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一章
海ダンジョン 9
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I can fly!!!
飛べた。
若干変なポーズだったのは誰も見てないので気にしない。
天井があったなら頭をぶつけたかもしれないが、ダンジョン内、不思議なことに空があるからな。
上から見る森はなかなか良いものだ。
隙間から食虫植物とムカデやヘビが見えなければ。
ヤシガニや大きなバカガイがいたけど、アイツら食えないしな。ドロップ品も期待できない。
スルーしとこ。
「うわぁ!」
スルーを決めた後に森から何か飛んできた。
「なんだ?」
じっくり森の様子を窺うと、どうやら大きいトカゲ??イグアナみたいな姿をしているのが枝葉の影に潜んでいた。
アイツが舌を伸ばしてきたっぽい。
舌!長すぎないか?
俺を餌にしたかったのか。
その喧嘩買うぞっと下に移動しようと思ったらコウノトリみたいなのが飛びかかってきた。
「キューーーーーーーィィイイイイ」
慌てて短銃を使って何発目かでヒットしたものの、俺の足には舌が巻き付いていた。
「うぉー!!ピンチ!!」
天河に持ち替えて、届く範囲の舌をばっさり三回切ってやった。
俺はバランスを崩して落ちかけたけど、なんとか持ち直した。
さっきの鳥のドロップ品は海中に落ちちゃったし、トカゲは舌を切ったら逃げたので損した気分だ。
この階はもう良いや。景色はいいけど、足場が悪いし、倒してもドロップほとんど海中に落ちちゃうから。
とっとと移動と一直線にセーフゾーンを目指した。
なんだかとっても疲れてので休憩だ。
〈ルーム〉に入って、缶ビールを出して一気だ。
ついでに腹ごなし。ハンバーガーをポチッと。フライドポテトとナゲットも。
あー、油が染みる。
タバコを吸ってからダンジョンに戻る。
十五階層は砂浜に出た。片側は海で片側は岩場だ。
MAPでは二組のパーティを確認した。
一組は隠し部屋にチャレンジ中っぽい。
俺はとりあえず砂浜を進む。
ビョン!ビョビョン!
目の前に突然ストロー状の長い棒がいくつも飛び出した。
鑑定は貝の一種って出てるのでマテ貝?
人の魔力に反応して出てくるらしい。
この先進むと足元からビョンビョン出てくるのか?危なくない!?
しかもコイツら倒しても食えないんだよ。うんざりだね。
とりあえず出てきたヤツは天河で斬り捨てた。ドロップは「笛・海の潮騒を感じられる」っていらねぇよ!
あとは小さな魔石か切り傷の軟膏。
十五階なのにしょぼくない!?
空飛ぼうか考えたんだけど、パーティに見られちゃう可能性があるので、砂浜は避けて岩場遠進むことにした。
カニ?変な色のカニが出てきたんだけど、サイズがイマイチで足が短くて切り離しても可食部少なくて萎えた。
ドロップで手のひらサイズのカニが出てきた。出汁でも取れと言うのか。
あの長い脚を見た後ではちょっと残念感が。
魔石と中級ポーションがあったのが幸いか。
そして俺の身長サイズのタコが岩陰から現れた。
攻撃はアシで物理と墨吐きだ。地面が溶けたぞ。
コイツもアシだけは消えない。よっしゃー!タコブツにしてやっぞ!
「キューーーァァァ」
天河が神器級武器なのに碌なものを斬ってない。ごめんよ。
脚を全部頂くために輪切りで切り分けていく。ちょっと可哀想に思うが美味しく頂くので許してくれ。
一撃必殺にすると食えないからな。
「キューーーーーーーィィアアアアアア」
最後の一本ってなったら、タコがめっちゃ怒り出して、脚が復活した。
ボーナスステージか!!?
タコは今のところ港で買えてないので出来るだけゲットしよう。ポチッても良いけど、ここでゲット出来るならしたいじゃん。
三回ほど復活させたところで疲れたので、急所の眉間を貫いて終わった。
ドロップは毒消しと墨壺だった。
脚を回収して進むと、巨大なシャコのが出てきた。シャコってよく見るとキモいよな。
これは胴体切ったら下半身残るのか?
残念なことに残らなかった。
ドロップは外殻と魔石。
その後もグソクムシとかヤドカリ、海鳥とか出てきた。
肉(身)が落ちない。
ビー玉のような石(not魔石)や傷薬を拾って収納に。
この階層はタコしか良いものが出なかった。
セーフゾーンに入りタバコを一本咥えてボス部屋に入った。
ボスは、ワニだった。アリゲーターっていう方が迫力あるかね。
十メートル級で水魔法を使ってくる。
噛みつきと尻尾に気を付けながら考えた結果、ライフルで口の中に雷撃を打ち込むことに。
「ギャーーーールルルゥ!!!」
「グォオオオオォン」
外れると俺にも電気が走りそうなので必死。
一発で舌に当たって、怯んだ隙に二発目をぶち込んで、ワニはローリング悶えを披露してくれた。
これで狙いやすいと腹側から急所の喉下を狙って天河を差し込んだ。
さすがにちょっと冷や汗かいた。口デカいし牙が凄かった。
尻尾も壁崩す威力だったしな。
ドロップはワニ肉、ワニ皮、爪だった。
ワニ肉・・・調理したことがないなぁ。
宝箱に入っていたのは、魔力反射の腕輪だった。
精神干渉系魔法を弾いてくれるらしい。
良い物をゲットした気がする。
ん?神の加護(加護か?)があるからそうそう変なものに干渉されないかもだけど一応付けておくか。
指と腕がどんどん成金になっていくな。
とりあえずボス部屋を出て、休憩することに。
今は二日目の夕方四時くらいだ。
もうダンジョン嫌になってきたのでちょっと出たいと考える。
だけど、この後王都まで自由がないんだよな。
よし!!他の冒険者がいない階層でちょっと暴れてスッキリしよう!
飛べた。
若干変なポーズだったのは誰も見てないので気にしない。
天井があったなら頭をぶつけたかもしれないが、ダンジョン内、不思議なことに空があるからな。
上から見る森はなかなか良いものだ。
隙間から食虫植物とムカデやヘビが見えなければ。
ヤシガニや大きなバカガイがいたけど、アイツら食えないしな。ドロップ品も期待できない。
スルーしとこ。
「うわぁ!」
スルーを決めた後に森から何か飛んできた。
「なんだ?」
じっくり森の様子を窺うと、どうやら大きいトカゲ??イグアナみたいな姿をしているのが枝葉の影に潜んでいた。
アイツが舌を伸ばしてきたっぽい。
舌!長すぎないか?
俺を餌にしたかったのか。
その喧嘩買うぞっと下に移動しようと思ったらコウノトリみたいなのが飛びかかってきた。
「キューーーーーーーィィイイイイ」
慌てて短銃を使って何発目かでヒットしたものの、俺の足には舌が巻き付いていた。
「うぉー!!ピンチ!!」
天河に持ち替えて、届く範囲の舌をばっさり三回切ってやった。
俺はバランスを崩して落ちかけたけど、なんとか持ち直した。
さっきの鳥のドロップ品は海中に落ちちゃったし、トカゲは舌を切ったら逃げたので損した気分だ。
この階はもう良いや。景色はいいけど、足場が悪いし、倒してもドロップほとんど海中に落ちちゃうから。
とっとと移動と一直線にセーフゾーンを目指した。
なんだかとっても疲れてので休憩だ。
〈ルーム〉に入って、缶ビールを出して一気だ。
ついでに腹ごなし。ハンバーガーをポチッと。フライドポテトとナゲットも。
あー、油が染みる。
タバコを吸ってからダンジョンに戻る。
十五階層は砂浜に出た。片側は海で片側は岩場だ。
MAPでは二組のパーティを確認した。
一組は隠し部屋にチャレンジ中っぽい。
俺はとりあえず砂浜を進む。
ビョン!ビョビョン!
目の前に突然ストロー状の長い棒がいくつも飛び出した。
鑑定は貝の一種って出てるのでマテ貝?
人の魔力に反応して出てくるらしい。
この先進むと足元からビョンビョン出てくるのか?危なくない!?
しかもコイツら倒しても食えないんだよ。うんざりだね。
とりあえず出てきたヤツは天河で斬り捨てた。ドロップは「笛・海の潮騒を感じられる」っていらねぇよ!
あとは小さな魔石か切り傷の軟膏。
十五階なのにしょぼくない!?
空飛ぼうか考えたんだけど、パーティに見られちゃう可能性があるので、砂浜は避けて岩場遠進むことにした。
カニ?変な色のカニが出てきたんだけど、サイズがイマイチで足が短くて切り離しても可食部少なくて萎えた。
ドロップで手のひらサイズのカニが出てきた。出汁でも取れと言うのか。
あの長い脚を見た後ではちょっと残念感が。
魔石と中級ポーションがあったのが幸いか。
そして俺の身長サイズのタコが岩陰から現れた。
攻撃はアシで物理と墨吐きだ。地面が溶けたぞ。
コイツもアシだけは消えない。よっしゃー!タコブツにしてやっぞ!
「キューーーァァァ」
天河が神器級武器なのに碌なものを斬ってない。ごめんよ。
脚を全部頂くために輪切りで切り分けていく。ちょっと可哀想に思うが美味しく頂くので許してくれ。
一撃必殺にすると食えないからな。
「キューーーーーーーィィアアアアアア」
最後の一本ってなったら、タコがめっちゃ怒り出して、脚が復活した。
ボーナスステージか!!?
タコは今のところ港で買えてないので出来るだけゲットしよう。ポチッても良いけど、ここでゲット出来るならしたいじゃん。
三回ほど復活させたところで疲れたので、急所の眉間を貫いて終わった。
ドロップは毒消しと墨壺だった。
脚を回収して進むと、巨大なシャコのが出てきた。シャコってよく見るとキモいよな。
これは胴体切ったら下半身残るのか?
残念なことに残らなかった。
ドロップは外殻と魔石。
その後もグソクムシとかヤドカリ、海鳥とか出てきた。
肉(身)が落ちない。
ビー玉のような石(not魔石)や傷薬を拾って収納に。
この階層はタコしか良いものが出なかった。
セーフゾーンに入りタバコを一本咥えてボス部屋に入った。
ボスは、ワニだった。アリゲーターっていう方が迫力あるかね。
十メートル級で水魔法を使ってくる。
噛みつきと尻尾に気を付けながら考えた結果、ライフルで口の中に雷撃を打ち込むことに。
「ギャーーーールルルゥ!!!」
「グォオオオオォン」
外れると俺にも電気が走りそうなので必死。
一発で舌に当たって、怯んだ隙に二発目をぶち込んで、ワニはローリング悶えを披露してくれた。
これで狙いやすいと腹側から急所の喉下を狙って天河を差し込んだ。
さすがにちょっと冷や汗かいた。口デカいし牙が凄かった。
尻尾も壁崩す威力だったしな。
ドロップはワニ肉、ワニ皮、爪だった。
ワニ肉・・・調理したことがないなぁ。
宝箱に入っていたのは、魔力反射の腕輪だった。
精神干渉系魔法を弾いてくれるらしい。
良い物をゲットした気がする。
ん?神の加護(加護か?)があるからそうそう変なものに干渉されないかもだけど一応付けておくか。
指と腕がどんどん成金になっていくな。
とりあえずボス部屋を出て、休憩することに。
今は二日目の夕方四時くらいだ。
もうダンジョン嫌になってきたのでちょっと出たいと考える。
だけど、この後王都まで自由がないんだよな。
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