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一章
ドロー
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ギルマスは明日も仕事だと手を振って帰って行った。
俺もそろそろ帰りたい。
どこまで泳げるかレースは正直よく分からん状態だ。
脱落したサントスとクレイバーが戻ってきて半裸のまま肉を食べてる。
「悔しいなー、足攣っちゃったわ」
「俺ちょっと沈んで足に棘刺さった」
ん!!?よく溺れなかったな。
「棘って何?」
「お?変なもんに興味あるな?あの辺の海底にこれっくらいのトゲトゲの動く石が落ちてるんだよ」
サントス、石は動かないよ?
どうもバスケットボール大のウニが、魔物?がたくさんいるらしい。
「それ採ってきてほしいな・・・」
〈遊泳〉の指輪あるけど、レースに混じりたいとか思われそうで嫌だし。
「ん?何の役にも立たんぞ?気になるなら採ってきてやる」
「お願い」
サントスがまた海に潜ってくれた。
「針でも欲しいのか?」
クレイバーが俺が差し出した貝を食べる。
「んー、予想してるものなら美味しいと思うんだよね」
日本酒や白ワインに合う。
「・・・食い物なのか?」
まぁ割ったことがないとただのトゲトゲで、割ったことがあったらドロドロした内臓としか思わないかも。
「何で普通に飲んでるのに樽を賭けてるんだ?」
みんなで出し合って持ち寄った酒じゃん。
「ん?盛り上がるだろ。一番美味い酒を賭けるんだ。今回のジェイルの酒は絶対取っておいて飲みたい」
野営とか外で食べる時、大勢の時は賭けることが普通らしい。
宿とかだとカードで賭ける程度だが外だと体力勝負だって。元気だね。
〈新月の雷光〉は王都まで一緒に行くからまだ飲む機会があるぞ。しかも普通に売って渡してるじゃん。
「何にしても楽しみたいだけだ」
ほー。全力疾走に遠泳って運動好きじゃないと無理だなぁ。
しばらくタバコ吹かしてたら、サントスとミンミが海から上がってきた。
ミンミさん、皮のブラトップ??みたいなの着てる。下は皮の短パン??よくわからんがちょっと防御力の高い水着みたい。
俺にはちょっと刺激的かな??
「このトゲトゲ欲しいんだってぇ?」
二人で四つ持ってきてくれた。棘が長いのでたくさん抱えてこれないんだな。
鑑定も紫ウニって出てきたので食えるやつだ。
二人から受け取って小型ナイフで切り分けると緑がかった身が出てきた。
なんでこんな色なんだ。
せめて紫になっとけ。
どっちにしてもポイズンっぽいが。
毒がないのは確認出来てるので生で食べてみる。小瓶に入ってる醤油を垂らして。
うん、とってもウニですな。
新鮮でぷりぷりでジューシーなウニ。
初めて食べるなら生は抵抗感があるかな?っとサントスたちをみるとすでに食べてた。
「うっめ!これ食えたんか」
「アーシもこれ好きぃ」
海藻たっぷり食べてそうなウニだから美味いだろう。
「この黒い汁なにー」
「ナイショ」
「ケチかよ」
説明が面倒じゃん。
俺は日本酒を選んで、みんなのカップに入れた。
「これはヤバい。うますぎる」
ちょいと炙ってみる。
それを見たみんなも炙る。俺の真似をしてる分には強火にしないらしい。
「この酒、水みたいにサラサラなのにめっちゃくるなぁ」
「炙ったトゲトゲ美味い!!」
サントスとミンミは「おかわり!!」って言いながら海に戻った。ガッツよ。
「明日から子供が潜るかもな」
お手伝い年齢の十歳以上があの辺までは普通に潜れるようだ。
絶滅しない程度に捕獲して欲しいものだ。
遠くまで泳いで戻ってきたドットやランガたちがサントスたちに声をかけてみんなでウニを取り始めたっぽい。
「あー、たくさん採る勝負になるか」
泳ぎはドローか?
「あ、トゲは捨てるなよ、吹き矢になる」
吹き矢!?誰か使ってたっけって思えば、たくさん敵がいるとき、毒や麻痺薬塗って使うんだって。怖。
中身えぐったのを全部渡した。
「投擲ナイフとかは勿体無いだろ?使い捨て出来るこういう適当なのが良いんだよ」
なるほど。
俺は銃(魔力玉)使えるのラッキーなんだな。
ドットたちがトゲトゲを確保して戻ってきた。
「これ美味いんだって?」
「こんなん網に入ってたら捨ててるやつっしょ」
クレイバーと一緒に中身を取り出してまずは生で食べさせる。
醤油を少し垂らすとやっぱり「黒い汁!?」ってなるけどまずはウニを食え。
「「「うぉお!?」」」
「「「うぇ」」」
ヤンとギャレットはウニはダメだったらしい。
他はみんな先を争って食べる。
「マジか?これは好きなやつだ」
「捨ててたなんて」
そして酒も進み。
酒樽ゲットは勝者なしだった。なぜ十回勝ち抜け戦にしたんだ。
「かぁっ!これを独り占めしたかった」
「朝まで全部飲むぞー」
結局全部飲むのかい!!
俺は寝たい。けどドットとランガにガッと肩を組まれて帰れなかった。
「ほれ!あそこお熱いぞ」
イルナとゴンザレスが二人でいい感じに酒を酌み交わしていた。
マジか。
「ゴンザレスが一番気が良いからなぁ」
ほほう、そして一番ガタイが良いぞ。
「ミンミの方は別のパーティに好きなやつがいるけどなぁ。おすすめ出来ん男なんだ」
「アイツなぁ・・・」
アッシュとサントスが残念な子を見る目でミンミを見ている。
俺をヒモにするとか言い出すからな。ダメンズなんだろうね。
「ジェイルなら大丈夫そうだけどなぁ」
いや、アッシュがイケばいいじゃん。
俺は今は旅を優先するぞ。だって二十二歳だから!!若いうちに楽しむ!!
彼女出来ちゃったら離れたくなくって定住しちゃうだろ。
熱烈に好きな人が出来たら考え方も変えるだろうけど。
彼女・・・欲しくないとは言わないぞ。
でもあのアンナとか・・・女、怖いじゃん。
________________
〈新月の雷光〉
ドット
ドレイク
クレイバー
シャート
〈鋼鉄の拳〉
ランガ
ヤン
ヴァロ
〈海の渦潮〉
アッシュ
サントス
ゴンザレス
ミンミ
イルナ
〈水平線の彼方〉
ルーカス
アイアン
ロゴス
ギャレット
ギルマス アントス
船頭 ルカ 妹アン
俺もそろそろ帰りたい。
どこまで泳げるかレースは正直よく分からん状態だ。
脱落したサントスとクレイバーが戻ってきて半裸のまま肉を食べてる。
「悔しいなー、足攣っちゃったわ」
「俺ちょっと沈んで足に棘刺さった」
ん!!?よく溺れなかったな。
「棘って何?」
「お?変なもんに興味あるな?あの辺の海底にこれっくらいのトゲトゲの動く石が落ちてるんだよ」
サントス、石は動かないよ?
どうもバスケットボール大のウニが、魔物?がたくさんいるらしい。
「それ採ってきてほしいな・・・」
〈遊泳〉の指輪あるけど、レースに混じりたいとか思われそうで嫌だし。
「ん?何の役にも立たんぞ?気になるなら採ってきてやる」
「お願い」
サントスがまた海に潜ってくれた。
「針でも欲しいのか?」
クレイバーが俺が差し出した貝を食べる。
「んー、予想してるものなら美味しいと思うんだよね」
日本酒や白ワインに合う。
「・・・食い物なのか?」
まぁ割ったことがないとただのトゲトゲで、割ったことがあったらドロドロした内臓としか思わないかも。
「何で普通に飲んでるのに樽を賭けてるんだ?」
みんなで出し合って持ち寄った酒じゃん。
「ん?盛り上がるだろ。一番美味い酒を賭けるんだ。今回のジェイルの酒は絶対取っておいて飲みたい」
野営とか外で食べる時、大勢の時は賭けることが普通らしい。
宿とかだとカードで賭ける程度だが外だと体力勝負だって。元気だね。
〈新月の雷光〉は王都まで一緒に行くからまだ飲む機会があるぞ。しかも普通に売って渡してるじゃん。
「何にしても楽しみたいだけだ」
ほー。全力疾走に遠泳って運動好きじゃないと無理だなぁ。
しばらくタバコ吹かしてたら、サントスとミンミが海から上がってきた。
ミンミさん、皮のブラトップ??みたいなの着てる。下は皮の短パン??よくわからんがちょっと防御力の高い水着みたい。
俺にはちょっと刺激的かな??
「このトゲトゲ欲しいんだってぇ?」
二人で四つ持ってきてくれた。棘が長いのでたくさん抱えてこれないんだな。
鑑定も紫ウニって出てきたので食えるやつだ。
二人から受け取って小型ナイフで切り分けると緑がかった身が出てきた。
なんでこんな色なんだ。
せめて紫になっとけ。
どっちにしてもポイズンっぽいが。
毒がないのは確認出来てるので生で食べてみる。小瓶に入ってる醤油を垂らして。
うん、とってもウニですな。
新鮮でぷりぷりでジューシーなウニ。
初めて食べるなら生は抵抗感があるかな?っとサントスたちをみるとすでに食べてた。
「うっめ!これ食えたんか」
「アーシもこれ好きぃ」
海藻たっぷり食べてそうなウニだから美味いだろう。
「この黒い汁なにー」
「ナイショ」
「ケチかよ」
説明が面倒じゃん。
俺は日本酒を選んで、みんなのカップに入れた。
「これはヤバい。うますぎる」
ちょいと炙ってみる。
それを見たみんなも炙る。俺の真似をしてる分には強火にしないらしい。
「この酒、水みたいにサラサラなのにめっちゃくるなぁ」
「炙ったトゲトゲ美味い!!」
サントスとミンミは「おかわり!!」って言いながら海に戻った。ガッツよ。
「明日から子供が潜るかもな」
お手伝い年齢の十歳以上があの辺までは普通に潜れるようだ。
絶滅しない程度に捕獲して欲しいものだ。
遠くまで泳いで戻ってきたドットやランガたちがサントスたちに声をかけてみんなでウニを取り始めたっぽい。
「あー、たくさん採る勝負になるか」
泳ぎはドローか?
「あ、トゲは捨てるなよ、吹き矢になる」
吹き矢!?誰か使ってたっけって思えば、たくさん敵がいるとき、毒や麻痺薬塗って使うんだって。怖。
中身えぐったのを全部渡した。
「投擲ナイフとかは勿体無いだろ?使い捨て出来るこういう適当なのが良いんだよ」
なるほど。
俺は銃(魔力玉)使えるのラッキーなんだな。
ドットたちがトゲトゲを確保して戻ってきた。
「これ美味いんだって?」
「こんなん網に入ってたら捨ててるやつっしょ」
クレイバーと一緒に中身を取り出してまずは生で食べさせる。
醤油を少し垂らすとやっぱり「黒い汁!?」ってなるけどまずはウニを食え。
「「「うぉお!?」」」
「「「うぇ」」」
ヤンとギャレットはウニはダメだったらしい。
他はみんな先を争って食べる。
「マジか?これは好きなやつだ」
「捨ててたなんて」
そして酒も進み。
酒樽ゲットは勝者なしだった。なぜ十回勝ち抜け戦にしたんだ。
「かぁっ!これを独り占めしたかった」
「朝まで全部飲むぞー」
結局全部飲むのかい!!
俺は寝たい。けどドットとランガにガッと肩を組まれて帰れなかった。
「ほれ!あそこお熱いぞ」
イルナとゴンザレスが二人でいい感じに酒を酌み交わしていた。
マジか。
「ゴンザレスが一番気が良いからなぁ」
ほほう、そして一番ガタイが良いぞ。
「ミンミの方は別のパーティに好きなやつがいるけどなぁ。おすすめ出来ん男なんだ」
「アイツなぁ・・・」
アッシュとサントスが残念な子を見る目でミンミを見ている。
俺をヒモにするとか言い出すからな。ダメンズなんだろうね。
「ジェイルなら大丈夫そうだけどなぁ」
いや、アッシュがイケばいいじゃん。
俺は今は旅を優先するぞ。だって二十二歳だから!!若いうちに楽しむ!!
彼女出来ちゃったら離れたくなくって定住しちゃうだろ。
熱烈に好きな人が出来たら考え方も変えるだろうけど。
彼女・・・欲しくないとは言わないぞ。
でもあのアンナとか・・・女、怖いじゃん。
________________
〈新月の雷光〉
ドット
ドレイク
クレイバー
シャート
〈鋼鉄の拳〉
ランガ
ヤン
ヴァロ
〈海の渦潮〉
アッシュ
サントス
ゴンザレス
ミンミ
イルナ
〈水平線の彼方〉
ルーカス
アイアン
ロゴス
ギャレット
ギルマス アントス
船頭 ルカ 妹アン
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