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一章
56話 ついに・・・?
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ボソッと小声で言われてちょっと睨まれてる感。ええ~って感じなんだけど!
ジュリアスさま達に聞こえていないようなのでお祝いの席で怒ることはしないけど、何この人~!!感じ悪いなぁ。
辺境の婚姻は人気がないみたいな事言ってたけど実はモテてるんじゃ?
流石に追撃してくる気は無いようだけど。ちょっと機嫌が急降下だよって思ってたら、ジュリアスさまが少し屈んで私の顔を覗く。
「疲れたな?少し座ろうか」
いきなり姫抱っこで高砂席みたいな場所に戻って椅子に座った。姫抱っこにみんなびっくりしてたのにさらに膝抱っこ追加で!
びやぁあああ!恥ずかしっ。
ご夫人やご令嬢が「きゃー♡」って騒ついちゃったよ。
さっきの失礼な人はワナワナしてる。ジュリアスさまに片想いかなんかかな?
ジュリアスさまはさらに私にケーキとかクッキーを口元に差し出してくるし、私が一口食べちゃってるのにそのまま自分の口にも入れちゃう。
それを見てまた女性陣が「まぁああ!!」って顔を赤くしたり、なぜかクネクネと悶絶してる。
「溺愛っていうやつかしらぁ!」
「羨ましいですわぁ!!」
「っかわいいですわぁ!!」
なんてキャアキャアしてるので悪い意味で騒がれてるわけじゃ無いようなので良かった?
「リーシャちゃん、これも美味しいね!普段小食なご夫人たちがすごい勢いで食べてたよー」
クラウスさまがマカロンを齧りつつ、私の口元にも持ってくる。
それは流石にジュリアスさまがブロック。
「狭量だな~兄さん」
そう笑ってジュリアスさまの口にマカロンを押し込む。マカロンもルルゥと一緒に焼き加減で苦労した一品。レシピうろ覚えだしね。
「あーん」
ふぇ?
声がした方を見ると小さな女の子と男の子がクラウスさまのトラウザーズを引っ張ってる。
この子達は確か・・・お義母さまのお兄様のお孫さん。
「どしたの?メイミー、ラーシュ」
クラウスさまが聞くと「あーん」をさらに要求してる。可愛い。
「あっちのテーブルになかったのかな」
って言いつつ、盛り付けられた中からいくつかとって口に入れると二人とも小さな手を頬に当ててふにゃっと笑顔になってる。超可愛い!!
ジュリアスさまも腰砕けな顔してメイミーちゃんの口にお菓子を差し出すとパクッと指まで食べられてる。何それ可愛い♡
そのあと二人のお母様が慌てて回収に来てむっちゃ恐縮されたけど可愛いのは大歓迎。
子供席に食べやすいお菓子を追加してもらうように頼んで。
「うふふ、リーシャちゃん。みんな食べ物に夢中になってて普段よりお付き合いが和やかだわ~」
お義母さまがそばに来て私の頭を撫でてくれた。美味しいは正義。
と言っても普段の調理よりは色々控えめなんだけどね。これでも。
そんなこんなで素敵な披露パーティーはとても楽しく大成功?でおしまい。
お泊まりの人は宿や別邸に。
帰られる人にはお土産をお渡しして。
みなさんうちの料理やお菓子が食べられるお店が欲しい~って名残惜しげだったそう。
コックさん達みんなすごく頑張ってるけど、ルルゥを超える腕前の人はまだいないから、うちのほどのは無理かなぁ~。
まぁみんな勉強熱心で美味しいのは間違い無いんだけどね!ルルゥはなんかセンスって言うのかな?別格なのよね。
プロフェッショナルな敏腕従者さんメイドさんで物凄い勢いでお片付けされてる。
私たちは着替えを済ませて居間でティータイム。ほっとする~。
で、綺麗なオジサマ再び!
さすが今夜は他の親族の人たちは別邸なんだけど、オジサマはねぇ・・・。
「陛下、お帰りにならないので?」
さすがにお義父さまもちょっと引き攣ってる。
「え~、今日は泊まりたいなぁ。お祝いの余韻に浸りたい~」
駄々っ子なオジサマ。綺麗なだけにギャップがすごい。
どうも辺境には王都からの転移陣があるらしい。緊急な時だけつかう。だから護衛もお付きも連れてないらしいけど自由過ぎる。きっと王都で胃がキリキリしちゃってる人がいるよ。
そんなやり取りを眺めてたら、スッとセバスチャンとニーナがやってきて、「今日はお疲れでしょうからもうごゆっくりなさってください」って、お部屋から連れ出された。
いや、なんか家族に生暖かく送り出されたんですけど!?
同居ってこう言う時辛いね!
ニーナやサラ、メルにお風呂に連行されてめっちゃお手入れされたあと、可愛いナイトワンピース着せられて寝室に送り出されたよ。
すでにジュリアスさまも湯上がりで、ちょっと苦笑気味に「おいで」っでしてくれた。
まぁね、まだいいとかもう少し待とうとか遠慮されちゃったんだけど、こう言うことってさ、タイミング外すとずっと出来なくなりそうだから、ぐいぐい食い気味にお願いしたよね。
結果だけ言うと無理!!
イチャイチャしてめっちゃ筋肉堪能させてもらったけど、最後までは成らずって事で。
徐々に、追々、ゆっくりねって。
ただ、私はちゃんと大事にされて、幸せだなって、すごく素敵な時を過ごせたんだよ。
ジュリアスさまはとても優しくてあったかい旦那さまです。
ジュリアスさま達に聞こえていないようなのでお祝いの席で怒ることはしないけど、何この人~!!感じ悪いなぁ。
辺境の婚姻は人気がないみたいな事言ってたけど実はモテてるんじゃ?
流石に追撃してくる気は無いようだけど。ちょっと機嫌が急降下だよって思ってたら、ジュリアスさまが少し屈んで私の顔を覗く。
「疲れたな?少し座ろうか」
いきなり姫抱っこで高砂席みたいな場所に戻って椅子に座った。姫抱っこにみんなびっくりしてたのにさらに膝抱っこ追加で!
びやぁあああ!恥ずかしっ。
ご夫人やご令嬢が「きゃー♡」って騒ついちゃったよ。
さっきの失礼な人はワナワナしてる。ジュリアスさまに片想いかなんかかな?
ジュリアスさまはさらに私にケーキとかクッキーを口元に差し出してくるし、私が一口食べちゃってるのにそのまま自分の口にも入れちゃう。
それを見てまた女性陣が「まぁああ!!」って顔を赤くしたり、なぜかクネクネと悶絶してる。
「溺愛っていうやつかしらぁ!」
「羨ましいですわぁ!!」
「っかわいいですわぁ!!」
なんてキャアキャアしてるので悪い意味で騒がれてるわけじゃ無いようなので良かった?
「リーシャちゃん、これも美味しいね!普段小食なご夫人たちがすごい勢いで食べてたよー」
クラウスさまがマカロンを齧りつつ、私の口元にも持ってくる。
それは流石にジュリアスさまがブロック。
「狭量だな~兄さん」
そう笑ってジュリアスさまの口にマカロンを押し込む。マカロンもルルゥと一緒に焼き加減で苦労した一品。レシピうろ覚えだしね。
「あーん」
ふぇ?
声がした方を見ると小さな女の子と男の子がクラウスさまのトラウザーズを引っ張ってる。
この子達は確か・・・お義母さまのお兄様のお孫さん。
「どしたの?メイミー、ラーシュ」
クラウスさまが聞くと「あーん」をさらに要求してる。可愛い。
「あっちのテーブルになかったのかな」
って言いつつ、盛り付けられた中からいくつかとって口に入れると二人とも小さな手を頬に当ててふにゃっと笑顔になってる。超可愛い!!
ジュリアスさまも腰砕けな顔してメイミーちゃんの口にお菓子を差し出すとパクッと指まで食べられてる。何それ可愛い♡
そのあと二人のお母様が慌てて回収に来てむっちゃ恐縮されたけど可愛いのは大歓迎。
子供席に食べやすいお菓子を追加してもらうように頼んで。
「うふふ、リーシャちゃん。みんな食べ物に夢中になってて普段よりお付き合いが和やかだわ~」
お義母さまがそばに来て私の頭を撫でてくれた。美味しいは正義。
と言っても普段の調理よりは色々控えめなんだけどね。これでも。
そんなこんなで素敵な披露パーティーはとても楽しく大成功?でおしまい。
お泊まりの人は宿や別邸に。
帰られる人にはお土産をお渡しして。
みなさんうちの料理やお菓子が食べられるお店が欲しい~って名残惜しげだったそう。
コックさん達みんなすごく頑張ってるけど、ルルゥを超える腕前の人はまだいないから、うちのほどのは無理かなぁ~。
まぁみんな勉強熱心で美味しいのは間違い無いんだけどね!ルルゥはなんかセンスって言うのかな?別格なのよね。
プロフェッショナルな敏腕従者さんメイドさんで物凄い勢いでお片付けされてる。
私たちは着替えを済ませて居間でティータイム。ほっとする~。
で、綺麗なオジサマ再び!
さすが今夜は他の親族の人たちは別邸なんだけど、オジサマはねぇ・・・。
「陛下、お帰りにならないので?」
さすがにお義父さまもちょっと引き攣ってる。
「え~、今日は泊まりたいなぁ。お祝いの余韻に浸りたい~」
駄々っ子なオジサマ。綺麗なだけにギャップがすごい。
どうも辺境には王都からの転移陣があるらしい。緊急な時だけつかう。だから護衛もお付きも連れてないらしいけど自由過ぎる。きっと王都で胃がキリキリしちゃってる人がいるよ。
そんなやり取りを眺めてたら、スッとセバスチャンとニーナがやってきて、「今日はお疲れでしょうからもうごゆっくりなさってください」って、お部屋から連れ出された。
いや、なんか家族に生暖かく送り出されたんですけど!?
同居ってこう言う時辛いね!
ニーナやサラ、メルにお風呂に連行されてめっちゃお手入れされたあと、可愛いナイトワンピース着せられて寝室に送り出されたよ。
すでにジュリアスさまも湯上がりで、ちょっと苦笑気味に「おいで」っでしてくれた。
まぁね、まだいいとかもう少し待とうとか遠慮されちゃったんだけど、こう言うことってさ、タイミング外すとずっと出来なくなりそうだから、ぐいぐい食い気味にお願いしたよね。
結果だけ言うと無理!!
イチャイチャしてめっちゃ筋肉堪能させてもらったけど、最後までは成らずって事で。
徐々に、追々、ゆっくりねって。
ただ、私はちゃんと大事にされて、幸せだなって、すごく素敵な時を過ごせたんだよ。
ジュリアスさまはとても優しくてあったかい旦那さまです。
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