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第二部 まさかの弟子ができました!?
第6話『薬師、弟子と調合作業をする 前編』
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「はぁ、疲れた……精神的に……」
エリン工房に戻ったわたしは、調合室で一人うなだれていた。
人見知りで色々気にしてしまうせいか、わたしは外出するとすごく疲れてしまう。
できることなら、このまま一眠りしたいところだけど……今日はそういうわけにはいかない。
「先生、準備できました!」
その直後、クロエさんお手製の割烹着に着替えてきたスフィアが、やる気に満ち溢れた顔で調合室のカーテンを開けた。
今から、彼女に薬材の粉砕作業を教えることになっている。
「よ、用意はしています。こっちです」
頑張れエリン。負けるなエリン……自らの頬を叩いて気合を入れてから、わたしは彼女と並んで薬研を手にする。
少し考えて、比較的潰しやすいスイートリーフを粉にすることにした。
「ま、まずは切るように、真上から押さえつけてください。力を入れて、こうです」
「こ、こうですか?」
薬研に入る大きさに刻んだスイートリーフの根を、ゴリゴリと更に細かく潰していく。スフィアはわたしの動きを見ながら、見様見真似で手を動かす。
「あ、そのやり方だと腕が疲れるので、もっと体重を乗せて、上半身の力で潰すように……こうです」
「こ、こう?」
「あっ、薬研の側面じゃなく、真ん中を使ってください。そうです。いい感じです」
「はい!」
……その後、何度か指示をしながら作業を続けるも、なんだかんだでスフィアはコツを掴むのがうまい。これなら、調合の基本はすぐに覚えてしまいそうだ。
それによって作業効率が上がるのはいいことなのだけど、わたしにとってはこの粉砕作業も心落ち着くひとときだ。その時間が減ってしまうと思うと、少しだけ気持ちが沈んでしまうのだった。
「エリン、ちょっといいか」
「ひえっ」
しばらくすると、ふいにミラベルさんがカーテンの隙間から顔を覗かせた。
「は、はい……なんでしょうか」
「またマイラが熱を出してしまってな。部屋で休んでいるから、ちょっと診てくれるか」
おっかなびっくり、操り人形のような動きで振り返ると、ミラベルさんが神妙な顔でそう言った。
「あっ、わかりました」
それを聞いて、わたしは立ち上がる。
マイラさんは過去に患った病気の関係で、時々熱を出すことがあるのだ。
階段を上り、マイラさんの部屋に静かに足を踏み入れる。
「あー、エリンさん、来てくれたんだ。ごめんねー」
力なくベッドに横たわるマイラさんは、その髪色と同じように顔を赤くしていた。
「ま、また熱が出たと聞きました。大丈夫ですか」
「んー、最近出てなかったから油断したねー。エリン先生、よろしくお願いします」
空元気っぽく言うも、マイラさんは呼吸が荒かった。
おずおずと額に触れると、かなり熱がある。以前の症状と似ているも、時折震えがある気がする。
「その、マイラさん、寒気はありますか」
「ちょっとあるかなー。時々だけど」
「お腹の調子はどうですか。戻したり、下したりは?」
「それは大丈夫。食欲はあるよ」
「わ。わかりました。ありがとうございます」
問診を終えたわたしは、頭の中で必要な薬材について考えを巡らせる。
主な症状は熱だけで、咳や鼻水も出ていない。となると、作るのは熱冷ましでいいと思う。
その調合に必要なのはゴールデンリーフにパープルアイ、スイートリーフ、グリーンオリーブだ。
お店の棚に並んでいる薬を流用してもいいのだけど、今回は寒気があるということだし、ジャールの根を加えた特別版を作ってあげよう。悪寒対策になるし、多少の辛味もスイートリーフの甘みで誤魔化せるはずだ。
「マイラさん、大丈夫なんですか」
「うひゃあ」
自分の世界に入り込んでいた時、突然耳元で声がして、わたしは飛び上がる。振り返ると、目と鼻の先にスフィアの顔があった。
「い、以前も同じ症状が出たことがあるんです。ただ、寒気がするというので、熱冷ましの薬にジャールの根を加えます」
「決められた配合以外に、薬材を加えちゃってもいいんですか?」
そう言って目を丸くするスフィアの手には、調合の教本があった。おそらく、時間をみつけて読んでいたのだろう。
「れ、例外的な調合は可能です。組み合わせによっては副作用が強くなりますので、ちゃんと知識を得た上で、ですけど」
「そうなんですね……やっぱり、エリン先生はすごいです!」
「い、いや、それほどでも……」
至近距離からキラキラとした眼差しを向けられ、思わずたじろぐ。
褒められ慣れていないわたしに、この子の笑顔は眩しすぎる……!
「エリン、マイラの容態はどうだ?」
その時、ミラベルさんが部屋にやってきた。わたしは先程と同じ説明を彼女にしたあと、スフィアを連れ立って調合室へと戻る。
「そ、それではスフィア、今からマイラさんのために熱冷ましを作るので、あなたも手伝ってください」
「わ、わかりました。緊張します……」
「だ、大丈夫です。わたしがしっかりと教えますので……」
二人で薬研の前に腰を下ろすも、スフィアの緊張がわたしにも移ったのか、胸がドキドキしてくる。
「……なんだか、エリンさんが二人になっちゃってる気がしますよ」
「ひいっ」
その矢先、背後からクロエさんの声が飛んできて、わたしたちの叫び声が重なった。
「スフィアちゃんはともかく、エリンさんが緊張してどうするんですか。ほらほら」
「あわわわわ、クロエさん、肩を揉まないでくださいぃ……」
「緊張をほぐしてあげてるんですよー。お二人とも、頑張ってください」
ひとしきりわたしの肩を揉んだあと、クロエさんは二つのマグカップを置いて去っていった。
カップを持ち上げてみると、独特の香りが鼻をつく。
これは以前、わたしがクロエさんに作り方を教えた特製ミルクだった。
「……変わった匂いがします」
「こ、これがジャールの根の香りです。スイートリーフも入っているので、甘くておいしいですよ」
すんすんと香りを嗅ぐスフィアにそう説明すると、彼女は恐る恐るマグカップに口をつける。
「……あ、おいしいです!」
ぱあっと笑顔の花を咲かせた彼女は、こくこくとマグカップを傾ける。
それを見てから、わたしも特製ミルクを一口飲む。
甘さの中にぴりりとした風味があり、お腹の底からじんわりと温まる。
「これを飲んだら、調合作業を再開しましょう。マイラさん、待っているでしょうし」
「そうですね! 私もお手伝い、頑張ります!」
そう言って、お互いに自然と笑いあう。特製ミルクのおかげで緊張もほぐれたような、そんな気がした。
エリン工房に戻ったわたしは、調合室で一人うなだれていた。
人見知りで色々気にしてしまうせいか、わたしは外出するとすごく疲れてしまう。
できることなら、このまま一眠りしたいところだけど……今日はそういうわけにはいかない。
「先生、準備できました!」
その直後、クロエさんお手製の割烹着に着替えてきたスフィアが、やる気に満ち溢れた顔で調合室のカーテンを開けた。
今から、彼女に薬材の粉砕作業を教えることになっている。
「よ、用意はしています。こっちです」
頑張れエリン。負けるなエリン……自らの頬を叩いて気合を入れてから、わたしは彼女と並んで薬研を手にする。
少し考えて、比較的潰しやすいスイートリーフを粉にすることにした。
「ま、まずは切るように、真上から押さえつけてください。力を入れて、こうです」
「こ、こうですか?」
薬研に入る大きさに刻んだスイートリーフの根を、ゴリゴリと更に細かく潰していく。スフィアはわたしの動きを見ながら、見様見真似で手を動かす。
「あ、そのやり方だと腕が疲れるので、もっと体重を乗せて、上半身の力で潰すように……こうです」
「こ、こう?」
「あっ、薬研の側面じゃなく、真ん中を使ってください。そうです。いい感じです」
「はい!」
……その後、何度か指示をしながら作業を続けるも、なんだかんだでスフィアはコツを掴むのがうまい。これなら、調合の基本はすぐに覚えてしまいそうだ。
それによって作業効率が上がるのはいいことなのだけど、わたしにとってはこの粉砕作業も心落ち着くひとときだ。その時間が減ってしまうと思うと、少しだけ気持ちが沈んでしまうのだった。
「エリン、ちょっといいか」
「ひえっ」
しばらくすると、ふいにミラベルさんがカーテンの隙間から顔を覗かせた。
「は、はい……なんでしょうか」
「またマイラが熱を出してしまってな。部屋で休んでいるから、ちょっと診てくれるか」
おっかなびっくり、操り人形のような動きで振り返ると、ミラベルさんが神妙な顔でそう言った。
「あっ、わかりました」
それを聞いて、わたしは立ち上がる。
マイラさんは過去に患った病気の関係で、時々熱を出すことがあるのだ。
階段を上り、マイラさんの部屋に静かに足を踏み入れる。
「あー、エリンさん、来てくれたんだ。ごめんねー」
力なくベッドに横たわるマイラさんは、その髪色と同じように顔を赤くしていた。
「ま、また熱が出たと聞きました。大丈夫ですか」
「んー、最近出てなかったから油断したねー。エリン先生、よろしくお願いします」
空元気っぽく言うも、マイラさんは呼吸が荒かった。
おずおずと額に触れると、かなり熱がある。以前の症状と似ているも、時折震えがある気がする。
「その、マイラさん、寒気はありますか」
「ちょっとあるかなー。時々だけど」
「お腹の調子はどうですか。戻したり、下したりは?」
「それは大丈夫。食欲はあるよ」
「わ。わかりました。ありがとうございます」
問診を終えたわたしは、頭の中で必要な薬材について考えを巡らせる。
主な症状は熱だけで、咳や鼻水も出ていない。となると、作るのは熱冷ましでいいと思う。
その調合に必要なのはゴールデンリーフにパープルアイ、スイートリーフ、グリーンオリーブだ。
お店の棚に並んでいる薬を流用してもいいのだけど、今回は寒気があるということだし、ジャールの根を加えた特別版を作ってあげよう。悪寒対策になるし、多少の辛味もスイートリーフの甘みで誤魔化せるはずだ。
「マイラさん、大丈夫なんですか」
「うひゃあ」
自分の世界に入り込んでいた時、突然耳元で声がして、わたしは飛び上がる。振り返ると、目と鼻の先にスフィアの顔があった。
「い、以前も同じ症状が出たことがあるんです。ただ、寒気がするというので、熱冷ましの薬にジャールの根を加えます」
「決められた配合以外に、薬材を加えちゃってもいいんですか?」
そう言って目を丸くするスフィアの手には、調合の教本があった。おそらく、時間をみつけて読んでいたのだろう。
「れ、例外的な調合は可能です。組み合わせによっては副作用が強くなりますので、ちゃんと知識を得た上で、ですけど」
「そうなんですね……やっぱり、エリン先生はすごいです!」
「い、いや、それほどでも……」
至近距離からキラキラとした眼差しを向けられ、思わずたじろぐ。
褒められ慣れていないわたしに、この子の笑顔は眩しすぎる……!
「エリン、マイラの容態はどうだ?」
その時、ミラベルさんが部屋にやってきた。わたしは先程と同じ説明を彼女にしたあと、スフィアを連れ立って調合室へと戻る。
「そ、それではスフィア、今からマイラさんのために熱冷ましを作るので、あなたも手伝ってください」
「わ、わかりました。緊張します……」
「だ、大丈夫です。わたしがしっかりと教えますので……」
二人で薬研の前に腰を下ろすも、スフィアの緊張がわたしにも移ったのか、胸がドキドキしてくる。
「……なんだか、エリンさんが二人になっちゃってる気がしますよ」
「ひいっ」
その矢先、背後からクロエさんの声が飛んできて、わたしたちの叫び声が重なった。
「スフィアちゃんはともかく、エリンさんが緊張してどうするんですか。ほらほら」
「あわわわわ、クロエさん、肩を揉まないでくださいぃ……」
「緊張をほぐしてあげてるんですよー。お二人とも、頑張ってください」
ひとしきりわたしの肩を揉んだあと、クロエさんは二つのマグカップを置いて去っていった。
カップを持ち上げてみると、独特の香りが鼻をつく。
これは以前、わたしがクロエさんに作り方を教えた特製ミルクだった。
「……変わった匂いがします」
「こ、これがジャールの根の香りです。スイートリーフも入っているので、甘くておいしいですよ」
すんすんと香りを嗅ぐスフィアにそう説明すると、彼女は恐る恐るマグカップに口をつける。
「……あ、おいしいです!」
ぱあっと笑顔の花を咲かせた彼女は、こくこくとマグカップを傾ける。
それを見てから、わたしも特製ミルクを一口飲む。
甘さの中にぴりりとした風味があり、お腹の底からじんわりと温まる。
「これを飲んだら、調合作業を再開しましょう。マイラさん、待っているでしょうし」
「そうですね! 私もお手伝い、頑張ります!」
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