ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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一章

46話 お義父さまとたんぽぽ畑でメルヘンなおデートです☆

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 馬屋です。今日がいい天気で良かったですよー。
 お義父さがワクワクした感じで馬車に乗り込んでドーリーさんに運転してもらってます。
 ダッカダッカと走っていく二頭の馬さんたちは普段と重さが違うのを感じたようで、しばらく不思議そうにゆっくり走った後、スピードを上げて単騎で走ってるみたいな軽やかさ。

「ふむぅ!これは良いな!!だがうちの馬車くらい耐久性がないと車軸が持たんかもしれんな!!」

 お義父さまはとても良い笑顔で降りて来た。ジェットコースターに乗ったみたいな。     

 重力操作はしてもスピードに車体がついていけないのは困るねぇ。

 お馬さんたちを馭者さんにゆっくり走らせてもらうのはダメなのかとドーリーさんに聞いたら指示はできるそう。
 ただ試しにどれくらい馬たちが動けるのかって走らせたらしい。

 人に譲る時は重力軽減を半分くらいにして浮遊は無しでスプリング推奨って感じが無難かも?


 街の鍛治師さんとこに行くのを頼んでたので、これからお義父さまと一緒に街に行く事になってる。
「お弁当じゃ~」
って喜んでる。街に出る途中にお花畑があるらしい。お義父さまとメルヘンなデート。
 セリウスさまたちが爆笑して、ジュリアスさまが「またも父上め・・・」って凹んでたよ。

 お弁当はほとんどルルゥが作って私は少し作っただけなんだけど、外でお弁当なのが嬉しいみたい。
 行軍とかだと兵糧とかが基本だもんね。

 馬車はプレートつけた状態でドーリーさんがそこそこなスピードで走らせてる。
 浮遊のおかげでお尻も大丈夫。王様の馬車より楽になってる!

「リーシャちゃん、これはすごいのぅ。揺れも少なくて馬も疲れにくいのが素晴らしいぞ」

 お義父さまが良い子良い子と撫でてくれる。お義父さまは基本疲れ知らずなので、楽になったと言われてもちょっと本当かな?って思っちゃうんだけど。

 お花畑に着いたと言われて外に出たら。

 野一面のたんぽぽ畑!

 一瞬だけ花畑?って思ったけど黄色がいっぱいで圧巻だった。

「わぁ!」
「うむ。いい見頃になっておったな!」

 後ろからもう一台の馬車で着いてきていたサラとメル、アランとジャックがお弁当を食べる場所をセットしてくれてる。

 今日はニーナはお休み。なかなか休んでくれないのでちょっと悩んでたら、侍女長さんたちが他の子が休めなくなるでしょ~って、グレーデン家の従者さんたちがよく行く近くの露天風呂に行くって連れて行っってくれた。
 私も露天風呂行ってみたいな。

「お弁当じゃ~♫」

 とってもテンションの高いお義父さまが早速バクバク。お弁当って量じゃないんだけどね!

「リーシャちゃんが来てくれてから食事が楽しいぞ!美味しいご飯に可愛い娘、最高じゃなぁ」
 
 メニューは、全部もうほとんど食卓に出たことがある物だけど、幸せそうに一種類ずつ感想を言いつつ食べてくれる。
 ちょっと離れたところでサラたちも楽しそうに食べてくれてるので良かった。

「お義父さま!このたんぽぽ、食用なので摘んでいきたいです!」

 花と葉っぱはサラダやお浸しにして根っこはたんぽぽコーヒー!!
 私はそこまで好きじゃないけど体には良いんだよね。

「ほお、そうなのか?では帰りも立ち寄るかの」
 すぐ食べると言いだすことはなくてホッとした。
 
 お茶を飲んでしばらくお義父さまのエスコートで散歩を楽しんでから街に出発~。

 たんぽぽ畑、なかなか良かったな。





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