75 / 763
二章
73話 蜜ミツバチの蜂蜜ゲットしたいなぁ。
しおりを挟む
離れに着いて、お庭を覗くと以前植えたハーブ達がわさわさ。
胡椒の木はちょっぴり成長したかな?
庭師の1人で離れを担当してくれるようになったビーンさんが、私が好きかもしれない植物を随時追加してくれてるらしい。
おしゃれ庭は目指してなかったけど、流石に可愛く綺麗な彩りで見栄えのあるデザインな庭園になって来て、人を招いても恥をかかない造り。
本邸の人たちも含め引退騎士さんが多いんだけど、有事の際にはまだまだイケますぜ!って言うムキムキした人が多いの。
お庭でたくさん収穫を出来る日を想像してホッコリしてたら何やらブウンッと近くで羽音?
ヒャって思わずニーナにしがみついたら、
「蜜ミツバチですよ」
ってチェイスさんに笑われた。
だってさ、クマンバチよりデッカいんだもん!!ビビるよ!
丸っこいフォルムでスズメバチみたいな怖そうな顔じゃないけどデカ過ぎてビックリしたんだよ!
でもよく見ると花粉だんご?蜂蜜だんご?
運んでるやつめっちゃデカ~ーーーーい!
そりゃもう速攻思うよね。蜂蜜ゲットだぜ!ってなるよね!!!
チェイスさんとビーンさんに即座に巣箱?養蜂箱依頼するよね!!!!!!
どうやらこの世界の蜂蜜は森とか彼らの巣を見つけに行って頂くようで養蜂は知らないんだって。
私も養蜂箱とかうろ覚えだけど、うちのお庭のお花を気に入ってくれてるんならば、きっと棲みついてくれるはず。
ピザ釜とかバーベキューのときみたいにサクサクっと木の箱を作ってくれてお試しできるように数個を蜜が良く採れそうな草花近くに配置してもらった。
ちゃんと採れるかわからないって伝えたらビーンさんは蜂の様子を見つつ改良してくれるって言ってくれたのでお任せ。
「話に聞いてはいたが本当に急に思いつくんだなぁ」
チェイスさんは大きな手で私の頭を撫でる。
「おもしれぇな!退屈しなさそうだ」
って言ったかと思うとザンっと短刀を私の真横に通過させ少し離れた木の根元に放った。
「ヒャっ!!!」
「ちょっとリーシャさまの前でいきなり何ですか?」
ビックリした私と怒り出したニーナを置いて短刀と獲物を回収に行く。
「危なくはないが何でこんなトコまでコイツが出てきたんだ?」
ブランと事切れた一角ウサギの耳を持って戻ってくる。
うひょー。魔物だけど可哀想だよーって思うけどいつも食べてるんだよね。
「昼食にでもと言いたいところだが調べてもらわんといかんからやめとくか」
残念そうにマジックバッグに仕舞う。小さめなマジックバッグは備品で持たされてるらしい。
流石に目の前で捌かれるのもなんだし、生態調査?はいると思うからその判断を支持しとこ。
離れの中に入って教授達と合流すると、チェイスさんは、ニーナに「周りを調べてから報告入れて来るから戻ってくるまで外に出ないように」って言って出て行った。
あんな小さくて人間に無害でも警戒するんだな。
離れも庭師さん達や警備の担当さんがいろいろ見て回ってくれてるからそんな心配ないと思うんだけど、ベテランさんが警戒するって事は問題ありなのかな?
しかし顔の真横に短刀が通ったのはビックリだよね。普通の貴族令嬢なら気を失うよ。きっと。アレ?怒るべきとこだったかな?
教授達に魔法学を習って、お昼食べてから翻訳を手伝ってってやってたら、チェイスさんがお義父さま連れて戻ってきた。
一緒に付近を見回って、養蜂箱も見てきたんだそうだ。
「近隣に魔獣はいなかったが原因が分かっておらんから、しばらくは警邏や警備に離れに待機させる」
まぁ仕方ないよね。
ニーナに先ほどの報告を受けたお義父さまはチェイスさんをチョップした。
「リーシャちゃん、すまんのう。コイツはちょっと雑なんじゃ」
「え~!ルドガーさまも多分同じ行動しますよ~」
「う・うむ?」
お義父さま否定できないんだ☆
チェイスさんはちょっと不服そうだけど、どうもお義父さまを尊敬してるようで、何か嬉しそうな感じもしてる。
子供の頃の憧れの騎士とかかな?
「蜜ミツバチも魔獣なんじゃよ。何か変化が起きてるのかもしれんのう」
え?魔獣なの?養蜂箱ダメじゃん?鑑定サボっちゃった!
って言うかチェイスさん先に教えてよね!
「蜜ミツバチは害はないし蜜は極上じゃから、養蜂箱はちょっと試したいんじゃ」
魔獣湧いてんじゃん?ダメなのでは~。
「箱の管理は帯剣した元騎士にさせるから気にせんで良いぞ」
お義父さまも食い意地特化しちゃったか~。
「蜜ミツバチの蜜はスノゥリリィの好物じゃし、美容に良いらしくてのぅ」
デレた!!!
多少のリスクは愛のままに受け入れちゃうのか~!!!
まぁ危なくないなら良いのかな?
大スズメバチみたいな危なそうな奴だったら断固拒否だけどね。怖いし。
蜜ミツバチもでっかいからあんま見たいもんじゃないから箱は通る時とか見えにくいとこだけにしておいてもらおう。
胡椒の木はちょっぴり成長したかな?
庭師の1人で離れを担当してくれるようになったビーンさんが、私が好きかもしれない植物を随時追加してくれてるらしい。
おしゃれ庭は目指してなかったけど、流石に可愛く綺麗な彩りで見栄えのあるデザインな庭園になって来て、人を招いても恥をかかない造り。
本邸の人たちも含め引退騎士さんが多いんだけど、有事の際にはまだまだイケますぜ!って言うムキムキした人が多いの。
お庭でたくさん収穫を出来る日を想像してホッコリしてたら何やらブウンッと近くで羽音?
ヒャって思わずニーナにしがみついたら、
「蜜ミツバチですよ」
ってチェイスさんに笑われた。
だってさ、クマンバチよりデッカいんだもん!!ビビるよ!
丸っこいフォルムでスズメバチみたいな怖そうな顔じゃないけどデカ過ぎてビックリしたんだよ!
でもよく見ると花粉だんご?蜂蜜だんご?
運んでるやつめっちゃデカ~ーーーーい!
そりゃもう速攻思うよね。蜂蜜ゲットだぜ!ってなるよね!!!
チェイスさんとビーンさんに即座に巣箱?養蜂箱依頼するよね!!!!!!
どうやらこの世界の蜂蜜は森とか彼らの巣を見つけに行って頂くようで養蜂は知らないんだって。
私も養蜂箱とかうろ覚えだけど、うちのお庭のお花を気に入ってくれてるんならば、きっと棲みついてくれるはず。
ピザ釜とかバーベキューのときみたいにサクサクっと木の箱を作ってくれてお試しできるように数個を蜜が良く採れそうな草花近くに配置してもらった。
ちゃんと採れるかわからないって伝えたらビーンさんは蜂の様子を見つつ改良してくれるって言ってくれたのでお任せ。
「話に聞いてはいたが本当に急に思いつくんだなぁ」
チェイスさんは大きな手で私の頭を撫でる。
「おもしれぇな!退屈しなさそうだ」
って言ったかと思うとザンっと短刀を私の真横に通過させ少し離れた木の根元に放った。
「ヒャっ!!!」
「ちょっとリーシャさまの前でいきなり何ですか?」
ビックリした私と怒り出したニーナを置いて短刀と獲物を回収に行く。
「危なくはないが何でこんなトコまでコイツが出てきたんだ?」
ブランと事切れた一角ウサギの耳を持って戻ってくる。
うひょー。魔物だけど可哀想だよーって思うけどいつも食べてるんだよね。
「昼食にでもと言いたいところだが調べてもらわんといかんからやめとくか」
残念そうにマジックバッグに仕舞う。小さめなマジックバッグは備品で持たされてるらしい。
流石に目の前で捌かれるのもなんだし、生態調査?はいると思うからその判断を支持しとこ。
離れの中に入って教授達と合流すると、チェイスさんは、ニーナに「周りを調べてから報告入れて来るから戻ってくるまで外に出ないように」って言って出て行った。
あんな小さくて人間に無害でも警戒するんだな。
離れも庭師さん達や警備の担当さんがいろいろ見て回ってくれてるからそんな心配ないと思うんだけど、ベテランさんが警戒するって事は問題ありなのかな?
しかし顔の真横に短刀が通ったのはビックリだよね。普通の貴族令嬢なら気を失うよ。きっと。アレ?怒るべきとこだったかな?
教授達に魔法学を習って、お昼食べてから翻訳を手伝ってってやってたら、チェイスさんがお義父さま連れて戻ってきた。
一緒に付近を見回って、養蜂箱も見てきたんだそうだ。
「近隣に魔獣はいなかったが原因が分かっておらんから、しばらくは警邏や警備に離れに待機させる」
まぁ仕方ないよね。
ニーナに先ほどの報告を受けたお義父さまはチェイスさんをチョップした。
「リーシャちゃん、すまんのう。コイツはちょっと雑なんじゃ」
「え~!ルドガーさまも多分同じ行動しますよ~」
「う・うむ?」
お義父さま否定できないんだ☆
チェイスさんはちょっと不服そうだけど、どうもお義父さまを尊敬してるようで、何か嬉しそうな感じもしてる。
子供の頃の憧れの騎士とかかな?
「蜜ミツバチも魔獣なんじゃよ。何か変化が起きてるのかもしれんのう」
え?魔獣なの?養蜂箱ダメじゃん?鑑定サボっちゃった!
って言うかチェイスさん先に教えてよね!
「蜜ミツバチは害はないし蜜は極上じゃから、養蜂箱はちょっと試したいんじゃ」
魔獣湧いてんじゃん?ダメなのでは~。
「箱の管理は帯剣した元騎士にさせるから気にせんで良いぞ」
お義父さまも食い意地特化しちゃったか~。
「蜜ミツバチの蜜はスノゥリリィの好物じゃし、美容に良いらしくてのぅ」
デレた!!!
多少のリスクは愛のままに受け入れちゃうのか~!!!
まぁ危なくないなら良いのかな?
大スズメバチみたいな危なそうな奴だったら断固拒否だけどね。怖いし。
蜜ミツバチもでっかいからあんま見たいもんじゃないから箱は通る時とか見えにくいとこだけにしておいてもらおう。
665
お気に入りに追加
1,874
あなたにおすすめの小説
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。
ただ、愛されたいと願った。
そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。
◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。

『伯爵令嬢 爆死する』
三木谷夜宵
ファンタジー
王立学園の中庭で、ひとりの伯爵令嬢が死んだ。彼女は婚約者である侯爵令息から婚約解消を求められた。しかし、令嬢はそれに反発した。そんな彼女を、令息は魔術で爆死させてしまったのである。
その後、大陸一のゴシップ誌が伯爵令嬢が日頃から受けていた仕打ちを暴露するのであった。
カクヨムでも公開しています。

初夜に前世を思い出した悪役令嬢は復讐方法を探します。
豆狸
恋愛
「すまない、間違えたんだ」
「はあ?」
初夜の床で新妻の名前を元カノ、しかも新妻の異母妹、しかも新妻と婚約破棄をする原因となった略奪者の名前と間違えた?
脳に蛆でも湧いてんじゃないですかぁ?
なろう様でも公開中です。
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる