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臭い汚い気持ちが悪いと騒ぎ、ロジェス令嬢は吐きましたわ。
大好きな弟ちゃんの香りですのにどうしてかしら?
応接室の絨毯が汚されてしまいました。
姉も弟も汚物になってしまわれて。
ロジェス侯爵夫人は必死にシーツを剥がして出て来ましたがお髪とお化粧が剥げてしまいました。
とてもお外に出られないお姿です。
それより連れて来ていらっしゃる侍女たちが全く助けに入られませんよ。
臭気に引いていらっしゃるのかしら?
「そこのあなた、うちには侍女がおりませんので絨毯のお掃除とお二人のお着替えなど手伝って差し上げて」
オタクのお嬢様が汚したんですし、お願いいたしますよ?
二人いた侍女はどちらも嫌そうな顔をしましたが動いてくれます。
マリーの数倍はマシのようですね。
夫人と令嬢はお姿を整えて戻ってらっしゃいました。私にかなり険しい表情を見せて。
「先ほどのがロジェス卿本人と部屋に染みついた香りでございましてよ」
大事な息子ちゃん、大好きな弟ちゃんのことですのに悪夢を見たようなお顔ですね。
「私に嫁がお世話をして当たり前と仰いましたね。でしたらまずお手本をお願いいたしますわ。私、至りませんのであのお方にどう接して良いのか存じ上げることが出来ません」
私の言葉にどんどん顔色が悪くなっています。
「まさか出来ないなんてことはありませんよね。孤児院より楽ですし。心を寄せて慰めるでしたか?お手本を見せてくださいませ」
あの状態の方にどう寄り添うのか。
「それから侯爵夫人、マリーと過ごしてください。私に執拗に文句を言って来ますし、ロジェス卿を「私の坊っちゃま」などと仰ってご本人に何もさせないので側付きに戻せません」
「私の坊っちゃま!?」
あら?夫人もそこが気になりますか?
私に任せようとしていることがどういうことか体験させて、自分たちがいかに非道なのか知れば良いのです。
私はすることもないので自室で本を読み、お茶を頂いていました。
「あ"ーーーーーーーっ!!!良い加減にして!!」
令嬢の悲鳴のような怒声が。一時間でリタイヤですか?
令嬢は私の部屋に入ってくると怒鳴ろうとしたようですが止まりました。
「あんた!なんでこんな粗末に暮らしてるのよぉ!あんたも侯爵令嬢でしょ?あり得ないわ」
シンプルな備え付けの家具、色褪せたカーテン、少し古いベッドですからね。
「結婚は二度目ですし、どうせ別れるなら何も持って来ない方が良いと思いまして」
「別れる前提でいるの!?」
令嬢はずっと怒鳴っています。淑女教育受けていらっしゃらないのかしら?
「まずこの屋敷に入って出迎えがなかった、その日の晩餐も拒否、もちろん閨もなしです。私が離縁を申し入れる事情はたくさんありますね?」
「・・・そうね。あんな臭くて無言で座ってるだけの男に寄り添えないわね・・・」
時折窓からゴミを投げますしね。
「ひどいことを言って悪かったわ」
あら、存外素直なお方のようです。
「マリーも連れて帰るにしても侍女がいないんじゃ大変じゃない?」
むしろマリーがいない方が精神的に良いです。
「マリーはロジェス卿を実の息子以上に執着して、しかもロジェス卿を5歳児くらいの扱いで接するので邪魔ですね」
ロジェス卿がここから出れないにしても、領地の状況を確認したりはするべきですので引き篭もりはダメです。
「キェエエエエエエエエエ!!!!」
あら?庭にヒヨドリでも来たのかしら?
「ギャァーーーーァァァ!!」
まぁ?鳴き方の変わった鳥まで??
私は庭を覗こうと窓に手を掛けると、
「あんたバカァ!?」
と令嬢に怒鳴られて手を取られて廊下に連れ出されました。
「お母さまとマリーに何かあったのよ」
まぁ!貴族の夫人と長く侯爵家に使えた侍女があんな甲高い叫びを。
マリーの部屋の前には困惑中のセバスチャンとジョルジュ、ローラがいました。
扉を開いたままです。
「奥様が私の坊っちゃまをこんな田舎にぃぃーーー」
「誰があーたのなのよ!!私の息子よぉぉぉぉ!!」
「一度もオッパイをあげてないくせに母親ぶるなぁぁあああ!!!」
取っ組み合いと言うやつですわ。子供たちはたまにやっていましたけど、初老の女性では初めて見ましたわ!
「あーたがちゃんと見張ってなかったからあんな男爵の女につれていかれたのよぉぉぉぉ!!私の息子の人生をかえせぇえええええええ!!」
「あんたたちがあんな気の強い生意気な嫁を送り込んできたせいでぇ!私のお坊っちゃまがぁああああ!!」
気の強い生意気な嫁って私のことかしら?
「気が合ってる間はクソ意地の悪い二人で済んでたけど揉めるとこうなるのね」
まぁ!令嬢は口が悪いですね?
「マリーは大叔母様の家にでもお願いしましょう。ジョルジュ、お手紙を出しておいて」
「はい」
令嬢、冷静になったら出来る女ですか?
「ところでこの家のメイドや侍女が見当たらないんだけど?」
「私は連れて来ておりませんのでマリーだけでしたの」
「はぁ!!?」
どうやって着替えやお風呂をって、自分でいたせますしね?
「私がこの家でどういった扱いになるかわからなかったので連れては参れませんでしたわ」
「・・・」
一応罪悪感をお持ちなのですね。
この婚姻を実行する前にお持ちになって頂きたかったです。
「でも人を雇ったり家具を揃えたり、ドレスを買うお金は家から出ているはずよ?」
「必要あります?誰かお呼びすることも、社交界に顔出すこともございませんのに。お金は無限ではありませんし、現にマリーがロジェス卿のお部屋を整えるのに今年度の予算をほぼ使い切っておりますよ」
「はぁ!!!!!!?????」
令嬢はありえないありえないありえないって廊下でぐるぐる回り始めました。
目、回りましてよ?
「キィエェェーーー」
「このぉぉおおお!!」
セバスチャンもジョルジュも夫人とマリーを止めた方がよろしくないかしら?
大好きな弟ちゃんの香りですのにどうしてかしら?
応接室の絨毯が汚されてしまいました。
姉も弟も汚物になってしまわれて。
ロジェス侯爵夫人は必死にシーツを剥がして出て来ましたがお髪とお化粧が剥げてしまいました。
とてもお外に出られないお姿です。
それより連れて来ていらっしゃる侍女たちが全く助けに入られませんよ。
臭気に引いていらっしゃるのかしら?
「そこのあなた、うちには侍女がおりませんので絨毯のお掃除とお二人のお着替えなど手伝って差し上げて」
オタクのお嬢様が汚したんですし、お願いいたしますよ?
二人いた侍女はどちらも嫌そうな顔をしましたが動いてくれます。
マリーの数倍はマシのようですね。
夫人と令嬢はお姿を整えて戻ってらっしゃいました。私にかなり険しい表情を見せて。
「先ほどのがロジェス卿本人と部屋に染みついた香りでございましてよ」
大事な息子ちゃん、大好きな弟ちゃんのことですのに悪夢を見たようなお顔ですね。
「私に嫁がお世話をして当たり前と仰いましたね。でしたらまずお手本をお願いいたしますわ。私、至りませんのであのお方にどう接して良いのか存じ上げることが出来ません」
私の言葉にどんどん顔色が悪くなっています。
「まさか出来ないなんてことはありませんよね。孤児院より楽ですし。心を寄せて慰めるでしたか?お手本を見せてくださいませ」
あの状態の方にどう寄り添うのか。
「それから侯爵夫人、マリーと過ごしてください。私に執拗に文句を言って来ますし、ロジェス卿を「私の坊っちゃま」などと仰ってご本人に何もさせないので側付きに戻せません」
「私の坊っちゃま!?」
あら?夫人もそこが気になりますか?
私に任せようとしていることがどういうことか体験させて、自分たちがいかに非道なのか知れば良いのです。
私はすることもないので自室で本を読み、お茶を頂いていました。
「あ"ーーーーーーーっ!!!良い加減にして!!」
令嬢の悲鳴のような怒声が。一時間でリタイヤですか?
令嬢は私の部屋に入ってくると怒鳴ろうとしたようですが止まりました。
「あんた!なんでこんな粗末に暮らしてるのよぉ!あんたも侯爵令嬢でしょ?あり得ないわ」
シンプルな備え付けの家具、色褪せたカーテン、少し古いベッドですからね。
「結婚は二度目ですし、どうせ別れるなら何も持って来ない方が良いと思いまして」
「別れる前提でいるの!?」
令嬢はずっと怒鳴っています。淑女教育受けていらっしゃらないのかしら?
「まずこの屋敷に入って出迎えがなかった、その日の晩餐も拒否、もちろん閨もなしです。私が離縁を申し入れる事情はたくさんありますね?」
「・・・そうね。あんな臭くて無言で座ってるだけの男に寄り添えないわね・・・」
時折窓からゴミを投げますしね。
「ひどいことを言って悪かったわ」
あら、存外素直なお方のようです。
「マリーも連れて帰るにしても侍女がいないんじゃ大変じゃない?」
むしろマリーがいない方が精神的に良いです。
「マリーはロジェス卿を実の息子以上に執着して、しかもロジェス卿を5歳児くらいの扱いで接するので邪魔ですね」
ロジェス卿がここから出れないにしても、領地の状況を確認したりはするべきですので引き篭もりはダメです。
「キェエエエエエエエエエ!!!!」
あら?庭にヒヨドリでも来たのかしら?
「ギャァーーーーァァァ!!」
まぁ?鳴き方の変わった鳥まで??
私は庭を覗こうと窓に手を掛けると、
「あんたバカァ!?」
と令嬢に怒鳴られて手を取られて廊下に連れ出されました。
「お母さまとマリーに何かあったのよ」
まぁ!貴族の夫人と長く侯爵家に使えた侍女があんな甲高い叫びを。
マリーの部屋の前には困惑中のセバスチャンとジョルジュ、ローラがいました。
扉を開いたままです。
「奥様が私の坊っちゃまをこんな田舎にぃぃーーー」
「誰があーたのなのよ!!私の息子よぉぉぉぉ!!」
「一度もオッパイをあげてないくせに母親ぶるなぁぁあああ!!!」
取っ組み合いと言うやつですわ。子供たちはたまにやっていましたけど、初老の女性では初めて見ましたわ!
「あーたがちゃんと見張ってなかったからあんな男爵の女につれていかれたのよぉぉぉぉ!!私の息子の人生をかえせぇえええええええ!!」
「あんたたちがあんな気の強い生意気な嫁を送り込んできたせいでぇ!私のお坊っちゃまがぁああああ!!」
気の強い生意気な嫁って私のことかしら?
「気が合ってる間はクソ意地の悪い二人で済んでたけど揉めるとこうなるのね」
まぁ!令嬢は口が悪いですね?
「マリーは大叔母様の家にでもお願いしましょう。ジョルジュ、お手紙を出しておいて」
「はい」
令嬢、冷静になったら出来る女ですか?
「ところでこの家のメイドや侍女が見当たらないんだけど?」
「私は連れて来ておりませんのでマリーだけでしたの」
「はぁ!!?」
どうやって着替えやお風呂をって、自分でいたせますしね?
「私がこの家でどういった扱いになるかわからなかったので連れては参れませんでしたわ」
「・・・」
一応罪悪感をお持ちなのですね。
この婚姻を実行する前にお持ちになって頂きたかったです。
「でも人を雇ったり家具を揃えたり、ドレスを買うお金は家から出ているはずよ?」
「必要あります?誰かお呼びすることも、社交界に顔出すこともございませんのに。お金は無限ではありませんし、現にマリーがロジェス卿のお部屋を整えるのに今年度の予算をほぼ使い切っておりますよ」
「はぁ!!!!!!?????」
令嬢はありえないありえないありえないって廊下でぐるぐる回り始めました。
目、回りましてよ?
「キィエェェーーー」
「このぉぉおおお!!」
セバスチャンもジョルジュも夫人とマリーを止めた方がよろしくないかしら?
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