24 / 710
一章
22話 ロジャー先生はイケボでイケズ。
しおりを挟む
今日はお久しぶりなロジャー先生の診察です。
基本お忙しいので私の調子が悪くない時は無理に見ないって事で定期ではないの。
2回目の時に食事で気持ち悪くならないならいろいろ食べても良いって言われたからつい好きなものへの欲求が暴走しがちに。
ロジャー先生は私をじっと観察してニーナ以外出るように言った。
ジュリアスさまとお義父さまがブウブウ言ってたけど、
「女性の診察に同席するな」
ってロジャー先生に言われて、お義母さまに引き摺られていっちゃいました。力持ちだ~。
にしても先生、相変わらず良い声だなぁ。
「だいぶ栄養が回ってきたな」
ぬ?太ったと言うのか!
ちょっとガーンって思ったけど、そもそも痩せすぎなんだった。
「栄養失調で出てた腹も治まってきたしもう心配なさそうだ」
え?あのぽってり腹って地獄の餓鬼みたいなそう言う事だったの!?
最近ちょっとぽってり具合が落ち着いたから幼児体型から脱したと思ったら。
痩せててお腹出てるの変だなぁとも思ってたけど!飢えすぎてたのか!
あのクソ親父め!残った毛全部抜いて毛穴焼いてやろうか!!
「ギリギリ倒れないレベルで持ち堪えていたのはニーナのおかげだろう。陛下がこっちに任せてくれてよかったな」
ニーナが居なかったらリーシャは飢える前に絶望でもういなかったと思うよ。
後ろに控えてくれてるニーナのスカートをギュッて掴んだ。
私はお腹空いたって思う間も無く、いきなり王宮に連れて行かれて一気に辺境に向かうことになったからリーシャがそこまで追い込まれてたのって理解しててもあんまり実感ないんだよ。毎日楽しくしてて申し訳ない気持ち。
ニーナは私が前のリーシャと違うことわかってるよね?でも何も言わずにずっとそばにいてくれるんだ。ありがたいね。
「体内の循環も良さそうだし臓器も回復してきている。そこで少し聞きにくいことを聞くぞ。リーシャ嬢は月の障はきているのか?」
あー、どうだっけ?
「リーシャさまは初潮が14歳の時で不定期で数回ございました。10ヶ月まえに来て以来は止まっていると思います」
ニーナが答えてくれた。14歳って早いっけ?遅いっけ?ストレス過多でしかも栄養失調じゃ来ただけすごいかも?
私は元の体の時は腹痛が酷かったから今のところ来てないのラッキーだったけど結婚するなら来ないとやばいね。
「ふーむ、寝る前にこの薬湯を飲むようにしてくれ。血液循環が良くなって子宮にも良い」
生理痛対策になりそうなやつかな。
「成長期は過ぎてるから大人と判断するところだが、営みは月の障が来るようになってからにしたほうが良さそうだ。まぁ体格差がある夫婦は珍しくもないし、その辺りは二人で話し合えばよい。」
○水さまボイスでそんなの言われる恥ずかしさ!
そしてやっぱり身長が伸びなさそう!
「魔力循環もマシになってきているから使える薬も増えてきた。前までは与えても毒になりかねなかったからな。今後はポーションも使って良いぞ」
ポーション!おじいちゃんが集めてたって自慢してたゲームのジュースのヤツ!あの瓶くれなかったんだよ~。美味しくなかったらしいけど実際はどうなんだろう?
「今日はこれまで。ニーナ、外の連中を入れてくれ」
扉の取手をほんの少し触った瞬間、ものすごい勢いでジュリアスさまたちが雪崩れ込んできた。
重病の検査結果や手術の結果聞く家族くらいの。
ちょっとむず痒い。
「リーシャはどうなんだ!?」
って、ただの健康チェックだよー。
ロジャー先生のヒャーっとした空気で冷静になったみんなは、
「問題なし」
って聞いてホッとしてた。ジュリアスさまだけ残れって言われたので、私はお義父さまに抱っこされてリビングにいったよ。
基本お忙しいので私の調子が悪くない時は無理に見ないって事で定期ではないの。
2回目の時に食事で気持ち悪くならないならいろいろ食べても良いって言われたからつい好きなものへの欲求が暴走しがちに。
ロジャー先生は私をじっと観察してニーナ以外出るように言った。
ジュリアスさまとお義父さまがブウブウ言ってたけど、
「女性の診察に同席するな」
ってロジャー先生に言われて、お義母さまに引き摺られていっちゃいました。力持ちだ~。
にしても先生、相変わらず良い声だなぁ。
「だいぶ栄養が回ってきたな」
ぬ?太ったと言うのか!
ちょっとガーンって思ったけど、そもそも痩せすぎなんだった。
「栄養失調で出てた腹も治まってきたしもう心配なさそうだ」
え?あのぽってり腹って地獄の餓鬼みたいなそう言う事だったの!?
最近ちょっとぽってり具合が落ち着いたから幼児体型から脱したと思ったら。
痩せててお腹出てるの変だなぁとも思ってたけど!飢えすぎてたのか!
あのクソ親父め!残った毛全部抜いて毛穴焼いてやろうか!!
「ギリギリ倒れないレベルで持ち堪えていたのはニーナのおかげだろう。陛下がこっちに任せてくれてよかったな」
ニーナが居なかったらリーシャは飢える前に絶望でもういなかったと思うよ。
後ろに控えてくれてるニーナのスカートをギュッて掴んだ。
私はお腹空いたって思う間も無く、いきなり王宮に連れて行かれて一気に辺境に向かうことになったからリーシャがそこまで追い込まれてたのって理解しててもあんまり実感ないんだよ。毎日楽しくしてて申し訳ない気持ち。
ニーナは私が前のリーシャと違うことわかってるよね?でも何も言わずにずっとそばにいてくれるんだ。ありがたいね。
「体内の循環も良さそうだし臓器も回復してきている。そこで少し聞きにくいことを聞くぞ。リーシャ嬢は月の障はきているのか?」
あー、どうだっけ?
「リーシャさまは初潮が14歳の時で不定期で数回ございました。10ヶ月まえに来て以来は止まっていると思います」
ニーナが答えてくれた。14歳って早いっけ?遅いっけ?ストレス過多でしかも栄養失調じゃ来ただけすごいかも?
私は元の体の時は腹痛が酷かったから今のところ来てないのラッキーだったけど結婚するなら来ないとやばいね。
「ふーむ、寝る前にこの薬湯を飲むようにしてくれ。血液循環が良くなって子宮にも良い」
生理痛対策になりそうなやつかな。
「成長期は過ぎてるから大人と判断するところだが、営みは月の障が来るようになってからにしたほうが良さそうだ。まぁ体格差がある夫婦は珍しくもないし、その辺りは二人で話し合えばよい。」
○水さまボイスでそんなの言われる恥ずかしさ!
そしてやっぱり身長が伸びなさそう!
「魔力循環もマシになってきているから使える薬も増えてきた。前までは与えても毒になりかねなかったからな。今後はポーションも使って良いぞ」
ポーション!おじいちゃんが集めてたって自慢してたゲームのジュースのヤツ!あの瓶くれなかったんだよ~。美味しくなかったらしいけど実際はどうなんだろう?
「今日はこれまで。ニーナ、外の連中を入れてくれ」
扉の取手をほんの少し触った瞬間、ものすごい勢いでジュリアスさまたちが雪崩れ込んできた。
重病の検査結果や手術の結果聞く家族くらいの。
ちょっとむず痒い。
「リーシャはどうなんだ!?」
って、ただの健康チェックだよー。
ロジャー先生のヒャーっとした空気で冷静になったみんなは、
「問題なし」
って聞いてホッとしてた。ジュリアスさまだけ残れって言われたので、私はお義父さまに抱っこされてリビングにいったよ。
665
お気に入りに追加
1,792
あなたにおすすめの小説
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
三回も婚約破棄された小リス令嬢は黒豹騎士に睨まれる~実は溺愛されてるようですが怖すぎて気づきません~
鳥花風星
恋愛
常に何かを食べていなければ魔力が枯渇してしまい命も危うい令嬢ヴィオラ。小柄でいつも両頬に食べ物を詰めこみモグモグと食べてばかりいるのでついたあだ名が「小リス令嬢」だった。
大食いのせいで三度も婚約破棄されてしまい家族にも疎まれるヴィオラは、ひょんなことからとある騎士に縁談を申し込まれる。
見た目は申し分ないのに全身黒づくめの服装でいつも無表情。手足が長く戦いの際にとても俊敏なことからついたあだ名が「黒豹騎士」だ。
黒豹に睨まれ怯える小リスだったが、どうやら睨まれているわけではないようで…?
対照的な二人が距離を縮めていくハッピーエンドストーリー。
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
もふきゅな
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
転生先が意地悪な王妃でした。うちの子が可愛いので今日から優しいママになります! ~陛下、もしかして一緒に遊びたいのですか?
朱音ゆうひ
恋愛
転生したら、我が子に冷たくする酷い王妃になってしまった!
「お母様、謝るわ。お母様、今日から変わる。あなたを一生懸命愛して、優しくして、幸せにするからね……っ」
王子を抱きしめて誓った私は、その日から愛情をたっぷりと注ぐ。
不仲だった夫(国王)は、そんな私と息子にそわそわと近づいてくる。
もしかして一緒に遊びたいのですか、あなた?
他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5296ig/)
【書籍化進行中】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
恋愛
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
前世の記憶がうっすら残る私が転生したのは、貧乏伯爵家の長女。父親に頼まれ、公爵家の圧力と財力に負けた我が家は私を売った。
悲壮感漂う状況のようだが、契約婚は悪くない。実家の借金を返し、可愛い継子を愛でながら、旦那様は元気で留守が最高! と日常を謳歌する。旦那様に放置された妻ですが、息子や使用人と快適ライフを追求する。
逞しく生きる私に、旦那様が距離を詰めてきて? 本気の恋愛や溺愛はお断りです!!
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2024/09/07……カクヨム、恋愛週間 4位
2024/09/02……小説家になろう、総合連載 2位
2024/09/02……小説家になろう、週間恋愛 2位
2024/08/28……小説家になろう、日間恋愛連載 1位
2024/08/24……アルファポリス 女性向けHOT 8位
2024/08/16……エブリスタ 恋愛ファンタジー 1位
2024/08/14……連載開始
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
愛なんてどこにもないと知っている
紫楼
恋愛
私は親の選んだ相手と政略結婚をさせられた。
相手には長年の恋人がいて婚約時から全てを諦め、貴族の娘として割り切った。
白い結婚でも社交界でどんなに噂されてもどうでも良い。
結局は追い出されて、家に帰された。
両親には叱られ、兄にはため息を吐かれる。
一年もしないうちに再婚を命じられた。
彼は兄の親友で、兄が私の初恋だと勘違いした人。
私は何も期待できないことを知っている。
彼は私を愛さない。
主人公以外が愛や恋に迷走して暴走しているので、主人公は最後の方しか、トキメキがないです。
作者の脳内の世界観なので現実世界の法律や常識とは重ねないでお読むください。
誤字脱字は多いと思われますので、先にごめんなさい。
他サイトにも載せています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる