3 / 13
はい????
しおりを挟む見せられたのはここ数年の姉さんの旅をめっちゃエンジョイしてる姿。
こんな顔だったか~。
乳デケェ!
確かに遺伝子仕事してない。
少しくらい姉さんに似てたら俺勝ち組だったのに。
俺は女顔でヒョロ。
姉さんはかっこいい系美人で迫力のあるボディだ。
露出高いんですけど。
ってそこは今語る問題じゃなかった。
旅の写真の風景の方!!!
希少動物でも探す旅してるのか?
ジャングルっぽい密林とか、アーミーな乗り物で荒野を走ってるとか。
深海でピースとか。
遺跡を上空から見てるとか。
砂漠をラクダで進んで砂嵐の写真撮ってる場合か!!?
何してるんだ。
あれか?姉さんも秘宝とか探してるんか?
この家、遺跡のお宝で買ったのか!?
「と、言うわけで最終連絡はキプロスでした」
キプロス??
「今度こそセイレーンを見つけるんだと意気揚々とお出掛けになりました」
???!!!!???????!!!!
「ん?なんだって?」
「セイレーンです」
ちょっと待って。
ここはどこ??
もしかして俺ってば異世界に来ちゃってるの?
姉さん、異世界ウェーーーイ!って遊んでるのか??
「残念ながらここは令和の日本です」
んな!!
「セイレーンは現実にはいないよ?」
バカなの?
「発見されていないものをいないと言う根拠は何でしょう?」
無実の証明みたいなこと言い出したぞ。
「セイレーンは伝説の生き物だよ?」
「人は見本が何も無い状態で空想の生き物を想像したのでしょうか?」
うえーん!!
この人、理屈攻めしてくる。
「響子ちゃん、おバカの弟はおバカだよぉ~?」
「見せた方が早いですよぉ~?」
双子が酷いこと言う!!
見せるって何?
「まぁ、そうですね。舜様、着いてきてください」
ドS秘書に連れられて、庭に出てしばらく歩くとなんか鳥居が出てきた。
敷地内に鳥居!!!??
さらにテクテク、双子もスキップでついてくる。
石畳に石灯籠、完全に神社!!!
敷地内に神域があるよ!!!
狛犬じゃなくて狐が鎮座されていて、朱塗りの和建築な建物の入っていく。
浄財箱はなかったな。
「はぁーい!桔梗が来たよぉ~」
「菖蒲が来ましたですぅー」
「「蘭さまの弟が来たよぉ~」」
双子か障子をバーンと開ければ、黒髪の巫女服少女がお茶を飲んでいた。
「そなたら、相変わらず落ち着きがないの」
可愛い巫女服、萌える~☆
じゃなくて!!!
耳と尻尾生えてますやん!!
「こちらはお稲荷さまです」
は!?
「蘭さまの弟か、気配はあまり似てないの。妾は九曜と申す。よしなに」
九曜さん、見た目に反して話し方がババだ。
って、コスプレだよね?
なりきりのタイプ??
「主ー」
「アゲできたっ」
反対側の襖側から、二足歩行のキツネが現れた。
「あれぇ?」
「響子、双子きてたー」
俺の腰までも無いキツネが宮司みたいな服着て日本語話してるぞ。
「こちらはハチとキュウだ。妾の世話をしてくれておる」
九曜さんが紹介してくれたけど、見分けできる自信がない。
「九曜は、廃れた神社で蘭さまが見つけてこちらに連れて帰った」
姉さん、九曜さんがこのまま忘れ去られて消えると聞いて、建物を用意してここに彼女が居続けられるように勧請もやってもらったらしい。
「もうわかったと思いますが、蘭さまは世界中の幻と言われる存在に会いに行かれることをライフワークにしています」
ぜんっぜんっわからんけど!!??
何その不思議ハンター!!
親父のトレジャーハントとそう変わらんくね?
「カッパとかツチノコとかならわかるけど、おキツネさまとセイレーンとかぶっ飛びすぎじゃね?」
「「そうですかにゃ~?」」
「「頭堅いですにゃ」」
にゃ??
俺の腕にまたもぶら下がってきた双子を見るとさっきまでなかった耳と尻尾があるぞ。
「そこかしらにいるのに人間が気づかないだけにゃー」
「最近の人間、ゆとりがないのですにゃー」
猫耳メイドが!!
「ごくまれにお客様を出迎えるために普段の彼女たちは人間に擬態しています」
へぇー!
「猫又初めてかにゃ?」
「街のボスとかわりと仲間ですにゃ」
ん~?顔に傷作ってたりする猫??
「愛想良くしておけば餌がもらえていいにゃん」
「正体バラすと三味線にされるのですにゃん」
三味線!!!
「双子は蘭さまが屋久島で拾ってきました」
屋久島!!行ってみたいぞ。
「・・・他にもいるのか」
「そうですね。現地から離れたがらない子もいますのでこちらに住んでいるのはあと三名ですが」
ちょっと頭痛いぞ。
「ド・・・速水さんも幻の何かですか?」
思わずドS言いかけた。
「私はただの人間です。高校時代に蘭さまに助けていただいたのでお仕えしています」
メガネをクイっと。
姉さんがいないのに律儀に秘書スーツきて待ってるの健気。ドSだけど。
って、姉さん人間も拾ってるのか。
・・・やっぱ夢見てるんじゃないのかね?
23
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

学年揃って異世界召喚?執行猶予30年貰っても良いですか?
ばふぉりん
ファンタジー
とある卒業式当日の中学生達。それぞれの教室でワイワイ騒いでると突然床が光だし・・・これはまさか!?
そして壇上に綺麗な女性が現れて「これからみなさんには同じスキルをひとつだけ持って、異世界に行ってもらいます。拒否はできません。ただし、一つだけ願いを叶えましょう」と、若干頓珍漢な事を言い、前から順番にクラスメイトの願いを叶えたり却下したりと、ドンドン光に変えていき、遂に僕の番になったので、こう言ってみた。
「30年待ってもらえませんか?」と・・・
→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→
初めて文章を書くので、色々教えていただければ幸いです!
また、メンタルは絹豆腐並みに柔らかいので、やさしくしてください。
更新はランダムで、別にプロットとかも無いので、その日その場で書いて更新するとおもうのであ、生暖かく見守ってください。

料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される
向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。
アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。
普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。
白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。
そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。
剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。
だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。
おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。
俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる