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周りと違う=悪いこと
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誰からも口酸っぱく言われたことは、
「誰々だって出来るのに、なんで君は出来ないの?」という言葉。
それはもう、頭痛の種となるほど言われた言葉だ。
「ちゃんとしなさい」
「普通にやって」
「周りと合わせなさい」
自身には、出来るコトと出来ないコトの差があまりに大きかった。
苦手なことは腹痛を及ぼすほどに身体的にも拒否反応を示すからだ。
特に、プレッシャーのかかるテストの時間は最悪だった。
小学生の頃から苦手な教科のテストの度に腹痛起こして問題になんて集中出来なかった。当時の筆者に出来る最低限のことは迅速に簡単に解けそうな問題だけを見極め、名前を書いて解答を埋めることだけなのだ。
そのため、授業などにおいても苦手なものは周りより遅く得意なものは早く終わるという得意不得意で明らかな差異が生じ、それが一つの要因となったいじめも起きていた。
転校生として、通うようになった時にはそれが子供ながらにも露骨に分かる状況だった。
興味あるものはとことん突き詰め、無いものにはほぼ無関心。苦手なものは身体的に拒否反応を示す。そんな、精神と身体の体質だ。
顕著に現れたのは、小学三年生の時に生活の授業の一環として育てていたモンシロチョウの件だ。
幼虫が蛹となり、いざそこから羽化すると分かったある日。衝撃が走った。
出てきたものは無数の白い小さな繭だった。その時の周りのクラスメイト達の反応は、
「気持ち悪い」だった。中にはその気持ち悪さに叫びあがり、泣き出す者もいた。こういった反応をするのが当たり前だ。中から授業で習った成虫ではなく、得体の知れない異物がでてきたのだから。
一方、その時の筆者は興味の対象でしかなかった。感想は一つ、
「なにこれ!?」だけだった。
そこからというもの授業は上の空状態となり、気になりすぎて早く調べたかった。ただ、その頃は今のように簡単に調べものなんてことは出来る状況じゃなかった。インターネットなんてものは、一般庶民に普及しておらず携帯電話なんてものすら無かったのだから。ごく限られた大金持ちを除いて。
祖父から誕生日プレゼントのことを聞かれて、昆虫図鑑を頼んだ。その出来事は未だに忘れない。
あの繭の正体・原因は、アオムシマユコバチという寄生虫による仕業だった。
既にうろ覚えだが、図鑑に記載されていた内容としては「アオムシが蛹となって、羽化の準備をはじめ出した時に多くの卵を産み付け、その卵から孵った多くの幼虫が中を食べ尽くしそのまま中で繭となり、その繭が大きくなる過程で空になった蛹の外側が破ける」といった文章だったはず。
その図鑑には、勿論のこと写真も載っておりその時初めて気持ち悪さを感じた。が、それを優ったのは何より当時の「何これ!?」に対する答を見つけたことの知識的快感であり、刺激だった。
時系列としては遡ると思われるが、アレをやったのはある友達のお誕生日会に呼ばれた日のことだ。
誕生日会が始まり、テーブルにはお菓子やらジュースやらお料理やらが所狭しと並んでいる。最初のうちはそのまま食べていたのだが、自身は何を思ったかこんなことを思ってしまった。『ジュースを全て混ぜたらどんな味になるんだろう?・その中に全てのお菓子入れたらどんな感じになるんだろう?』と。
と、そんな感じで気になりだしたら何としても試さないと調べないと気が収まらない性分だった。それが、功を奏すこともあった。しかし、大半はその逆を進んでしまう。
バニラエッセンスの風味が好きで味も美味しいんだろなって思って舐めたこともあった。
スーパーファミコンの電源アダプタースーファミに差す方を舐めたこともあった。
蟻の巣に細い草入れたり、水入れたりしたこともあった。
雪食べたり、氷柱舐めたりもした。
こんな風に子供の頃は興味あることに対して試すコトが多かった。この感覚は、36になった今でも自制心がある程度身についたから、猪突猛進するなんてことはないが未だに残っている。
「誰々だって出来るのに、なんで君は出来ないの?」という言葉。
それはもう、頭痛の種となるほど言われた言葉だ。
「ちゃんとしなさい」
「普通にやって」
「周りと合わせなさい」
自身には、出来るコトと出来ないコトの差があまりに大きかった。
苦手なことは腹痛を及ぼすほどに身体的にも拒否反応を示すからだ。
特に、プレッシャーのかかるテストの時間は最悪だった。
小学生の頃から苦手な教科のテストの度に腹痛起こして問題になんて集中出来なかった。当時の筆者に出来る最低限のことは迅速に簡単に解けそうな問題だけを見極め、名前を書いて解答を埋めることだけなのだ。
そのため、授業などにおいても苦手なものは周りより遅く得意なものは早く終わるという得意不得意で明らかな差異が生じ、それが一つの要因となったいじめも起きていた。
転校生として、通うようになった時にはそれが子供ながらにも露骨に分かる状況だった。
興味あるものはとことん突き詰め、無いものにはほぼ無関心。苦手なものは身体的に拒否反応を示す。そんな、精神と身体の体質だ。
顕著に現れたのは、小学三年生の時に生活の授業の一環として育てていたモンシロチョウの件だ。
幼虫が蛹となり、いざそこから羽化すると分かったある日。衝撃が走った。
出てきたものは無数の白い小さな繭だった。その時の周りのクラスメイト達の反応は、
「気持ち悪い」だった。中にはその気持ち悪さに叫びあがり、泣き出す者もいた。こういった反応をするのが当たり前だ。中から授業で習った成虫ではなく、得体の知れない異物がでてきたのだから。
一方、その時の筆者は興味の対象でしかなかった。感想は一つ、
「なにこれ!?」だけだった。
そこからというもの授業は上の空状態となり、気になりすぎて早く調べたかった。ただ、その頃は今のように簡単に調べものなんてことは出来る状況じゃなかった。インターネットなんてものは、一般庶民に普及しておらず携帯電話なんてものすら無かったのだから。ごく限られた大金持ちを除いて。
祖父から誕生日プレゼントのことを聞かれて、昆虫図鑑を頼んだ。その出来事は未だに忘れない。
あの繭の正体・原因は、アオムシマユコバチという寄生虫による仕業だった。
既にうろ覚えだが、図鑑に記載されていた内容としては「アオムシが蛹となって、羽化の準備をはじめ出した時に多くの卵を産み付け、その卵から孵った多くの幼虫が中を食べ尽くしそのまま中で繭となり、その繭が大きくなる過程で空になった蛹の外側が破ける」といった文章だったはず。
その図鑑には、勿論のこと写真も載っておりその時初めて気持ち悪さを感じた。が、それを優ったのは何より当時の「何これ!?」に対する答を見つけたことの知識的快感であり、刺激だった。
時系列としては遡ると思われるが、アレをやったのはある友達のお誕生日会に呼ばれた日のことだ。
誕生日会が始まり、テーブルにはお菓子やらジュースやらお料理やらが所狭しと並んでいる。最初のうちはそのまま食べていたのだが、自身は何を思ったかこんなことを思ってしまった。『ジュースを全て混ぜたらどんな味になるんだろう?・その中に全てのお菓子入れたらどんな感じになるんだろう?』と。
と、そんな感じで気になりだしたら何としても試さないと調べないと気が収まらない性分だった。それが、功を奏すこともあった。しかし、大半はその逆を進んでしまう。
バニラエッセンスの風味が好きで味も美味しいんだろなって思って舐めたこともあった。
スーパーファミコンの電源アダプタースーファミに差す方を舐めたこともあった。
蟻の巣に細い草入れたり、水入れたりしたこともあった。
雪食べたり、氷柱舐めたりもした。
こんな風に子供の頃は興味あることに対して試すコトが多かった。この感覚は、36になった今でも自制心がある程度身についたから、猪突猛進するなんてことはないが未だに残っている。
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