5 / 710
一章
4話 嫁を引き取りに来たイケメン、一瞬フリーズ。
しおりを挟む
辺境伯家のお迎えの代表さんは他の皆さんよりちょっとだけ細身の知的なイケメン。
眼鏡かけてクイッとしてほしい。
ボーイズなラブに出てきそうな素敵なお顔にボディです。眼福。
馬車に乗る前に挨拶してくれたんだけど、
私を見てちょっとフリーズしたよね。
お嫁さんを迎えに来たら平民風なワンピ着たちびっ子と侍女服の適齢期っぽい美人な女性。
判断に困るよね。わかります。
「グレーデン辺境伯領よりお迎えに参りました。ルーク・サーキスと申します。リーシャ嬢、よろしくお願いします」
って片膝ついて頭を下げられちゃった!確定せずにこちらが返答するのを待つと言う見事な回避術を披露された。
「サーキスさま、お迎えありがとうございます。よろしくお願いいたします」
ニーナの服で一応わかってただろうけどそれでもかなり驚かれてるっぽい。
ずっと周りとの身長差を見て考えてたんだけど女性の平均らしいニーナと頭ひとつ分くらい違うし、ここまで付き添ってくれた騎士さん達なんかふたつ分は違った気がする。
おそらく140cmくらいなんじゃないかな。
小学生低学年くらいかな?
辺境伯家からのお迎えの人たちは体格も身長も王都の人より少し大きめだとすると私はマジで幼児枠かもしれない。
「これからの日程と予定を到着前にお伝えしますので同乗させて頂きますね」
サーキスさまは一息吸って気持ちを落ち着けてから他のみんなに出発の合図をして馬車にエスコートしてくれた。
「まずここからあと三日の予定ですが途中の町で着替えや日用品を一通り買い込んでいきましょう。荷物が少ないように思いますが後日送られて来るのですか?」
一緒に乗っているニーナに質問攻めである。多分なんだけど王様から急に言われて嫁取りの準備を少しはしてみたものの予想外にちんまい私でしかもこちらからの用意も無さげでやばそうなんだろうな。
ニーナは目の前のイケメンに臆する感じもなく淡々と返事をしている。メンタルすごい。
「陛下からの書面に貴女のオレイユ家からの除籍とマーベルハント家との養子縁組の承認が成されています。貴女はリーシャ・マーベルハント伯爵令嬢としてグレーデン辺境伯家に入られます。婚姻届も既に教会に提出されたとの事です」
マーベルハントはお母様の実家。王様はオレイユ家から完全に切り離してくれたんだ。
王様がなぜ私を親身になって助けてくれたのか分からないけど、もうあの家に関わらなくても良いのは嬉しい。ニーナが少しホッとしてるのを感じる。
すでに婚姻届出されてたのは驚いたけど貴族は親が相手を決めるっぽいし、今回は王様が決めたんだからもうそういうものなんだって感じ。
サーキスさまくらいのイケメンまで行かなくても優しくてご飯をいっぱい食べさせてくれる人だとと良いなぁ。
王都寄りの街に比べたらかなり長閑な町や村で二回泊まってやっと辺境伯領に入った。
途中途中で色々買い込まれてとても申し訳ない気持ち。でも王都から離れるにつれてお野菜が美味しくなって日用品を買うお店の隣とかで変わった調味料とか苗を見つけて。
サーキスさまは私が気にしたものを全て買って下さったのだ!神!惚れても良いですか?
あ、もう私結婚したんだった!
まだ会ったことないけど。
眼鏡かけてクイッとしてほしい。
ボーイズなラブに出てきそうな素敵なお顔にボディです。眼福。
馬車に乗る前に挨拶してくれたんだけど、
私を見てちょっとフリーズしたよね。
お嫁さんを迎えに来たら平民風なワンピ着たちびっ子と侍女服の適齢期っぽい美人な女性。
判断に困るよね。わかります。
「グレーデン辺境伯領よりお迎えに参りました。ルーク・サーキスと申します。リーシャ嬢、よろしくお願いします」
って片膝ついて頭を下げられちゃった!確定せずにこちらが返答するのを待つと言う見事な回避術を披露された。
「サーキスさま、お迎えありがとうございます。よろしくお願いいたします」
ニーナの服で一応わかってただろうけどそれでもかなり驚かれてるっぽい。
ずっと周りとの身長差を見て考えてたんだけど女性の平均らしいニーナと頭ひとつ分くらい違うし、ここまで付き添ってくれた騎士さん達なんかふたつ分は違った気がする。
おそらく140cmくらいなんじゃないかな。
小学生低学年くらいかな?
辺境伯家からのお迎えの人たちは体格も身長も王都の人より少し大きめだとすると私はマジで幼児枠かもしれない。
「これからの日程と予定を到着前にお伝えしますので同乗させて頂きますね」
サーキスさまは一息吸って気持ちを落ち着けてから他のみんなに出発の合図をして馬車にエスコートしてくれた。
「まずここからあと三日の予定ですが途中の町で着替えや日用品を一通り買い込んでいきましょう。荷物が少ないように思いますが後日送られて来るのですか?」
一緒に乗っているニーナに質問攻めである。多分なんだけど王様から急に言われて嫁取りの準備を少しはしてみたものの予想外にちんまい私でしかもこちらからの用意も無さげでやばそうなんだろうな。
ニーナは目の前のイケメンに臆する感じもなく淡々と返事をしている。メンタルすごい。
「陛下からの書面に貴女のオレイユ家からの除籍とマーベルハント家との養子縁組の承認が成されています。貴女はリーシャ・マーベルハント伯爵令嬢としてグレーデン辺境伯家に入られます。婚姻届も既に教会に提出されたとの事です」
マーベルハントはお母様の実家。王様はオレイユ家から完全に切り離してくれたんだ。
王様がなぜ私を親身になって助けてくれたのか分からないけど、もうあの家に関わらなくても良いのは嬉しい。ニーナが少しホッとしてるのを感じる。
すでに婚姻届出されてたのは驚いたけど貴族は親が相手を決めるっぽいし、今回は王様が決めたんだからもうそういうものなんだって感じ。
サーキスさまくらいのイケメンまで行かなくても優しくてご飯をいっぱい食べさせてくれる人だとと良いなぁ。
王都寄りの街に比べたらかなり長閑な町や村で二回泊まってやっと辺境伯領に入った。
途中途中で色々買い込まれてとても申し訳ない気持ち。でも王都から離れるにつれてお野菜が美味しくなって日用品を買うお店の隣とかで変わった調味料とか苗を見つけて。
サーキスさまは私が気にしたものを全て買って下さったのだ!神!惚れても良いですか?
あ、もう私結婚したんだった!
まだ会ったことないけど。
705
お気に入りに追加
1,792
あなたにおすすめの小説
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
三回も婚約破棄された小リス令嬢は黒豹騎士に睨まれる~実は溺愛されてるようですが怖すぎて気づきません~
鳥花風星
恋愛
常に何かを食べていなければ魔力が枯渇してしまい命も危うい令嬢ヴィオラ。小柄でいつも両頬に食べ物を詰めこみモグモグと食べてばかりいるのでついたあだ名が「小リス令嬢」だった。
大食いのせいで三度も婚約破棄されてしまい家族にも疎まれるヴィオラは、ひょんなことからとある騎士に縁談を申し込まれる。
見た目は申し分ないのに全身黒づくめの服装でいつも無表情。手足が長く戦いの際にとても俊敏なことからついたあだ名が「黒豹騎士」だ。
黒豹に睨まれ怯える小リスだったが、どうやら睨まれているわけではないようで…?
対照的な二人が距離を縮めていくハッピーエンドストーリー。
愛なんてどこにもないと知っている
紫楼
恋愛
私は親の選んだ相手と政略結婚をさせられた。
相手には長年の恋人がいて婚約時から全てを諦め、貴族の娘として割り切った。
白い結婚でも社交界でどんなに噂されてもどうでも良い。
結局は追い出されて、家に帰された。
両親には叱られ、兄にはため息を吐かれる。
一年もしないうちに再婚を命じられた。
彼は兄の親友で、兄が私の初恋だと勘違いした人。
私は何も期待できないことを知っている。
彼は私を愛さない。
主人公以外が愛や恋に迷走して暴走しているので、主人公は最後の方しか、トキメキがないです。
作者の脳内の世界観なので現実世界の法律や常識とは重ねないでお読むください。
誤字脱字は多いと思われますので、先にごめんなさい。
他サイトにも載せています。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
もふきゅな
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。
櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。
夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。
ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。
あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ?
子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。
「わたくしが代表して修道院へ参ります!」
野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。
この娘、誰!?
王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。
主人公は猫を被っているだけでお転婆です。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
転生先が意地悪な王妃でした。うちの子が可愛いので今日から優しいママになります! ~陛下、もしかして一緒に遊びたいのですか?
朱音ゆうひ
恋愛
転生したら、我が子に冷たくする酷い王妃になってしまった!
「お母様、謝るわ。お母様、今日から変わる。あなたを一生懸命愛して、優しくして、幸せにするからね……っ」
王子を抱きしめて誓った私は、その日から愛情をたっぷりと注ぐ。
不仲だった夫(国王)は、そんな私と息子にそわそわと近づいてくる。
もしかして一緒に遊びたいのですか、あなた?
他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5296ig/)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる