上 下
79 / 108
一章

海ダンジョン 3

しおりを挟む
 ここまで順調だったけど、そろそろ一人って言うのがキツくなってきた。
 群れでくるのはちょっと面倒で。

 ゴブリンは雑魚なんだけど、たまに魔法使う奴や盾や剣の扱いが上手いのが出てくる。
 明らかに冒険者からゲットしてそうな装備持ってたり。

 完全に気配を消してスルーして移動もありだけど、そうするとダンジョン楽しむって言う目的が宙に浮く。

 近くに人の気配がないので、ライ○セーバー無双だ。
 ゴブリンは首を斬ってもしばらく動く(キモい)が心臓を狙えば止まるらしい。

 風魔法を纏わせれば、薄い緑の光を帯びてスパパーッと斬ってくれる。
 特殊個体らしいのはちょっと手抉ったけど、俺のライ○セーバーは無敵(厨二)。

 ゴブリンは消えて、魔石かゴブリンソード、下級ポーションが落ちた。奪ったらしい武器はそのまま残った。
 うーむ。持ち帰るべき??

 さて、刀はライト○ーバーではないので良い加減名前が欲しい。
 日本刀を元に洋風の拵えになってるので、名付けに困る。
 使う魔法によって色が変わるのでレインボーってダサいか。
 セブンスターって頭によぎった。
 セブンスターにすると脇差はラークとかになっちゃう。
 七星・・・てんとう虫か電車のイメージ。

 名前は難しいなぁ。日本刀からパクると拵えが違うとか刃紋がって怒られそう。

 うーん、光明・・・三蔵しか出てこない。
 
 天河と暁月で良いかな。
 打刀が天河で脇差が暁月。

 オーズの槍は雷鳴、そのまんまか。

 その時の気分でサンダーソードとかグングニルとか言っちゃうかもだけど、一応命名したぞ。
 銃は今のところライフルとピストルくらいだから良いかな。
 たくさんの動く的は狙えないと言うへっぽこさに気が付いたから、ちょうど良い敵が出てこないと木の実にしか使えないぞ。
 無駄に連射するより、刀のが手っ取り早いんだもんな。

 ちょっと疲れたけど、八階層に向かう。
 休憩は階段のある部屋がセーフゾーン。
 タバコはちょいちょい咥え直してたけど、落ち着ける場所ではコーヒーかビールを飲む。

 今はコーヒーの気分。コンビニのホットコーヒーとフィナンシェをポチッとな。
 新着メールがティアランシアだったので開くと真珠の指輪と粉が欲しいそうだ。何もしなくても綺麗なのにな。
 ちゃんと贈り物にした。

 ・・・俺の行動めっちゃ見られてるな?もし彼女が出来たら見られちゃうのか?
 誰だ。出来るわけないとか言ったのは?被害妄想か?

 ダンジョン産の粉のレベルは知らないけど、ディ○ールのだっけ?あのアンナに強請られたのを思い出したのできっと良いものだとパウダーを人数分ポチって贈った。オーズの嫁が何人か聞くのを忘れたので箱買いした。足りなかったら何か言ってくるだろう。

 肌の色がどうとかキレられたことがあるのでファンデーションは買わない。
 カバーがどうとかは白いサラサラしたやつだったので色目は関係ないはず。
 化粧品は資○堂だと思う俺はじじくさいと言われたんだぜ。資○堂に謝れ。
 
 そういえば俺、〈メイクアップ〉でお化粧できちゃうんだった。女神も魔法で良くないか?そう言う問題じゃないのか?女心はわからないぞ。

 コーヒー飲んで一息ついてから八階層への扉を開く。 

 今度はちょっと湿気った森だ。不快指数が高め。
 寒くはないのでそのまま進むことに。
 この階層に発光くらげきのこがあるようだ。

 ちょっと気になるので探しつつ歩くと二メートルくらいの蛇とムカデが出てくる。
 蛇はまだ良いけど、脚!!もうキモい通り過ぎて苛立ちしかない。

 ドロップは油落としてくるんだけど、火をつけると長持ちとか火傷に効くとか良いものだけど、もう出てくるなって。
 蛇は蛇毒、皮、肉のどれかが落ちる。
 蛇毒って解毒ポーションに使えるらしい。
 
 変な鳥も出てくる。オナガドリっぽい見た目で蹴りが強い。天河でスパーンといける。
 尻尾か肉が落ちてくる。尻尾、何に使うねん。

 樹木が密集してる先に洞窟があったので入ってみる。大きなコウモリがたくさん出てきた。これは地面ウンコ祭りかとかドキドキしたけど、苔いっぱいあるくらいで不潔では無さそう。
 少し奥まで行ったら光ってるくらげ出てきた。
 見た目は手のひらサイズで足の短い可愛いクラゲ。
 地面よりほん少しだけフヨフヨ浮いてる。
 鑑定で見れば、発光くらげきのこだった。叩き落として採る。若干可哀想なんだけど、生き物では無いらしいので食材として無になって回収を続けた。

 行き止まりまで進んだら宝箱があった。ミミックだったのでスルーしようと思ったら、これも倒せばドロップするみたいなので、とりあえず開けて襲いかかってきたのをスパーンと。斬れないものが無いって凄いよね。
 落ちてきたのは傷ポーション。

 ふむ?怪我をさせる予定で最後は怪我を治せって言う優しさか?
 
 宝箱がくれるかもな酒を期待していたのに。

 当たり外れは仕方がないので、九階層に向けて進む。
 オオカミが出てきたけど、多少強いかな?くらいだ。

 そしてゴブリン。スマートウォッチ見ると八階層より特殊個体が増えてる。そして魔物じゃない反応があるぞ。

「ヒィイー!!」
 やっぱ人か。
 なんで一人でゴブリンに襲われてるんだ?
 俺と同類のボッチ愛好家?

「助けいるのか?」
「はわわ!!!天使さま!?わっちは死んだでやんすか」
 俺の美しさに天に召されたらしいぞ。
「死んでねぇぞ」
「あわわ、お助けぇ」
 なぜか拝み出したので助けてやるか。

 あとで文句言ったら、ゴブリン探して元通りにしてやるぞ。


しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

モブです。静止画の隅っこの1人なので傍観でいいよね?

紫楼
ファンタジー
 5歳の時、自分が乙女ゲームの世界に転生してることに気がついた。  やり込んだゲームじゃ無いっぽいから最初は焦った。  悪役令嬢とかヒロインなんてめんどくさいから嫌〜!  でも名前が記憶にないキャラだからきっとお取り巻きとかちょい役なはず。  成長して学園に通うようになってヒロインと悪役令嬢と王子様たち逆ハーレム要員を発見!  絶対お近づきになりたくない。  気がついたんだけど、私名前すら出てなかった背景に描かれていたモブ中のモブじゃん。  普通に何もしなければモブ人生満喫出来そう〜。  ブラコンとシスコンの二人の物語。  偏った価値観の世界です。  戦闘シーン、流血描写、死の場面も出ます。  主筋は冒険者のお話では無いので戦闘シーンはあっさり、流し気味です。  ふんわり設定、見切り発車です。  カクヨム様にも掲載しています。 24話まで少し改稿、誤字修正しました。 大筋は変わってませんので読み返されなくとも大丈夫なはず。

スキルポイントが無限で全振りしても余るため、他に使ってみます

銀狐
ファンタジー
病気で17歳という若さで亡くなってしまった橘 勇輝。 死んだ際に3つの能力を手に入れ、別の世界に行けることになった。 そこで手に入れた能力でスキルポイントを無限にできる。 そのため、いろいろなスキルをカンストさせてみようと思いました。 ※10万文字が超えそうなので、長編にしました。

全能で楽しく公爵家!!

山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。 未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう! 転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。 スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。 ※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。 ※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

家ごと異世界ライフ

ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜

犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。 馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。 大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。 精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。 人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

転生テイマー、異世界生活を楽しむ

さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

処理中です...