4 / 764
一章
3話 突然辺境へ。騎士さんはイケメンマッチョ揃いだよ!
しおりを挟む
王様からお借りした馬車はとても素敵な外装で乗り心地も最高。
騎士さんたちもカッコいい。
名乗ってくれたけど、送ってもらった後、次会うことも無さそうだから割愛!
王様の直属なら多分滅多なことで会えないよね?
私は長距離移動を考えて町娘風エプロンワンピース。わりと着倒した古着。
貴賓扱いの令嬢だと軽めのドレスとかで良かったみたい。
リーシャの知識よりまだ現代っ子?な自分が先に出てきちゃう。
着替え中、ニーナにもう少しマシな物をと言われたけどそもそも着替えが少ないんだよ。
迎えに来てくれた騎士さんも微妙な顔してるなぁとは思ったけど長時間コルセットとか宿で着替えが大変とかとても耐えられない。
しかも衣装なんて義姉のお下がりで趣味の合わないお胸パッカーンなドレスしか無いしね。
お茶会や何かはまだ数えるほど出てなかったからなんとかお直ししたもので凌いでた。胸元に別布でフリル作ったり涙ぐましい感じで。
普段着はなんとか買ってもらえてて良かったよ。町娘のだけど☆
義姉は家でもゴテゴテの衣装を着てたし夜着は透ける素材で流石に幼児ボディでは可笑しさが爆発しちゃう。
亡くなったお母様の衣装にあまりお直し入れたくなかったから成長したら着ようって思ってたのだけどいつか着られるんだろうか?
実はこの世界の鏡が高級品で姿見くらいのサイズは男爵家になかった。
鏡台でなんとなく確認したけどちんまいかったよ!
お顔は前の私より全然可愛い!灰色の髪に薄い水色のくりくりな瞳。お母様によく似てる。
記憶に残るお母様は多分平均的な身長だった。お胸はたぷたぷ。
だからいつか育てばイケる!!
王様が栄養が足りてないからって言ってたから辺境で食べまくれたらきっと!
馬車が王都を抜けて、少し開けた道に出た。
リーシャはオレイユの領地から12歳で学園に入るために王都に出てきたくらいで他の場所を全く知らない。
そして私も当然この世界は全部未知。
せっかくなら旅を楽しまないとね。
ニーナと二人景色を眺めながら過ごした。
夕方近くなって街に到着したと言うことで宿に案内された。野営じゃなかった!
そこでやっと騎士さんに日程とか詳しいことを聞こうと思い立ったダメな私。
どうやら旅程は七日間。途中で辺境伯家からのお迎えと交代するらしい。
なんかこんなに良くしてもらえて良いのかしら。
ニーナに軽く体を拭いてもらって食事タイム。
ここ二日でマジで心が折れたよね。
リーシャは食べられるだけマシって思ってたみたいだけど、私はやっぱ飽食の時代の人間なの。
基本塩味で焼くだけ。
日本の品種改良された美味しいお野菜とかそんなの夢のまた夢。原初の味ってこんなのかってぐらい固いえぐい。お野菜の甘みとか素材の味とかそんなの楽しめないよ。
米はどこだ。醤油は?ナンプラーとかないのかー!
パンだけは好み。ライ麦パンみたい。ちょっと固いけど。
見た目がちんまい私が夜動き回るのは危ないそうで街の繁華街が楽しそうなのにどこのお店も覗けず就寝。
16歳はこの世界では一応お酒飲めるらしいのに何たることだ。酒飲ませろー!
そんな感じで馬車移動四日目、辺境伯家からのお迎え合流。
王様の騎士さんたちもむっちゃカッコよかったけどお迎えの騎士さんたちもっとすごーい。
なにがって筋肉!!プチマッチョからガチマッチョにクラスチェンジだよ!
クミちゃん、クミちゃんの至高の天国はここにあったよ。
騎士さんが王様からのお手紙を辺境伯家の代表さん?に渡して、荷物をお迎えの馬車に載せ替えて。
私とニーナも乗り換え。
ここまで付き添ってくれた騎士さんたちにお礼を言ってお別れ。爽やかに笑顔をくださって去っていかれた。
こんな男爵家の小娘の護衛なんて絶対するはずがない人たち、最後まで優しくていい人たちだったよ。
騎士さんたちもカッコいい。
名乗ってくれたけど、送ってもらった後、次会うことも無さそうだから割愛!
王様の直属なら多分滅多なことで会えないよね?
私は長距離移動を考えて町娘風エプロンワンピース。わりと着倒した古着。
貴賓扱いの令嬢だと軽めのドレスとかで良かったみたい。
リーシャの知識よりまだ現代っ子?な自分が先に出てきちゃう。
着替え中、ニーナにもう少しマシな物をと言われたけどそもそも着替えが少ないんだよ。
迎えに来てくれた騎士さんも微妙な顔してるなぁとは思ったけど長時間コルセットとか宿で着替えが大変とかとても耐えられない。
しかも衣装なんて義姉のお下がりで趣味の合わないお胸パッカーンなドレスしか無いしね。
お茶会や何かはまだ数えるほど出てなかったからなんとかお直ししたもので凌いでた。胸元に別布でフリル作ったり涙ぐましい感じで。
普段着はなんとか買ってもらえてて良かったよ。町娘のだけど☆
義姉は家でもゴテゴテの衣装を着てたし夜着は透ける素材で流石に幼児ボディでは可笑しさが爆発しちゃう。
亡くなったお母様の衣装にあまりお直し入れたくなかったから成長したら着ようって思ってたのだけどいつか着られるんだろうか?
実はこの世界の鏡が高級品で姿見くらいのサイズは男爵家になかった。
鏡台でなんとなく確認したけどちんまいかったよ!
お顔は前の私より全然可愛い!灰色の髪に薄い水色のくりくりな瞳。お母様によく似てる。
記憶に残るお母様は多分平均的な身長だった。お胸はたぷたぷ。
だからいつか育てばイケる!!
王様が栄養が足りてないからって言ってたから辺境で食べまくれたらきっと!
馬車が王都を抜けて、少し開けた道に出た。
リーシャはオレイユの領地から12歳で学園に入るために王都に出てきたくらいで他の場所を全く知らない。
そして私も当然この世界は全部未知。
せっかくなら旅を楽しまないとね。
ニーナと二人景色を眺めながら過ごした。
夕方近くなって街に到着したと言うことで宿に案内された。野営じゃなかった!
そこでやっと騎士さんに日程とか詳しいことを聞こうと思い立ったダメな私。
どうやら旅程は七日間。途中で辺境伯家からのお迎えと交代するらしい。
なんかこんなに良くしてもらえて良いのかしら。
ニーナに軽く体を拭いてもらって食事タイム。
ここ二日でマジで心が折れたよね。
リーシャは食べられるだけマシって思ってたみたいだけど、私はやっぱ飽食の時代の人間なの。
基本塩味で焼くだけ。
日本の品種改良された美味しいお野菜とかそんなの夢のまた夢。原初の味ってこんなのかってぐらい固いえぐい。お野菜の甘みとか素材の味とかそんなの楽しめないよ。
米はどこだ。醤油は?ナンプラーとかないのかー!
パンだけは好み。ライ麦パンみたい。ちょっと固いけど。
見た目がちんまい私が夜動き回るのは危ないそうで街の繁華街が楽しそうなのにどこのお店も覗けず就寝。
16歳はこの世界では一応お酒飲めるらしいのに何たることだ。酒飲ませろー!
そんな感じで馬車移動四日目、辺境伯家からのお迎え合流。
王様の騎士さんたちもむっちゃカッコよかったけどお迎えの騎士さんたちもっとすごーい。
なにがって筋肉!!プチマッチョからガチマッチョにクラスチェンジだよ!
クミちゃん、クミちゃんの至高の天国はここにあったよ。
騎士さんが王様からのお手紙を辺境伯家の代表さん?に渡して、荷物をお迎えの馬車に載せ替えて。
私とニーナも乗り換え。
ここまで付き添ってくれた騎士さんたちにお礼を言ってお別れ。爽やかに笑顔をくださって去っていかれた。
こんな男爵家の小娘の護衛なんて絶対するはずがない人たち、最後まで優しくていい人たちだったよ。
809
お気に入りに追加
1,875
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。

聖女転生? だが断る
日村透
恋愛
生まれ変わったら、勝ち逃げ確定の悪役聖女になっていた―――
形ばかりと思っていた聖女召喚の儀式で、本当に異世界の少女が訪れてしまった。
それがきっかけで聖女セレスティーヌは思い出す。
この世界はどうも、前世の母親が書いた恋愛小説の世界ではないか。
しかも自分は、本物の聖女をいじめて陥れる悪役聖女に転生してしまったらしい。
若くして生涯を終えるものの、断罪されることなく悠々自適に暮らし、苦しみのない最期を迎えるのだが……
本当にそうだろうか?
「怪しいですわね。話がうますぎですわ」
何やらあの召喚聖女も怪しい臭いがプンプンする。
セレスティーヌは逃亡を決意した。
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる