ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

文字の大きさ
上 下
34 / 764
一章

32話 ふわふわパンケーキは自分で焼いて食べるのが楽しいらしい。

しおりを挟む
 教授達は今日から使用人達に住む別棟に移るらしく、荷物の整理と長旅の疲れを取ってもらうため授業は一週間ほど先だそう。
 教授はお年もあるからごゆっくりと思うんだけど、ジョシュー先生はとってもお元気そうなんだけどね?

 お料理に未練があったみたいだけど、あちらでも同じようなメニューが出るし、本邸でご一緒にしても良いと聞いて感動されてた。
 流石に毎日上司と食事は・・・ってご辞退された。

 お茶の後、どうしようかな~と思って。
 悩んだんだけど昨日作ったミキサーとかは報告しなくちゃだから早めに出しとこうと。

 キッチンで卵と牛乳と果物出してもらって。
 
 昨日作ったハンドミキサーでメレンゲ立てて。
 生クリームも作る。
 ミキサー出来たからマッチョコックに頼まなくても良いんだからね!

 ふわふわメレンゲのパンケーキでミキサーの初お披露目!!

 そしてホットプレートで焼く!別にフライパンでも良いけど。ホットプレートは一応フッ素加工みたいにしてあるよ。

 甘い香りがふわふわ~。
  
 まぁ普通にルルゥが興味津々で見てるし。ニックス達も張り付いている。
 ミキサーもホットプレートも気になったみたいだけど、パンケーキがもっと気になるらしい。

 ホットプレートを全部出したらルルゥが早速焼き出して。
 ニックス達もそれに続く・・・と思ったらケーキ種をせっせと用意してて。
 何故か、お義父さま達が焼いてる!!マッチョのおじさまとドレッシーな美女がお玉とフライ返し持ってニコニコしている!!
 
 とっても楽しそうです。

 焼けた分をお皿に乗せて果物と生クリームを盛り付ける。
 それを見てみんなが真似をするんだけど個性が出てて笑っちゃう。

 自分で食べる用をそれぞれ焼く事にしたようでアラン達もホットプレート待ちです。

 冷めちゃうので順番に食べていきます。

 私は普通のホットケーキも好きだけど、おしゃれパンケーキも良くクミちゃんと食べてたから、ちょっと懐かしくなった。

「これは面白いのう!」
「あら、お口の中ですぐ消えちゃうのねぇ」
 お義父さま達は薄焼きパンケーキの方が良かったかも?

 スフレも食べたいな~。

「リーシャちゃん、このホットプレート?と言うやつはたくさん作れるものか?」
「魔法式を書き込める人なら作れますよ」
 お義父さまが真剣にホットプレートを眺めてる。
「ふむ~。野営に持っていけると温かい物が食えて良いのう」
「ああ、それならこっちの方が便利かもです」
 コンロを出して説明したら、お義父さまが両方とも良いって一台ずつ持って走って行ってしまった。

「あらあら、リーシャちゃん、また凄いものを作っちゃったわねぇ」
って笑いながらお義母さまが二回めを焼いている。太らない秘訣が知りたい。

 ルルゥがやっとミキサーやホットプレートについて使い方を確かめてる。
 そっとジューサーも出して、スムージーやみじん切りのやり方を説明。

 野菜と果物と牛乳でミックスなスムージーを作って飲む。
「栄養が取れて美肌とお通じに良いです」
って言ったら、お義母さまとルルゥの目がギラっと光って混ぜる野菜と果物の銀味を始めた。

 美の秘訣は貪欲さ・・・?

 メイドさん達もザワっとしたのでもしかしたら美容関係ってこの世界でも売れちゃう?

 結局、お義父さまがジュリアスさまと帰ってきた時に、魔道具は権利を登録して人任せに出来る分は丸投げでって説明してくれた。

 収入は私の個人財産になるらしいけど、ここにいれば生活に困らないので使い道がない。辺境の発展に何か使えないかな?
 貯めておいていつかできるかも知れない子供に残す?

 アランからローラーボードの報告を受けたジュリアスさまが、
「リーシャは思いの外お転婆だな」
って笑った。
 移動が常に抱っこだからって言ったら、スピードが出ないキックボードを作ったら乗っても良いって。
 ジュリアスさまがいる時のジュリアスさまの抱っこは継続でって。

 セリウスさま達がローラーボードが欲しいって騒いだのでそれは数台作る事になった。

 私にだけみんな過保護過ぎなんだよー。

 
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

伯爵令嬢の秘密の知識

シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜

青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ 孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。 そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。 これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。 小説家になろう様からの転載です!

【完結】捨てられた双子のセカンドライフ

mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】 王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。 父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。 やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。 これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。 冒険あり商売あり。 さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。 (話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~

水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート! ***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!

醜さを理由に毒を盛られたけど、何だか綺麗になってない?

京月
恋愛
エリーナは生まれつき体に無数の痣があった。 顔にまで広がった痣のせいで周囲から醜いと蔑まれる日々。 貴族令嬢のため婚約をしたが、婚約者から笑顔を向けられたことなど一度もなかった。 「君はあまりにも醜い。僕の幸せのために死んでくれ」 毒を盛られ、体中に走る激痛。 痛みが引いた後起きてみると…。 「あれ?私綺麗になってない?」 ※前編、中編、後編の3話完結  作成済み。

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。

柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。 詰んでる。 そう悟った主人公10歳。 主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど… 何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど… なろうにも掲載しております。

聖女転生? だが断る

日村透
恋愛
生まれ変わったら、勝ち逃げ確定の悪役聖女になっていた―――  形ばかりと思っていた聖女召喚の儀式で、本当に異世界の少女が訪れてしまった。 それがきっかけで聖女セレスティーヌは思い出す。 この世界はどうも、前世の母親が書いた恋愛小説の世界ではないか。 しかも自分は、本物の聖女をいじめて陥れる悪役聖女に転生してしまったらしい。 若くして生涯を終えるものの、断罪されることなく悠々自適に暮らし、苦しみのない最期を迎えるのだが…… 本当にそうだろうか?  「怪しいですわね。話がうますぎですわ」 何やらあの召喚聖女も怪しい臭いがプンプンする。 セレスティーヌは逃亡を決意した。

ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい

珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。 本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。 …………私も消えることができるかな。 私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。 私は、邪魔な子だから。 私は、いらない子だから。 だからきっと、誰も悲しまない。 どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。 そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。 異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。 ☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。 彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。

処理中です...