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Brotherhood
39話 取捨選択
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「――で、捕らえたはいいけどこのコどうするつもりなの?」
「あーー、とりあえずは捕らえたまんま、王宮に運んでく……かな」
少し離れた位置にある民家の陰からオリネイがそう問い掛け、サクリウスがそれに返す。
暴走したアウルをサクリウスの合図で捕縛した彼女とワインロックの二人は、そもそもの成り行きがよく理解出来ないでいた。
「……ここにクルーイル。あっちにはビスタが死んでいるけど、全部その子がやったのかな?」
水術を使い、広場の燃えていた箇所の消火を行っていたワインロック。
クルーイルの亡骸の傍で訊いた。
「ビスタはコイツが殺ってた。クルーイルの方は見てねーからわからねーが、他に敵の姿が無いときたら……十中八九コイツの仕業だろーな」
上半身を蛇剣で縛られ、下半身をワインロックの土術によって抑え付けられた少年の真正面に立つサクリウスが、そう推測した。
「マジ……? そのコ何者なの?」
「アウリスト・ピースキーパー。クルーイルの弟で、ヴェルスミスの息子だ。そして恐らくだが……魔神族だ」
「――っ!」
昼間の武術授業に出向かなかったオリネイは、少年についての情報を全く知る由もなかった。
正体をサクリウスから聞かされ、絶句する。
「――魔神族だって? それは確かなのかい?」
ひとしきりの消火活動を終えたワインロックが、少年とサクリウスの元へ歩み寄る。
顔に浮き出ていた黒線が消え、発狂が終わったと同時に気を失ったアウルの表情を伺う。
「あー……今は気絶したのか兆候は消えちまってるが、この姿形でビスタを殺せるっつーことは、上位魔神の可能性がある」
彼の口から出たその情報は不確かなものではあるが、ワインロックでさえ言葉を失わせた。
上位魔神の特徴について説明をしよう。
まずその見目形は人間と殆ど変わらず、人語も完璧に理解をする。
更には人間以上の豊富な魔力と高い知性。それらを併せ持ったその戦闘力は凄まじく、ゼレスティア軍300人からなる一個大隊を一体の上位魔神に全滅させられた事例も、過去には存在したという。
しかしその個体数は下位・中位魔神ほど多くはなく、現時点で確認されている数は、片手で数えられる程にしかいないと言われている。
そして現在。その上位魔神を含む魔神族の軍勢は、ゼレスティアから遥か西に位置する『ウェリーム大森林』にここ20年の間で巣食い、根城としているという情報が専らとなっていた。
だがウェリーム大森林を領土としている『剣鎧都市ガストニア』の国軍が、現在も奮戦しているおかげで、ワンダルシア内に於ける魔神族の生息地の拡大・侵食を防いでいたのだ。
その点を踏まえると、ゼレスティアの領土に上位魔神が発生するのは極めて稀なケースと言えよう――。
「ちょっと待ってよ……! もしアンタの言う通り、そのコが魔神族だとするんなら……クルーイルやヴェルスミスも魔神族ってことになるのよね?」
昨日のジェセルと同様の単純な結論に辿り着いたオリネイが、割って入る。
「オリネイ、あの二人が魔神族ってーのは何年も一緒に仕事してたら違うって事くらい冷静に考えたらわかんねーか?」
「それは確かに……そうだけど」
反論できず、彼女が言葉に詰まる。
だが今度はワインロックが、顎の先をつまむような仕草を見せながら考え、少しの間を置いて口を開く。
「サクリウス、"サイケデリック・アカルト"の可能性は? ヴェルスミスやクルーイルを普段から見てれば解ると思うけど、ピースキーパー家は先天的に魔術に秀でた家系じゃない。状況は想定しにくいけどマナを空にした後に"奪われた"っていう可能性もあるんじゃないかな?」
「ワイン、それはオレも想定したよ。でもコイツは中位魔神以上の治癒力を持ってた。"サイアカ"の可能性は無いと言って良いだろーな」
直に戦闘をしていた彼の説得力には敵うはずもなく、ワインロックもそれ以上の追及をせず考えを改める。
しかし――。
「……まあいいわ。じゃあ本題に戻るけどさ、アンタの言う通りこのコが魔神族って言うんなら、今殺さなきゃマズいんじゃないの?」
「なっ……!」
彼女の提案に、サクリウスの表情が一瞬凍る。
「……おいおい、お前マジで言ってんのかー? まだコイツはガキだし、今はもう兆候も消えて気ぃ失ってるだけだぞー? ひとまずは拘束したまま王宮で保護して経過を見るのが妥当だろーに」
「“魔神族は発見次第駆除”するのがゼレスティア国軍の役目であり義務でしょ? アンタがそんな事言うなんて……らしくないわね」
少しだけ落胆を見せ、オリネイは正論を振りかざす。
「そりゃーそうなってるけどよ……あーめんどくせー! ワイン、お前からもコイツに言ってやってくれよ」
苛立ちを見せ、頭をガシガシと掻くサクリウス。
彼の横に立つワインロックへと助けを乞うように考えを訊く。
「悪いけど僕もオリネイと同感かな。そして一つ付け加えるけど、魔神かどうかの是非で判断をする前に、僕らは大事な仲間である団員を殺されたんだ。相手が子供とは言え、それは決して許される事ではないよ」
「ワイン、お前まで……」
驚くサクリウスに向けて、ワインロックは更に続ける。
「それにキミは昼間の授業から見てて思ったんだけど、この子に少し肩入れをし過ぎているように思える。戦場では個人の価値観での判断は御法度だという当たり前の事を忘れたのかい? サクリウス」
「……っ!」
いつもの穏やかで理知的な話し方では無く少しだけ冷たさを帯びたその語気に、サクリウスの身体には悪寒が走る。
しかしこの少年のような見た目を持つ年齢不詳な団士の言う通り、彼がアウルに対して知らず知らずの内に肩入れをしてしまっていたのは図星で、指摘された本人も否定は出来なかった。
「ワイン、序列はオレの方が上だ。オマエやオリネイの言ってることの方が正しーのかも知れねーが、この場ではオレの指示に従ってもらう」
「キミの持つ権限は飽くまで"指示"のみだ。僕らがバズムントから受けた"指令"を忘れたかい?」
「なっ……!?」
『――目標は市内に侵入してきた魔物、及び魔神の駆除』
ワインロックのその言葉に虚をつかれたサクリウス。
バズムントから命じられた指令が脳裏を過る。
しかし、彼は引き下がらなかった。
「コイツはまだガキだぞ? それに……ヴェルスミスの――」
「"スレーべ・アルボル"!」
サクリウスが憤慨し、反論を見せたその直後。
目を離していたオリネイが民家の庭にある植木の幹に手を翳し、唱える。
女性の手首ほどの太さを持った二本の蔦。
それが意思を持った触手のように勢い良く伸び、サクリウスの上半身に絡み付く。
「……テメっ! 何しやがる!」
「何って……逆に言わせてもらうけどアンタ今自分で何言ってるかわかってんの?」
激昂するサクリウスを木術で拘束したオリネイが諭すが――。
「――"チャージ・ヴァルト"」
今度はサクリウス。
黄白色の電流が何本も彼の全身を纏う様に流れ、蔦を一瞬で焼き切る。
「……自分でも言ってることがおかしーってことくらいわかってる。でも、今回だけはオレのワガママを聞いてくれ、頼む」
蔦と共に激昂していた感情も断ち切ったかの如く、うってかわって冷静な面持ちと声色。
命令違反による制裁も辞さないと言わんばかりの覚悟の程が窺えた。
「"スレーべ・ペトラン"」
「なっ――!」
ワインロックが先程アウルを捕らえたものと同じ土術
を唱える。
回避する余裕すら与えず、サクリウスの脚部を一瞬にして捕えてみせた。
「……サクリウス、少し頭を冷やすんだ。キミはまだ若いが、これからのゼレスティアを背負い立っていく人間だと僕は期待している。そしてそういった人間は、絶対に命の取捨選択を誤ってはいけない。今回の件でそれを学び、糧とするんだ」
石畳に手を置いたまま、ワインロックは厳しく宥める。
サクリウスは拘束から無理やり逃れようと、腰の近くまで纏わりつく石を引き剥がそうと試みるが、全く剥がれず無駄骨に終わる。
そして――。
「オリネイ、そのままトドメを――」
「あーー、とりあえずは捕らえたまんま、王宮に運んでく……かな」
少し離れた位置にある民家の陰からオリネイがそう問い掛け、サクリウスがそれに返す。
暴走したアウルをサクリウスの合図で捕縛した彼女とワインロックの二人は、そもそもの成り行きがよく理解出来ないでいた。
「……ここにクルーイル。あっちにはビスタが死んでいるけど、全部その子がやったのかな?」
水術を使い、広場の燃えていた箇所の消火を行っていたワインロック。
クルーイルの亡骸の傍で訊いた。
「ビスタはコイツが殺ってた。クルーイルの方は見てねーからわからねーが、他に敵の姿が無いときたら……十中八九コイツの仕業だろーな」
上半身を蛇剣で縛られ、下半身をワインロックの土術によって抑え付けられた少年の真正面に立つサクリウスが、そう推測した。
「マジ……? そのコ何者なの?」
「アウリスト・ピースキーパー。クルーイルの弟で、ヴェルスミスの息子だ。そして恐らくだが……魔神族だ」
「――っ!」
昼間の武術授業に出向かなかったオリネイは、少年についての情報を全く知る由もなかった。
正体をサクリウスから聞かされ、絶句する。
「――魔神族だって? それは確かなのかい?」
ひとしきりの消火活動を終えたワインロックが、少年とサクリウスの元へ歩み寄る。
顔に浮き出ていた黒線が消え、発狂が終わったと同時に気を失ったアウルの表情を伺う。
「あー……今は気絶したのか兆候は消えちまってるが、この姿形でビスタを殺せるっつーことは、上位魔神の可能性がある」
彼の口から出たその情報は不確かなものではあるが、ワインロックでさえ言葉を失わせた。
上位魔神の特徴について説明をしよう。
まずその見目形は人間と殆ど変わらず、人語も完璧に理解をする。
更には人間以上の豊富な魔力と高い知性。それらを併せ持ったその戦闘力は凄まじく、ゼレスティア軍300人からなる一個大隊を一体の上位魔神に全滅させられた事例も、過去には存在したという。
しかしその個体数は下位・中位魔神ほど多くはなく、現時点で確認されている数は、片手で数えられる程にしかいないと言われている。
そして現在。その上位魔神を含む魔神族の軍勢は、ゼレスティアから遥か西に位置する『ウェリーム大森林』にここ20年の間で巣食い、根城としているという情報が専らとなっていた。
だがウェリーム大森林を領土としている『剣鎧都市ガストニア』の国軍が、現在も奮戦しているおかげで、ワンダルシア内に於ける魔神族の生息地の拡大・侵食を防いでいたのだ。
その点を踏まえると、ゼレスティアの領土に上位魔神が発生するのは極めて稀なケースと言えよう――。
「ちょっと待ってよ……! もしアンタの言う通り、そのコが魔神族だとするんなら……クルーイルやヴェルスミスも魔神族ってことになるのよね?」
昨日のジェセルと同様の単純な結論に辿り着いたオリネイが、割って入る。
「オリネイ、あの二人が魔神族ってーのは何年も一緒に仕事してたら違うって事くらい冷静に考えたらわかんねーか?」
「それは確かに……そうだけど」
反論できず、彼女が言葉に詰まる。
だが今度はワインロックが、顎の先をつまむような仕草を見せながら考え、少しの間を置いて口を開く。
「サクリウス、"サイケデリック・アカルト"の可能性は? ヴェルスミスやクルーイルを普段から見てれば解ると思うけど、ピースキーパー家は先天的に魔術に秀でた家系じゃない。状況は想定しにくいけどマナを空にした後に"奪われた"っていう可能性もあるんじゃないかな?」
「ワイン、それはオレも想定したよ。でもコイツは中位魔神以上の治癒力を持ってた。"サイアカ"の可能性は無いと言って良いだろーな」
直に戦闘をしていた彼の説得力には敵うはずもなく、ワインロックもそれ以上の追及をせず考えを改める。
しかし――。
「……まあいいわ。じゃあ本題に戻るけどさ、アンタの言う通りこのコが魔神族って言うんなら、今殺さなきゃマズいんじゃないの?」
「なっ……!」
彼女の提案に、サクリウスの表情が一瞬凍る。
「……おいおい、お前マジで言ってんのかー? まだコイツはガキだし、今はもう兆候も消えて気ぃ失ってるだけだぞー? ひとまずは拘束したまま王宮で保護して経過を見るのが妥当だろーに」
「“魔神族は発見次第駆除”するのがゼレスティア国軍の役目であり義務でしょ? アンタがそんな事言うなんて……らしくないわね」
少しだけ落胆を見せ、オリネイは正論を振りかざす。
「そりゃーそうなってるけどよ……あーめんどくせー! ワイン、お前からもコイツに言ってやってくれよ」
苛立ちを見せ、頭をガシガシと掻くサクリウス。
彼の横に立つワインロックへと助けを乞うように考えを訊く。
「悪いけど僕もオリネイと同感かな。そして一つ付け加えるけど、魔神かどうかの是非で判断をする前に、僕らは大事な仲間である団員を殺されたんだ。相手が子供とは言え、それは決して許される事ではないよ」
「ワイン、お前まで……」
驚くサクリウスに向けて、ワインロックは更に続ける。
「それにキミは昼間の授業から見てて思ったんだけど、この子に少し肩入れをし過ぎているように思える。戦場では個人の価値観での判断は御法度だという当たり前の事を忘れたのかい? サクリウス」
「……っ!」
いつもの穏やかで理知的な話し方では無く少しだけ冷たさを帯びたその語気に、サクリウスの身体には悪寒が走る。
しかしこの少年のような見た目を持つ年齢不詳な団士の言う通り、彼がアウルに対して知らず知らずの内に肩入れをしてしまっていたのは図星で、指摘された本人も否定は出来なかった。
「ワイン、序列はオレの方が上だ。オマエやオリネイの言ってることの方が正しーのかも知れねーが、この場ではオレの指示に従ってもらう」
「キミの持つ権限は飽くまで"指示"のみだ。僕らがバズムントから受けた"指令"を忘れたかい?」
「なっ……!?」
『――目標は市内に侵入してきた魔物、及び魔神の駆除』
ワインロックのその言葉に虚をつかれたサクリウス。
バズムントから命じられた指令が脳裏を過る。
しかし、彼は引き下がらなかった。
「コイツはまだガキだぞ? それに……ヴェルスミスの――」
「"スレーべ・アルボル"!」
サクリウスが憤慨し、反論を見せたその直後。
目を離していたオリネイが民家の庭にある植木の幹に手を翳し、唱える。
女性の手首ほどの太さを持った二本の蔦。
それが意思を持った触手のように勢い良く伸び、サクリウスの上半身に絡み付く。
「……テメっ! 何しやがる!」
「何って……逆に言わせてもらうけどアンタ今自分で何言ってるかわかってんの?」
激昂するサクリウスを木術で拘束したオリネイが諭すが――。
「――"チャージ・ヴァルト"」
今度はサクリウス。
黄白色の電流が何本も彼の全身を纏う様に流れ、蔦を一瞬で焼き切る。
「……自分でも言ってることがおかしーってことくらいわかってる。でも、今回だけはオレのワガママを聞いてくれ、頼む」
蔦と共に激昂していた感情も断ち切ったかの如く、うってかわって冷静な面持ちと声色。
命令違反による制裁も辞さないと言わんばかりの覚悟の程が窺えた。
「"スレーべ・ペトラン"」
「なっ――!」
ワインロックが先程アウルを捕らえたものと同じ土術
を唱える。
回避する余裕すら与えず、サクリウスの脚部を一瞬にして捕えてみせた。
「……サクリウス、少し頭を冷やすんだ。キミはまだ若いが、これからのゼレスティアを背負い立っていく人間だと僕は期待している。そしてそういった人間は、絶対に命の取捨選択を誤ってはいけない。今回の件でそれを学び、糧とするんだ」
石畳に手を置いたまま、ワインロックは厳しく宥める。
サクリウスは拘束から無理やり逃れようと、腰の近くまで纏わりつく石を引き剥がそうと試みるが、全く剥がれず無駄骨に終わる。
そして――。
「オリネイ、そのままトドメを――」
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