ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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一章

49話 〈花嫁さんのお菓子〉をやってみたいと思っちゃったのです。

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 私はふと思い出した。
 お嫁さんのお菓子と言う田舎の風習を!
 って言ってもおばあちゃんの田舎でもほぼ廃れてた気はするんだけど。

 紅白餅は食べ方も教えないと謎の物体なので餅まきは無しだけど、つきたてのお餅を出すのは面白いかも?

 お式見に来てくれたお子様達にちょっとしたお菓子を渡すのはどうかな!!
 投げるのはどれくらい密集するとか分かんないし危ないしダメよねぇ。

 ウエディングハイ!!ってやつかしら?
 もうじきドレス着てお式して、きちんと奥さんになるんだぞーって気分が盛り上がってきました!

 朝ごはんの後のお茶タイムに、お義母さまと相談です。ギリギリに何言い出すのこの子って思われちゃうかな?って口に出してから思っちゃった。

「あらあら素敵ね♡リーシャちゃん、領民にも気を遣ってくれるのねぇ」

 何か良い方に思って貰った!申し訳ない。

「おちびちゃん達がお祝いにお花を持ってきてくれるからお返しでお菓子渡すのは良いと思うわ~」
「お花?」
「そうよ~自分で詰んできて小さな花束だったり花冠だったり、思い思いのお祝いをしてくれるのよ~♡可愛いの~私の時も最高の花嫁にして貰えたわ♫」

 すごい!何それ萌える☆

「振る舞いで食べ物もいっぱい出すから、お菓子はクッキーとかでどうかしらね」

 むちゃくちゃ美味しいもの作る~!!

「かわいい型のクッキー作ってみます~」
「良いわね!」

 日持ちはアイテムボックスがあるので考えないで味重視で作ろう~。

 お式まで日が迫ってきてるので出来るだけたくさん作れるようにしなくちゃ。

 ルルゥたちは料理とお土産でフル回転になっちゃうから、クッキーは離れでニーナ達に手伝ってもらって作ろう。

「うふふ、リーシャちゃんが嬉しそうで私も幸せよ」



 教授達にはお式までお勉強を休みたいのと、お菓子作りにためにしばらくは魔道具とかも作らないって伝えたら、魔導書の写本を進めるって事なので他の無難な?のもお渡ししたよ。無難なはずなのにブルブルしてた。解せぬ。

 本邸のキッチンは何気に増改築されてるし、ちょこちょこ人が増えてる。兵舎と従者棟のコックさん達も交代でレシピを学びにきてるんだって。

「人はどんどん育ってるからドンと任せなさい!」

 クッキー作りにルルゥが参戦だって。
 目新しいものは作らないよ?

 お昼を食べたあと、何故かルルゥに抱っこされて離れに向かった。

「さぁさぁ、クッキー作りましょう!」

 すごいテンション高いじゃん。

 結局オーツ麦クッキーとビスケット、卵ボーロを作りたいなーって思って、ナッツ入れたり、カカオニブ入れたり。
 ちょっと大人向けに紅茶の葉を粉にして混ぜたりハーブ入りも作ったり。
 思いつくままを数日間繰り返すことに。

 余った卵白はメレンゲクッキーとラングドシャ、スフレに。

 スフレは出来立てが美味しいので本邸のキッチンでみんなと食べたよ。
 ふわふわで美味しかったのでお義母さまとクラウスさまが虜になっちゃった。

 ふわふわが好きみたいだったので、ふわとろオムレツを出したら、鶏を増やそうとか魔鳥のたまごは大きいとかまた大変な事言い出しちゃった。
 卵はお国違えば生食厳禁な危険食べ物だから鶏舎作るなら衛生管理と除菌殺菌滅菌に気をつけないとだね。
 識別用の魔道具もいるかなぁ。

 たまごふわふわも作りたいけど、お出汁なくてコンソメ味しか出来ないし、卵が産む鳥類が絶滅しそうな気がしたのでやめとこう。

 でも卵って有能だからみんな大好きなのは仕方ないよね。

 だし巻き卵食べたいなぁ。


 新婚旅行で海連れてってもらえるから、鰹節か魚醤があると良いなぁ。せめて昆布とか。
 欲を言えば、カニ、エビ、タコ、貝、海苔欲しいな。
 海の中潜ってでもゲットしたいんだなぁ。

 



 
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