女神に可哀想と憐れまれてチート貰ったので好きに生きてみる

紫楼

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一章

タバコ。この世界でも好きに吸えない。

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 とりあえず、たまにリトルシガーを一箱売ることに。紙タバコは、あの薄さで白過ぎるのが珍し過ぎるらしく表に出すなって言われた。三人とも買っておいて!

 紙タバコが銀貨五枚だったのに、リトルシガーは金貨一枚になっちったよ。あれの方が珍しいとか言いつつリトルシガーが倍!?
 最初のタバコと今日もリトルシガー二百円違うくらいなのに。

 依頼の薬草採りに行くのが嫌になる儲けだ。

 〈鋼鉄の拳〉もBランクだった。
 〈新月の雷光〉と言い、高ランク冒険者フランクなんだな。

 好きにタバコ吸いたかったけど、絡まれる率が上がるみたいだから一人の時にする。
 俺ソロ冒険者でいるしかないなぁ。

 まさかタバコがそんな注目浴びると思わなかったよ。

 日本の肩身の狭さより、こっちの絡まれるの方が嫌じゃない?

 用事は済んだと解放されたので、下に降りたら、買い取りカウンターの人に呼ばれた。

「うちのギルマスがごめんね!はい、魔石二個お戻しです」
 買い取りカウンターのコモさん、良い人!後ろに大きな包丁持ったゴツい人は解体の人かな。
「草は贅沢品だ。妙なのに絡まれたくなければ、家で吸え」
 包丁持った人に凄まれた。

「もー、図体デカいんだからもっと優しく言わないと怖いよ!ジョズ!」
 ジョズさんと言うのか。

「贅沢って言っても~」
 元は千円以下なのですよ!今のところ安いの試してる。全種類制覇目指して、一番好みなのを探すよ!

「あん?町には悪党もいるんだ。気をつけな」
 包丁キラッと光って恐怖をそそってくるけど、ジョズさん優しい人なんだな。

「ありがとう!気をつけるよ!」
 まさかタバコ強盗とか出るのか?
「ごめんね。ジョズは言葉がキツいから」
 心配してくれてるし、クレーマーなんかでもっと理不尽に意味不明な言葉で嬲られてたから平気!

「コモさんもありがと」

 入り口から帰還の冒険者入ってくるの増えてきたから、邪魔にならないよう離れる。

 依頼はランク低いヤツなら常設ばっかなので、どれか選んで帰ろう。

 んー、街道沿いの蛇退治って。マムシでも出るんか。街道沿いは人が通ってるからタバコ吸えなさそうなので却下。
 町の住民の手伝いもタバコ都合で却下。

 森の中か草原だな。
 果実採取と薪集め・・・。
 この辺は子供冒険者のための優しい依頼だろうか?俺みたいなおっさんがやって良いの?

 んー、やっぱ薬草か。
 薬草は採って来れば、依頼受諾と達成のポイント付くらしいので、今後はそうしよう。
 
 ゴブリン退治も遭遇した場合の討伐の随時もあるけど、耳持ってこいが嫌だなぁ。遭遇したらやるけど。

 しばらくは薬草の依頼取っといて、ウサギみたいなの出てきたらラッキーで良いか。

 
 ギルドの冒険者用道具屋を見よう。
 
 水も皮袋か竹筒持ってないと人前で飲めない。
 魔石も欲しいな。

 初級から中級な武具や防具が置いてある。
 んー、刀と銃と小型ナイフ持ってるから要らないか。こっちの世界の武器持った方が良い?当分は目立たない場所で動くから良いか。

 目当ての皮袋と竹の水筒はすぐ見つけた。正直言えば要らない。だってペットボトル最強。
 でも一応買う。

 皮袋、銀貨三枚、竹筒、銅貨八枚。
 お買い得かどうかもわからん。

 あとはなんだ。
 テントやランタン、木製食器とかある。
 ・・・使い勝手が悪そう。

 今のところ野営はしない。けど持ってないとおかしいと言われそうなものは買うか。

 でも触感が悪そうな毛布は嫌だ。

 寝具は創造魔法か〈ルーム〉のを持ち出そう。

 獲物を入れるための麻袋と皮袋と縄、薬草用の麻袋をまとめ買い、そして中くらいの魔石を三個買った。

 袋と縄が合計金貨一枚で魔石は三個銀貨九枚。

 あとは町の道具屋で見よう。

 午後五時、門が六時に閉まるので大半の冒険者が戻って来て、屋台も食堂も活気が出て来た。

 歩きタバコしてる人いるけど結構年配の人ばっか、薬局のあの葉っぱ巻き、だな。
 あれ、吸いにくいのに器用だ。

 木製食器とか見てたら金物食器もあった。

 銅のコップは買いだな。
 スキットルもある。

 自前の酒出したくても瓶のまま出すと目立つだろうから、これなら問題ないな!!
 無骨過ぎるけど、普段使いなら目立たなくて良い。

 木製のお椀とお皿も少し選んで、銅のコップとスキットル五個買った。

 店番のお兄さんが「どんだけ酒持ち歩く気なんだ」って笑った。
 いやぁ、種類分けたいのよ。

 早速詰め替えようと宿に戻るとエンマさんがテーブル拭いてた。

「あれ、おかえり」
「ただいまー」

 お湯を用意してくれたので自分で持つとやっぱり背中叩かれる。

 部屋に入って桶を置いて。
 顔だけ拭いて、〈ルーム〉に入る。
 
 上着を脱いでソファに引っ掛け。
 
 うー、改めて見るとダイレクトメールとあのアンナが買ったブランド物の空箱、ゼ○シィ、旅行雑誌とかまで残してくれて、とっても親切だなー。

 そして、なぜリビングにウェディングドレスとイブニングドレスが現れてるの!

 今更誰が着るのよ。

 ピロピロン。

 あ、スマホが。

 メール未読が増えてる。誰ともメアド交換してないのに。

 タップしたら、ティアランシアとドリアス、ヴェール。
 ティアランシア二通、ドリアスが何通も並んでる。

 とりあえず、俺をここに導いてくれたティアランシアが優先!

===========

 やっほー!!

 向こうの世界のマンションやトラクターを心配してたから伝えておくね。

 さすがに物質を次元移動させるのは神力がかなり消費されるし、世界の理がぶっ壊れちゃうので、お前に渡した物はコピーって言うんだっけ?
 全部元の世界には残ったままなのよ。

 パパとママのコンバインは消えてないから安心してね!

 マンションはお前の妹が貰う方向だよ。
 娘の大学入学時に使いたいらしい。

 お前が可哀想だから、向こう側のあのアンナの痕跡とスケベな物、秘密な感じのは消滅させたから安心しなよ!

              
 お礼の気持ちがあるなら、「麗しのティアランシアに感謝します」と教会に祈りに来てね!!!


============

 祈ります!!行きます!
 あの妹だと親戚中に俺の性癖をバラすから。
 死んだら俺にわからないから良いかと思ったけど、今分っちゃってるから!!


 もう一通。

=============

 ドレスの代金もお前待ちだから、お前の財産として処理する。
 お前の死亡とアンナの行方不明はニュースになって、ドレスショップがお前の親族に連絡して一旦マンションに保管することになった。
 当然お前に送ったのはコピーだが、それもこの世界の貴族に売れば金にはなるぞ。

 あと、お前の妹がドレスを見て発狂してドレスを切り裂いたぞ。
 正気に戻ってメル○リに出せば良かったと言っていた。

 貰った酒が美味すぎて他の神の強請られているから黙るようにキツめの酒を送ってくれると嬉しい。

    愛しのティアランシアより♡

=============


 ・・・おい!酔っ払ったのか?

 和(妹)よ・・・。ドレスを破るのドラマみたいだな!それ全部でお前の旦那のボーナスくらいは飛ぶぞ。
 まぁお前アンナ嫌いだもんな。
 

 しかし、このドレスを貴族に??
 貴族とはまだ出会ってないし、視界にあるのが嫌だから収納にぶち込んだわ。






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