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マリーを拘束して一週間。
部屋で大暴れしている音が続いているようですがまだめげないようで、すごいエネルギッシュな方ねって驚きます。
ロジェス卿は、最初の三日は食事を投げ捨てました。おかわりは有りませんのでその日は食事はない。
そして掃除も雑巾とバケツだけ部屋に置かせて使用人にはやらせませんでした。
お部屋の壁紙や絨毯は高級品でしたのでちょっと勿体ないですが、私の財では無いですし、あちらの自己責任です。
お花摘み以外はずっとベッドに臥せていたようです。
お世話もないので、絨毯や壁に染みた料理の腐敗臭と本人の体臭で部屋がツンとする匂いがするようになったようです。
セバスチャンに報告を受けただけでも怖気がします。
どうやら自分でお風呂に入る気が無いようです。平民暮らしでお風呂のない生活に慣れてしまわれたのかもしれないですね。
彼女のために覚えた掃除も、家ではやりたく無いんですのね。
「ご自分の臭いでお布団暮らしが嫌にならないのかしらね」
「一応(心の)病人ですのでベッドメイクはさせて頂きたいのですが・・・」
病人と言われると厳しくしすぎな気もしないではありません。
「今はお互い我慢の時ですよ。ロジェス卿が自分でお部屋から出ないとダメです」
セバスチャンが折れるのが先か、ロジェス卿が折れるのが先か、ですので。
さすがに孤児院の子供たちにこの方法は取れませんけど。
二週間目、何やら騒がしいと思ったら、ロジェス卿が窓から、腐敗臭のする絨毯やベッドカバー、テーブルクロスを投げ捨てていたようです。
まだそんな体力が!
お食事は頂いているようでしたが栄養管理された最低限でしたの。あまり食べないようでしたので。
「一番臭いと思われるご自身は窓からお捨てにならないのかしらね」とセバスチャンに言えば、苦笑されてしまいました。
マリーはまだまだ暴れているようです。無限に体力がありますね。
食事を届けるのが大変そうだと思えば、料理番のローラが苦手でローラが運べば静かに受け取るそうです。
「家具やリネンは差し入れなさらないようにね?」
捨てられたものは手入れしたら使えるなら再利用、ダメそうなら中古品で売ってもらう。
臭い問題がクリアできたらお安くなったとしても売れるでしょう。お砂糖が買えますよ。
三週間目にやっとロジェス卿はお風呂に入ったそうです。
お湯を沸かすのも大変なので三日目くらいから頼まれなければ沸かさないように言っておきましたのよ。
だってね。こちらの家の予算は最低限なのですって。マリーが最初にあのお部屋にお金をかけ過ぎてカツカツだそうですよ?
マリーはロジェス侯爵夫人に追加をお願いすれば通ると言い張っていたようですが、追加は来ていないようです。
私の持参金も当てこんでいたのかも知れません。
持参金は嫁が親から財産分与として払われるもので、嫁ぎ先が良いように使うのはよろしく無いのですわ。
お風呂から上がったロジェス卿は、髪も髭もボウボウのまま、私に怒鳴り込んでいらっしゃいました。
「貴様は何様のつもりだ!!よくも僕をこんな目に合わせたな」
そんな見た目になったのはご自分のせいですが?
「マリーから聞いたぞ!離縁されて教会に入っていた阿婆擦れが!僕との婚姻で教会から出たかったんだろう!!侯爵家の嫁になって良い暮らしがしたかったんだろう!!」
はて。私がいつこの結婚を望んだと言うのでしょうね。
ゼーハーと息が荒いですが大丈夫ですか?
「侯爵家の次男で、駆け落ちに失敗してフール公爵家に目をつけられて、こんな田舎に軟禁されるような男とだなんて誰が結婚したいものでしょうか?」
一応この婚姻で男爵位を頂けるそうですが、王都に社交へ出ることも出来ない赤字領地付きですよ。
「軟禁!?」
「あらお聞きじゃないのですか?」
マリーもですがセバスチャンとジョルジュも大概ですよ。
「貴方がルゥ男爵令嬢を庇うために喧嘩を売ったのはフール公爵家です。今後貴方が令嬢の元に行くことがないようにこの地に住まわせ、令嬢と結婚させないために私が巻き込まれたのです」
どんどん顔が真っ青になっていくので理解はできたようです。喧嘩を売った時は理性がなかったんでしょうね。
「私も侯爵令嬢ですので、この婚姻を結ぶメリットなど何一つないです。教会に入っておりましたが再婚なんて望んでいなかったのに無理やり連れてこられたんですのよ?」
ロジェス卿は自分の思考の海に潜ってしまって浮上してきません。
「セバスチャン、甘やかしは愛情ではありません。真実はきちんと伝えて現状を把握させるべきですよ」
ロジェス卿は夢見る王子様のようですね。目が覚めたら死んでしまうんじゃないかしら。
「出来ればもう少し柔らかく接して差し上げて欲しいのですが」
ほんと!やさしいことです!
「セバスチャン、私の前の結婚生活を知っていて?」
「いいえ、ただ白い結婚で離縁されたとしか」
アルサス伯爵家のは悪評はまだ広がりきってないようです。
「婚姻前から、いいえ婚約前から愛人がいるアルサス卿と父に無理やり婚姻させられて、初夜にはその愛人を連れこんで、夫婦の部屋で過ごされまして、愛人を私の名で夜会などに連れ歩いた挙句、私に愛人を連れて茶会に行けだとか、愛人に貴族教育をさせろとか言い出しましたのよ?」
私に何か落ち度はあったのかしら?愛人に寄り添わなかったことかしら?
「愛人の教育をしないから出ていけと言われましたので離婚届を書いてもらって白い結婚の審査を受けましたの」
純潔の女性が医師の前で秘部を晒し診察される屈辱がわかりますか?
それを我慢しても白い結婚を証明して、意趣返しがしたかったのですわ。
「孤児院でお世話になることにしたのは市井で暮らす自信がなかったからですが、あの孤児院は私が安心して暮らせて、私を望んでくれる子供たちがいて、家族や婚家でズタボロにされた自尊心を満たしてくれる場所でしたの。私はロジェス卿に優しく接するべきですの?」
甘ったれないで欲しいのです。
無関係の女性を、たとえ瑕疵があろうともこんな婚姻に巻き込んだことを恥じて欲しいです。
部屋で大暴れしている音が続いているようですがまだめげないようで、すごいエネルギッシュな方ねって驚きます。
ロジェス卿は、最初の三日は食事を投げ捨てました。おかわりは有りませんのでその日は食事はない。
そして掃除も雑巾とバケツだけ部屋に置かせて使用人にはやらせませんでした。
お部屋の壁紙や絨毯は高級品でしたのでちょっと勿体ないですが、私の財では無いですし、あちらの自己責任です。
お花摘み以外はずっとベッドに臥せていたようです。
お世話もないので、絨毯や壁に染みた料理の腐敗臭と本人の体臭で部屋がツンとする匂いがするようになったようです。
セバスチャンに報告を受けただけでも怖気がします。
どうやら自分でお風呂に入る気が無いようです。平民暮らしでお風呂のない生活に慣れてしまわれたのかもしれないですね。
彼女のために覚えた掃除も、家ではやりたく無いんですのね。
「ご自分の臭いでお布団暮らしが嫌にならないのかしらね」
「一応(心の)病人ですのでベッドメイクはさせて頂きたいのですが・・・」
病人と言われると厳しくしすぎな気もしないではありません。
「今はお互い我慢の時ですよ。ロジェス卿が自分でお部屋から出ないとダメです」
セバスチャンが折れるのが先か、ロジェス卿が折れるのが先か、ですので。
さすがに孤児院の子供たちにこの方法は取れませんけど。
二週間目、何やら騒がしいと思ったら、ロジェス卿が窓から、腐敗臭のする絨毯やベッドカバー、テーブルクロスを投げ捨てていたようです。
まだそんな体力が!
お食事は頂いているようでしたが栄養管理された最低限でしたの。あまり食べないようでしたので。
「一番臭いと思われるご自身は窓からお捨てにならないのかしらね」とセバスチャンに言えば、苦笑されてしまいました。
マリーはまだまだ暴れているようです。無限に体力がありますね。
食事を届けるのが大変そうだと思えば、料理番のローラが苦手でローラが運べば静かに受け取るそうです。
「家具やリネンは差し入れなさらないようにね?」
捨てられたものは手入れしたら使えるなら再利用、ダメそうなら中古品で売ってもらう。
臭い問題がクリアできたらお安くなったとしても売れるでしょう。お砂糖が買えますよ。
三週間目にやっとロジェス卿はお風呂に入ったそうです。
お湯を沸かすのも大変なので三日目くらいから頼まれなければ沸かさないように言っておきましたのよ。
だってね。こちらの家の予算は最低限なのですって。マリーが最初にあのお部屋にお金をかけ過ぎてカツカツだそうですよ?
マリーはロジェス侯爵夫人に追加をお願いすれば通ると言い張っていたようですが、追加は来ていないようです。
私の持参金も当てこんでいたのかも知れません。
持参金は嫁が親から財産分与として払われるもので、嫁ぎ先が良いように使うのはよろしく無いのですわ。
お風呂から上がったロジェス卿は、髪も髭もボウボウのまま、私に怒鳴り込んでいらっしゃいました。
「貴様は何様のつもりだ!!よくも僕をこんな目に合わせたな」
そんな見た目になったのはご自分のせいですが?
「マリーから聞いたぞ!離縁されて教会に入っていた阿婆擦れが!僕との婚姻で教会から出たかったんだろう!!侯爵家の嫁になって良い暮らしがしたかったんだろう!!」
はて。私がいつこの結婚を望んだと言うのでしょうね。
ゼーハーと息が荒いですが大丈夫ですか?
「侯爵家の次男で、駆け落ちに失敗してフール公爵家に目をつけられて、こんな田舎に軟禁されるような男とだなんて誰が結婚したいものでしょうか?」
一応この婚姻で男爵位を頂けるそうですが、王都に社交へ出ることも出来ない赤字領地付きですよ。
「軟禁!?」
「あらお聞きじゃないのですか?」
マリーもですがセバスチャンとジョルジュも大概ですよ。
「貴方がルゥ男爵令嬢を庇うために喧嘩を売ったのはフール公爵家です。今後貴方が令嬢の元に行くことがないようにこの地に住まわせ、令嬢と結婚させないために私が巻き込まれたのです」
どんどん顔が真っ青になっていくので理解はできたようです。喧嘩を売った時は理性がなかったんでしょうね。
「私も侯爵令嬢ですので、この婚姻を結ぶメリットなど何一つないです。教会に入っておりましたが再婚なんて望んでいなかったのに無理やり連れてこられたんですのよ?」
ロジェス卿は自分の思考の海に潜ってしまって浮上してきません。
「セバスチャン、甘やかしは愛情ではありません。真実はきちんと伝えて現状を把握させるべきですよ」
ロジェス卿は夢見る王子様のようですね。目が覚めたら死んでしまうんじゃないかしら。
「出来ればもう少し柔らかく接して差し上げて欲しいのですが」
ほんと!やさしいことです!
「セバスチャン、私の前の結婚生活を知っていて?」
「いいえ、ただ白い結婚で離縁されたとしか」
アルサス伯爵家のは悪評はまだ広がりきってないようです。
「婚姻前から、いいえ婚約前から愛人がいるアルサス卿と父に無理やり婚姻させられて、初夜にはその愛人を連れこんで、夫婦の部屋で過ごされまして、愛人を私の名で夜会などに連れ歩いた挙句、私に愛人を連れて茶会に行けだとか、愛人に貴族教育をさせろとか言い出しましたのよ?」
私に何か落ち度はあったのかしら?愛人に寄り添わなかったことかしら?
「愛人の教育をしないから出ていけと言われましたので離婚届を書いてもらって白い結婚の審査を受けましたの」
純潔の女性が医師の前で秘部を晒し診察される屈辱がわかりますか?
それを我慢しても白い結婚を証明して、意趣返しがしたかったのですわ。
「孤児院でお世話になることにしたのは市井で暮らす自信がなかったからですが、あの孤児院は私が安心して暮らせて、私を望んでくれる子供たちがいて、家族や婚家でズタボロにされた自尊心を満たしてくれる場所でしたの。私はロジェス卿に優しく接するべきですの?」
甘ったれないで欲しいのです。
無関係の女性を、たとえ瑕疵があろうともこんな婚姻に巻き込んだことを恥じて欲しいです。
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