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異世界へ
第24話 貞操の危機!?
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けど、それもついさっきまで。
なぜこうなった?
いや、たぶんスキル【仲間呼び】のせいだよね。
まさかの使えていたパターンかー。
呼びたかったのは、君たちじゃないんだけど……。
同じ境遇《おしゃぶり》の元人間だったんですけど……。
私の前には、ゴブリンの群れがいる。
しかも、この体《ゴブおじ》の知り合いのようだ。
妙に馴れ馴れしい。
な、なに!? 何なの? こいつら……私《ゴブおじ》にめっちゃ話し掛けてくるし、肩組んでるし、私《おしゃぶり》に興味津々って感じだし。
あー、でもスキル【仲間呼び】で呼んでしまったんだもんね……じゃあ、当然かー。
その中の1匹、ゴリムキで体格のいいゴブリンが頬を染めて近づいてきた。
つるんとした頭部に、口からはみ出ている白い牙、男性ホルモン多そうなギンギンな瞳。
ゴブリン界の美的感覚はわからないけど、たぶんイケメンの部類なんだろう……いや、知らんけど。
「ヨンダカラキタ。アデ? ゴブミ、オマエナンカ、カワイクナッタ?」
うん、ここに来たのは私のイマジネーション不足だから、甘んじて受け入れよう。
けど、まてぇぇぇぇー!
い、今聞き捨てならんことを言ったよね?
言ったよね?!
ゴ、ゴゴゴブミ?
すぐさま私はなんかそう! この体《ゴブおじ》を色々と確認する。あのそのこれです!
「アデ? ツイテナイ――」
まさかだった。
この体《ゴブおじ》は、メス、いや女性だったのだ。
乙女を象徴する禁断の果実とかなかったので……ちょっと気付けませんでした。
……いや、生前の私もありませんでしたし、グッジョブバディのルーミーに笑われたりしてましたけども!
そういや、ルーミー凄かったなー。
水泳の授業とか、クラスの男子たちの視線を独占してたもん。
私も女子だっていうのに、何度見したことか!
一体、あの胸《ぶき》でどんな人を射止めたのか……気になる……。
けど、あれだから、小さくたってあれだし……魅力はあるし、きっと需要も? それなりにあるし!
って、なに言ってんの私……。
今は、ちゃんとこの体《ゴブおじ》に謝らないと!
コホン! えーっと、ゴブおじ改め! ゴブネキ、いや、ゴブミさん、すみませんでしたぁぁぁー!
食べられそうになったとはいえ、女性をおっさんと勘違いするとか、失礼極まりなかったです。
「グガガァァー! マサカスギルー。ケド、ゴメン」
衝撃の事実により、私はその場で頭を抱えたり地団駄を踏んだりと慌てふためく。
その様子が物珍しいのか、さっきよりゴブリンの群れの距離がなんか近い。
しかも、息が荒いし、手を握ってきたり、首を擦ってきたりとスキンシップが激しい。
ゴブリンの常識なんて知らないけど。
この異様な雰囲気は、何となくわかる。
こいつら、間違いなく私《おしゃぶり》を咥えた体《ゴブミ》に盛っていやがる。
って、待て待て!
冷静に分析している場合じゃない!
わた、わたわたたたた……私、貞操の危機やんけぇぇぇぇー!
「グガッ!?」
うっわ! 並んどるやぁぁぁーん!
慌てふためく私の前には、なんか真剣な表情をしたゴブリンたちが、大きめのゴブリンを先頭に綺麗な列を成していた。
初体験がゴブリンで? お外で? 集団ですか?
あ、でも実際は私じゃないかー、だっての本体はおしゃぶりなんだし!
あははー!
って、違う違う! 今は、私《ゴブミ》は私で、私《おしゃぶり》も私だ。
ということは……やっぱあかんやーん!
あまりのシンジラレナイ状況に、またもや大阪弁が出てきてしまった。
異世界にきて、セルフノリツッコミが上手くなっていくのってさ、どうなのよ?!
じゃなくて!
この私に群がってくるゴブリンどもを落ち着かせないと。
私は両手を重ね合わせ握り、祈るように精一杯の気持ちを込めて静止した。
「マッテ、ミンナ。ソウイウキモチジャナイ丿」
けど、これが間違いだった。
初めから逃げるべきだったのだ。
もしくはスキル【格闘術】を試しても良かったのかもしれない。
しかし、私《おしゃぶり》と体《ゴブミ》が合わさることで生まれた溢れんばかりのプリティさに悩殺されてしまったゴブリンたちは我を見失い、野獣と化したのだ。
私がスキルを発動する隙もないほどに。
なぜこうなった?
いや、たぶんスキル【仲間呼び】のせいだよね。
まさかの使えていたパターンかー。
呼びたかったのは、君たちじゃないんだけど……。
同じ境遇《おしゃぶり》の元人間だったんですけど……。
私の前には、ゴブリンの群れがいる。
しかも、この体《ゴブおじ》の知り合いのようだ。
妙に馴れ馴れしい。
な、なに!? 何なの? こいつら……私《ゴブおじ》にめっちゃ話し掛けてくるし、肩組んでるし、私《おしゃぶり》に興味津々って感じだし。
あー、でもスキル【仲間呼び】で呼んでしまったんだもんね……じゃあ、当然かー。
その中の1匹、ゴリムキで体格のいいゴブリンが頬を染めて近づいてきた。
つるんとした頭部に、口からはみ出ている白い牙、男性ホルモン多そうなギンギンな瞳。
ゴブリン界の美的感覚はわからないけど、たぶんイケメンの部類なんだろう……いや、知らんけど。
「ヨンダカラキタ。アデ? ゴブミ、オマエナンカ、カワイクナッタ?」
うん、ここに来たのは私のイマジネーション不足だから、甘んじて受け入れよう。
けど、まてぇぇぇぇー!
い、今聞き捨てならんことを言ったよね?
言ったよね?!
ゴ、ゴゴゴブミ?
すぐさま私はなんかそう! この体《ゴブおじ》を色々と確認する。あのそのこれです!
「アデ? ツイテナイ――」
まさかだった。
この体《ゴブおじ》は、メス、いや女性だったのだ。
乙女を象徴する禁断の果実とかなかったので……ちょっと気付けませんでした。
……いや、生前の私もありませんでしたし、グッジョブバディのルーミーに笑われたりしてましたけども!
そういや、ルーミー凄かったなー。
水泳の授業とか、クラスの男子たちの視線を独占してたもん。
私も女子だっていうのに、何度見したことか!
一体、あの胸《ぶき》でどんな人を射止めたのか……気になる……。
けど、あれだから、小さくたってあれだし……魅力はあるし、きっと需要も? それなりにあるし!
って、なに言ってんの私……。
今は、ちゃんとこの体《ゴブおじ》に謝らないと!
コホン! えーっと、ゴブおじ改め! ゴブネキ、いや、ゴブミさん、すみませんでしたぁぁぁー!
食べられそうになったとはいえ、女性をおっさんと勘違いするとか、失礼極まりなかったです。
「グガガァァー! マサカスギルー。ケド、ゴメン」
衝撃の事実により、私はその場で頭を抱えたり地団駄を踏んだりと慌てふためく。
その様子が物珍しいのか、さっきよりゴブリンの群れの距離がなんか近い。
しかも、息が荒いし、手を握ってきたり、首を擦ってきたりとスキンシップが激しい。
ゴブリンの常識なんて知らないけど。
この異様な雰囲気は、何となくわかる。
こいつら、間違いなく私《おしゃぶり》を咥えた体《ゴブミ》に盛っていやがる。
って、待て待て!
冷静に分析している場合じゃない!
わた、わたわたたたた……私、貞操の危機やんけぇぇぇぇー!
「グガッ!?」
うっわ! 並んどるやぁぁぁーん!
慌てふためく私の前には、なんか真剣な表情をしたゴブリンたちが、大きめのゴブリンを先頭に綺麗な列を成していた。
初体験がゴブリンで? お外で? 集団ですか?
あ、でも実際は私じゃないかー、だっての本体はおしゃぶりなんだし!
あははー!
って、違う違う! 今は、私《ゴブミ》は私で、私《おしゃぶり》も私だ。
ということは……やっぱあかんやーん!
あまりのシンジラレナイ状況に、またもや大阪弁が出てきてしまった。
異世界にきて、セルフノリツッコミが上手くなっていくのってさ、どうなのよ?!
じゃなくて!
この私に群がってくるゴブリンどもを落ち着かせないと。
私は両手を重ね合わせ握り、祈るように精一杯の気持ちを込めて静止した。
「マッテ、ミンナ。ソウイウキモチジャナイ丿」
けど、これが間違いだった。
初めから逃げるべきだったのだ。
もしくはスキル【格闘術】を試しても良かったのかもしれない。
しかし、私《おしゃぶり》と体《ゴブミ》が合わさることで生まれた溢れんばかりのプリティさに悩殺されてしまったゴブリンたちは我を見失い、野獣と化したのだ。
私がスキルを発動する隙もないほどに。
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