行く。
「危なくはないが何でこんなトコまでコイツが出てきたんだ?」
ブランと事切れた一角ウサギの耳を持って戻ってくる。
うひょー。魔物だけど可哀想だよーって思うけどいつも食べてるんだよね。
「昼食にでもと言いたいところだが調べてもらわんといかんからやめとくか」
残念そうにマジックバッグに仕舞う。小さめなマジックバッグは備品で持たされてるらしい。
流石に目の前で捌かれるのもなんだし、生態調査?はいると思うからその判断を支持しとこ。
離れの中に入って教授達と合流すると、チェイスさんは、ニーナに「周りを調べてから報告入れて来るから戻ってくるまで外に出ないように」って言って出て行った。
あんな小さくて人間に無害でも警戒するんだな。
離れも庭師さん達や警備の担当さんがいろいろ見て回ってくれてるからそんな心配ないと思うんだけど、ベテランさんが警戒するって事は問題ありなのかな?
しかし顔の真横に短刀が通ったのはビックリだよね。普通の貴族令嬢なら気を失うよ。きっと。アレ?怒るべきとこだったかな?
教授達に魔法学を習って、お昼食べてから翻訳を手伝ってってやってたら、チェイスさんがお義父さま連れて戻ってきた。
一緒に付近を見回って、養蜂箱も見てきたんだそうだ。
「近隣に魔獣はいなかったが原因が分かっておらんから、しばらくは警邏や警備に離れに待機させる」
まぁ仕方ないよね。
ニーナに先ほどの報告を受けたお義父さまはチェイスさんをチョップした。
「リーシャちゃん、すまんのう。コイツはちょっと雑なんじゃ」
「え~!ルドガーさまも多分同じ行動しますよ~」
「う・うむ?」
お義父さま否定できないんだ☆
チェイスさんはちょっと不服そうだけど、どうもお義父さまを尊敬してるようで、何か嬉しそうな感じもしてる。
子供の頃の憧れの騎士とかかな?
「蜜ミツバチも魔獣なんじゃよ。何か変化が起きてるのかもしれんのう」
え?魔獣なの?養蜂箱ダメじゃん?鑑定サボっちゃった!
って言うかチェイスさん先に教えてよね!
「蜜ミツバチは害はないし蜜は極上じゃから、養蜂箱はちょっと試したいんじゃ」
魔獣湧いてんじゃん?ダメなのでは~。
「箱の管理は帯剣した元騎士にさせるから気にせんで良いぞ」
お義父さまも食い意地特化しちゃったか~。
「蜜ミツバチの蜜はスノゥリリィの好物じゃし、美容に良いらしくてのぅ」
デレた!!!
多少のリスクは愛のままに受け入れちゃうのか~!!!
まぁ危なくないなら良いのかな?
大スズメバチみたいな危なそうな奴だったら断固拒否だけどね。怖いし。
蜜ミツバチもでっかいからあんま見たいもんじゃないから箱は通る時とか見えにくいとこだけにしておいてもらおう。
胡椒の木はちょっぴり成長したかな?
庭師の1人で離れを担当してくれるようになったビーンさんが、私が好きかもしれない植物を随時追加してくれてるらしい。
おしゃれ庭は目指してなかったけど、流石に可愛く綺麗な彩りで見栄えのあるデザインな庭園になって来て、人を招いても恥をかかない造り。
本邸の人たちも含め引退騎士さんが多いんだけど、有事の際にはまだまだイケますぜ!って言うムキムキした人が多いの。
お庭でたくさん収穫を出来る日を想像してホッコリしてたら何やらブウンッと近くで羽音?
ヒャって思わずニーナにしがみついたら、
「蜜ミツバチですよ」
ってチェイスさんに笑われた。
だってさ、クマンバチよりデッカいんだもん!!ビビるよ!
丸っこいフォルムでスズメバチみたいな怖そうな顔じゃないけどデカ過ぎてビックリしたんだよ!
でもよく見ると花粉だんご?蜂蜜だんご?
運んでるやつめっちゃデカ~ーーーーい!
そりゃもう速攻思うよね。蜂蜜ゲットだぜ!ってなるよね!!!
チェイスさんとビーンさんに即座に巣箱?養蜂箱依頼するよね!!!!!!
どうやらこの世界の蜂蜜は森とか彼らの巣を見つけに行って頂くようで養蜂は知らないんだって。
私も養蜂箱とかうろ覚えだけど、うちのお庭のお花を気に入ってくれてるんならば、きっと棲みついてくれるはず。
ピザ釜とかバーベキューのときみたいにサクサクっと木の箱を作ってくれてお試しできるように数個を蜜が良く採れそうな草花近くに配置してもらった。
ちゃんと採れるかわからないって伝えたらビーンさんは蜂の様子を見つつ改良してくれるって言ってくれたのでお任せ。
「話に聞いてはいたが本当に急に思いつくんだなぁ」
チェイスさんは大きな手で私の頭を撫でる。
「おもしれぇな!退屈しなさそうだ」
って言ったかと思うとザンっと短刀を私の真横に通過させ少し離れた木の根元に放った。
「ヒャっ!!!」
「ちょっとリーシャさまの前でいきなり何ですか?」
ビックリした私と怒り出したニーナを置いて短刀と獲物を回収に行く。
「危なくはないが何でこんなトコまでコイツが出てきたんだ?」
ブランと事切れた一角ウサギの耳を持って戻ってくる。
うひょー。魔物だけど可哀想だよーって思うけどいつも食べてるんだよね。
「昼食にでもと言いたいところだが調べてもらわんといかんからやめとくか」
残念そうにマジックバッグに仕舞う。小さめなマジックバッグは備品で持たされてるらしい。
流石に目の前で捌かれるのもなんだし、生態調査?はいると思うからその判断を支持しとこ。
離れの中に入って教授達と合流すると、チェイスさんは、ニーナに「周りを調べてから報告入れて来るから戻ってくるまで外に出ないように」って言って出て行った。
あんな小さくて人間に無害でも警戒するんだな。
離れも庭師さん達や警備の担当さんがいろいろ見て回ってくれてるからそんな心配ないと思うんだけど、ベテランさんが警戒するって事は問題ありなのかな?
しかし顔の真横に短刀が通ったのはビックリだよね。普通の貴族令嬢なら気を失うよ。きっと。アレ?怒るべきとこだったかな?
教授達に魔法学を習って、お昼食べてから翻訳を手伝ってってやってたら、チェイスさんがお義父さま連れて戻ってきた。
一緒に付近を見回って、養蜂箱も見てきたんだそうだ。
「近隣に魔獣はいなかったが原因が分かっておらんから、しばらくは警邏や警備に離れに待機させる」
まぁ仕方ないよね。
ニーナに先ほどの報告を受けたお義父さまはチェイスさんをチョップした。
「リーシャちゃん、すまんのう。コイツはちょっと雑なんじゃ」
「え~!ルドガーさまも多分同じ行動しますよ~」
「う・うむ?」
お義父さま否定できないんだ☆
チェイスさんはちょっと不服そうだけど、どうもお義父さまを尊敬してるようで、何か嬉しそうな感じもしてる。
子供の頃の憧れの騎士とかかな?
「蜜ミツバチも魔獣なんじゃよ。何か変化が起きてるのかもしれんのう」
え?魔獣なの?養蜂箱ダメじゃん?鑑定サボっちゃった!
って言うかチェイスさん先に教えてよね!
「蜜ミツバチは害はないし蜜は極上じゃから、養蜂箱はちょっと試したいんじゃ」
魔獣湧いてんじゃん?ダメなのでは~。
「箱の管理は帯剣した元騎士にさせるから気にせんで良いぞ」
お義父さまも食い意地特化しちゃったか~。
「蜜ミツバチの蜜はスノゥリリィの好物じゃし、美容に良いらしくてのぅ」
デレた!!!
多少のリスクは愛のままに受け入れちゃうのか~!!!
まぁ危なくないなら良いのかな?
大スズメバチみたいな危なそうな奴だったら断固拒否だけどね。怖いし。
蜜ミツバチもでっかいからあんま見たいもんじゃないから箱は通る時とか見えにくいとこだけにしておいてもらおう。
665
お気に入りに追加
1,875
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる