ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

文字の大きさ
上 下
16 / 764
一章

15話 お義父さまと街デートです☆果物の名前が覚えられそうにありません!

しおりを挟む
 本日の朝ご飯はひたひたにしたシリアル?と鳥ささみを使ったサラダです。
 机の上にはやっぱり山盛りお肉!
 なんて言うか野菜もっと食え~だよ。

 お義父さまは本日の私とのお買い物デートのお話をしてニコニコです。
 ジュリアスさまは「俺より先にー」って落ち込んでる。なんかごめん。
 そう言うことで食後のお茶が終わってからお義父さまに抱っこされて馬で街に出陣だー!
 ニーナと護衛さんと何故かコックのルルゥも一緒。私が興味を持つ食べ物をチェックしたいんだって。ルルゥとニーナは馬車。
 お義父さま、多分馬車狭いもんね。

 今から行く街は一番近いところでこの領の中心。王都からの街道からの街が北でここは東側らしい。

 街は店舗と露店の並ぶ大通りがあって結構栄えてるなって印象。

 今日のお衣装は良いとこのお嬢さん完璧バージョン。お義父さまと一緒だからグレーデン家に大事にされてるお嫁さまって言うアピールなんだって。領民に顔を覚えてもらうためでもあるらしいけどどう考えてもお孫さまを抱っこして歩いてるお祖父様だよぅ。

 抱っこされながらいろいろ見てるんだけど不思議なことに気がついた。
 目に付いた物で気になったリーシャの記憶にある物はなんとなく名称が浮かんで、もっと情報が欲しいって思うと名称の下に詳細が出てくる。その詳細がリーシャの記憶じゃ無いよう。
 知らない物は最初から名称も詳細も出てくる。
 脳内に辞書がある感じ?

 果物屋さんでイチゴみたいなのを見つけたら【パプ/酸っぱい。キュウイの食感】
 なんでだよ!
 って言うかキュウイって元の世界のだよね?どう言うこと? 
 他の果物も色々見てみたよ。
 オレンジみたいなのは【タパ/甘い。無花果の味、モモの食感】
 いやもう分からん!
 海外の果物みたいに認識して慣れるしか無い。
 食感の後に何科の何って出てくるけど今はどうでもいい。

 とりあえずイチゴ的なの、葡萄的なの、リンゴ的なのと食べやすかった物を買ってもらった。

 王都からの道中でお買い物した時にはこんな情報が頭に出てきたりしなかったから栄養が良くなったからとかそう言う感じなのかな?これ誰かに聞いても良いやつ?

 香辛料は無いのかなって見たら、
【ソル/しょっぱい。塩味】【ニー/苦い。八角味】【ピリリ/辛い。ジョロキア味】みたいなわかりやすい感じ。
 ってピリリ、唐辛子通り越してジョロキアってやばいな!
 他にもなんか隣の屋台にすごい頑張ったらカレーが出来そうな種類があったから少しずつほしいって言ったら5キロずつくらい買われちゃった!ヒエー!

 この香辛料は海の向こうから来てるものが多いけど使い方がわからなくて中々使われないらしい。料理に使ってないなら薬用かな?って看板見てみたら≪東方薬屋みたいなもの≫ってすごい適当な看板!
 店員さんはたしかにこの辺りの人じゃ無いっぽい。たくさん買ったからかニコニコしてるけど中々売れそうに無いもの売ってるの?

 ルルゥがこれ何に使うの?って質問攻めにしてきたので一緒にお料理してくれる?って聞いたら「もちろんよぉ!」って言ってくれたので香辛料ブレンド地獄にご案内だよ!

 お庭用に苗も見せて貰ったらそこに胡椒になるやつとカモミールやラベンダー、庭木になるものの中にサクランボやクリになるのもあったから、ふわーって眺めたら後ろで見てたお義父さまに全部買われてた。
 甘すぎじゃん!?良いの?
 ただね。名前がね、みんなピピパパポポみたいに覚えにくいの!
 もう自分の覚書辞典を絵付きで作るしか無いよね。
 

 日記帳みたいのが欲しくなったので小物屋さんにも。また見てたものをジェイクたちが次々と店員さんに持っていこうとするからいやいやいや!!って止めたり。

 そのあとお義父さまがお義母さまにお土産ってお菓子と宝石を見に行ったんだけど私にも選んでくれて。 
 
 屋台でお義父さまが肉串をたくさん買って。外でも肉串食べるんだ!ってびっくり。
 護衛さんたちも交代でお肉食べてる。
 ニーナと私は果実水にしてもらった。

 思ったよりたくさん買ってもらっちゃったけど、そんなこと関係なくって、なんて言うかお義父さまは超エスコート上手でモテメンだと思った。すごいスマート。おっきな体なのにむっちゃスマート。カッコいい。
 
 いっぱい満喫して夕方に帰宅したら、すんごいものを発見したのよ!
 お義父さまがお馬さんを馬場に帰すのについて行ったらば!ちょうどお馬さんやお乳のために飼われてる牛さんたち、卵のための鳥さんたちのお食事を加工してて!

 その中に稲穂が!!!トウモロコシが!!
 それ!!!!
 ただでさえ鳥の餌ほどの食事だと心配されているのに、それくださいって言って良いものか?でもコメ!!!コメ大事!!
 トウモロコシも好き!!
 すごく葛藤してたら
「動物が好きなんじゃな!可愛いのう」
って抱き上げられてお屋敷に戻った。

 残念な気持ちを抱えつつ、玄関でお義母さまにお出迎えされて、長時間外にいたからとお着替えしてから夕食。
 

 とりあえず柔らかパンに情熱を注ごう。
 リンゴみたいな見た目のカプル【甘酸っぱい/モモ味】の皮で酵母を作るんだ。
 リンゴ味の果物は見た目がバナナで、皮を使うのは微妙な気持ちなのでもうピプルで挑戦。

 もうちょっと栄養が回ったらあの鳥の餌をどうにかして手に入れるぞー。

 
 



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

伯爵令嬢の秘密の知識

シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。

千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。 気付いたら、異世界に転生していた。 なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!? 物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です! ※この話は小説家になろう様へも掲載しています

ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい

珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。 本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。 …………私も消えることができるかな。 私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。 私は、邪魔な子だから。 私は、いらない子だから。 だからきっと、誰も悲しまない。 どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。 そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。 異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。 ☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。 彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。

聖女転生? だが断る

日村透
恋愛
生まれ変わったら、勝ち逃げ確定の悪役聖女になっていた―――  形ばかりと思っていた聖女召喚の儀式で、本当に異世界の少女が訪れてしまった。 それがきっかけで聖女セレスティーヌは思い出す。 この世界はどうも、前世の母親が書いた恋愛小説の世界ではないか。 しかも自分は、本物の聖女をいじめて陥れる悪役聖女に転生してしまったらしい。 若くして生涯を終えるものの、断罪されることなく悠々自適に暮らし、苦しみのない最期を迎えるのだが…… 本当にそうだろうか?  「怪しいですわね。話がうますぎですわ」 何やらあの召喚聖女も怪しい臭いがプンプンする。 セレスティーヌは逃亡を決意した。

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~

水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート! ***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!

ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜

望月かれん
ファンタジー
 中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。 戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。 暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。  疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。 なんと、ぬいぐるみが喋っていた。 しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。     天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。  ※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。

無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました

結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから―― ※ 他サイトでも投稿中

処理中です...