75 / 154
Insight Inside
15話 会談終了
しおりを挟む
「状況を整理しよう」
と、ピースキーパーさんが提案した後、ビナルファさんとアルネイラを除いた七人で状況整理という名の話し合いが行われた。
俺やスレイズ、メスバーは話に交わる必要が無いとされ、会談の時と同様少し離れた位置で傍聴するに留まった。
何十人もの信頼の置ける部下を失った騎士団長は、俺が想像していた以上に動揺が激しかったらしく、話し合いには殆ど口を出さなかった。
代わりにピースキーパーさんがリーダーシップを発揮し、状況整理の後は掃討作戦の部隊編成の見直しや半年後に控えた作戦決行日までの各々のするべきこと、などを拗れる事なくまとめ上げてみせたのだ。
ちなみに予定されていた会食は当然、中止。
話し合いが終わりを迎えた後、彼等はそれぞれに命じられた役割へ取り掛かることに。
セルヴス、アビアーノ、ヴァシル、ジョルジオス、メスバーの五人は、ガストニア国内で警備任務に従事している騎士達を召集し、宮殿内の後始末と亡くなった騎士の遺族への報告に加え葬儀と恩給の手続きを迅速に行うよう命じられた。
恐らくこの五人が一番激務だろう。
少なくとも二日は完徹必死なんじゃないか。
ピースキーパーさんは騎士団長とまだ話す事があると言い、シングラルさんと共に宮殿を後にした。
場所を変えて何を話すのか若干気になるところだが、流石に着いていくわけにはいかない。
そして、俺とスレイズの二人は――。
◇◆◇◆
「おー、レノリアスにスレイズ。お前らなんでここにいんの?」
朝に来た時と変わらず、宝飾がキラキラと輝く扉を開き応接間に入ってきたのはビナルファさんだった。
「お、お疲れ様です」
「お疲れ様です!」
俺の会釈に被せる様にスレイズが大きな声で挨拶する。
俺達二人の本日最後の役割は、診療所へ向かったビナルファさんの帰りを待ち、ある報告をするといった簡単なものだった。
「あれ? ヴェルスミスと旦那は?」
応接間を見回しながら、彼が訊いてくる。
「はっ、お二人は騎士団長とまだお話があると告げ、宮殿を後にしました」
「ええ、マジかよ。俺置いてかれたってわけ?」
スレイズからの報告に、彼は顔をしかめる。
「……まいっか、堅苦しい話はもう懲り懲りだしなぁ。いやー、しかしホントに疲れたっ!」
そう言うと彼はドアから離れ、窓際に置いてある皮張りのソファーベッドへと溶けるように寝転ぶ。
「本当にお疲れ様です。それで早速お聞きしたいのですが……アルネイラ様のご容態の方は……?」
スレイズが恐る恐ると尋ねた。
彼女の安否はもちろん俺も気になっていたところだ。
二人揃って固唾を呑み、返答を待つ。
「失血死一歩手前だったけど、輸血も間に合って命に別状はない、とさ。今は病院のベッドでスヤスヤ寝てるだろうな」
頬杖をつきながら寝そべる彼がそう告げると、俺とスレイズは安堵し胸を撫で下ろす。
「本当にありがとうございます、ビナルファさん。下級騎士の俺達ですが、騎士一同を代表してお礼を言わせてください」
スレイズの礼と共に、俺も頭を下げた。
「いいよ礼なんて。当然の事したまでだっての。ホラ、頭上げろよ」
そう諭され、俺達も素直に面を見せる。
そして今度はピースキーパーさんから任されていたもう一つの報告をするべく、俺は口を開く。
「……あの、実はピースキーパーさんからビナルファさんへ指令の伝言を預かっているんですが、伝えてもよろしいでしょうか?」
「あ、無理。疲れてるから今度にして」
ええ~?
マジかよ、流石にこの返しは想定してなかったぞ。
どんだけ緩いんだゼレスティア軍は。
「…………」
俺とスレイズが困った顔を見合わせていると、ビナルファさんは横になっていた身体を起こす。
「ぶはっ……冗談だっつうの。で、なに?」
途端に肩の力が抜けた俺とスレイズ。
軽く咳払いし、気を取り直して伝令を伝える。
「では改めて伝えさせていただきます。"ビナルファ・ヴァイルスは負傷離脱したアルネイラ・ネーレスの代役として、掃討作戦が完了するまでの期間、ガストニア国内へ滞在し騎士団に尽力するよう務めよ"。とのことです」
「……マジ?」
「マジらしいです……。あ、寝泊まりはここの応接間を使用して良いとの御達しも受けております」
「…………」
ビナルファさんが明らかに嫌そうな顔を見せている。
そりゃそうだ。年間通して無駄に暑く、古臭いしきたりがいつまでも染み付いたこんな国に半年間も滞在するなんて嫌に決まってる――。
「……まあ、旅行に来たと思えばいいか」
――いいのかよっ!
ほんと掴み所がない性格だなあ……。
でも、ビナルファさんが残ってくれるのは俺としては嬉しい限りだ。
そこで、彼はふと壁に掛かっていた木製の時計を見やる。
現在の時刻は、短針が間もなく十七時を指すところであった。
「……なあ、これからお前ら二人はどうすんの?」
「ビナルファさんへの報告を終えた段階で今日の任務は終了となりますので、これから退勤します」
スレイズがそう答えると、彼は表情をニヤニヤとさせながらソファーから起き上がる。
「よし、じゃあ飲みに行こうぜ。お前ら17ならこの国ではもう飲める歳だろ? 付き合えよ」
「「へっ……?」」
間の抜けた声を二人揃って発してしまう。
飲みに行くって……これから!?
「いえ、あの、今日はもう外にお出掛けにならない方が……良いのでは? 先ほどの戦闘での疲労も溜まっているでしょうし……」
「今寝たからもう直ったよ。いいから行くぞ」
いやいや、ちょっと横になっただけじゃん!
本当に大丈夫なのか……?
「それに、だ。せっかく滞在するんだからお気に入りの店を見付けときたいんだよ」
「今日でなくても、よろしいのでは……?」
「うるせえ行こう」
嗚呼、ダメだ。もう逃れられない。
結局、俺とスレイズは半ば無理やり連行される形で、彼に付き合う事となったのだ――。
◇◆◇◆
「乾杯……はできないな」
蒸留酒が注がれたグラスを片手に、ヴェルスミス。
「…………」
その右隣に腰を下ろし、無言でグラスを口に運ぶのはグレイム。
「……しかし、驚きだな。騎士団長であるお前がこんな色気のない店に通い詰めているなんてな」
ヴェルスミスの左隣に座り、葡萄酒を嗜みながら、シングラル。
「一度気に入った物には執着する質でな。それが店でも、人でも、例外はない」
「なるほどな、お前が二代に渡って騎士団長の座に居るのが良くわかったよ」
「ふ、ジョルジオスにも同じ事を言われたよ」
シングラルからの冗談に苦笑混じりで返したグレイムがグラスを置き、再び同じ酒を注文した。
ここは、宮殿がある中心街の外れに構えられたバー。
賑やかさとは無縁な場所に建つこの店は、グレイムがまだ騎士になって間もない頃から営業している彼の行き着けのバーなのだ。
一つの灯飾もなく、蝋燭が照らすだけの薄暗い店内にはカウンター席しかない。
店の主人は騎士団最長齢であるジョルジオスよりも更に年配の老人が一人と、他の従業員は居ない。
国の最高権力を誇る彼がこのような寂れた店に通うとは、誰が思うだろうか。
「で、ピースキーパー。話したい事とは一体なんだ?」
背もたれが無い木製の丸イスに座るグレイムが、身体を左へと向け尋ねる。
「ああ、色々とあるんだがまずは"彼"について話を聞きたい」
「……彼?」
グレイムが訝しむと、ヴェルスミスはその名を口にする。
「――レノリアス・フォルデンについてだ」
と、ピースキーパーさんが提案した後、ビナルファさんとアルネイラを除いた七人で状況整理という名の話し合いが行われた。
俺やスレイズ、メスバーは話に交わる必要が無いとされ、会談の時と同様少し離れた位置で傍聴するに留まった。
何十人もの信頼の置ける部下を失った騎士団長は、俺が想像していた以上に動揺が激しかったらしく、話し合いには殆ど口を出さなかった。
代わりにピースキーパーさんがリーダーシップを発揮し、状況整理の後は掃討作戦の部隊編成の見直しや半年後に控えた作戦決行日までの各々のするべきこと、などを拗れる事なくまとめ上げてみせたのだ。
ちなみに予定されていた会食は当然、中止。
話し合いが終わりを迎えた後、彼等はそれぞれに命じられた役割へ取り掛かることに。
セルヴス、アビアーノ、ヴァシル、ジョルジオス、メスバーの五人は、ガストニア国内で警備任務に従事している騎士達を召集し、宮殿内の後始末と亡くなった騎士の遺族への報告に加え葬儀と恩給の手続きを迅速に行うよう命じられた。
恐らくこの五人が一番激務だろう。
少なくとも二日は完徹必死なんじゃないか。
ピースキーパーさんは騎士団長とまだ話す事があると言い、シングラルさんと共に宮殿を後にした。
場所を変えて何を話すのか若干気になるところだが、流石に着いていくわけにはいかない。
そして、俺とスレイズの二人は――。
◇◆◇◆
「おー、レノリアスにスレイズ。お前らなんでここにいんの?」
朝に来た時と変わらず、宝飾がキラキラと輝く扉を開き応接間に入ってきたのはビナルファさんだった。
「お、お疲れ様です」
「お疲れ様です!」
俺の会釈に被せる様にスレイズが大きな声で挨拶する。
俺達二人の本日最後の役割は、診療所へ向かったビナルファさんの帰りを待ち、ある報告をするといった簡単なものだった。
「あれ? ヴェルスミスと旦那は?」
応接間を見回しながら、彼が訊いてくる。
「はっ、お二人は騎士団長とまだお話があると告げ、宮殿を後にしました」
「ええ、マジかよ。俺置いてかれたってわけ?」
スレイズからの報告に、彼は顔をしかめる。
「……まいっか、堅苦しい話はもう懲り懲りだしなぁ。いやー、しかしホントに疲れたっ!」
そう言うと彼はドアから離れ、窓際に置いてある皮張りのソファーベッドへと溶けるように寝転ぶ。
「本当にお疲れ様です。それで早速お聞きしたいのですが……アルネイラ様のご容態の方は……?」
スレイズが恐る恐ると尋ねた。
彼女の安否はもちろん俺も気になっていたところだ。
二人揃って固唾を呑み、返答を待つ。
「失血死一歩手前だったけど、輸血も間に合って命に別状はない、とさ。今は病院のベッドでスヤスヤ寝てるだろうな」
頬杖をつきながら寝そべる彼がそう告げると、俺とスレイズは安堵し胸を撫で下ろす。
「本当にありがとうございます、ビナルファさん。下級騎士の俺達ですが、騎士一同を代表してお礼を言わせてください」
スレイズの礼と共に、俺も頭を下げた。
「いいよ礼なんて。当然の事したまでだっての。ホラ、頭上げろよ」
そう諭され、俺達も素直に面を見せる。
そして今度はピースキーパーさんから任されていたもう一つの報告をするべく、俺は口を開く。
「……あの、実はピースキーパーさんからビナルファさんへ指令の伝言を預かっているんですが、伝えてもよろしいでしょうか?」
「あ、無理。疲れてるから今度にして」
ええ~?
マジかよ、流石にこの返しは想定してなかったぞ。
どんだけ緩いんだゼレスティア軍は。
「…………」
俺とスレイズが困った顔を見合わせていると、ビナルファさんは横になっていた身体を起こす。
「ぶはっ……冗談だっつうの。で、なに?」
途端に肩の力が抜けた俺とスレイズ。
軽く咳払いし、気を取り直して伝令を伝える。
「では改めて伝えさせていただきます。"ビナルファ・ヴァイルスは負傷離脱したアルネイラ・ネーレスの代役として、掃討作戦が完了するまでの期間、ガストニア国内へ滞在し騎士団に尽力するよう務めよ"。とのことです」
「……マジ?」
「マジらしいです……。あ、寝泊まりはここの応接間を使用して良いとの御達しも受けております」
「…………」
ビナルファさんが明らかに嫌そうな顔を見せている。
そりゃそうだ。年間通して無駄に暑く、古臭いしきたりがいつまでも染み付いたこんな国に半年間も滞在するなんて嫌に決まってる――。
「……まあ、旅行に来たと思えばいいか」
――いいのかよっ!
ほんと掴み所がない性格だなあ……。
でも、ビナルファさんが残ってくれるのは俺としては嬉しい限りだ。
そこで、彼はふと壁に掛かっていた木製の時計を見やる。
現在の時刻は、短針が間もなく十七時を指すところであった。
「……なあ、これからお前ら二人はどうすんの?」
「ビナルファさんへの報告を終えた段階で今日の任務は終了となりますので、これから退勤します」
スレイズがそう答えると、彼は表情をニヤニヤとさせながらソファーから起き上がる。
「よし、じゃあ飲みに行こうぜ。お前ら17ならこの国ではもう飲める歳だろ? 付き合えよ」
「「へっ……?」」
間の抜けた声を二人揃って発してしまう。
飲みに行くって……これから!?
「いえ、あの、今日はもう外にお出掛けにならない方が……良いのでは? 先ほどの戦闘での疲労も溜まっているでしょうし……」
「今寝たからもう直ったよ。いいから行くぞ」
いやいや、ちょっと横になっただけじゃん!
本当に大丈夫なのか……?
「それに、だ。せっかく滞在するんだからお気に入りの店を見付けときたいんだよ」
「今日でなくても、よろしいのでは……?」
「うるせえ行こう」
嗚呼、ダメだ。もう逃れられない。
結局、俺とスレイズは半ば無理やり連行される形で、彼に付き合う事となったのだ――。
◇◆◇◆
「乾杯……はできないな」
蒸留酒が注がれたグラスを片手に、ヴェルスミス。
「…………」
その右隣に腰を下ろし、無言でグラスを口に運ぶのはグレイム。
「……しかし、驚きだな。騎士団長であるお前がこんな色気のない店に通い詰めているなんてな」
ヴェルスミスの左隣に座り、葡萄酒を嗜みながら、シングラル。
「一度気に入った物には執着する質でな。それが店でも、人でも、例外はない」
「なるほどな、お前が二代に渡って騎士団長の座に居るのが良くわかったよ」
「ふ、ジョルジオスにも同じ事を言われたよ」
シングラルからの冗談に苦笑混じりで返したグレイムがグラスを置き、再び同じ酒を注文した。
ここは、宮殿がある中心街の外れに構えられたバー。
賑やかさとは無縁な場所に建つこの店は、グレイムがまだ騎士になって間もない頃から営業している彼の行き着けのバーなのだ。
一つの灯飾もなく、蝋燭が照らすだけの薄暗い店内にはカウンター席しかない。
店の主人は騎士団最長齢であるジョルジオスよりも更に年配の老人が一人と、他の従業員は居ない。
国の最高権力を誇る彼がこのような寂れた店に通うとは、誰が思うだろうか。
「で、ピースキーパー。話したい事とは一体なんだ?」
背もたれが無い木製の丸イスに座るグレイムが、身体を左へと向け尋ねる。
「ああ、色々とあるんだがまずは"彼"について話を聞きたい」
「……彼?」
グレイムが訝しむと、ヴェルスミスはその名を口にする。
「――レノリアス・フォルデンについてだ」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~
にくなまず
ファンタジー
今年から冒険者生活を開始した主人公で【ソロ】と言う適正のノア(15才)。
その適正の為、戦闘・日々の行動を基本的に1人で行わなければなりません。
そこで元上級冒険者の両親と猛特訓を行い、チート級の戦闘力と数々のスキルを持つ事になります。
『悠々自適にぶらり旅』
を目指す″つもり″の彼でしたが、開始早々から波乱に満ちた冒険者生活が待っていました。
秘密多め令嬢の自由でデンジャラスな生活〜魔力0、超虚弱体質、たまに白い獣で大冒険して、溺愛されてる話
嵐華子
ファンタジー
【旧題】秘密の多い魔力0令嬢の自由ライフ。
【あらすじ】
イケメン魔術師一家の超虚弱体質養女は史上3人目の魔力0人間。
しかし本人はもちろん、通称、魔王と悪魔兄弟(義理家族達)は気にしない。
ついでに魔王と悪魔兄弟は王子達への雷撃も、国王と宰相の頭を燃やしても、凍らせても気にしない。
そんな一家はむしろ互いに愛情過多。
あてられた周りだけ食傷気味。
「でも魔力0だから魔法が使えないって誰が決めたの?」
なんて養女は言う。
今の所、魔法を使った事ないんですけどね。
ただし時々白い獣になって何かしらやらかしている模様。
僕呼びも含めて養女には色々秘密があるけど、令嬢の成長と共に少しずつ明らかになっていく。
一家の望みは表舞台に出る事なく家族でスローライフ……無理じゃないだろうか。
生活にも困らず、むしろ養女はやりたい事をやりたいように、自由に生きているだけで懐が潤いまくり、慰謝料も魔王達がガッポリ回収しては手渡すからか、懐は潤っている。
でもスローなライフは無理っぽい。
__そんなお話。
※お気に入り登録、コメント、その他色々ありがとうございます。
※他サイトでも掲載中。
※1話1600〜2000文字くらいの、下スクロールでサクサク読めるように句読点改行しています。
※主人公は溺愛されまくりですが、一部を除いて恋愛要素は今のところ無い模様。
※サブも含めてタイトルのセンスは壊滅的にありません(自分的にしっくりくるまでちょくちょく変更すると思います)。
ブラック・スワン ~『無能』な兄は、優美な黒鳥の皮を被る~
碧
ファンタジー
「詰んだ…」遠い眼をして呟いた4歳の夏、カイザーはここが乙女ゲーム『亡国のレガリアと王国の秘宝』の世界だと思い出す。ゲームの俺様攻略対象者と我儘悪役令嬢の兄として転生した『無能』なモブが、ブラコン&シスコンへと華麗なるジョブチェンジを遂げモブの壁を愛と努力でぶち破る!これは優雅な白鳥ならぬ黒鳥の皮を被った彼が、無自覚に周りを誑しこんだりしながら奮闘しつつ総愛され(慕われ)する物語。生まれ持った美貌と頭脳・身体能力に努力を重ね、財力・身分と全てを活かし悪役令嬢ルート阻止に励むカイザーだがある日謎の能力が覚醒して…?!更にはそのミステリアス超絶美形っぷりから隠しキャラ扱いされたり、様々な勘違いにも拍車がかかり…。鉄壁の微笑みの裏で心の中の独り言と突っ込みが炸裂する彼の日常。(一話は短め設定です)
ちょっと神様!私もうステータス調整されてるんですが!!
べちてん
ファンタジー
アニメ、マンガ、ラノベに小説好きの典型的な陰キャ高校生の西園千成はある日河川敷に花見に来ていた。人混みに酔い、体調が悪くなったので少し離れた路地で休憩していたらいつの間にか神域に迷い込んでしまっていた!!もう元居た世界には戻れないとのことなので魔法の世界へ転移することに。申し訳ないとか何とかでステータスを古龍の半分にしてもらったのだが、別の神様がそれを知らずに私のステータスをそこからさらに2倍にしてしまった!ちょっと神様!もうステータス調整されてるんですが!!
人質から始まった凡庸で優しい王子の英雄譚
咲良喜玖
ファンタジー
アーリア戦記から抜粋。
帝国歴515年。サナリア歴3年。
新国家サナリア王国は、超大国ガルナズン帝国の使者からの宣告により、国家存亡の危機に陥る。
アーリア大陸を二分している超大国との戦いは、全滅覚悟の死の戦争である。
だからこそ、サナリア王アハトは、帝国に従属することを決めるのだが。
当然それだけで交渉が終わるわけがなく、従属した証を示せとの命令が下された。
命令の中身。
それは、二人の王子の内のどちらかを選べとの事だった。
出来たばかりの国を守るために、サナリア王が判断した人物。
それが第一王子である【フュン・メイダルフィア】だった。
フュンは弟に比べて能力が低く、武芸や勉学が出来ない。
彼の良さをあげるとしたら、ただ人に優しいだけ。
そんな人物では、国を背負うことが出来ないだろうと、彼は帝国の人質となってしまったのだ。
しかし、この人質がきっかけとなり、長らく続いているアーリア大陸の戦乱の歴史が変わっていく。
西のイーナミア王国。東のガルナズン帝国。
アーリア大陸の歴史を支える二つの巨大国家を揺るがす英雄が誕生することになるのだ。
偉大なる人質。フュンの物語が今始まる。
他サイトにも書いています。
こちらでは、出来るだけシンプルにしていますので、章分けも簡易にして、解説をしているあとがきもありません。
小説だけを読める形にしています。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
高校からの帰り道、錬金術が使えるようになりました。
マーチ・メイ
ファンタジー
女子校に通う高校2年生の橘優奈は学校からの帰り道、突然『【職業】錬金術師になりました』と声が聞こえた。
空耳かと思い家に入り試しにステータスオープンと唱えるとステータスが表示された。
しばらく高校生活を楽しみつつ家で錬金術を試してみることに 。
すると今度はダンジョンが出現して知らない外国の人の名前が称号欄に現れた。
緩やかに日常に溶け込んでいく黎明期メインのダンジョン物です。
小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる